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神のお告げ
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この世界にはクロノスという神様がいる。この神様のお告げは絶対で。誰も逆らわない。神様の言うことだから聞けばいい。そう言われ続けて来て、私自身もそうだと思っていた。数分前までは。
「何?神殿でお祈りするの?」
「はい。運が良ければ神のお告げも聞けますし、いろいろと調べたいこともあります」
「そうかよ」
そう鼻で笑う王子は相変わらずうざかった。我慢よ。我慢。未来の旦那様にやるお方よ。絶対にものにしてみせる。
神殿の中
「……」
神様。どうして私は二度目の人生を送ることになったのでしょうか?
私はそう心の中で質問をしつつお祈りを続けた。
数分が経過しただろうか?いきなりガラスが割れるような音がしたかと思ったから不思議な空間にいた。
「そなたはなぜ自分の運命から逃れようとするのだ?」
「……」
誰?
「この私は知らんとはどこぞの馬の骨だ?」
「えっ!まさか心が読めるんですか?」
「当たり前だ。神様だからな!神様だからな!」
「そ、そうですね?」
二回言った。
「して、なぜ運命を抗う?」
「私は死にたくないから。自分のために生きたことがないから。だから父が私を殺したのなら私は父に復讐するまでです!」
「ふーん。あやつが余計なことをしたな?」
「あやつ?」
「ああ。時を司る神、クロノスだ。あやつが余計なことをしたからお前は運命に抵抗する」
神様は淡々と喋り続けた。本来は二度目の人生は御法度だから確定した時点で殺す。だが、クロノス様が面白そうと言う理由で生かされている。私が本当に復讐するかどうかを見たいらしい。
「どっちみち私は死ぬんですね?」
「そうだ」
その一言で心が張り裂けそうな気持ちになった。
「だが、人間は何が起きるかわからない。そなたのようにすでに運命が狂ってしまった。だからいつ死ぬのか、どうなるのかはわからない。わかるのはそなた自身」
そう神様は言った。
「そなたに神のお告げを下そう」
「……」
そう言って優しい光共に喋り出した。
「いつか光がやってくる。クリスタルのような輝き。白き髪に海のように綺麗な水色の少女が光を見る。その光が輝けばこの世界の闇を消え失せる」
その言葉を最後に元の場所に戻っていた。
「私が光?」
きっと私に向けた言葉なのだろう。さっき私に神のお告げを下すと言っていた。だからこのお告げは私。
「この世界の闇って何?」
わからない。わからないけど、この先に何が起きるのかは未確定。神様が言ったんだ。でもそれを信じるのは無理がある。
なぜなら私は一度死んでいるからだ。
「このお告げを信じられない」
そうそっと口に出し第四王子がいるところに戻る。
「おいらがあげた命を大切にしろよな?」
神様が私を巻き込んでいろんな事件をやらかすことはまだ知らない。
「何?神殿でお祈りするの?」
「はい。運が良ければ神のお告げも聞けますし、いろいろと調べたいこともあります」
「そうかよ」
そう鼻で笑う王子は相変わらずうざかった。我慢よ。我慢。未来の旦那様にやるお方よ。絶対にものにしてみせる。
神殿の中
「……」
神様。どうして私は二度目の人生を送ることになったのでしょうか?
私はそう心の中で質問をしつつお祈りを続けた。
数分が経過しただろうか?いきなりガラスが割れるような音がしたかと思ったから不思議な空間にいた。
「そなたはなぜ自分の運命から逃れようとするのだ?」
「……」
誰?
「この私は知らんとはどこぞの馬の骨だ?」
「えっ!まさか心が読めるんですか?」
「当たり前だ。神様だからな!神様だからな!」
「そ、そうですね?」
二回言った。
「して、なぜ運命を抗う?」
「私は死にたくないから。自分のために生きたことがないから。だから父が私を殺したのなら私は父に復讐するまでです!」
「ふーん。あやつが余計なことをしたな?」
「あやつ?」
「ああ。時を司る神、クロノスだ。あやつが余計なことをしたからお前は運命に抵抗する」
神様は淡々と喋り続けた。本来は二度目の人生は御法度だから確定した時点で殺す。だが、クロノス様が面白そうと言う理由で生かされている。私が本当に復讐するかどうかを見たいらしい。
「どっちみち私は死ぬんですね?」
「そうだ」
その一言で心が張り裂けそうな気持ちになった。
「だが、人間は何が起きるかわからない。そなたのようにすでに運命が狂ってしまった。だからいつ死ぬのか、どうなるのかはわからない。わかるのはそなた自身」
そう神様は言った。
「そなたに神のお告げを下そう」
「……」
そう言って優しい光共に喋り出した。
「いつか光がやってくる。クリスタルのような輝き。白き髪に海のように綺麗な水色の少女が光を見る。その光が輝けばこの世界の闇を消え失せる」
その言葉を最後に元の場所に戻っていた。
「私が光?」
きっと私に向けた言葉なのだろう。さっき私に神のお告げを下すと言っていた。だからこのお告げは私。
「この世界の闇って何?」
わからない。わからないけど、この先に何が起きるのかは未確定。神様が言ったんだ。でもそれを信じるのは無理がある。
なぜなら私は一度死んでいるからだ。
「このお告げを信じられない」
そうそっと口に出し第四王子がいるところに戻る。
「おいらがあげた命を大切にしろよな?」
神様が私を巻き込んでいろんな事件をやらかすことはまだ知らない。
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