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狩人の街2
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魂が抜けてしまっている狩人を置いて、裏路地から戻る
「お前さん、あの狩人倒したのか?」
俺たちのやり取りを見てたっぽい人たちが集まってきた
「ま、まぁ。攻撃されたので、仕返ししました」
あれを仕返しというのだろうか?
鬼神ロリコの事だ、あいつの髪の毛が2度と生えることはないだろう
「前から困ってたんだよ、ありがとう兄ちゃん!」
取り巻きの人々から感謝の言葉が飛び交う
「ずっとこんな感じなんですか?」
「まぁな。ここは狩人の街、ランクが上の連中は我が物顔だよ」
「なるほど、、」
力こそ正義。時は世紀末ってわけか
「ロリコ、ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「体調が悪いからこの街に長居したいんだけど」
「いいんじゃない? 別に急ぎじゃないし、私も試したい組み合わせがたくさんあるから」
おいおい、この子は何をするつもりなんだよ
タメ口になってからロリコの内なるSな部分が表面化している気がする
今までおばあちゃん子だったからずっと隠れていたのかもしれない
とりあえずその場は退散。部屋を取って一旦落ち着く
「ふぅ。この街も難ありだなぁ。それにしても、あんなに怒ったロリコを見るのは初めてだ」
「私もこんなに怒ったのは生まれて初めてだよ。あんなめちゃくちゃな事言うなんて!」
「そうだよなぁ。でも、どうやらこの街はそういう奴らで溢れているらしいな」
「薬の材料足りるかなぁ・・・」
おいおい、この子は本当に何をするつもりなんだよ!
今日は一応俺の傷を治すという名目で休み、翌日から行動を開始する
といっても、やる事はシンプル。ひたすら人に迷惑をかけている狩人をしばきあげるだけ。高校のヤンキーじゃないが、存在が広まれば上にいる連中も勝手に集まってくると予想したのだ
さっそく、香ばしい匂いがするぞ~
「なぁ、こんな奴捨てて俺に乗り換えようぜ! 俺の方が強いんだ、頼りになるからさぁ!」
「やめて! 離して!!」
「俺の彼女に手を出すな!!」
「うるせぇ!ヒョロヒョロが!」
ガッ!!
「アンドレ!!」
「アハハ! この女はいただいていくぜぇ!」
こんなシーン、世紀末のマンガでしか見たことないぞ・・・
ロリコからさっそくゾクっとするような雰囲気を感じる
「俺が行くよ」
「うん、、」
前の狩人はひげ面の強面風だったのに対し、今回はヤンキー風の狩人だ。横から割って入る
「おい、何してんの?(見りゃわかるけど!)」
「あぁ? この女がよわっちぃ男と付き合わされてたから俺が奪ってやったんだよ!」
「その考え方でいくと、お前より強い奴がこの子を奪っても良いってことになる。そうだな?」
「あぁ、俺はもうすぐA級になる男。この街で俺より強い奴なんてそうそういねぇ。それに、ひとしきり楽しんだら用済みだからよ」
倒れている彼氏さんと目が合う。この目を見ているとロリコと初めて会った時を思い出す
絶望と悔しさが混ざった、悲しい気持ちになる表情だ、、
「じゃあさ、俺がこの女の子いただくよ」
「え? なんだって?」
「・・・俺がこの子をもらうって言ってんだ。さっさとよこせ」
「ヒーロー気取りかぁ!? こういう奴見てると虫唾が走るんだよ! 死ね!」
ひゅっ パシ!
ヤンキーのパンチを2本の指で受け止める
「なに!?」
「10秒間だけ何もしない。好きに攻撃しろ」
両手を広げて挑発する。向こうも焦り始めたのか、片手剣を抜き必死で切りかかってくる
こういう奴はメンタルを折るために徹底的にやっておかなくては
「1,2,3・・・」
「うらぁ! おらぁ!」
スローモーションに見える攻撃をゆっくり避けながらカウントを進めていく
焦れば焦るほど攻撃が単調になっていくのがよくわかる
「、10。タイムアップだ」
剣を掴み、パキッっと折る
「なっ、、、」
「強さだけを売りにするからこうなる。
人の心はそんなに簡単じゃない、目に見えるものだけで判断するから自分より強いものにも平気で攻撃してしまうんだ。大切な人を平気で奪うような根性、叩き直してやる」
バキバキバキ!!
手づかみでヤンキーの鎧を破り捨てた
顔を見ると、その信じられない光景を前に完全にどこかにイってしまっているようだ
「ロリコ、後は任せた」
バッサァ
ヤンキーの髪が抜け落ちる。
これは作戦の1つだ。狩人が決まってハゲていけば、何者かが狙ってそうしていることがわかるからだ。
「この街にはこういう輩がたくさんいます。できればここから離れた方が良いと思いますよ」
そう言って女性を元の男の所へ連れて行く
「あ、ありがとうございます!! この恩は一生忘れません! 僕は砂漠用の衣類を作っています、砂漠を渡る際はぜひ寄ってください!全て用意します!!」
「それは助かります、ありがとうございます」
2人はこっちに会釈をして歩いて行った。簡単にここから離れろなんて言っちゃったけど、彼らを含めそれができない人が大勢いるはずなんだ
「良かったね! サトル!!」
ロリコが笑顔で労ってくれた
「あぁ、とりあえず目の前で困っている人を助けられてよかった」
少しずつだけど、変えていくしかない。次なるヒャッハー狩人を探しに歩き出す
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「フフ、おもしろい奴らだ。これはカーリ様に報告だな」
「お前さん、あの狩人倒したのか?」
俺たちのやり取りを見てたっぽい人たちが集まってきた
「ま、まぁ。攻撃されたので、仕返ししました」
あれを仕返しというのだろうか?
鬼神ロリコの事だ、あいつの髪の毛が2度と生えることはないだろう
「前から困ってたんだよ、ありがとう兄ちゃん!」
取り巻きの人々から感謝の言葉が飛び交う
「ずっとこんな感じなんですか?」
「まぁな。ここは狩人の街、ランクが上の連中は我が物顔だよ」
「なるほど、、」
力こそ正義。時は世紀末ってわけか
「ロリコ、ちょっといいか?」
「どうしたの?」
「体調が悪いからこの街に長居したいんだけど」
「いいんじゃない? 別に急ぎじゃないし、私も試したい組み合わせがたくさんあるから」
おいおい、この子は何をするつもりなんだよ
タメ口になってからロリコの内なるSな部分が表面化している気がする
今までおばあちゃん子だったからずっと隠れていたのかもしれない
とりあえずその場は退散。部屋を取って一旦落ち着く
「ふぅ。この街も難ありだなぁ。それにしても、あんなに怒ったロリコを見るのは初めてだ」
「私もこんなに怒ったのは生まれて初めてだよ。あんなめちゃくちゃな事言うなんて!」
「そうだよなぁ。でも、どうやらこの街はそういう奴らで溢れているらしいな」
「薬の材料足りるかなぁ・・・」
おいおい、この子は本当に何をするつもりなんだよ!
今日は一応俺の傷を治すという名目で休み、翌日から行動を開始する
といっても、やる事はシンプル。ひたすら人に迷惑をかけている狩人をしばきあげるだけ。高校のヤンキーじゃないが、存在が広まれば上にいる連中も勝手に集まってくると予想したのだ
さっそく、香ばしい匂いがするぞ~
「なぁ、こんな奴捨てて俺に乗り換えようぜ! 俺の方が強いんだ、頼りになるからさぁ!」
「やめて! 離して!!」
「俺の彼女に手を出すな!!」
「うるせぇ!ヒョロヒョロが!」
ガッ!!
「アンドレ!!」
「アハハ! この女はいただいていくぜぇ!」
こんなシーン、世紀末のマンガでしか見たことないぞ・・・
ロリコからさっそくゾクっとするような雰囲気を感じる
「俺が行くよ」
「うん、、」
前の狩人はひげ面の強面風だったのに対し、今回はヤンキー風の狩人だ。横から割って入る
「おい、何してんの?(見りゃわかるけど!)」
「あぁ? この女がよわっちぃ男と付き合わされてたから俺が奪ってやったんだよ!」
「その考え方でいくと、お前より強い奴がこの子を奪っても良いってことになる。そうだな?」
「あぁ、俺はもうすぐA級になる男。この街で俺より強い奴なんてそうそういねぇ。それに、ひとしきり楽しんだら用済みだからよ」
倒れている彼氏さんと目が合う。この目を見ているとロリコと初めて会った時を思い出す
絶望と悔しさが混ざった、悲しい気持ちになる表情だ、、
「じゃあさ、俺がこの女の子いただくよ」
「え? なんだって?」
「・・・俺がこの子をもらうって言ってんだ。さっさとよこせ」
「ヒーロー気取りかぁ!? こういう奴見てると虫唾が走るんだよ! 死ね!」
ひゅっ パシ!
ヤンキーのパンチを2本の指で受け止める
「なに!?」
「10秒間だけ何もしない。好きに攻撃しろ」
両手を広げて挑発する。向こうも焦り始めたのか、片手剣を抜き必死で切りかかってくる
こういう奴はメンタルを折るために徹底的にやっておかなくては
「1,2,3・・・」
「うらぁ! おらぁ!」
スローモーションに見える攻撃をゆっくり避けながらカウントを進めていく
焦れば焦るほど攻撃が単調になっていくのがよくわかる
「、10。タイムアップだ」
剣を掴み、パキッっと折る
「なっ、、、」
「強さだけを売りにするからこうなる。
人の心はそんなに簡単じゃない、目に見えるものだけで判断するから自分より強いものにも平気で攻撃してしまうんだ。大切な人を平気で奪うような根性、叩き直してやる」
バキバキバキ!!
手づかみでヤンキーの鎧を破り捨てた
顔を見ると、その信じられない光景を前に完全にどこかにイってしまっているようだ
「ロリコ、後は任せた」
バッサァ
ヤンキーの髪が抜け落ちる。
これは作戦の1つだ。狩人が決まってハゲていけば、何者かが狙ってそうしていることがわかるからだ。
「この街にはこういう輩がたくさんいます。できればここから離れた方が良いと思いますよ」
そう言って女性を元の男の所へ連れて行く
「あ、ありがとうございます!! この恩は一生忘れません! 僕は砂漠用の衣類を作っています、砂漠を渡る際はぜひ寄ってください!全て用意します!!」
「それは助かります、ありがとうございます」
2人はこっちに会釈をして歩いて行った。簡単にここから離れろなんて言っちゃったけど、彼らを含めそれができない人が大勢いるはずなんだ
「良かったね! サトル!!」
ロリコが笑顔で労ってくれた
「あぁ、とりあえず目の前で困っている人を助けられてよかった」
少しずつだけど、変えていくしかない。次なるヒャッハー狩人を探しに歩き出す
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「フフ、おもしろい奴らだ。これはカーリ様に報告だな」
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