転生した先が牧場系のゲームだった件について

学校

　「......」
　「お前はいつまで不貞腐れているんだ?」
　「絶対にやだ‼︎」
　「行くぞー！」
　「いーやーだ！」
　こんにちは。ユミです。私は今、ユウマにこの小さな街にある学校に無理やり引き摺られているところです。何故そうなかったというと遡ること二時間前
　「おっはよう！」
　「げっ！」
　「おい。げっ！とはなんだよ！」
　「何しに来たの?」
　「今お前って......不登校なんだって?」
　ギクッ
　「な、なんのこと......」
　「とぼけるの下手だな」
　「......」
　「ほら行くぞ！」
　「嫌だ！学校なんて陽キャなところに行くのだけは嫌だ！」
　「......アホか?」
　「うるさい！行かないし！転校初日から行ってないのよ！」
　「自慢になってない⁉︎」
　「嫌なものは嫌なの」
　「おいおい......」
　「......お前はいつまで不貞腐れているんだ?」
　「絶対にやだ！」
　「行くぞー！」
　「いーやーだ！」
　そして今に至る
　「お前この先どうするんだよ！勉強はできるくせに人間から逃げてどうすんだ‼︎」
　「私は！いつまでも！動物達と暮らすんだ！」
　「いちいち！を入れるな！」
　「嫌だ！」
　ズルズル
　「いーやーだあああああああああ⁉︎」
　そして学校
　ムスッ
　「......」
　「まぁ学校に友達ぐらいできるだろ?」
　「この陽キャめ！」
　「関係ねぇよ！」
　「あれ?ユウマ君とユミちゃんじゃん！」
　「ろ、ロッド‼︎」
　「......おはよう」
　「うん。おはよう」
　「お前も此処の学校か?」
　「うん。此処しかないしね」
　「......」
　「ねぇねぇ?二人はやっぱりつきあ......」
　「付き合ってない！」
　「やっぱり息ぴったり」
　「私......こいつと付き合うぐらいなら牛と結婚するわ」
　「んだと！」
　「何?」
　ビリビリ
　「あ、あれ?飴ちゃんいる?」
　「いらん！」
　「......いらない」
　「そ、そう?」
　「君達三人は......いや二人は転校生でそこの少女は転校初日から逃げたやつだな⁇」
　「うぐっ！」
　「まぁ入れよ」
　ガラガラ
　「えーと。転校生を紹介する。この三人のうちひとりは転校初日から逃げた人だから皆んなも優しく接するように......」
　先生のばっかやろう‼︎
　そう心の中で叫んだユミなのであった。
　「じゃあまずは俺から。俺はユウマ。まぁ仲良くしてくれよ」
　「はーい。僕はロッドだよ！よろしくね」
　「......ユミです」
　「......」
　「......」
　「......」
　「お前それだけか?」
　「し、仕方ないじゃん。人間怖いんだもん」
　「......お前も人間だぞ?」
　「ユミちゃんってもしかして......」
　「ロッド君?」
　「宇宙人」
　「......」
　「......は?何言ってんだ?お前⁇」
　「だってユミちゃん人間が怖いんでしょ⁇だったら宇宙人じゃん。握手してください」
　「あ、ああ......あああああ‼︎」
　バーン
　「あーあー。奇声上げながら逃げたなぁ」
　「僕悪いことしちゃったの?」
　「ま、まぁ平気だろ」
　しばらくの間は戻って来ねえなぁ。
　幼馴染はなんでもわかる。(ただのユミの意見です)
　しばらくして
　「......」
　「ユミちゃん可愛い！」
　「あ、ありがとう......」
　「ねぇ?ユウマ君。さっきからユミちゃんばかり見てるけどどうしたの?」　　
　「はぁー。仕方ねぇ......」
　「え?」
　「おーい。ユミ。お前ちょっと俺について来い」
　「ゆ、ユウマ......」
　「早くしろ」
　ずいっ
　「わ、わあああ⁉︎」
　ガタン
　「あ、あれ?」
　ドサッ
　「うぅぅ。ううううぅゔゔ......うわあああああ！」
　「ユウマ君って......ユミちゃんを虐めたいの⁇それともドSなの?」
　「ちげー！」
　その後ユミは学校に戻って来なかったのであった。
　「もう動物達と結婚する」
　「もぉー?」
　「メェー?」
　「コケッ⁇」
　意味をわかっていない。動物達なのであった。
　「もぉーーーー！」