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私が用意したステージまで、もうすぐですよ
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その日の晩御飯は特別に美味しいとは思わなかった。
ただ、口にものを入れることに抵抗がなかったのは本当だ。
なんだか、不思議な感覚だった。自分が自分ではなくなったような気がした。
感情ん売る。という感覚が今になってやってきた。
恋という感情を売った時は、実感なんてなかった。
僕は恋をしたことがないからかもしれない。
だから、あのお店は形だけかと思っていた。
要は気持ちのようだって。感情や思いは気持ちの持ち用で変わる。
それでお金を出すところが分からず、無理矢理ボランティア精神なんて考えていたが、どうやら本物らしい。
ボランティアも、良心もあったものではないな。
晩御飯を食べ終え、お風呂に入り、歯を磨き、部屋に入る。
僕の部屋は、白と青というシンプルな色合いの部屋だ。
白い壁に、青いカーテン。この下には、青色のベットが置かれている。
僕はベットに向かわずに、机へ向かう。
流石に青い机は売っていなく、黒色の机だ。
ここまで言ってしまうと、僕が無償の青好きだと思われてしまうが、全く好きではない。
逆にこれだけ青に囲まれると好きなものも嫌いになってしまう。
カレー好きの少年だって、毎日カレーでは飽きてしまうというものだ。
じゃあこれは誰の趣味かって?強いて言うなら両親だ。
話題作りの1つと言っていればいい。
悪い言い方をすれば、『偽物がいい家族に化けるための材料』かな。
そんな馬鹿馬鹿しいものに付き合わされている。
まぁ僕からすれば、こんな家族が仲良く見える他人の方がどうかしている。
どこを見れば、僕達は仲がいいなんて思われたのだろう。
母が大声で叫んで家の華やかさにはなるが、近所迷惑だ。
父と僕はまたもに話し合っていないのに。母だけが賑やかに振舞っている。
朝、お飾りな家から僕は出ていく。
学校に行く1歩が多ければ多いほど、僕は家から開放された気分になる。
歩けば歩くほど、嬉しさを噛み締めながら高揚感に浸っている。
あとは朝日さえ失くなれば何の問題もないのに。
まぁ、失くなってしまえば、人間なんて生きていけるものじゃないんだろうな。
と思いながら、学校の正門に立つ。
学校をしっかりと見つめる。隅々まで、見渡す。
綺麗とは言えない校舎には、窓から数人の生徒が見える。
窓によりかかり、友達と喋っている人。
廊下を走り回っている人。
様々だ。朝早くから、学校というものはこんなにも賑やかなものだったらしい。
吹奏楽部のトランペットの音がよく響いている。
僕は顔をしかめながら、賑やかな学校に足を踏み入れた。
教室へ行くと、外からでも聞こえてきたトランペットの音はさらに大きくなった。
中庭から、大きな音が聞こえる。バラバラで好きな曲を弾いていた。
知っている曲や知らない曲。様々だった。
こうして耳を傾けるのも悪いものではないなと思う。
「おっはよーうございまーす。」
と感売が入ってきた。ああ、どれほど優雅で可憐な音楽も、誰と聞くかが大切なんだな。
と人生で初めて感じた。感売が入ってから悪くないと思っていた音楽は、イマイチなものになった。
しかし、いつもは五月蝿い感売が挨拶をしてから真っ直ぐ自分の席についた。
不思議だったな。
いつもなら僕が何も言わなくても、自分からペラペラと喋っていたというのに。
この不思議な感覚は、僕の中で次第に恐怖と変わった。
「私が用意したステージまで、もうすぐですよ。」
ただ、口にものを入れることに抵抗がなかったのは本当だ。
なんだか、不思議な感覚だった。自分が自分ではなくなったような気がした。
感情ん売る。という感覚が今になってやってきた。
恋という感情を売った時は、実感なんてなかった。
僕は恋をしたことがないからかもしれない。
だから、あのお店は形だけかと思っていた。
要は気持ちのようだって。感情や思いは気持ちの持ち用で変わる。
それでお金を出すところが分からず、無理矢理ボランティア精神なんて考えていたが、どうやら本物らしい。
ボランティアも、良心もあったものではないな。
晩御飯を食べ終え、お風呂に入り、歯を磨き、部屋に入る。
僕の部屋は、白と青というシンプルな色合いの部屋だ。
白い壁に、青いカーテン。この下には、青色のベットが置かれている。
僕はベットに向かわずに、机へ向かう。
流石に青い机は売っていなく、黒色の机だ。
ここまで言ってしまうと、僕が無償の青好きだと思われてしまうが、全く好きではない。
逆にこれだけ青に囲まれると好きなものも嫌いになってしまう。
カレー好きの少年だって、毎日カレーでは飽きてしまうというものだ。
じゃあこれは誰の趣味かって?強いて言うなら両親だ。
話題作りの1つと言っていればいい。
悪い言い方をすれば、『偽物がいい家族に化けるための材料』かな。
そんな馬鹿馬鹿しいものに付き合わされている。
まぁ僕からすれば、こんな家族が仲良く見える他人の方がどうかしている。
どこを見れば、僕達は仲がいいなんて思われたのだろう。
母が大声で叫んで家の華やかさにはなるが、近所迷惑だ。
父と僕はまたもに話し合っていないのに。母だけが賑やかに振舞っている。
朝、お飾りな家から僕は出ていく。
学校に行く1歩が多ければ多いほど、僕は家から開放された気分になる。
歩けば歩くほど、嬉しさを噛み締めながら高揚感に浸っている。
あとは朝日さえ失くなれば何の問題もないのに。
まぁ、失くなってしまえば、人間なんて生きていけるものじゃないんだろうな。
と思いながら、学校の正門に立つ。
学校をしっかりと見つめる。隅々まで、見渡す。
綺麗とは言えない校舎には、窓から数人の生徒が見える。
窓によりかかり、友達と喋っている人。
廊下を走り回っている人。
様々だ。朝早くから、学校というものはこんなにも賑やかなものだったらしい。
吹奏楽部のトランペットの音がよく響いている。
僕は顔をしかめながら、賑やかな学校に足を踏み入れた。
教室へ行くと、外からでも聞こえてきたトランペットの音はさらに大きくなった。
中庭から、大きな音が聞こえる。バラバラで好きな曲を弾いていた。
知っている曲や知らない曲。様々だった。
こうして耳を傾けるのも悪いものではないなと思う。
「おっはよーうございまーす。」
と感売が入ってきた。ああ、どれほど優雅で可憐な音楽も、誰と聞くかが大切なんだな。
と人生で初めて感じた。感売が入ってから悪くないと思っていた音楽は、イマイチなものになった。
しかし、いつもは五月蝿い感売が挨拶をしてから真っ直ぐ自分の席についた。
不思議だったな。
いつもなら僕が何も言わなくても、自分からペラペラと喋っていたというのに。
この不思議な感覚は、僕の中で次第に恐怖と変わった。
「私が用意したステージまで、もうすぐですよ。」
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