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狩人の街
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「いてて」
「じっとしててね」
ジメメ湿地帯をなんとか抜け、無人の休憩所でロリコに傷の手当てをしてもらっている
「でも、既に切り傷の出血が止まってる、何もしてないのに。この治癒スピードは異常だよ」
「俺が授かった力のおかげだろう。女神様に感謝しないと」
「そうだねー。よしっと、応急処置は終わったから、すぐ完治すると思う」
「ありがとう」
「いえいえ!」
出発する頃にはほとんど痛みは無くなっていた
「この次は?」
「水と砂漠の中間地点、狩人の街イクサバに行くわ。砂漠を越える準備をしっかりしていかないと!」
どうやら湿地帯と砂漠の間にあるため特殊なモンスターが多く、いつの間にか狩人の街と称されるようになったんだとか
年に一度、コロッセオで武闘大会が開かれ、猛者達が集まるらしい。今は時期ではないとのこと
遠くから石の壁が見える、入り口付近では大きな荷物の出入りが活発に行われているようだ
歩いているとちらほらと武器を携えている人が目に入る
「へぇ、思ったより賑わってるなぁ」
「交易が盛んだからね。砂漠に向かう人も砂漠を越えた人も、ここで休憩を取るから」
イクサバが石の壁に囲まれているのも外敵から街を守るためだ
道中モンスターを何匹か殺ったりもした
大きな入り口の前に到着する。警備も厳重のようだ
中に入ると、きれいではないがかなり盛り上がっている。屈強な男たちが酒を飲んでワイワイやっている音も聞こえてくる。
「あ、サトル!リンゴがあるよ!」
「お~。そういえば久しく食べてないな」
「せっかくだから買っていこうよ!」
「そうだな」
リンゴを売っている露店の前に行く。リンゴは残り2つだった、ちょうど良いな
ドン!
突然横から衝撃を受ける
「おぉ!」
よろけているとリンゴが取られる
「おう! うまそうなリンゴじゃねぇか! これくれよ」
日本じゃあまり無い事だったからびっくりしたが、無理やり割り込んで横取りするなんてやってくれるな
「おい、先に手を付けていたのは俺たちだ」
ごつめの男がこっちを睨む
「あぁ? なんだお前? 俺が食いてぇから食うんだよ」
(ムカ!)
「店主さん見てましたよね!? 俺らが先に買おうとしたの」
店主に賛同を得ようと話しかけたが、様子がおかしい
「お客さん、この人はB級の狩人だ。素直に渡した方が身のためだよ、、」
店主は見るからにこいつに怯えている
「そういうこった! ケガしたくなかったらとっととどっか行けよ」
そう言うとリンゴにかじりついた
「おい! お前お金払ってないだろ!?」
「うっせぇ! 誰のおかげでこの街がモンスターから守られてると思ってんだ!こんくらい当然だろうが!」
(プツン)
「ロリ、」
「サトル・・・」
ロリコに話しかけようとしたら被せるように話しかけられた
ロリコの方を見ると、やばいオーラを発している。これは俺がやんないとロリコにやらせたら生きたまま地獄をツアーさせる勢いだ
ロリコを下げて前に出る
「お前、何か勘違いしてんだろ? お前みたいな脳筋じゃ絶対できないことを他のみんながやってくれてんだ。ちょっと強いか知らんが、調子に乗るのもいい加減にしろよ」
「ほう、お前俺に説教垂れるつもりか? ザコが俺に歯向かうたぁいい度胸じゃねぇか! お前の尊厳もろともズタズタにしてやる!」
露店の主人が”俺は関係ない!”という顔をしているのも腹が立つが、俺も自分を止められない。こいつだけは絶対に許さん
「おおぉ!!」
クソ狩人が背中のハンマーを思い切り振り下ろす
ズン!
「はぁ・・・。遅い、軽い、殺気も何も感じられない。やる気あんのかお前」
「うぅ!!?」
向こうは何が起きているのか理解できていないようだ。目の前で自分の振り下ろしたハンマーが片手で受け止められているのが見えているのに
”目は、頭が見る準備ができているものしか見えない”とはよく言ったものだ
ふん!!
ドコォ
「あがっ! かっ、、!!」
俺のパンチは奴の装備を突き破って腹に届いている
クソ狩人は涎をたらしながらうずくまってしまった
「おい、何座ってんだ。もっと楽しもうぜ」
奴の首根っこを掴み、持ち上げる。そのまま裏路地に連れ込んだ
「もう1度だけ言うぞ。あまり調子に乗るなよ・・・」
怒りに任せて問い詰めたが、奴の顔を見ると恐怖と痛みと悔しさでよくわからないことになっていた。ちょっとやり過ぎたかなと我に返る
「うーん、でもなぁ。お前みたいな奴って俺らがいなくなったらすーぐ他の弱い人にでかいツラする系だよねぇ」
痛みに耐えることしかできない狩人を見ながらぼそっと呟いてしまった
ガチャガチャ、ゴリゴリゴリ!
気が付くと後ろに付いてきていたロリコがリュックから薬師道具を取り出し、今まで見たことない猛烈な勢いで何かを調合し始めた
無言で薬を俺に渡す。マジこえー!
「悪い事は言わない、これ飲んどけ」
飲ませないと俺が殺されそうだから半ば無理やり狩人の口にこじつける
バッサァ
一瞬で奴の髪の毛が地面に落ちた
あまりの衝撃に言葉が出ない
「・・・・ど、どんまい。」
お前はロリコを本気で怒らせた。それが運の尽きだったな
ロリコこえー!!
「じっとしててね」
ジメメ湿地帯をなんとか抜け、無人の休憩所でロリコに傷の手当てをしてもらっている
「でも、既に切り傷の出血が止まってる、何もしてないのに。この治癒スピードは異常だよ」
「俺が授かった力のおかげだろう。女神様に感謝しないと」
「そうだねー。よしっと、応急処置は終わったから、すぐ完治すると思う」
「ありがとう」
「いえいえ!」
出発する頃にはほとんど痛みは無くなっていた
「この次は?」
「水と砂漠の中間地点、狩人の街イクサバに行くわ。砂漠を越える準備をしっかりしていかないと!」
どうやら湿地帯と砂漠の間にあるため特殊なモンスターが多く、いつの間にか狩人の街と称されるようになったんだとか
年に一度、コロッセオで武闘大会が開かれ、猛者達が集まるらしい。今は時期ではないとのこと
遠くから石の壁が見える、入り口付近では大きな荷物の出入りが活発に行われているようだ
歩いているとちらほらと武器を携えている人が目に入る
「へぇ、思ったより賑わってるなぁ」
「交易が盛んだからね。砂漠に向かう人も砂漠を越えた人も、ここで休憩を取るから」
イクサバが石の壁に囲まれているのも外敵から街を守るためだ
道中モンスターを何匹か殺ったりもした
大きな入り口の前に到着する。警備も厳重のようだ
中に入ると、きれいではないがかなり盛り上がっている。屈強な男たちが酒を飲んでワイワイやっている音も聞こえてくる。
「あ、サトル!リンゴがあるよ!」
「お~。そういえば久しく食べてないな」
「せっかくだから買っていこうよ!」
「そうだな」
リンゴを売っている露店の前に行く。リンゴは残り2つだった、ちょうど良いな
ドン!
突然横から衝撃を受ける
「おぉ!」
よろけているとリンゴが取られる
「おう! うまそうなリンゴじゃねぇか! これくれよ」
日本じゃあまり無い事だったからびっくりしたが、無理やり割り込んで横取りするなんてやってくれるな
「おい、先に手を付けていたのは俺たちだ」
ごつめの男がこっちを睨む
「あぁ? なんだお前? 俺が食いてぇから食うんだよ」
(ムカ!)
「店主さん見てましたよね!? 俺らが先に買おうとしたの」
店主に賛同を得ようと話しかけたが、様子がおかしい
「お客さん、この人はB級の狩人だ。素直に渡した方が身のためだよ、、」
店主は見るからにこいつに怯えている
「そういうこった! ケガしたくなかったらとっととどっか行けよ」
そう言うとリンゴにかじりついた
「おい! お前お金払ってないだろ!?」
「うっせぇ! 誰のおかげでこの街がモンスターから守られてると思ってんだ!こんくらい当然だろうが!」
(プツン)
「ロリ、」
「サトル・・・」
ロリコに話しかけようとしたら被せるように話しかけられた
ロリコの方を見ると、やばいオーラを発している。これは俺がやんないとロリコにやらせたら生きたまま地獄をツアーさせる勢いだ
ロリコを下げて前に出る
「お前、何か勘違いしてんだろ? お前みたいな脳筋じゃ絶対できないことを他のみんながやってくれてんだ。ちょっと強いか知らんが、調子に乗るのもいい加減にしろよ」
「ほう、お前俺に説教垂れるつもりか? ザコが俺に歯向かうたぁいい度胸じゃねぇか! お前の尊厳もろともズタズタにしてやる!」
露店の主人が”俺は関係ない!”という顔をしているのも腹が立つが、俺も自分を止められない。こいつだけは絶対に許さん
「おおぉ!!」
クソ狩人が背中のハンマーを思い切り振り下ろす
ズン!
「はぁ・・・。遅い、軽い、殺気も何も感じられない。やる気あんのかお前」
「うぅ!!?」
向こうは何が起きているのか理解できていないようだ。目の前で自分の振り下ろしたハンマーが片手で受け止められているのが見えているのに
”目は、頭が見る準備ができているものしか見えない”とはよく言ったものだ
ふん!!
ドコォ
「あがっ! かっ、、!!」
俺のパンチは奴の装備を突き破って腹に届いている
クソ狩人は涎をたらしながらうずくまってしまった
「おい、何座ってんだ。もっと楽しもうぜ」
奴の首根っこを掴み、持ち上げる。そのまま裏路地に連れ込んだ
「もう1度だけ言うぞ。あまり調子に乗るなよ・・・」
怒りに任せて問い詰めたが、奴の顔を見ると恐怖と痛みと悔しさでよくわからないことになっていた。ちょっとやり過ぎたかなと我に返る
「うーん、でもなぁ。お前みたいな奴って俺らがいなくなったらすーぐ他の弱い人にでかいツラする系だよねぇ」
痛みに耐えることしかできない狩人を見ながらぼそっと呟いてしまった
ガチャガチャ、ゴリゴリゴリ!
気が付くと後ろに付いてきていたロリコがリュックから薬師道具を取り出し、今まで見たことない猛烈な勢いで何かを調合し始めた
無言で薬を俺に渡す。マジこえー!
「悪い事は言わない、これ飲んどけ」
飲ませないと俺が殺されそうだから半ば無理やり狩人の口にこじつける
バッサァ
一瞬で奴の髪の毛が地面に落ちた
あまりの衝撃に言葉が出ない
「・・・・ど、どんまい。」
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ロリコこえー!!
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