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片思いフレンズ 第1章
The longer you dance with the devil, the longer you stay in hell.
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「マスターっ! はやくはやくーっ! 遅刻しちゃうよーっ! 」
そんな声に反応して、ちらりと時計を見る。
7時30分。遅刻するにはまぁまだはやいだろう。
俺は朝メシの代わりに塩おにぎりをヒョイっと掴むと、そいつを持って玄関まで早足で向かった。もちろん、カバンを持ってだ。
「マスター、行こっ! 」
いつも通りの元気な顔を見せる望月と、いつも通り何考えてるのか分からない無表情を見せる立花。外に出ると、お隣さんがこっちに駆けてきた。
「あら、おはよー」
「おはようございます~」
「はァ……おはよ」
工藤と白鳥、それに早瀬である。
早瀬はいつも通りのキッチリとしたしっかり者のスマイルを見せる。白鳥はレンジで焼いたチーズみたいなとろける顔の笑顔だ。工藤はやれやれと言いたげな顔をしている。
「んじゃ行くか……」
みんなの顔をなんとなく見回した俺が放った言葉に、全員が黙って従ってくれた。
俺にとっての平凡な日常が、ここにはあった。
1つ気になっていることがある。花見大会の時に出てきやがった魔人のことについてだ。
「これでデータ集めは終いや」
ヤツはそう言ってた。俺の記憶違いさえなければの話だが。
望月たちもしくは俺のデータを集めるためにこっちに現れたってことだよな?
気になることは、それ以来魔人がなんのアクションも起こしていないことだ。あのあと立花から、
「気をつけて。魔人が人型で現れたということは、この地域又はあなたの周囲はマイナスエネルギーで覆われているか、充満している可能性が非常に高い。いつまた前みたいに強力な魔人が現れてもおかしくない。むしろ、現れない方が不自然なほど。だからこそ、出来るだけ私たちがあなたを守るけど警戒を怠らないで」
なんてことを言ってたんだよなぁ。つまり今のこの状況ってのは不自然らしい。
どうなってんだ? ったく……。
ゴールデンウィークと聞くと、休みだよハニーやったぜとか、休みなんかねえんだよド畜生リア充爆発しろくださいとか、元は映画の業界用語だからそんな言葉使わんとか、しぇしぇしぇのしぇ~なんて思うだろう。
だが大概のヤツらがどこ行こっかなーとか考えてるに違いない。俺はそんなことなかったが。
さて、このなんの意味もない導入で何が言いたいかと言うと、要するにもうすぐゴールデンウィークがやって来るのだ。
「なぁマスター、やったぜ! ゴールデンウィークだぜ! 休みだ! こんなゴミ学校ともおさらばだぜ! っしゃあ! 」
1週間と経たないうちにそんなゴミ学校と感動の再会だぜ、西田。っていうかなんでお前はこの学校に入ってきたんだよ。
それにしてもコイツは休みが近づくと常に元気になるな。大量の宿題が出され、午前中で既に絶望したクラスメイトが一体何人いたことか。ちなみに俺もそのうちの1人だ。
旅行なんて行ってる暇なさそうだ。
「ゴールデンウィークにどっか行くのか? 」
半ばやっつけみたいな感じでテキトーに行った俺の言葉を聞いて、西田はニカーッと笑ってきやがった。
殺意がわくのは気のせいか?
「いやーそれがよ、今回はイギリスに行くんだぜ! スゲェだろ! 」
なんだよ「今回は」って思ったけど、西田曰く毎年行ってるらしい。去年は立花とデートするために西田だけ行かなかったらしいけど。
「それにしてもマスター、今年のゴールデンウィークってなんだかみんな暗くねえか? 」
「暗い? 」
「あぁ。気のせいかもしれねえけどよ、なんだかこう……みんな気持ちが沈みがちというかなんというか……」
宿題があまりにも多すぎて絶望してるんだろ。少なくともお前ほどゴールデンウィーク寸前に発狂級のやかましさを誇るヤツらはいないだろうさ。
なんてことを真っ先に思い浮かんだが、実を言うと西田の言ってることに俺も心当たりがある。宿題が多すぎなんてのはほとんど毎年あることだ。だからって気持ちがここまで落ち込むのはよほど宿題したくないヤツらなんだろう。
要するに有り得ないのだ。みんなの気持ちがブルー過ぎるのが。
「今年は西田、お前もどっちかっていうとまだ大人しい感じだよな」
例年のことを思い浮かべるとコイツの将来が心配になる。でも今年はそこまで発狂してないのだ。
「そうか? うー……む。今年は確かにあんま気持ちが舞い上がらねえんだよ。言葉では言い表せない……モヤモヤっとしたなにかが、胸のどっかで引っかかる気がしてよ」
俺はテキトーに返事して会話を終わらせ、物思いにふけることにした。
あの西田ですらテンションがあんまり上がらねえと言ってるんだ。なにかあるに違いない。そしてそれは、恐らく魔人の仕業なんだろう。
ババルウ星人がウルトラキー盗んだみたいな、ガバガバ過ぎる作戦だといいんだが……そんなわけないだろう。
「マスターさん、今大丈夫? 」
三好が心配そうな顔をして話しかけてきた。
「ん? あぁ。どうしたんだ? 」
三好は近くにあったイスを持ってきて腰掛けた。
「特に何か用があるわけでもないんだけどね……。マスターさん、なんだか難しい顔してたからなにかあるのかな? って」
俺は三好を見て思った。
あの時……俺が過去に行った時、未来の俺は三好がどーのこーのって言ってた覚えがある。ってことは、今起きてる『ゴールデンウィーク直前なのにみんなブルー現象』となんらかの関係があるのかもしれない。
でも何が起きるんだ?
「マスターさん、マスターさんっ」
俺の頭がそろそろパンクしそうになってた時に三好が俺を現実に引き戻した。
「んぇあ? あぁ、それで、どうしたんだ? 」
「やっぱり私の話聞いてなかったんだね……」
ちょこっと落ち込んだ表情を見せる三好。
「す、すまねぇ……考え事してた……」
「ううん、いいの。それでさ、マスターさん」
ちょっとためらったような顔を見せた三好だったが、すぐにこっちに向き直った。
「なんだか最近、みんな暗くない? どんよりとした空気が流れてるっていうか……」
そんなにためらう必要もなかった気がするが……。
「そういや西田も同じようなこと言ってたな。っていうかモヤモヤっとしたなにかが胸に引っかかって、あんましテンション上がらねえらしい。みんなそんな感じなのかな? 」
ほんの少しばかり驚いたような顔をした三好は微妙に顔を前に近づけた。
「ホント? 私も、西田君と同じような感じなの。胸に引っかかってるなにかが……それで落ち込んだ気持ちになるっていうか……。マスターさんも同じ感覚があったりするの? 」
実を言うと、俺は三好や西田が言ってるモヤモヤとやらを一切感じていなかった。宿題の多さに絶望はしているものの、西田をブルーにさせるような超強力モヤモヤヤローを患っている気持ちは一切しない。
普段通りの俺そのものだ。
結局モヤモヤの正体は分からず、俺たちはゴールデンウィークを迎えた。
「マスター、マスター! 起きて! 」
いつに無く緊張したような声に起こされ、今年のゴールデンウィークは始まった。
「なんだ? っておいおい、まだ6時じゃねーか! 休みの日くらいもうちょい寝か……」
「ごめんなさい、でも今は非常事態なの」
深刻そうな顔をした望月が、既に戦闘態勢になっていた。小太刀がキラリと光る。俺は身をダラダラと起こして、眠気の抜けきれない声を発した。
「なんかあったのか? ヤバそうだな……」
「ヤバイなんてもんじゃないよ! とにかく外みて。それで大体理解できると思う」
俺はあくびを2連発した後、ゆっくりと窓まで近づいた。イマイチ緊張感がないのは、この非常事態をまだなんとも思ってなかったからだ。
「なっ……」
俺の家はマンションの最上階にある。南側にある窓を見たら、街全体を一望することだって出来るのだ。
外に広がる景色を見て、俺の睡魔は完全に吹っ飛ばされた。
街全体が黒煙に包まれていたのだ。
そんな声に反応して、ちらりと時計を見る。
7時30分。遅刻するにはまぁまだはやいだろう。
俺は朝メシの代わりに塩おにぎりをヒョイっと掴むと、そいつを持って玄関まで早足で向かった。もちろん、カバンを持ってだ。
「マスター、行こっ! 」
いつも通りの元気な顔を見せる望月と、いつも通り何考えてるのか分からない無表情を見せる立花。外に出ると、お隣さんがこっちに駆けてきた。
「あら、おはよー」
「おはようございます~」
「はァ……おはよ」
工藤と白鳥、それに早瀬である。
早瀬はいつも通りのキッチリとしたしっかり者のスマイルを見せる。白鳥はレンジで焼いたチーズみたいなとろける顔の笑顔だ。工藤はやれやれと言いたげな顔をしている。
「んじゃ行くか……」
みんなの顔をなんとなく見回した俺が放った言葉に、全員が黙って従ってくれた。
俺にとっての平凡な日常が、ここにはあった。
1つ気になっていることがある。花見大会の時に出てきやがった魔人のことについてだ。
「これでデータ集めは終いや」
ヤツはそう言ってた。俺の記憶違いさえなければの話だが。
望月たちもしくは俺のデータを集めるためにこっちに現れたってことだよな?
気になることは、それ以来魔人がなんのアクションも起こしていないことだ。あのあと立花から、
「気をつけて。魔人が人型で現れたということは、この地域又はあなたの周囲はマイナスエネルギーで覆われているか、充満している可能性が非常に高い。いつまた前みたいに強力な魔人が現れてもおかしくない。むしろ、現れない方が不自然なほど。だからこそ、出来るだけ私たちがあなたを守るけど警戒を怠らないで」
なんてことを言ってたんだよなぁ。つまり今のこの状況ってのは不自然らしい。
どうなってんだ? ったく……。
ゴールデンウィークと聞くと、休みだよハニーやったぜとか、休みなんかねえんだよド畜生リア充爆発しろくださいとか、元は映画の業界用語だからそんな言葉使わんとか、しぇしぇしぇのしぇ~なんて思うだろう。
だが大概のヤツらがどこ行こっかなーとか考えてるに違いない。俺はそんなことなかったが。
さて、このなんの意味もない導入で何が言いたいかと言うと、要するにもうすぐゴールデンウィークがやって来るのだ。
「なぁマスター、やったぜ! ゴールデンウィークだぜ! 休みだ! こんなゴミ学校ともおさらばだぜ! っしゃあ! 」
1週間と経たないうちにそんなゴミ学校と感動の再会だぜ、西田。っていうかなんでお前はこの学校に入ってきたんだよ。
それにしてもコイツは休みが近づくと常に元気になるな。大量の宿題が出され、午前中で既に絶望したクラスメイトが一体何人いたことか。ちなみに俺もそのうちの1人だ。
旅行なんて行ってる暇なさそうだ。
「ゴールデンウィークにどっか行くのか? 」
半ばやっつけみたいな感じでテキトーに行った俺の言葉を聞いて、西田はニカーッと笑ってきやがった。
殺意がわくのは気のせいか?
「いやーそれがよ、今回はイギリスに行くんだぜ! スゲェだろ! 」
なんだよ「今回は」って思ったけど、西田曰く毎年行ってるらしい。去年は立花とデートするために西田だけ行かなかったらしいけど。
「それにしてもマスター、今年のゴールデンウィークってなんだかみんな暗くねえか? 」
「暗い? 」
「あぁ。気のせいかもしれねえけどよ、なんだかこう……みんな気持ちが沈みがちというかなんというか……」
宿題があまりにも多すぎて絶望してるんだろ。少なくともお前ほどゴールデンウィーク寸前に発狂級のやかましさを誇るヤツらはいないだろうさ。
なんてことを真っ先に思い浮かんだが、実を言うと西田の言ってることに俺も心当たりがある。宿題が多すぎなんてのはほとんど毎年あることだ。だからって気持ちがここまで落ち込むのはよほど宿題したくないヤツらなんだろう。
要するに有り得ないのだ。みんなの気持ちがブルー過ぎるのが。
「今年は西田、お前もどっちかっていうとまだ大人しい感じだよな」
例年のことを思い浮かべるとコイツの将来が心配になる。でも今年はそこまで発狂してないのだ。
「そうか? うー……む。今年は確かにあんま気持ちが舞い上がらねえんだよ。言葉では言い表せない……モヤモヤっとしたなにかが、胸のどっかで引っかかる気がしてよ」
俺はテキトーに返事して会話を終わらせ、物思いにふけることにした。
あの西田ですらテンションがあんまり上がらねえと言ってるんだ。なにかあるに違いない。そしてそれは、恐らく魔人の仕業なんだろう。
ババルウ星人がウルトラキー盗んだみたいな、ガバガバ過ぎる作戦だといいんだが……そんなわけないだろう。
「マスターさん、今大丈夫? 」
三好が心配そうな顔をして話しかけてきた。
「ん? あぁ。どうしたんだ? 」
三好は近くにあったイスを持ってきて腰掛けた。
「特に何か用があるわけでもないんだけどね……。マスターさん、なんだか難しい顔してたからなにかあるのかな? って」
俺は三好を見て思った。
あの時……俺が過去に行った時、未来の俺は三好がどーのこーのって言ってた覚えがある。ってことは、今起きてる『ゴールデンウィーク直前なのにみんなブルー現象』となんらかの関係があるのかもしれない。
でも何が起きるんだ?
「マスターさん、マスターさんっ」
俺の頭がそろそろパンクしそうになってた時に三好が俺を現実に引き戻した。
「んぇあ? あぁ、それで、どうしたんだ? 」
「やっぱり私の話聞いてなかったんだね……」
ちょこっと落ち込んだ表情を見せる三好。
「す、すまねぇ……考え事してた……」
「ううん、いいの。それでさ、マスターさん」
ちょっとためらったような顔を見せた三好だったが、すぐにこっちに向き直った。
「なんだか最近、みんな暗くない? どんよりとした空気が流れてるっていうか……」
そんなにためらう必要もなかった気がするが……。
「そういや西田も同じようなこと言ってたな。っていうかモヤモヤっとしたなにかが胸に引っかかって、あんましテンション上がらねえらしい。みんなそんな感じなのかな? 」
ほんの少しばかり驚いたような顔をした三好は微妙に顔を前に近づけた。
「ホント? 私も、西田君と同じような感じなの。胸に引っかかってるなにかが……それで落ち込んだ気持ちになるっていうか……。マスターさんも同じ感覚があったりするの? 」
実を言うと、俺は三好や西田が言ってるモヤモヤとやらを一切感じていなかった。宿題の多さに絶望はしているものの、西田をブルーにさせるような超強力モヤモヤヤローを患っている気持ちは一切しない。
普段通りの俺そのものだ。
結局モヤモヤの正体は分からず、俺たちはゴールデンウィークを迎えた。
「マスター、マスター! 起きて! 」
いつに無く緊張したような声に起こされ、今年のゴールデンウィークは始まった。
「なんだ? っておいおい、まだ6時じゃねーか! 休みの日くらいもうちょい寝か……」
「ごめんなさい、でも今は非常事態なの」
深刻そうな顔をした望月が、既に戦闘態勢になっていた。小太刀がキラリと光る。俺は身をダラダラと起こして、眠気の抜けきれない声を発した。
「なんかあったのか? ヤバそうだな……」
「ヤバイなんてもんじゃないよ! とにかく外みて。それで大体理解できると思う」
俺はあくびを2連発した後、ゆっくりと窓まで近づいた。イマイチ緊張感がないのは、この非常事態をまだなんとも思ってなかったからだ。
「なっ……」
俺の家はマンションの最上階にある。南側にある窓を見たら、街全体を一望することだって出来るのだ。
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