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異世界っぽい現実 第4章
MMM(トリプルエム)vs魔人車軍団
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綺麗な噴水だ。傷つきまくってやばかった俺の心が癒されてゆく。こんな一時を一生続けたいなぁ。
ボーッとしながら夢の世界へレッツゴーしそうになっていた俺を引き止めたのは、望月たちの声だった。
「おーいっ! マスターっ! 」
望月は口に焼肉のタレをつけたまま走ってきた。
「もう。班行動って決められてるんだから、勝手な行動はこれ以降慎んでね」
班のリーダーのようなことをいう早瀬。まぁ班長なんだからリーダーのようなことを言って当たり前なのだが。言うまでもなく立花は相変わらず無表情なのでなにを考えているのか全く分からない。
さてと。隣のババアへのおみやげも買い終わったことだし、どっか行くか。
「やったーっ! 何する? 何する? 」
ワクワクが止まらないといった瞳を全開で魅せられたらこんなことにつき合うなんて俺どころかだれだってOKしそうな感じだった。
こんなにも楽しそうにしているのはぶっちゃけ望月だけで、ほかの普段どれだけやかましそうな奴もここのアトラクションの少なさに唖然としていたか友だちとじゃれ合うくらいしかしていない。
この遊園地には短いジェットコースターが1つ、小さなメリーゴーランドが1つ、端っこにちょこんとある俺たちの親の世代が楽しんでいたであろうレトロなゲームセンターだけといった始末である。しかも1番まだマシなジェットコースターとそこまで需要がない気がするメリーゴーランドに至っては乗車チケットというのを買わなければ乗ることすら出来ないというただ金がなくなっていくだけでなんにも楽しくない制度が投入されている。他にも100円を投下すると少しだけ動いてくれるというげんきんなパンダと象がいたが望月以外恥ずかしがって誰も乗らない。機関車のキャラクターを模した100円を投下して遊べる乗り物もあったが、近所のゲームセンターで同じものを昔見たことがある。これでは高校生になりたてのはしゃぎまくりたい新1年生にとっては残念でしかないだろう。
皆それぞれに楽しみ方を考えてこの無駄な時間をなんとか過ごそうと四苦八苦していた。あるグループは乗車チケットを買いまくってジェットコースターを何往復もしまくったり、またあるグループはレトロゲームセンターでモグラ叩きに興じたりしていた。
望月はというと、このしょーもないオンボロテーマパークの乗り物全てに乗り、全てを楽しみ尽くしていた。こいつは一体何者なんだ?ここまでなんでも楽しめる精神を俺にもほんのちょびっとでいいから分けて欲しいね。
ほかの魔法少女たちはつまらなそうな無表情を浮かべたり苦笑しながら時折どうしたものかと困り顔を見せていた。
「おーいっ! みんなー! 」
やたら元気そうな声が響く。望月がこっちに向かって走ってきた。
手に持っているのはソフトクリームのようだ。なにも4つも手に持ってこなくてもいいだろ。
「それ、どこで買ってきたんだ? 」
「近所のコンビニまでひとっ走りしてきたの。私からみんなへのプレゼントっ! 」
「今日は気前がいいな」
「こんなことするのめったにないんだから感謝してよねっ! 」
ソフトクリームをぺろぺろして堪能しながらも、俺は警戒心がなかなか解けなかった。何度も魔人に襲撃されまくっていると気が気でなくなるのは仕方がないことだ。唯一俺の身を守ってくれるヤツらは今ソフトクリームを堪能しているところだ。こんな状態で襲われたら空間魔法とやらは使えるのか心配だ。もし使えなかったとしたらひとたまりもないことくらい誰でもわかる。
そんな気持ちからか、つい俺は立花にそのことについてきいてしまった。
「立花、魔人は出てこないのか? いや、この近くに魔人の存在は感知出来るか? 」
「今のところは感知できない」
「そうか……よかったァ。このまま魔人出現はなしで1年生旅行を乗り切れそうか?」
「必ずしもそうとは限らない。魔人はこの世界の人間のネガティブな感情を糧にしてこの世界にやって来る。1年生旅行の間に、強いネガティブな感情を持っているものがこの中にいると魔人出現の可能性が一気に高まる。今のあなたの感情の状態ではとても危険。魔人が出てきてもおかしくない感情図をあなたはしている」
どうやら立花には見透かされていたようだ。それでも言い訳かもしれないが、あんな話を聞かされて気にしない奴などいないだろう。
立花。お前たちがいつかいなくなるなんて実感はわかないが、俺にとってショックが大きすぎるんだ。そんなこと今考えても無駄なことくらい頭じゃわかってるんだ。でも理屈じゃないんだ。理屈だけじゃこの気持ちは消しきれないんだ。
俺の気持ちを吐き出すかのように立花に言ってみたが、返事は帰ってこなかった。
実質楽しんだのは望月だけの地獄のような1年生旅行はこうして残りは学校に戻るだけとなった。地獄のようにつまらんテーマパークから解放された新1年生たちは、遊園地にいたころよりも楽しそうに見える。
だがしかし、俺の憂鬱な気持ちは晴れることがなかった。バスの中で何をしたのかもほとんど覚えていなかった。物思いにふけることもなく、ただボーッとしていた。
窓の外に流れる景色をなんとなく眺めていると、俺の背中に戦慄が走った。すれ違い様に走っていたスポーツカーに黒煙がまとわりついていたのである。
「魔人だ! 」
思わず声が出てしまったが、学年内で俺に中二病という烙印が押される心配をしている余裕はなかった。俺は窓にへばりつくようにスポーツカーを見ようとした。運転手は気づいていないのか?あの黒煙は前も見えないほどスポーツカーを包み込んでいるというのに。
望月たちにはやく伝えなければと思った時、目の前の窓に流れる景色が一変して黒い煙に包まれた。今度は驚きすぎて声も出なかった。
魔法少女たちもこの異常事態に気づいているようだ。
「この近辺に複数体の魔人出現を確認。出現範囲はここを中心として最大約2キロメートルの地点までに及ぶ。私の空間魔法では長さが足りない」
「みんなで空間魔法を繋げよう! みんなの空間魔法だときっと足りるよ! 」
「同時に空間魔法を展開して繋げないと、空間が断絶してそれぞれの空間に魔人がかなり出てくるかもしれないわよ? 」
「魔力を一定に合わせれば不可能ではない」
「みんな、『せーの』で空間魔法を展開してね! 」
「了解した。『せーの』のタイミングはそちらにまかせる」
「愛果ちゃん。立花さん。それにマスター。気を付けないと今回はヤバいよ。覚悟はいい? 」
「いくよ! 『せーの』! 」
「『空間魔法・弐式』! 」
「『空間魔法・十式』」
「『空間魔法・六式』! 」
どぉぉぉ!
今までにない大きな音とともにこの空間が3人を中心に砂漠、樹海、岩石地帯ができた。
周りを見回してみるとどうやらこの空間には俺と3人の魔法少女たちと魔人軍団以外いないようだ。
「この空間には魔力を持ったものしか入ることが出来ない。元いた空間には我々のホログラムを投影しているので消えたことに気づかない」
俺の顔を見て察したのか、立花が説明をしてくれた。
魔人軍団はどうやら車系ばかりらしい。さっき見たスポーツカーや俺たちの乗っていたバスもその中に含まれている。
「『召喚』! 」
「『召喚』! 」
2人ともそれぞれの武器を手にして魔人たちに鋭い視線を向けている。魔人軍団がこっちに向かって突進してきた。車系ばかりだからなのか、これまでの魔人たちと違って凄いスピードだ。
「『アクセルレイド・1』! 」
望月が車に突っ込んでいった。眼には眼を歯には歯を、スピードにはスピードをといったところか。車魔人が繰り出すドリフト攻撃や突進などを巧みにかわしている。
「『インストール』」
立花は樹海にいる魔人には木を鉄槍に変えて即席ビッグサイズ針山をつくり、岩石地帯にいる魔人には地面を底なし沼に変えてズルズルと沈めていき、砂漠にいる魔人には砂を爆弾に変えたのか爆発をさせまくっている。
「『マジックマシンガン・ストーム』! 」
早瀬はゴツイマシンガンから風の弾を撃ちまくって車共をパンクさせて再起不能にしている。
三者三様の戦い方で車魔人軍団を再起不能にしまくっている魔法少女たちだが、望月が戦っているところから車たちがどんどん押し寄せてくる。
「望月さん。魔人の撃破を達成していない」
すかさず立花が望月の撃ち漏らしを再起不能にしている。
あれ?
よく見ると望月は車魔人軍団を一体も再起不能にしていない。
「アレッ? なんで一体もやられてないの? ちゃんとエンジンを斬ってるのに! 」
「望月さん。それはエンジンではなく排気口。斬っても意味はない」
望月め……こんな時にそんなボケはいらんぞ。俺だって命の危機に瀕しているんだ。つっこめる余裕はないぞ。
「えっ? ホント? ごめーんっ! 気を付ける! 」
呑気に謝っている望月を見ると、なんだか不安になってきた。
ボーッとしながら夢の世界へレッツゴーしそうになっていた俺を引き止めたのは、望月たちの声だった。
「おーいっ! マスターっ! 」
望月は口に焼肉のタレをつけたまま走ってきた。
「もう。班行動って決められてるんだから、勝手な行動はこれ以降慎んでね」
班のリーダーのようなことをいう早瀬。まぁ班長なんだからリーダーのようなことを言って当たり前なのだが。言うまでもなく立花は相変わらず無表情なのでなにを考えているのか全く分からない。
さてと。隣のババアへのおみやげも買い終わったことだし、どっか行くか。
「やったーっ! 何する? 何する? 」
ワクワクが止まらないといった瞳を全開で魅せられたらこんなことにつき合うなんて俺どころかだれだってOKしそうな感じだった。
こんなにも楽しそうにしているのはぶっちゃけ望月だけで、ほかの普段どれだけやかましそうな奴もここのアトラクションの少なさに唖然としていたか友だちとじゃれ合うくらいしかしていない。
この遊園地には短いジェットコースターが1つ、小さなメリーゴーランドが1つ、端っこにちょこんとある俺たちの親の世代が楽しんでいたであろうレトロなゲームセンターだけといった始末である。しかも1番まだマシなジェットコースターとそこまで需要がない気がするメリーゴーランドに至っては乗車チケットというのを買わなければ乗ることすら出来ないというただ金がなくなっていくだけでなんにも楽しくない制度が投入されている。他にも100円を投下すると少しだけ動いてくれるというげんきんなパンダと象がいたが望月以外恥ずかしがって誰も乗らない。機関車のキャラクターを模した100円を投下して遊べる乗り物もあったが、近所のゲームセンターで同じものを昔見たことがある。これでは高校生になりたてのはしゃぎまくりたい新1年生にとっては残念でしかないだろう。
皆それぞれに楽しみ方を考えてこの無駄な時間をなんとか過ごそうと四苦八苦していた。あるグループは乗車チケットを買いまくってジェットコースターを何往復もしまくったり、またあるグループはレトロゲームセンターでモグラ叩きに興じたりしていた。
望月はというと、このしょーもないオンボロテーマパークの乗り物全てに乗り、全てを楽しみ尽くしていた。こいつは一体何者なんだ?ここまでなんでも楽しめる精神を俺にもほんのちょびっとでいいから分けて欲しいね。
ほかの魔法少女たちはつまらなそうな無表情を浮かべたり苦笑しながら時折どうしたものかと困り顔を見せていた。
「おーいっ! みんなー! 」
やたら元気そうな声が響く。望月がこっちに向かって走ってきた。
手に持っているのはソフトクリームのようだ。なにも4つも手に持ってこなくてもいいだろ。
「それ、どこで買ってきたんだ? 」
「近所のコンビニまでひとっ走りしてきたの。私からみんなへのプレゼントっ! 」
「今日は気前がいいな」
「こんなことするのめったにないんだから感謝してよねっ! 」
ソフトクリームをぺろぺろして堪能しながらも、俺は警戒心がなかなか解けなかった。何度も魔人に襲撃されまくっていると気が気でなくなるのは仕方がないことだ。唯一俺の身を守ってくれるヤツらは今ソフトクリームを堪能しているところだ。こんな状態で襲われたら空間魔法とやらは使えるのか心配だ。もし使えなかったとしたらひとたまりもないことくらい誰でもわかる。
そんな気持ちからか、つい俺は立花にそのことについてきいてしまった。
「立花、魔人は出てこないのか? いや、この近くに魔人の存在は感知出来るか? 」
「今のところは感知できない」
「そうか……よかったァ。このまま魔人出現はなしで1年生旅行を乗り切れそうか?」
「必ずしもそうとは限らない。魔人はこの世界の人間のネガティブな感情を糧にしてこの世界にやって来る。1年生旅行の間に、強いネガティブな感情を持っているものがこの中にいると魔人出現の可能性が一気に高まる。今のあなたの感情の状態ではとても危険。魔人が出てきてもおかしくない感情図をあなたはしている」
どうやら立花には見透かされていたようだ。それでも言い訳かもしれないが、あんな話を聞かされて気にしない奴などいないだろう。
立花。お前たちがいつかいなくなるなんて実感はわかないが、俺にとってショックが大きすぎるんだ。そんなこと今考えても無駄なことくらい頭じゃわかってるんだ。でも理屈じゃないんだ。理屈だけじゃこの気持ちは消しきれないんだ。
俺の気持ちを吐き出すかのように立花に言ってみたが、返事は帰ってこなかった。
実質楽しんだのは望月だけの地獄のような1年生旅行はこうして残りは学校に戻るだけとなった。地獄のようにつまらんテーマパークから解放された新1年生たちは、遊園地にいたころよりも楽しそうに見える。
だがしかし、俺の憂鬱な気持ちは晴れることがなかった。バスの中で何をしたのかもほとんど覚えていなかった。物思いにふけることもなく、ただボーッとしていた。
窓の外に流れる景色をなんとなく眺めていると、俺の背中に戦慄が走った。すれ違い様に走っていたスポーツカーに黒煙がまとわりついていたのである。
「魔人だ! 」
思わず声が出てしまったが、学年内で俺に中二病という烙印が押される心配をしている余裕はなかった。俺は窓にへばりつくようにスポーツカーを見ようとした。運転手は気づいていないのか?あの黒煙は前も見えないほどスポーツカーを包み込んでいるというのに。
望月たちにはやく伝えなければと思った時、目の前の窓に流れる景色が一変して黒い煙に包まれた。今度は驚きすぎて声も出なかった。
魔法少女たちもこの異常事態に気づいているようだ。
「この近辺に複数体の魔人出現を確認。出現範囲はここを中心として最大約2キロメートルの地点までに及ぶ。私の空間魔法では長さが足りない」
「みんなで空間魔法を繋げよう! みんなの空間魔法だときっと足りるよ! 」
「同時に空間魔法を展開して繋げないと、空間が断絶してそれぞれの空間に魔人がかなり出てくるかもしれないわよ? 」
「魔力を一定に合わせれば不可能ではない」
「みんな、『せーの』で空間魔法を展開してね! 」
「了解した。『せーの』のタイミングはそちらにまかせる」
「愛果ちゃん。立花さん。それにマスター。気を付けないと今回はヤバいよ。覚悟はいい? 」
「いくよ! 『せーの』! 」
「『空間魔法・弐式』! 」
「『空間魔法・十式』」
「『空間魔法・六式』! 」
どぉぉぉ!
今までにない大きな音とともにこの空間が3人を中心に砂漠、樹海、岩石地帯ができた。
周りを見回してみるとどうやらこの空間には俺と3人の魔法少女たちと魔人軍団以外いないようだ。
「この空間には魔力を持ったものしか入ることが出来ない。元いた空間には我々のホログラムを投影しているので消えたことに気づかない」
俺の顔を見て察したのか、立花が説明をしてくれた。
魔人軍団はどうやら車系ばかりらしい。さっき見たスポーツカーや俺たちの乗っていたバスもその中に含まれている。
「『召喚』! 」
「『召喚』! 」
2人ともそれぞれの武器を手にして魔人たちに鋭い視線を向けている。魔人軍団がこっちに向かって突進してきた。車系ばかりだからなのか、これまでの魔人たちと違って凄いスピードだ。
「『アクセルレイド・1』! 」
望月が車に突っ込んでいった。眼には眼を歯には歯を、スピードにはスピードをといったところか。車魔人が繰り出すドリフト攻撃や突進などを巧みにかわしている。
「『インストール』」
立花は樹海にいる魔人には木を鉄槍に変えて即席ビッグサイズ針山をつくり、岩石地帯にいる魔人には地面を底なし沼に変えてズルズルと沈めていき、砂漠にいる魔人には砂を爆弾に変えたのか爆発をさせまくっている。
「『マジックマシンガン・ストーム』! 」
早瀬はゴツイマシンガンから風の弾を撃ちまくって車共をパンクさせて再起不能にしている。
三者三様の戦い方で車魔人軍団を再起不能にしまくっている魔法少女たちだが、望月が戦っているところから車たちがどんどん押し寄せてくる。
「望月さん。魔人の撃破を達成していない」
すかさず立花が望月の撃ち漏らしを再起不能にしている。
あれ?
よく見ると望月は車魔人軍団を一体も再起不能にしていない。
「アレッ? なんで一体もやられてないの? ちゃんとエンジンを斬ってるのに! 」
「望月さん。それはエンジンではなく排気口。斬っても意味はない」
望月め……こんな時にそんなボケはいらんぞ。俺だって命の危機に瀕しているんだ。つっこめる余裕はないぞ。
「えっ? ホント? ごめーんっ! 気を付ける! 」
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