転生した先が牧場系のゲームだった件について

上野佐栁

文字の大きさ
4 / 4

新しい家族

しおりを挟む
 私の名前はユミ。ユウマに無理矢理学校に連れてかれてなんとか通いながら牧場の仕事もしている毎日。
 「疲れ‼︎もう学校行きたくない」
 「......まだ言っているのかよ?」
 「ユウマはいつまで居るつもりなの⁇」
 「え?今週はお前家に泊まるつもりだ」
 「......嫌なんだけど」
 「安心しろ。爺さんには許可もらった」
 「お爺ちゃんの......馬鹿だれ!」
 「あはは」
 「あははじゃない!早く帰れ!」
 「嫌だね」
 「だったら牧場の仕事手伝ってもらうからね?ユウマ」
 「あ......えっと......俺用事を思い出したから夜に来るから......」
 ガシッ
 「逃すか」
 「い、い、い、嫌だああああああ⁉︎」
 数時間後
 「ゼェゼェ......もう無理。動けない」
 「だっさ」
 「う、うるせー」
 ぴょん
 「きゃあ⁉︎」
 「な、なんだなんだ⁉︎」
 「う、うさぎ⁇」
 「......」
 「か、可愛い!」
 「お前動物の中じゃ一番うさぎが好きだもんな」
 「何処から来たの?迷子?それとも野生かなぁ?」
 「......」
 「野生かなぁ?」
 「......」
 「なんでわかるの?」
 「なんとなく」
 「もぉー!」
 こつっ
 「あ、あらら?コビネ⁇どうしたの?」
 「もぉーもぉーもぉー‼︎」
 「あーはいはい。ごめんね。よしよし」
 「え?何?」
 「コビネは嫉妬したみたいね。私が違う子にメロメロになったから」
 「お前も罪な女だな?」
 「......」
 「なんだよ?」
 「頭痛くないの?」
 「え?何が?」
 「ヒミに髪食べられてるよ⁇」
 「え?ぎ、ぎゃあああああ‼︎」
 「メェー!」
 「このクソ羊!何じゃなるんだ!」
 「こらっ‼︎」
 ゴン
 「テメェはテメェで何しやがる」
 「動物は優しくしなさい」
 「コミュ障で人見知りのお前を助けてやってるのは俺だぞ!」
 「だから?私は助けてほしいとは言ってないもん」
 ぴょん
 「ん?此処に住みたいの?」
 ぴょんぴょんぴょんぴょん
 「くるくる回って可愛い」
 「もぉー!」
 「メェー」
 「あばばばばばばば‼︎此処は天国ですか?」
 「いや......お前家だろ?」
 「だ、だって......コビネとヒミが撫でてってうつ伏せに寝転がってるのよ?もう死んでも悔いはない」
 

 「おいおい......」
 「コケッ」  
 「トト、トミ、トンカチ⁇どうした⁇」
 「こいつらなんなの⁇俺に懐きすぎだろ?」
 「私は動物に愛されるために生きているのです!」
 「人間には好かれないのに動物には好かれるのかよ」
 「うるさいなぁ......」
 ぴょん
 「私!今から村長のところに行ってこの子を紹介してくる」
 「お、おい!」
 こうゆー時のあいつは行動が早いんだよなぁ。
 そう思ったユウマであった。
 「飼うの?おっけー!」
 「あ、あり......がとう......ございます」
 「君は相変わらず人間嫌いなの?」
 「そ、そんなことはないです!」
 「じゃあ頑張ってね」
 「は、はい!ありがとうございます」
 村長はユミにとても甘いのであった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...