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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
♯14. 立花マイカの素顔①
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§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
その頃、高級マンションの一室で、お酒に酔ったリカ
はベランダに出て外気に当たっていた。
「リカ姐、大丈夫? 頭痛くないよね?」
部屋の空気を換気する意味もあってベランダに繋がる
扉が半開きになっていて背中越しに声を掛ける立花。
「久しぶりのアルコールだったし酔いが早くまわった気
がする。まだ頭は痛くないよ。普段はお酒を飲んだら間
に水を飲んで悪酔いしないように気を付けてるんだけど
マイカの話が興味深くて水を飲むのも忘れてたわ」
ベランダには折り畳み式の小型テーブルが置いてあり、
レンタルのウォーターサーバーからサクラ柄とボーカロ
イドの文字&キャラクターが書かれたマイグラスに注い
だミネラル水が小型テーブルの中央に置かれていた。
「まぁ本当に色々あったからね~。私は休憩しても大丈
夫だけど……」
「私が好きで聞きたいって言ってるんだから気を遣わな
くても良いわよ。外の空気に触れてれば酔いも冷めてく
ると思うから」
「それなら、背中越しに話すよ。リカ姐、どこまで話し
てたんだっけ?」
「宮間さんが消火器の下の壁に膝蹴りをした所までなん
だけど何で彼の仕業だって分かったの? 他の人物かも
しれないじゃない」
「あぁ、その件は簡単に説明できるわ。あの人は、中邑
ヒカルに会った時に陰でコソコソしていた事を隠したり、
嘘をついて行動するのが嫌だったと自己紹介してたでし
ょ? 成人式を迎えたある日に、あの時、何が起こって
いたのかを克明に記した脚本が関係者に配られたの!」
「それって全員分?」
「全員に確認してないから分からないけど哀川クン以外
は貰ったと言ってたわ」
「何だかそれも可哀想な話ね」
「まぁ、何でも顔に出るタイプだからかも……」
「つまり、箇条書きで名前と台詞&行動内容が書かれて
た訳だ」
「そういう事。消火器については”視聴覚室を去り際の廊
下を曲がった先の消火器が備え付けられてる場所で立ち
止まる”。(消火器を両手で抱えながらの膝蹴りで消火器
の真下のコンクリート壁にヒビを入れる)宮間『この街
は、どいつもコイツも清武ばっかりでウンザリ する!!』
が書かれていたわ」
「つまり、当然、その内容を脚本を貰ったタカフミ君も
知っているのね!」
「そういう事。Nリバイバルの記憶が当時だけでの再現
では無くなってると思うの。新しい情報を積極的に取り
入れてリアルに再現されている気がする。私、Nリバイ
バルについては話したかな?」
「以前、酔っぱらったおじさんい絡まれてムカついた時
に電話してきて小言だけ言ってちゃダメな気がするって
タカフミ君の能力について説明を聞いたわ」
「そうだったね。何て言うか個人的には羨ましいかなと
思ってたんだけど忘れたい事も忘れられないって事かも
しれないし。私にはシンドイかもしれないって話したの
かな?」
「そうよ。最近の話もちゃんと忘れないじゃない」
リカは声のトーンが下がっていた立花を元気付ける為
に振り向いてベランダの囲いに背中を預けた状態で言葉
を掛けた。エメラルドグリーンのウイッグは振り向いた
瞬間に風であおられてツインテールに束ねた毛先が大き
く揺れた。
その頃、高級マンションの一室で、お酒に酔ったリカ
はベランダに出て外気に当たっていた。
「リカ姐、大丈夫? 頭痛くないよね?」
部屋の空気を換気する意味もあってベランダに繋がる
扉が半開きになっていて背中越しに声を掛ける立花。
「久しぶりのアルコールだったし酔いが早くまわった気
がする。まだ頭は痛くないよ。普段はお酒を飲んだら間
に水を飲んで悪酔いしないように気を付けてるんだけど
マイカの話が興味深くて水を飲むのも忘れてたわ」
ベランダには折り畳み式の小型テーブルが置いてあり、
レンタルのウォーターサーバーからサクラ柄とボーカロ
イドの文字&キャラクターが書かれたマイグラスに注い
だミネラル水が小型テーブルの中央に置かれていた。
「まぁ本当に色々あったからね~。私は休憩しても大丈
夫だけど……」
「私が好きで聞きたいって言ってるんだから気を遣わな
くても良いわよ。外の空気に触れてれば酔いも冷めてく
ると思うから」
「それなら、背中越しに話すよ。リカ姐、どこまで話し
てたんだっけ?」
「宮間さんが消火器の下の壁に膝蹴りをした所までなん
だけど何で彼の仕業だって分かったの? 他の人物かも
しれないじゃない」
「あぁ、その件は簡単に説明できるわ。あの人は、中邑
ヒカルに会った時に陰でコソコソしていた事を隠したり、
嘘をついて行動するのが嫌だったと自己紹介してたでし
ょ? 成人式を迎えたある日に、あの時、何が起こって
いたのかを克明に記した脚本が関係者に配られたの!」
「それって全員分?」
「全員に確認してないから分からないけど哀川クン以外
は貰ったと言ってたわ」
「何だかそれも可哀想な話ね」
「まぁ、何でも顔に出るタイプだからかも……」
「つまり、箇条書きで名前と台詞&行動内容が書かれて
た訳だ」
「そういう事。消火器については”視聴覚室を去り際の廊
下を曲がった先の消火器が備え付けられてる場所で立ち
止まる”。(消火器を両手で抱えながらの膝蹴りで消火器
の真下のコンクリート壁にヒビを入れる)宮間『この街
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が書かれていたわ」
「つまり、当然、その内容を脚本を貰ったタカフミ君も
知っているのね!」
「そういう事。Nリバイバルの記憶が当時だけでの再現
では無くなってると思うの。新しい情報を積極的に取り
入れてリアルに再現されている気がする。私、Nリバイ
バルについては話したかな?」
「以前、酔っぱらったおじさんい絡まれてムカついた時
に電話してきて小言だけ言ってちゃダメな気がするって
タカフミ君の能力について説明を聞いたわ」
「そうだったね。何て言うか個人的には羨ましいかなと
思ってたんだけど忘れたい事も忘れられないって事かも
しれないし。私にはシンドイかもしれないって話したの
かな?」
「そうよ。最近の話もちゃんと忘れないじゃない」
リカは声のトーンが下がっていた立花を元気付ける為
に振り向いてベランダの囲いに背中を預けた状態で言葉
を掛けた。エメラルドグリーンのウイッグは振り向いた
瞬間に風であおられてツインテールに束ねた毛先が大き
く揺れた。
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