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鬼の章
違和感の正体らしきもの・前
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その日は朝から雨が降っていた。
朝家を出たときはそれほど強い雨ではなかったが、次第に雨足が強くなり、昼過ぎには土砂降りになっていた。
だが俺はいつも通り屋上にいた。
屋上の扉近くはひさしと段がついているため、座っていてもほとんど濡れないで済むのだ。
珍しく、暁浦は来ていなかった。
ここ最近毎日勝手にやってきて、ぎゃあぎゃあと訳のわからないことを喋っていくのに、今日は来ていない。
もしや学校を休んでいるのだろうか。
最近毎日あいつと喋っているせいで、いないと少し物足りなく感じる。
最初はうるさい奴だ、くらいにしか思っていなかった。
鬱陶しくないと言ったら嘘になるが、今の俺は暁浦がいることを楽しく思うようになっていた。
明確になった自分の変化に苦笑しながら、俺は立ち上がった。
今はちょうど休み時間。
暁浦を探しに行ってみるか。来ないならこっちから行けばいいのだ。
自分から何かをしようと思ったのは久しぶりと気づき、また小さく苦笑が漏れる。
屋上の扉に手をかけ建物内に戻ったところで、俺ははたと立ち止まった。
暁浦のクラス知らない…。
どうするか。この学園は一学年につき六組ある。一クラスずつ探していたら休み時間が終わってしまう。
俺は二組だが、暁浦が同じクラスだった記憶はない。
授業には五月はじめくらいまでしか出ていないが、クラスメイトの顔は覚えている。
残念なことに担任の顔はぼんやりしているが、これでも記憶力はそこそこいい方だ。
というか、そうでないと夜部一族では生きていけないだろう。
とにかく、暁浦は俺のクラスメイトではない。
今は六月半ば。
入学からかなり時間が経っているし、クラスメイトの中には暁浦を知っている奴がいるかもしれない。
そう思いはするものの、クラスメイトとはあまり話したくなかった。
媚びてくる奴か敵意むき出しの奴がほとんどだからだ。はっきり言って面倒くさい。
それならまだ教師に聞いた方が早いか。
俺は階段を下り、職員室に向かって歩いていった。
「四組ですか」
「は、はい。暁浦優という女子生徒は四組に所属しています」
俺の目の前に立っている教師は、明らかにビクビクしている。
感じた苛立ちを隠しつつ、もう一度俺は確認した。
もし間違っていたら面倒だからだ。
「今、四組にいるんですね?」
「は、ははははい、そ、そのはずです!あ、あの」
「なんですか」
「あ、暁浦さんは何かしたのでしょうか、だから探しているんじゃ…ひいっ!」
教師が言い終える前に、俺と教師の目が合った。教師はガクガクと震えている。
…ったく、迷惑な話だ。そんなにこの目が怖いのか。別に俺は睨んだりしてないぞ。
「そんなわけないでしょう。俺が探したいから探しているだけですよ。あと先生」
名前もわからない教師に、俺は珍しく思ったことをストレートにぶつけた。
「あなたの教師としての誇りは、権力者のガキに睨まれた程度でなくなる程度のもんなんですか」
「……え…」
怯えた表情はそのままだったが、教師は驚いたように目を丸くした。
なんでそんなことを言おうと思ったのかは俺自身にもわからない。それこそ暁浦から何かの影響を受けたのかもしれない。
何か言われたら面倒だと思い、俺は早足で職員室をあとにした。
しばらく歩いたところでさっきの教師が自分のクラスの担任だということを思い出し、頭を抱えるのはまた別の話。
四組の扉をがらりと開けた瞬間、教室の中にいた奴らの目線が俺に集中した。
ついでにひそひそ、ざわざわと何かを言っているのも聞こえる。
やれやれ、暇な奴らだな。
全く嬉しくないことに、見られることにもひそひそ言われることにも慣れている。
気にならないといえば嘘になるが、気にするだけ無駄なのは分かっている。
俺は視線を無視して四組の扉をくぐった。
扉近くで俺を見て固まっていた女子生徒に話しかける。
「なあ」
「は、はい?!」
その女子生徒は裏返った声をあげた。
さっきの教師のように震えてはいないが、目線はまっすぐ俺の目に向けられている。
赤い目が注目を集めてしまうのは俺にはどうしようもない。生まれ持ったものだからだ。
というか他のクラスでもこの反応、俺はやはり有名人のようだ。
「このクラスに暁浦って女子がいるはずなんだけど」
「い、いますけど…優がなにか…?」
俺はため息をつきたい衝動をこらえた。
何故どいつもこいつも、俺が誰かを探していると言っただけで揉めごとや厄介ごとだと思うのだろうか。
「いや、別に何かあったわけじゃない。少し用があるだけで」
「よ、用、ですか?」
あ、失敗したな。言ってから俺はそう思った。この言い方だとやはり、暁浦が何かやらかして俺が探している構図にとられてしまいそうだ。
女子生徒の顔に警戒心が滲む。
言ってしまったことはもう戻せないので、俺は少し強引に話を進めることにした。
「ちょっとな。見たところ今四組にいないみたいだけど、どこ行ったかわかるか?」
「ゆ、優はたまに授業抜けたりサボったりするので…正確には分からないんですけど…」
口ごもった末、微妙な表情を浮かべながら女子生徒は教えてくれた。
「もしかしたら、保健室にいるかもしれないです。雨が降ってる日はいつもよりさらに授業に出ないので」
保健室は盲点だったなと思いながら、俺は一応礼を述べた。
「そうか、行ってみる。教えてくれてありがとう」
「い、いえいえ!」
女子生徒がぶんぶんと首を振る。
その様子が面白くてつい笑ってしまう。
四組にいた生徒たちが揃って驚愕の表情になったのには気付かず、俺は四組を出た。
保健室は一階で、一年生の教室は二階。
ちなみに、職員室は二階。屋上は六階だ。
俺は一階に降りていった。
保健室の扉をノックして、中に入る。
養護の先生は出かけているようで、いなかった。開きっぱなしのカーテンから外が見えている。相変わらず土砂降りだ。
部屋の奥に並んだベッドに顔を向けると、三つのうち一番奥にあるベッドに人影が見えた。
近づいてみる。
身じろぎもせず座っていた人影は、俺の気配に気づいたのかこちらを振り返った。
「暁浦」
「……!」
座っていたのはやはり暁浦だった。
あの女子生徒の予想は当たっていたというわけだ。
驚いた顔の暁浦を見て、俺が驚いた。
「おまえ…なんで」
「…ハル……」
暁浦は泣いていた。
保健室の照明のせいか、いつもより白く見える頰に幾筋も涙が伝って落ちていく。
どうすればいいか分からず、俺は途方にくれて立ち尽くした。
そんな俺をよそに、暁浦はにこりと微笑んだ。いつものような、けれどいつもと違いすぎる笑みだった。
「ハルこそ、どうしたの?なんでここに?」
「いや、俺は…えーと」
まさか暁浦を探していたとは言えず、俺は口ごもった。
それを無視して暁浦は勝手に喋り続ける。
「あたしはちょっと、体調が悪くてさー。調子悪いときは保健室に避難しに来てるんだ。その方がいろいろみんなに言われなくて済むからね」
「調子が悪いって…風邪でも引いたのか?」
「そういうわけじゃないよー。なんとなく?喉が痛いとか頭が痛いとかはないなぁ」
「でも、じゃあ」
なんで泣いてるんだ、という問いかけを飲み込む。
最近の暁浦の様子のおかしさとそれから感じていた違和感は、もしかしたら体調が悪かっただけかもしれない。
今なら引き返せる。俺の中で何かがそう囁いていた。
「ハルは、何してたの?いつものサボり?」
「あ、あぁ。屋上にいたんだけど、雨が…」
「だよねー。こんなに雨がすごいとびしょ濡れなっちゃうもんね」
いつもと何も変わらない口調だった。
いつもと完全に同じ口調が、違和感をさらに加速させる。
「せっかくだし、授業出たら?教室戻りなよ」
俺はうん、ともいや、とも言えずに微妙に下を向いた。
暁浦はボロボロに泣いている。
これ以上踏み込んではいけないと思う。
踏み込まなければまた明日にはきっと「いつも」の暁浦に戻っているはず。
でもなぜか気になった。うまく説明できないけれど、気になる。
俺が暁浦が座っているベッドの方に近づこうとすると、笑顔だった暁浦の表情がわずかに強張った。
「ハル?教室戻りなって」
「サボる」
俺が即答すると、どこか必死そうに暁浦は言った。
「だ、だめだって、今日くらい出なよ、ハル…戻って、まだ間に合うから!ね!」
言い聞かせるようにそう言いながら、必死そうな笑顔が次第に歪んでいく。
そして俺が戻らない、と答えようとした時。
窓の外がピカッと光った。
一瞬遅れて轟音が鳴り響く。
その音で、雷が落ちたとわかった。
俺は窓の外に目を向ける。
「うわ、すごい雷…」
だったな、と言おうと暁浦を振り向くと、暁浦は目をぎゅっとつむって、両耳を塞いで縮こまっていた。
大丈夫だろうか。
近寄ってもその格好のまま動かず、こっちが不安になってくる。
そうしてうずくまっていた時間は何秒間か、もしかしたら何分も経っていたのか。
俺は暁浦の肩に手をかけた。
「おい、暁浦…」
きつくつむっていた目を開けて、どこかぼんやりした顔で暁浦は俺を見た。
なにかが変だ。そう直感的に思った。
最近感じ続けている違和感がどんどん膨らんでいく。
しばらく俺の顔を凝視してから、暁浦は首を傾げて言った。
「君、誰?」
…………え?
朝家を出たときはそれほど強い雨ではなかったが、次第に雨足が強くなり、昼過ぎには土砂降りになっていた。
だが俺はいつも通り屋上にいた。
屋上の扉近くはひさしと段がついているため、座っていてもほとんど濡れないで済むのだ。
珍しく、暁浦は来ていなかった。
ここ最近毎日勝手にやってきて、ぎゃあぎゃあと訳のわからないことを喋っていくのに、今日は来ていない。
もしや学校を休んでいるのだろうか。
最近毎日あいつと喋っているせいで、いないと少し物足りなく感じる。
最初はうるさい奴だ、くらいにしか思っていなかった。
鬱陶しくないと言ったら嘘になるが、今の俺は暁浦がいることを楽しく思うようになっていた。
明確になった自分の変化に苦笑しながら、俺は立ち上がった。
今はちょうど休み時間。
暁浦を探しに行ってみるか。来ないならこっちから行けばいいのだ。
自分から何かをしようと思ったのは久しぶりと気づき、また小さく苦笑が漏れる。
屋上の扉に手をかけ建物内に戻ったところで、俺ははたと立ち止まった。
暁浦のクラス知らない…。
どうするか。この学園は一学年につき六組ある。一クラスずつ探していたら休み時間が終わってしまう。
俺は二組だが、暁浦が同じクラスだった記憶はない。
授業には五月はじめくらいまでしか出ていないが、クラスメイトの顔は覚えている。
残念なことに担任の顔はぼんやりしているが、これでも記憶力はそこそこいい方だ。
というか、そうでないと夜部一族では生きていけないだろう。
とにかく、暁浦は俺のクラスメイトではない。
今は六月半ば。
入学からかなり時間が経っているし、クラスメイトの中には暁浦を知っている奴がいるかもしれない。
そう思いはするものの、クラスメイトとはあまり話したくなかった。
媚びてくる奴か敵意むき出しの奴がほとんどだからだ。はっきり言って面倒くさい。
それならまだ教師に聞いた方が早いか。
俺は階段を下り、職員室に向かって歩いていった。
「四組ですか」
「は、はい。暁浦優という女子生徒は四組に所属しています」
俺の目の前に立っている教師は、明らかにビクビクしている。
感じた苛立ちを隠しつつ、もう一度俺は確認した。
もし間違っていたら面倒だからだ。
「今、四組にいるんですね?」
「は、ははははい、そ、そのはずです!あ、あの」
「なんですか」
「あ、暁浦さんは何かしたのでしょうか、だから探しているんじゃ…ひいっ!」
教師が言い終える前に、俺と教師の目が合った。教師はガクガクと震えている。
…ったく、迷惑な話だ。そんなにこの目が怖いのか。別に俺は睨んだりしてないぞ。
「そんなわけないでしょう。俺が探したいから探しているだけですよ。あと先生」
名前もわからない教師に、俺は珍しく思ったことをストレートにぶつけた。
「あなたの教師としての誇りは、権力者のガキに睨まれた程度でなくなる程度のもんなんですか」
「……え…」
怯えた表情はそのままだったが、教師は驚いたように目を丸くした。
なんでそんなことを言おうと思ったのかは俺自身にもわからない。それこそ暁浦から何かの影響を受けたのかもしれない。
何か言われたら面倒だと思い、俺は早足で職員室をあとにした。
しばらく歩いたところでさっきの教師が自分のクラスの担任だということを思い出し、頭を抱えるのはまた別の話。
四組の扉をがらりと開けた瞬間、教室の中にいた奴らの目線が俺に集中した。
ついでにひそひそ、ざわざわと何かを言っているのも聞こえる。
やれやれ、暇な奴らだな。
全く嬉しくないことに、見られることにもひそひそ言われることにも慣れている。
気にならないといえば嘘になるが、気にするだけ無駄なのは分かっている。
俺は視線を無視して四組の扉をくぐった。
扉近くで俺を見て固まっていた女子生徒に話しかける。
「なあ」
「は、はい?!」
その女子生徒は裏返った声をあげた。
さっきの教師のように震えてはいないが、目線はまっすぐ俺の目に向けられている。
赤い目が注目を集めてしまうのは俺にはどうしようもない。生まれ持ったものだからだ。
というか他のクラスでもこの反応、俺はやはり有名人のようだ。
「このクラスに暁浦って女子がいるはずなんだけど」
「い、いますけど…優がなにか…?」
俺はため息をつきたい衝動をこらえた。
何故どいつもこいつも、俺が誰かを探していると言っただけで揉めごとや厄介ごとだと思うのだろうか。
「いや、別に何かあったわけじゃない。少し用があるだけで」
「よ、用、ですか?」
あ、失敗したな。言ってから俺はそう思った。この言い方だとやはり、暁浦が何かやらかして俺が探している構図にとられてしまいそうだ。
女子生徒の顔に警戒心が滲む。
言ってしまったことはもう戻せないので、俺は少し強引に話を進めることにした。
「ちょっとな。見たところ今四組にいないみたいだけど、どこ行ったかわかるか?」
「ゆ、優はたまに授業抜けたりサボったりするので…正確には分からないんですけど…」
口ごもった末、微妙な表情を浮かべながら女子生徒は教えてくれた。
「もしかしたら、保健室にいるかもしれないです。雨が降ってる日はいつもよりさらに授業に出ないので」
保健室は盲点だったなと思いながら、俺は一応礼を述べた。
「そうか、行ってみる。教えてくれてありがとう」
「い、いえいえ!」
女子生徒がぶんぶんと首を振る。
その様子が面白くてつい笑ってしまう。
四組にいた生徒たちが揃って驚愕の表情になったのには気付かず、俺は四組を出た。
保健室は一階で、一年生の教室は二階。
ちなみに、職員室は二階。屋上は六階だ。
俺は一階に降りていった。
保健室の扉をノックして、中に入る。
養護の先生は出かけているようで、いなかった。開きっぱなしのカーテンから外が見えている。相変わらず土砂降りだ。
部屋の奥に並んだベッドに顔を向けると、三つのうち一番奥にあるベッドに人影が見えた。
近づいてみる。
身じろぎもせず座っていた人影は、俺の気配に気づいたのかこちらを振り返った。
「暁浦」
「……!」
座っていたのはやはり暁浦だった。
あの女子生徒の予想は当たっていたというわけだ。
驚いた顔の暁浦を見て、俺が驚いた。
「おまえ…なんで」
「…ハル……」
暁浦は泣いていた。
保健室の照明のせいか、いつもより白く見える頰に幾筋も涙が伝って落ちていく。
どうすればいいか分からず、俺は途方にくれて立ち尽くした。
そんな俺をよそに、暁浦はにこりと微笑んだ。いつものような、けれどいつもと違いすぎる笑みだった。
「ハルこそ、どうしたの?なんでここに?」
「いや、俺は…えーと」
まさか暁浦を探していたとは言えず、俺は口ごもった。
それを無視して暁浦は勝手に喋り続ける。
「あたしはちょっと、体調が悪くてさー。調子悪いときは保健室に避難しに来てるんだ。その方がいろいろみんなに言われなくて済むからね」
「調子が悪いって…風邪でも引いたのか?」
「そういうわけじゃないよー。なんとなく?喉が痛いとか頭が痛いとかはないなぁ」
「でも、じゃあ」
なんで泣いてるんだ、という問いかけを飲み込む。
最近の暁浦の様子のおかしさとそれから感じていた違和感は、もしかしたら体調が悪かっただけかもしれない。
今なら引き返せる。俺の中で何かがそう囁いていた。
「ハルは、何してたの?いつものサボり?」
「あ、あぁ。屋上にいたんだけど、雨が…」
「だよねー。こんなに雨がすごいとびしょ濡れなっちゃうもんね」
いつもと何も変わらない口調だった。
いつもと完全に同じ口調が、違和感をさらに加速させる。
「せっかくだし、授業出たら?教室戻りなよ」
俺はうん、ともいや、とも言えずに微妙に下を向いた。
暁浦はボロボロに泣いている。
これ以上踏み込んではいけないと思う。
踏み込まなければまた明日にはきっと「いつも」の暁浦に戻っているはず。
でもなぜか気になった。うまく説明できないけれど、気になる。
俺が暁浦が座っているベッドの方に近づこうとすると、笑顔だった暁浦の表情がわずかに強張った。
「ハル?教室戻りなって」
「サボる」
俺が即答すると、どこか必死そうに暁浦は言った。
「だ、だめだって、今日くらい出なよ、ハル…戻って、まだ間に合うから!ね!」
言い聞かせるようにそう言いながら、必死そうな笑顔が次第に歪んでいく。
そして俺が戻らない、と答えようとした時。
窓の外がピカッと光った。
一瞬遅れて轟音が鳴り響く。
その音で、雷が落ちたとわかった。
俺は窓の外に目を向ける。
「うわ、すごい雷…」
だったな、と言おうと暁浦を振り向くと、暁浦は目をぎゅっとつむって、両耳を塞いで縮こまっていた。
大丈夫だろうか。
近寄ってもその格好のまま動かず、こっちが不安になってくる。
そうしてうずくまっていた時間は何秒間か、もしかしたら何分も経っていたのか。
俺は暁浦の肩に手をかけた。
「おい、暁浦…」
きつくつむっていた目を開けて、どこかぼんやりした顔で暁浦は俺を見た。
なにかが変だ。そう直感的に思った。
最近感じ続けている違和感がどんどん膨らんでいく。
しばらく俺の顔を凝視してから、暁浦は首を傾げて言った。
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