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40 愛し合う者
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天蓋付きのベッドには、薄いベールが下げられている。
ベールは小花模様のレース生地で、風に揺れて、舞い上がり、時折、中の情事を覗かせる。
「潔いね」
ティアは覆いかぶさって来たエルヴィを見上げた。エルヴィの表情に感情は見えない。淡々と要求された行為を遂行している。
シヴァには見守る責務がある。エルヴィを神に捧げ、その情景を目に焼き付け、身受け候補の責務を遂行しなければならない。だがシヴァには酷なようで、ソファに座り、酒を煽りながら、時折、舞い上がるベールの中の情事を目にしては、苦々しい表情を隠せないでいる。
エルヴィはティアの服を脱がせ、足を大きく開かせる。足を肩に乗せ、尻穴に香油を塗り込んで行く。その指の動きにも何の感情もなく、ただ淡々と中を濡らしているだけだった。
ティアは笑う。小さく、シヴァには届かない程度に。
「これは何なんだろうね。少しも感じない」
この行為は単なる行為だ。なるほどと思わせるくらい、性的な意味が見出せない。
「知ってる? エルヴィ、この行為に意味を持たせないと、何の価値もないんだよ? たとえば僕の魅力でエルヴィを落し、本心から愛していると言わせるとか、エルヴィが僕を本気で抱いて、シヴァを嫉妬で狂わせるとか……ねえ、エルヴィ、どっちが好み?」
肩に担がれていた足を下ろし、勃ってもいないモノを足の指でさする。
エルヴィは、足でこね回されているモノに視線をやり、迷惑そうな顔をしてティアを見た。
ティアは笑う。神子であるティアをこうも邪険に扱う者はほとんどいない。今のティアは成熟した色香を漂わせ、性的な魅力を開花させている。それですら意味もないものとするエルヴィは、よほどの不感症なのか、目が見えていないのか。
「ただ突っ込んで吐き出すだけじゃ意味が無いんだよ」
手を伸ばし、エルヴィの首にぶら下がり、引き寄せ、耳元に吹き込む。手にはこの男の体温が伝わるのに、心の温度は氷点下だ。きっとこの態度は近くにシヴァがいようがいまいが関係ない。本気で神子のティアに興味がない。ただシヴァの命令が絶対だから動いているにすぎない。
「シヴァ、シヴァ」
ティアは降参っと、エルヴィの体の下から身を引き、起き上がってベッドの縁に座った。
「何? ティア」
やせ我慢をしまくっていたシヴァがすぐに駆け寄って来る。
ベッドのベールを上げ、床に片膝をつく。
ベッドの上ではエルヴィが、四つん這いから正座になって、ティアとシヴァの行動の行方を待っている。
「あのね、シヴァ、イヤイヤ僕を抱いても、何の意味もないんだよ? 兄さまは僕を血まみれになるまで強姦した。シヴァは? この行為の意味、わかっているんだよね?」
シヴァの得た機会はきっとこの一度きりだ。神に届く何かを残さなければ、人は滅ぶ。
人が滅ぼうが神は何も感じない。ただの通過点にすぎないからだ。
ティアはシヴァを引き寄せ、唇を奪う。これはお互いに慣れた行為だ。ティアが口を開けば、シヴァは引き寄せられるように舌を絡ませて来る。ぴちゃぴちゃと卑猥な音がベッドのベール内に籠る。
ティアはエルヴィの表情を見逃さなかった。思わず笑みが漏れる。いっそ嫉妬に狂ってしまえば良いと、仄暗い何かが心の中に芽生える。
「エルヴィにできないのなら、シヴァがすれば良い」
ティアはシヴァをベッドの上に乗せ、自身が下になるように引き寄せた。
エルヴィは身を引くようにベッドから降りようとしたが、ティアはそれを許さなかった。
「エルヴィが不甲斐ないから、ティアが代わりをするんだ。これは罰だよ。シヴァが僕をどんなふうに抱くのか、近くで見ていれば良い」
嫉妬に濡れた男の表情ほど悦を感じるものはない。
シヴァは王子だ。閨の勉強をさせられている。人前で誰かを抱くことなど常時あることだ。シヴァは躊躇わない。たとえ好きな男の前でも、それは変わらなかった。
「シヴァの鍛えられた筋肉が好きだよ」
シヴァの服を脱がせながら、ぽこぽこと浮き出る筋肉の筋を撫でる。小さな飾りのような胸の尖りにも指を這わせ、脇腹を通り過ぎ、背中に回す。
口づけはゆったりとした、お互いにお互いを感じ合うような、じゃれ合うようなもので、探り合う手もまだ肌の感触を確かめるものだ。ただ隣で見守るエルヴィだけが体温を上げている。嫉妬が目に見える。固く握った手がぶるぶると震えている。
シヴァもまた、嫉妬に狂う男の表情を感じている。それはシヴァにとって悦びでしかなく、その悦びを得る為に、ティアに触れていると言っても良かった。ぐちゅぐちゅとティアの尻穴を香油で濡らしながら、しっかりと雄を勃てているのも、ティアのせいではなく、エルヴィの視線であるのに、エルヴィは気づいていない。
「入れて、シヴァ」
背中を向けて、尻を高く上げる。
シヴァが覆いかぶさって来て、尻穴に勃ち上がったモノを添えた。
十分にほぐされた穴の口は、ぱくりとシヴァの先端を含み、少しの力を加えただけで飲み込もうとしている。
「……あ、シヴァ、イイ……」
性器を擦られながら、入れられる。大きなモノが内側を擦って最奥を突くのを想像して、ぶるりと体が震えた。
「ん、んんんっ……」
なのに先端が尻穴から抜ける。
勢いよくティアから離されたシヴァは、ティアの振り返った視界の中で、エルヴィに唇を奪われていた。
「な、やめ、やめろ、エルヴィ……」
抵抗するシヴァの両腕を拘束し、唇をかまれ血を流しても、エルヴィは口づけを止めなかった。
放置されたティアは体勢を仰向けにし、ベッドヘッドに身を預け、シヴァがエルヴィに支配されて行く様を見守った。
シヴァは王族だ。手を出して良い相手ではない。
エルヴィは有能な剣士だ。いずれは女と婚姻し、子を授かる未来がある。
だが戦乱に陥り、滅ぼうとしている今、そんな未来など希薄なもの。ならば目の前にある愛を掴み取る方が意味のある行為だと言える。
「……抱きたい、抱きたい……」
想いの丈をぶつけるように、シヴァに激しく口づけ、溜まった熱を教え込むように、シヴァを抱きしめ、荒い息を吐いている。言葉は感情の漏れだ。熱に浮かされた男の願望が吐露されている。
シヴァの歯を食い縛る音が聞こえる。嗚咽を堪える音だろうか。
「ふたりで僕を抱けば良い」
それはただの名目だ。ティアを口実にすれば良い。
神子を可愛がる。
それは幾人だって許される。
「ティア、おいで」
シヴァは膝の上にティアを乗せ、尻穴に先端をあてがい、突き入れながら、エルヴィと口づけをする。エルヴィがシヴァの体に触れようが、それはシヴァの官能を上げる為で、強いてはティアを喜ばせる為である。
シヴァとエルヴィは、ティアを間に挟みながら、お互いの熱を高め合う。それは絶対にふたりだけのものであってはならない。いくら想いが募り、愛を語りたくなったとしても、これは神子を可愛がる行為でしかないのだ。
ベールは小花模様のレース生地で、風に揺れて、舞い上がり、時折、中の情事を覗かせる。
「潔いね」
ティアは覆いかぶさって来たエルヴィを見上げた。エルヴィの表情に感情は見えない。淡々と要求された行為を遂行している。
シヴァには見守る責務がある。エルヴィを神に捧げ、その情景を目に焼き付け、身受け候補の責務を遂行しなければならない。だがシヴァには酷なようで、ソファに座り、酒を煽りながら、時折、舞い上がるベールの中の情事を目にしては、苦々しい表情を隠せないでいる。
エルヴィはティアの服を脱がせ、足を大きく開かせる。足を肩に乗せ、尻穴に香油を塗り込んで行く。その指の動きにも何の感情もなく、ただ淡々と中を濡らしているだけだった。
ティアは笑う。小さく、シヴァには届かない程度に。
「これは何なんだろうね。少しも感じない」
この行為は単なる行為だ。なるほどと思わせるくらい、性的な意味が見出せない。
「知ってる? エルヴィ、この行為に意味を持たせないと、何の価値もないんだよ? たとえば僕の魅力でエルヴィを落し、本心から愛していると言わせるとか、エルヴィが僕を本気で抱いて、シヴァを嫉妬で狂わせるとか……ねえ、エルヴィ、どっちが好み?」
肩に担がれていた足を下ろし、勃ってもいないモノを足の指でさする。
エルヴィは、足でこね回されているモノに視線をやり、迷惑そうな顔をしてティアを見た。
ティアは笑う。神子であるティアをこうも邪険に扱う者はほとんどいない。今のティアは成熟した色香を漂わせ、性的な魅力を開花させている。それですら意味もないものとするエルヴィは、よほどの不感症なのか、目が見えていないのか。
「ただ突っ込んで吐き出すだけじゃ意味が無いんだよ」
手を伸ばし、エルヴィの首にぶら下がり、引き寄せ、耳元に吹き込む。手にはこの男の体温が伝わるのに、心の温度は氷点下だ。きっとこの態度は近くにシヴァがいようがいまいが関係ない。本気で神子のティアに興味がない。ただシヴァの命令が絶対だから動いているにすぎない。
「シヴァ、シヴァ」
ティアは降参っと、エルヴィの体の下から身を引き、起き上がってベッドの縁に座った。
「何? ティア」
やせ我慢をしまくっていたシヴァがすぐに駆け寄って来る。
ベッドのベールを上げ、床に片膝をつく。
ベッドの上ではエルヴィが、四つん這いから正座になって、ティアとシヴァの行動の行方を待っている。
「あのね、シヴァ、イヤイヤ僕を抱いても、何の意味もないんだよ? 兄さまは僕を血まみれになるまで強姦した。シヴァは? この行為の意味、わかっているんだよね?」
シヴァの得た機会はきっとこの一度きりだ。神に届く何かを残さなければ、人は滅ぶ。
人が滅ぼうが神は何も感じない。ただの通過点にすぎないからだ。
ティアはシヴァを引き寄せ、唇を奪う。これはお互いに慣れた行為だ。ティアが口を開けば、シヴァは引き寄せられるように舌を絡ませて来る。ぴちゃぴちゃと卑猥な音がベッドのベール内に籠る。
ティアはエルヴィの表情を見逃さなかった。思わず笑みが漏れる。いっそ嫉妬に狂ってしまえば良いと、仄暗い何かが心の中に芽生える。
「エルヴィにできないのなら、シヴァがすれば良い」
ティアはシヴァをベッドの上に乗せ、自身が下になるように引き寄せた。
エルヴィは身を引くようにベッドから降りようとしたが、ティアはそれを許さなかった。
「エルヴィが不甲斐ないから、ティアが代わりをするんだ。これは罰だよ。シヴァが僕をどんなふうに抱くのか、近くで見ていれば良い」
嫉妬に濡れた男の表情ほど悦を感じるものはない。
シヴァは王子だ。閨の勉強をさせられている。人前で誰かを抱くことなど常時あることだ。シヴァは躊躇わない。たとえ好きな男の前でも、それは変わらなかった。
「シヴァの鍛えられた筋肉が好きだよ」
シヴァの服を脱がせながら、ぽこぽこと浮き出る筋肉の筋を撫でる。小さな飾りのような胸の尖りにも指を這わせ、脇腹を通り過ぎ、背中に回す。
口づけはゆったりとした、お互いにお互いを感じ合うような、じゃれ合うようなもので、探り合う手もまだ肌の感触を確かめるものだ。ただ隣で見守るエルヴィだけが体温を上げている。嫉妬が目に見える。固く握った手がぶるぶると震えている。
シヴァもまた、嫉妬に狂う男の表情を感じている。それはシヴァにとって悦びでしかなく、その悦びを得る為に、ティアに触れていると言っても良かった。ぐちゅぐちゅとティアの尻穴を香油で濡らしながら、しっかりと雄を勃てているのも、ティアのせいではなく、エルヴィの視線であるのに、エルヴィは気づいていない。
「入れて、シヴァ」
背中を向けて、尻を高く上げる。
シヴァが覆いかぶさって来て、尻穴に勃ち上がったモノを添えた。
十分にほぐされた穴の口は、ぱくりとシヴァの先端を含み、少しの力を加えただけで飲み込もうとしている。
「……あ、シヴァ、イイ……」
性器を擦られながら、入れられる。大きなモノが内側を擦って最奥を突くのを想像して、ぶるりと体が震えた。
「ん、んんんっ……」
なのに先端が尻穴から抜ける。
勢いよくティアから離されたシヴァは、ティアの振り返った視界の中で、エルヴィに唇を奪われていた。
「な、やめ、やめろ、エルヴィ……」
抵抗するシヴァの両腕を拘束し、唇をかまれ血を流しても、エルヴィは口づけを止めなかった。
放置されたティアは体勢を仰向けにし、ベッドヘッドに身を預け、シヴァがエルヴィに支配されて行く様を見守った。
シヴァは王族だ。手を出して良い相手ではない。
エルヴィは有能な剣士だ。いずれは女と婚姻し、子を授かる未来がある。
だが戦乱に陥り、滅ぼうとしている今、そんな未来など希薄なもの。ならば目の前にある愛を掴み取る方が意味のある行為だと言える。
「……抱きたい、抱きたい……」
想いの丈をぶつけるように、シヴァに激しく口づけ、溜まった熱を教え込むように、シヴァを抱きしめ、荒い息を吐いている。言葉は感情の漏れだ。熱に浮かされた男の願望が吐露されている。
シヴァの歯を食い縛る音が聞こえる。嗚咽を堪える音だろうか。
「ふたりで僕を抱けば良い」
それはただの名目だ。ティアを口実にすれば良い。
神子を可愛がる。
それは幾人だって許される。
「ティア、おいで」
シヴァは膝の上にティアを乗せ、尻穴に先端をあてがい、突き入れながら、エルヴィと口づけをする。エルヴィがシヴァの体に触れようが、それはシヴァの官能を上げる為で、強いてはティアを喜ばせる為である。
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