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第二章
36話 秘密を
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「それではこちらのお部屋をお使いください」
「……」
この教会はさほど広くない事から、二部屋を司祭にあてがわれた。今回はエミリアはライアンの姉、という事になっているので部屋を遠くに分けられる事は無かったが困ったのは部屋割である。
「では、後ほど夕食の時に」
そう言ってフレドリックを連れて部屋に入ろうとしたライアンをエミリアが止めた。
「何か?」
「あのー……そうなると私がアルと同室になってしまうんですが……」
「む……?」
しばらくライアンとエミリアは見つめ合った。フレドリックがぽりぽりとちょっと薄くなった頭を掻きながらライアンに言った。
「ライアン様……ライアン。男三人で眠るか、エミリアさんと眠るか選ばないと」
「ベッドは各部屋に二つだぞ……分かった。この女と同室でいい」
「ライアン。お姉さんでしょ?」
エミリアはライアンに微笑みかけた。ただし例の有無を言わさない意志の籠もった笑顔だ。それをみたライアンは引き攣った表情をした。
「おいおい、しっかり芝居してくれよな。これからもっと人目のあるところに行くんだぞ」
「……分かった」
名無しからもちょっと小馬鹿にされたように言われて、ライアンは不服そうにしながら頷いた。
「では夕食まで休憩しましょう」
こうしてようやく一行はそれぞれの部屋にばらけた。
「あの……」
「なんだ?」
フレドリックは部屋にふたりきりになるとおずおずと名無しに話しかけた。それは心なし体が小さくみえるほどで、昨日、拳をぶん回していた姿とは思えなかった。
「なぜ、我々と同行してくれたのですか」
「あー……あんな小さなぼうやを連れて大変だと思ったからさ」
「でも、その昨日あんな事もありましたし」
名無しはがしがしと頭を掻いた。
「こっちが見なかった事にしようとしてるのに……まぁ、あんたらと居るとこっちにも利益があるんだ。あんた、腕っ節もあるしな」
「利益……?」
フレドリックは名無しを見た。昼間の間、フレドリックがこちらを襲ってくる気配は無かった。もし教会の手のものなら誰もいない街道で襲うのが一番だ。それに子連れというのも意味が分からない。つまりこいつはエミリアとは無関係だと名無しは判断していた。
「エミリアは見ての通り巡礼者だ。だが彼女を邪魔しようという輩が居てな」
「それで我々で偽装しようと……」
「ああ……」
特に国境付近でエミリアを守って欲しいとまでは、この場では名無しは言えなかった。
「お互い利用しよう、ここは」
「え、ええ……」
名無しが素っ気なくそう言うと、フレドリックはうろうろと熊のように歩き回り、何か考え込んでいるようだった。
「私は……アル、あんたの事を知らない……あんなに腕が立つのに」
「そらそうだろう」
名無しは飽くまで影に徹してきた。その存在や顔を知るものもごく僅かである。
「なんだ? あんたそこら中で腕試しでもしてきたのか」
半分笑いながら名無しが聞くと、フレドリックは黙り込んでしまった。
「アル、ライアン様は詮索するなと言ったけれど、あんたを信用して……話したい」
フレドリックは思い詰めた表情で名無しを見た。
「なんだ……?」
「ライアン様の身の上だ。このまま旅をする気なら、知っておいて欲しい、と思った。下手をするとあんたの思惑は外れるかもしれん」
「それを聞いて俺達が離れたら……?」
フレドリックはその名無しの言葉にチラリ、と部屋の隅に置いた剣に目をやった。フレドリックの体格にふさわしい長剣がそこにはある。
「どっちにしろ聞けって事か……いいぞ、話せ」
名無しはため息まじりにフレドリックを促した。
「ライアン様は……第一王子のご子息です。……この国の王位継承権第三位なのです」
「な……?」
名無しはそれで合点がいった。あのライアンの不遜な態度や不自然に高価そうな持ち物など、端々にそれは滲み出ていた。
「それがなんで、こんな所でこそこそしているんだ」
「第一王子であるライアン様のお父上の意向です。下手をすれば命を狙われる、と秘密裏に我々を逃がしたのです。聖都ならば王国の手もそう簡単には伸びません」
「確か王太子は第二王子のアーロイスでは?」
「ええ……しかし、あの方は王太子になっただけでは……満足しないようなのです」
そう言ってフレドリックは深くため息を吐いた。
「ふうん……奇遇な事もあるもんだ」
「へ?」
「そのアーロイスに俺は仲間をぶっ殺されたんだ」
「そ、それは……」
フレドリックは息を飲んだ。
「この出会いは神の思し召しでしょうか……」
名無しはエミリアのような事を言い出したフレドリックをぎょっとした顔で見た。おそらくこの男は腕は立つが不器用なのだ。そして善良なのだ。
追われる王位継承者などというお荷物を、重荷とも感じず、本気で守ろうと思うくらいに。
「あの間抜け王子に一杯食わせるくらいは……まあいいだろ」
「ああ……」
名無しが失ったものに比べれば、それは復讐とも言えない。名無しがそう言うと、フレドリックは安堵のため息を吐いた。
「この事はライアン様には内密に願います。ああ見えて気をつかう方なので」
「俺は……エミリアの巡礼がうまくいけばいい」
そっとごつごつとした掌を指しだしてきたフレドリック。名無しは黙ってその手を握り返した。
「……」
この教会はさほど広くない事から、二部屋を司祭にあてがわれた。今回はエミリアはライアンの姉、という事になっているので部屋を遠くに分けられる事は無かったが困ったのは部屋割である。
「では、後ほど夕食の時に」
そう言ってフレドリックを連れて部屋に入ろうとしたライアンをエミリアが止めた。
「何か?」
「あのー……そうなると私がアルと同室になってしまうんですが……」
「む……?」
しばらくライアンとエミリアは見つめ合った。フレドリックがぽりぽりとちょっと薄くなった頭を掻きながらライアンに言った。
「ライアン様……ライアン。男三人で眠るか、エミリアさんと眠るか選ばないと」
「ベッドは各部屋に二つだぞ……分かった。この女と同室でいい」
「ライアン。お姉さんでしょ?」
エミリアはライアンに微笑みかけた。ただし例の有無を言わさない意志の籠もった笑顔だ。それをみたライアンは引き攣った表情をした。
「おいおい、しっかり芝居してくれよな。これからもっと人目のあるところに行くんだぞ」
「……分かった」
名無しからもちょっと小馬鹿にされたように言われて、ライアンは不服そうにしながら頷いた。
「では夕食まで休憩しましょう」
こうしてようやく一行はそれぞれの部屋にばらけた。
「あの……」
「なんだ?」
フレドリックは部屋にふたりきりになるとおずおずと名無しに話しかけた。それは心なし体が小さくみえるほどで、昨日、拳をぶん回していた姿とは思えなかった。
「なぜ、我々と同行してくれたのですか」
「あー……あんな小さなぼうやを連れて大変だと思ったからさ」
「でも、その昨日あんな事もありましたし」
名無しはがしがしと頭を掻いた。
「こっちが見なかった事にしようとしてるのに……まぁ、あんたらと居るとこっちにも利益があるんだ。あんた、腕っ節もあるしな」
「利益……?」
フレドリックは名無しを見た。昼間の間、フレドリックがこちらを襲ってくる気配は無かった。もし教会の手のものなら誰もいない街道で襲うのが一番だ。それに子連れというのも意味が分からない。つまりこいつはエミリアとは無関係だと名無しは判断していた。
「エミリアは見ての通り巡礼者だ。だが彼女を邪魔しようという輩が居てな」
「それで我々で偽装しようと……」
「ああ……」
特に国境付近でエミリアを守って欲しいとまでは、この場では名無しは言えなかった。
「お互い利用しよう、ここは」
「え、ええ……」
名無しが素っ気なくそう言うと、フレドリックはうろうろと熊のように歩き回り、何か考え込んでいるようだった。
「私は……アル、あんたの事を知らない……あんなに腕が立つのに」
「そらそうだろう」
名無しは飽くまで影に徹してきた。その存在や顔を知るものもごく僅かである。
「なんだ? あんたそこら中で腕試しでもしてきたのか」
半分笑いながら名無しが聞くと、フレドリックは黙り込んでしまった。
「アル、ライアン様は詮索するなと言ったけれど、あんたを信用して……話したい」
フレドリックは思い詰めた表情で名無しを見た。
「なんだ……?」
「ライアン様の身の上だ。このまま旅をする気なら、知っておいて欲しい、と思った。下手をするとあんたの思惑は外れるかもしれん」
「それを聞いて俺達が離れたら……?」
フレドリックはその名無しの言葉にチラリ、と部屋の隅に置いた剣に目をやった。フレドリックの体格にふさわしい長剣がそこにはある。
「どっちにしろ聞けって事か……いいぞ、話せ」
名無しはため息まじりにフレドリックを促した。
「ライアン様は……第一王子のご子息です。……この国の王位継承権第三位なのです」
「な……?」
名無しはそれで合点がいった。あのライアンの不遜な態度や不自然に高価そうな持ち物など、端々にそれは滲み出ていた。
「それがなんで、こんな所でこそこそしているんだ」
「第一王子であるライアン様のお父上の意向です。下手をすれば命を狙われる、と秘密裏に我々を逃がしたのです。聖都ならば王国の手もそう簡単には伸びません」
「確か王太子は第二王子のアーロイスでは?」
「ええ……しかし、あの方は王太子になっただけでは……満足しないようなのです」
そう言ってフレドリックは深くため息を吐いた。
「ふうん……奇遇な事もあるもんだ」
「へ?」
「そのアーロイスに俺は仲間をぶっ殺されたんだ」
「そ、それは……」
フレドリックは息を飲んだ。
「この出会いは神の思し召しでしょうか……」
名無しはエミリアのような事を言い出したフレドリックをぎょっとした顔で見た。おそらくこの男は腕は立つが不器用なのだ。そして善良なのだ。
追われる王位継承者などというお荷物を、重荷とも感じず、本気で守ろうと思うくらいに。
「あの間抜け王子に一杯食わせるくらいは……まあいいだろ」
「ああ……」
名無しが失ったものに比べれば、それは復讐とも言えない。名無しがそう言うと、フレドリックは安堵のため息を吐いた。
「この事はライアン様には内密に願います。ああ見えて気をつかう方なので」
「俺は……エミリアの巡礼がうまくいけばいい」
そっとごつごつとした掌を指しだしてきたフレドリック。名無しは黙ってその手を握り返した。
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