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疲労の意味
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あたしは有り金を叩いて呼んだヒーラーにひたすら愚痴をこぼしていた。
相部屋だと言われたこの部屋が、隣に誰も入らないままの『実質個室』で本当に良かった、と思いながら。
「――で、這ってでも役所に行けって言われたんですよ。おかしくないですか?」
「貴女は頑張りすぎなのよ、休まなきゃいけないときには休むことも必要。それを教えてくれたのが、貴女の腰。だから私が貴女の腰を癒している。わかる?」
……?
「貴女は身も心も疲れ切っている自覚がないの。」
「え、あたしそんなに疲れてます~?」
「そうね、今日最後の仕事がこれじゃなかったら、金貨2枚もらいたい程度にはね。」
なんてこと言うのよ! 金貨2枚だなんて、よくても2ヶ月に1回しか呼べないじゃないの! 到底治るとは思えないわよ!
「それで貴女、結局どうしたの?
役所へは、行かなかったの?」
「先生が来てくれなかったから、今日は行けてないです。」
少し膨れっ面をしながら、あたしは言った。
明日には役所に行ける程度に快復するわよ、と言った先生は、帰って行った。
あたしはその夜、ぐっすりと眠った。
まるで先生が何か魔法を使ったかのように。
相部屋だと言われたこの部屋が、隣に誰も入らないままの『実質個室』で本当に良かった、と思いながら。
「――で、這ってでも役所に行けって言われたんですよ。おかしくないですか?」
「貴女は頑張りすぎなのよ、休まなきゃいけないときには休むことも必要。それを教えてくれたのが、貴女の腰。だから私が貴女の腰を癒している。わかる?」
……?
「貴女は身も心も疲れ切っている自覚がないの。」
「え、あたしそんなに疲れてます~?」
「そうね、今日最後の仕事がこれじゃなかったら、金貨2枚もらいたい程度にはね。」
なんてこと言うのよ! 金貨2枚だなんて、よくても2ヶ月に1回しか呼べないじゃないの! 到底治るとは思えないわよ!
「それで貴女、結局どうしたの?
役所へは、行かなかったの?」
「先生が来てくれなかったから、今日は行けてないです。」
少し膨れっ面をしながら、あたしは言った。
明日には役所に行ける程度に快復するわよ、と言った先生は、帰って行った。
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まるで先生が何か魔法を使ったかのように。
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