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「な、なあ、茜」
数日後、私が店番をしているとまた俊太が来た。
「なに、どうしたの?今日はあんたんところのなんてないよ」
「わ、わかってる。そうじゃなくてさ」
「・・・?」
私に用があるのだろうか?
「おまえ、さ・・・ずっと見てくれてたんだな、俺のこと」
「ななな・・・いきなりなに言い出してるの⁉︎」
突然の発言に私は動揺を隠せなかった。
「あの後さ、父ちゃんと母ちゃんにも見られたんだ、あの絵」
「そ、そう・・・」
「そしたらさ『あんたがこんなに素直に笑ってるの、初めて見た』って言われたんだ、母ちゃんに。
でさ、嬉しそうにずっと見てたんだけど、なんか突然泣き出してさ」
「えっ、なんで」
「安心したんだってさ。
そのさ・・・お、おまえが俺のこと、こんなにちゃんと見てくれてたんだって、わかって」
「ななな、なんで、どうして⁉︎」
えっ、ええっ、いきなり何言ってんの⁉︎
「それは、その・・・」
いつにないくらい俊太の顔が赤くなっていた。
「な、なあ、茜」
「・・・なに?」
店先で、じっと私を見つめる俊太。
その視線に引き込まれる・・・
「お、俺と・・・」
「う、うわーっ!!」
私は大声をあげた。
「ななな、なんだどうした!」
「う、後ろ見て!」
俊太が振り返る。
「うわっ、なんだこりゃ!」
俊太の背後には、いつの間にか商店街の主だった人たちが立っていた。
「なんだって、なあ」
ニヤニヤ笑うみんな。
「公開プロポーズやってるって連絡が来て、みんなで見に来たんだよ」
「こここ、公開プロ・・・」
ふと中華屋のおじちゃんと目があった。
親指をグイッと立てながら満面の笑みで私を見るおじちゃん。
「おじちゃん!!!」
いつのまにか私も真っ赤になっていた。
「俊太、おまえ男だろ!みんな応援してんだ。一発決めてやれ!」
い、一発って・・・
言われた俊太は、大きく深呼吸すると、もう誰もいないみたいに、私だけをしっかり見つめた。
「あ、茜・・・俺と、け、結婚してください!」
え、ええ~っ!
いきなり結婚なのぉ⁉︎
ま、まあ、私も全然考えなかったわけじゃない、けど・・・
「ねえ、俊太。あんた、バカでしょ」
私は真っ赤になりながら、小声で言った。
「う、うるせえ!俺だってこんなにいなかったら・・・」
「なんて言うつもりだったの?」
「つ、つきあってくれ、って・・・」
「だよね、そのくらいだよね」
私は少し力が抜けた。
「で、私はどっちに答えればいいの?」
「あっちは・・・また、言うから」
って、やっぱそう言う前提なんだ。
周りがざわつき始めた。
「あ、あの・・・お、おつきあい、から、なら・・・」
なんで私がこんなこと言わなくちゃならないのよ!
「よ、よろしくお願いします!」俊太が勢いよく頭を下げた。
あれ、婚約なんじゃないの?なんて声も聞こえてきたけど、みんなの温かい拍手でなんとかその場は収まった。
数日後、私が店番をしているとまた俊太が来た。
「なに、どうしたの?今日はあんたんところのなんてないよ」
「わ、わかってる。そうじゃなくてさ」
「・・・?」
私に用があるのだろうか?
「おまえ、さ・・・ずっと見てくれてたんだな、俺のこと」
「ななな・・・いきなりなに言い出してるの⁉︎」
突然の発言に私は動揺を隠せなかった。
「あの後さ、父ちゃんと母ちゃんにも見られたんだ、あの絵」
「そ、そう・・・」
「そしたらさ『あんたがこんなに素直に笑ってるの、初めて見た』って言われたんだ、母ちゃんに。
でさ、嬉しそうにずっと見てたんだけど、なんか突然泣き出してさ」
「えっ、なんで」
「安心したんだってさ。
そのさ・・・お、おまえが俺のこと、こんなにちゃんと見てくれてたんだって、わかって」
「ななな、なんで、どうして⁉︎」
えっ、ええっ、いきなり何言ってんの⁉︎
「それは、その・・・」
いつにないくらい俊太の顔が赤くなっていた。
「な、なあ、茜」
「・・・なに?」
店先で、じっと私を見つめる俊太。
その視線に引き込まれる・・・
「お、俺と・・・」
「う、うわーっ!!」
私は大声をあげた。
「ななな、なんだどうした!」
「う、後ろ見て!」
俊太が振り返る。
「うわっ、なんだこりゃ!」
俊太の背後には、いつの間にか商店街の主だった人たちが立っていた。
「なんだって、なあ」
ニヤニヤ笑うみんな。
「公開プロポーズやってるって連絡が来て、みんなで見に来たんだよ」
「こここ、公開プロ・・・」
ふと中華屋のおじちゃんと目があった。
親指をグイッと立てながら満面の笑みで私を見るおじちゃん。
「おじちゃん!!!」
いつのまにか私も真っ赤になっていた。
「俊太、おまえ男だろ!みんな応援してんだ。一発決めてやれ!」
い、一発って・・・
言われた俊太は、大きく深呼吸すると、もう誰もいないみたいに、私だけをしっかり見つめた。
「あ、茜・・・俺と、け、結婚してください!」
え、ええ~っ!
いきなり結婚なのぉ⁉︎
ま、まあ、私も全然考えなかったわけじゃない、けど・・・
「ねえ、俊太。あんた、バカでしょ」
私は真っ赤になりながら、小声で言った。
「う、うるせえ!俺だってこんなにいなかったら・・・」
「なんて言うつもりだったの?」
「つ、つきあってくれ、って・・・」
「だよね、そのくらいだよね」
私は少し力が抜けた。
「で、私はどっちに答えればいいの?」
「あっちは・・・また、言うから」
って、やっぱそう言う前提なんだ。
周りがざわつき始めた。
「あ、あの・・・お、おつきあい、から、なら・・・」
なんで私がこんなこと言わなくちゃならないのよ!
「よ、よろしくお願いします!」俊太が勢いよく頭を下げた。
あれ、婚約なんじゃないの?なんて声も聞こえてきたけど、みんなの温かい拍手でなんとかその場は収まった。
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