家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「ただいま」
今日も塾だった麻希は、だいぶ遅い時間に帰宅した。
「あら麻希、今日も塾あったの?遅かったわね」
「う、うん・・・ママ、あ、あのね・・・私・・・作りたいもの、あるんだけど」
麻希はなぜか気まずそうに切り出した。
「何?あんた今最後の追い込みでしょ。食べたいものあるんだったらママが作ってあげるわよ。とんかつ?それともよろこんぶの煮付け?あ、うカールとか?」
母は次々と縁起の良さそうなものを上げて行きながら、麻希の夕飯を温め直していた。
「そ、そうじゃなくて、ね・・・バレンタインの、チョコを・・・」
「えっ・・・あんた何考えてるの!今はチョコなんかより入試でしょ!」
受験とはまるで関係のない麻希の言葉に、母は思わず声を荒げてしまった。
「そ、そうなんだけど・・・」
鷹文と彩香の仲睦まじい姿が、何度も何度も麻希の中で再生され、心はぐちゃぐちゃになっていた。
「それに14日は入試当日じゃない。作るの前日でしょ?そんなことしてたら、あんた落ちるわよ!」
「ま、ママ・・・そんなに言わなくても・・・」
残酷な宣言をされてしまった麻希は、今にも泣きそうだった。
「コホン・・・馬鹿なこと言わないで、麻希。笑顔で春、迎えられなくていいの?」
一呼吸置いた母は、落ち着いた声で話し始めた。
「うぅ・・・や、やだ」
ぽろっと涙を落とす麻希。
「でしょ!なら、そんなこと考えないで、今は勉強頑張りなさい。あと何日もないんだから、ね」
最後は優しく諭す母。
「・・・う、うん・・・」
麻希は目に涙を溜めたまま自分の席に座り、用意してもらった夕食を食べ始めた。
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