92 / 114
片思いフレンズ 第1章
Why are you watching me? Why am I loving you?
しおりを挟む
外に広がる景色を見て、俺の睡魔は完全に吹っ飛ばされた。
街全体が黒煙に包まれていたのだ。
「なぁー望月……こいつはいったい……どうなってんだ? 」
「さ、さぁ……」
小刻みに震える望月の代わりに、立花が答えてくれた。
「分からない……けど、この街全体が強い魔力で包み込まれている。天界との通信も断絶された」
逆に今まで天界と連絡取れてたのかよ。しかしそれも出来なくなったってことは、相当マズイ展開になってるんだな。
「現在の状態で、天界との通信を復旧させることは極めて困難。不可能と考えてくれていい」
窓の景色を眺めながら、立花は無表情で言った。まるで心ここに在らずって感じの口調だ。今までもなんとなくそんな感じだったが、今はそれ以上である。
「つまりめっちゃヤバイってことか? 」
「……そう」
やっぱりそうだよなぁ……。
それでもイマイチ実感がないのは何故だろうか。全身が震えるような恐怖は感じていない。今まで通り魔法少女たちがなんとかしてくれる、そんな気がしてならないのだ。
「なにせ天界に援軍要請とか出来なくなったからね、ピンチになっても誰も助けに来てくれないの」
その声に反応して後ろを振り返った見ると、そこにはお隣さん3人組がいた。
いつの間に入ってきたんだよ。
「それどころか、この空間だと私たちの実力が充分に発揮出来ないの。……ってそれくらい防衛対象さんでも理解出来ると思ってたけど……」
うるせぇ。普通はこんな状況に陥っても、お前ら魔法少女たちと違って冷静に分析出来るもんじゃねーよ。
「ものすっごいマイナスエネルギーですね……。私たちのプラスエネルギーが、まるで押しつぶされるみたいな圧迫感を感じます……」
白鳥の言葉に立花がコックリと頷く。
「まさにその通り」
「なにが? 」
立花はゴキブリの巣を見つけた時のような、無表情なままでも剥き出しの嫌悪感を窓の外に向けた。
「通常では有り得ないほどのマイナスエネルギーがこの街全体を覆っている。そのおかげで、私たちのプラスエネルギーは本来の力を発揮できなくなっている。逆に魔人が出現した場合、魔人はより強くなる。この街で戦うことは私たちにとって相当不利」
「じゃあどっか別の街に行くとか、お得意の空間魔法とやらで戦えばいいんじゃねえのか? 」
もはや小学生くらいの知恵で提案した俺に、工藤がヤレヤレとばかりに溜め息をついた。
「見ればわかるでしょ。この空間はすでに隔離空間、つまり空間魔法内空間と大して変わりないのよ。マイナスエネルギーに覆われたこの空間は実質空間魔法と同じ、他空間から干渉されないようになってるってわけ」
工藤のドヤ顔説明を補足するかのように立花が付け足した。
「空間魔法内空間で空間魔法を使うことは不可能。同時展開で無理矢理繋ぎ足すことは出来る」
空間って言葉を人生で一番聞かされた日だと確信出来たってことくらいしか具体的にわかったことは無い。
俺の理解力を使ってわかったことは、とりあえず空間魔法とやらを使うことはなんだかんだでうんぬんかんぬんの事情により不可能ってことくらいだ。
まあヤバいってことだな、現状は。
「っ! みんな見て! 魔人が動いた! 」
望月の言葉に反応してみんなが窓の外に駆け寄った。黒煙がなにかに取り付いて魔人になったり、モクモクマンと同じ演出をして人型の魔人が現れたりとヤバイ状況が見てわかる。
「あれなに? 立花さん、あれなにか分かる? 」
望月が指さした方向には、黒く禍々しい円柱みたいなヤツが立っていた。
見慣れた区役所や近所の島とを繋ぐバカでかい吊り橋を遮って異常な存在感を放っている。その円柱は、まるで葉をすべて刈り取った大樹かのような姿をしていた。雷みたいに曲がりくねった枝みたいなやつが円柱から何本も生えてきて、さらにそいつが枝分かれしている。
禍々しいという言葉をそのまま形にして表したみたいな形である。
だがよくよく目を凝らして見てみると、その円柱の真ん中近くに小さなピンクとも白とも言えるような小さな点が1つだけあった。あの点だけが唯一禍々しさを放っていない。
場所的には駅前広場のど真ん中っぽいな。待ち合わせ場所としてよく使われるあの噴水らへんだろうか。
「あれは…………」
立花ですらその円柱の姿に息を飲んでいるらしい。いつも通りの無表情ではあるが。
立花は(相変わらずの無表情のままで)じっくりと目を凝らして、その円柱を瞬時に分析した。
「ある意味でこの騒動の犯人」
「え? それってどういうこと? 」
立花以外その場にいた全員が望月の放ったセリフと同じような表情をしていた。
立花に全員の視線が集まる。
それを受け流すかのような無表情をしている立花はその口を開いて説明し始めた。
「あれは簡単に言えば魔力を貯蔵している貯蔵庫のようなもの。というより魔力の塊。何らかの原因でこの地域に短期間で溜まった超多量の魔力が魔界で貯蔵しきれなくなり溢れこの世界にあの形で出現したと思われる。そしてその超多量の魔力がある人物と強制捕縛型魔力的四肢結合を果たしこの街全体を円形隔離型マイナスエネルギー包囲陣にした」
あの~立花さん? もうちょい句読点を増やした話し方をしてくれたら助かったんだが……。最後の方はやたらと難しい単語の羅列ばっかしだったのでよく分からなかったし……。
「つまり……あの超多量なマイナスエネルギーの塊がこの世界の誰かとくっついて、さらにその誰かさんが持つマイナスエネルギーと結びついて、この街全体を隔離するほどの魔力に拡大したってこと? 」
全くわからんみたいな顔の俺を見た早瀬がわかりやすくて噛み砕いた説明をしてくれた。早瀬の説明を聞いて立花はコックリと頷き、補足説明を始めた。
情報量が多すぎてついていけないんだが。
「最低限の説明だけで大丈夫だぞ俺は。これ以上はついてけねーよ……」
白鳥がアハハと苦笑し、工藤がヤレヤレと言わんばかりに呆れ顔を見せる。
「あなたも聞いて。これはあなたにとってとても大切なこと」
おいおいマジかよ。まさかこの騒動の直接的な犯人は俺とか言い出すんじゃねえだろうな。心当たりもクソもないんだが。
「あれを見て」
立花が俺にマイナスエネルギーの円柱を見るよう促してきた。
「目を凝らして。薄いピンク色の点が1つ見えるはず」
「あぁ、真ん中らへんにあるやつだよな」
一呼吸の間が流れる。
「アレがこの騒動の直接的な犯人」
「アレが……? 」
ピンクの点をさらにじっくりと見る。だが、この距離ではあのピンクの点がなにか分かりっこなかった。
立花はそんな俺に向かって説明を始めた。
「アレは、あることをキッカケに超多量のマイナスエネルギーを生み出した。現在この空間を覆っているマイナスエネルギーとあのマイナスエネルギーの塊は全てアレが生み出したマイナスエネルギー」
すげえ、マイナスエネルギーって言葉がめちゃくちゃ連呼されてる……。
「魔界ですら貯蔵不可なほどの膨大なマイナスエネルギーは、数値化するとおそらく天文学的数字になる。それほどの強大で巨大なマイナスエネルギーをアレはたった1人で発生させた」
なんじゃそりゃ。どんだけやばいんだよそいつは。
「ってことは、お前のいう『アレ』にとって自殺級のショッキングな出来事があったってことか? 」
立花は俺の目を見て一呼吸置いたあと、コクんと頷いた。
「通常なら自殺だけではすまないほど。おそらくマイナスエネルギーに取り憑かれ発狂して何人かを巻き込んだ自殺をする。それ以上のことをしでかすかもしれない。しかしここまで超多量なマイナスエネルギーを生み出すのはいくらなんでも不可能。ここまで生み出せたのはマスター、あなたの影響が大きい」
俺の……?
俺があの魔力を生み出すのに関係してるってのか?
「じゃあ立花……俺が関係してるって言いたいんだよな? ってことは、俺の知り合いってことか? 俺はお前のいう『アレ』を知ってるのか? 」
やや間があった。一呼吸程ではないが。
「あなたも十二分に知っている」
「立花さん……マスターは知らない方がいいんじゃ……」
早瀬が俯き気味にそう言った。
「えぇ、防衛対象さんがマイナスエネルギーを発生させたら面倒よ」
工藤までそれを隠そうとするのか? 『アレ』の正体を。白鳥と望月は頭にハテナマークを浮かべている。
「あなたたちも察した? でも、だからといって隠した方が面倒になるかもしれない。いずれは分かることだから」
立花は俺を見て無表情な口を開いた。
「三好奈々」
「……え? 」
「それが『アレ』の正体」
街全体が黒煙に包まれていたのだ。
「なぁー望月……こいつはいったい……どうなってんだ? 」
「さ、さぁ……」
小刻みに震える望月の代わりに、立花が答えてくれた。
「分からない……けど、この街全体が強い魔力で包み込まれている。天界との通信も断絶された」
逆に今まで天界と連絡取れてたのかよ。しかしそれも出来なくなったってことは、相当マズイ展開になってるんだな。
「現在の状態で、天界との通信を復旧させることは極めて困難。不可能と考えてくれていい」
窓の景色を眺めながら、立花は無表情で言った。まるで心ここに在らずって感じの口調だ。今までもなんとなくそんな感じだったが、今はそれ以上である。
「つまりめっちゃヤバイってことか? 」
「……そう」
やっぱりそうだよなぁ……。
それでもイマイチ実感がないのは何故だろうか。全身が震えるような恐怖は感じていない。今まで通り魔法少女たちがなんとかしてくれる、そんな気がしてならないのだ。
「なにせ天界に援軍要請とか出来なくなったからね、ピンチになっても誰も助けに来てくれないの」
その声に反応して後ろを振り返った見ると、そこにはお隣さん3人組がいた。
いつの間に入ってきたんだよ。
「それどころか、この空間だと私たちの実力が充分に発揮出来ないの。……ってそれくらい防衛対象さんでも理解出来ると思ってたけど……」
うるせぇ。普通はこんな状況に陥っても、お前ら魔法少女たちと違って冷静に分析出来るもんじゃねーよ。
「ものすっごいマイナスエネルギーですね……。私たちのプラスエネルギーが、まるで押しつぶされるみたいな圧迫感を感じます……」
白鳥の言葉に立花がコックリと頷く。
「まさにその通り」
「なにが? 」
立花はゴキブリの巣を見つけた時のような、無表情なままでも剥き出しの嫌悪感を窓の外に向けた。
「通常では有り得ないほどのマイナスエネルギーがこの街全体を覆っている。そのおかげで、私たちのプラスエネルギーは本来の力を発揮できなくなっている。逆に魔人が出現した場合、魔人はより強くなる。この街で戦うことは私たちにとって相当不利」
「じゃあどっか別の街に行くとか、お得意の空間魔法とやらで戦えばいいんじゃねえのか? 」
もはや小学生くらいの知恵で提案した俺に、工藤がヤレヤレとばかりに溜め息をついた。
「見ればわかるでしょ。この空間はすでに隔離空間、つまり空間魔法内空間と大して変わりないのよ。マイナスエネルギーに覆われたこの空間は実質空間魔法と同じ、他空間から干渉されないようになってるってわけ」
工藤のドヤ顔説明を補足するかのように立花が付け足した。
「空間魔法内空間で空間魔法を使うことは不可能。同時展開で無理矢理繋ぎ足すことは出来る」
空間って言葉を人生で一番聞かされた日だと確信出来たってことくらいしか具体的にわかったことは無い。
俺の理解力を使ってわかったことは、とりあえず空間魔法とやらを使うことはなんだかんだでうんぬんかんぬんの事情により不可能ってことくらいだ。
まあヤバいってことだな、現状は。
「っ! みんな見て! 魔人が動いた! 」
望月の言葉に反応してみんなが窓の外に駆け寄った。黒煙がなにかに取り付いて魔人になったり、モクモクマンと同じ演出をして人型の魔人が現れたりとヤバイ状況が見てわかる。
「あれなに? 立花さん、あれなにか分かる? 」
望月が指さした方向には、黒く禍々しい円柱みたいなヤツが立っていた。
見慣れた区役所や近所の島とを繋ぐバカでかい吊り橋を遮って異常な存在感を放っている。その円柱は、まるで葉をすべて刈り取った大樹かのような姿をしていた。雷みたいに曲がりくねった枝みたいなやつが円柱から何本も生えてきて、さらにそいつが枝分かれしている。
禍々しいという言葉をそのまま形にして表したみたいな形である。
だがよくよく目を凝らして見てみると、その円柱の真ん中近くに小さなピンクとも白とも言えるような小さな点が1つだけあった。あの点だけが唯一禍々しさを放っていない。
場所的には駅前広場のど真ん中っぽいな。待ち合わせ場所としてよく使われるあの噴水らへんだろうか。
「あれは…………」
立花ですらその円柱の姿に息を飲んでいるらしい。いつも通りの無表情ではあるが。
立花は(相変わらずの無表情のままで)じっくりと目を凝らして、その円柱を瞬時に分析した。
「ある意味でこの騒動の犯人」
「え? それってどういうこと? 」
立花以外その場にいた全員が望月の放ったセリフと同じような表情をしていた。
立花に全員の視線が集まる。
それを受け流すかのような無表情をしている立花はその口を開いて説明し始めた。
「あれは簡単に言えば魔力を貯蔵している貯蔵庫のようなもの。というより魔力の塊。何らかの原因でこの地域に短期間で溜まった超多量の魔力が魔界で貯蔵しきれなくなり溢れこの世界にあの形で出現したと思われる。そしてその超多量の魔力がある人物と強制捕縛型魔力的四肢結合を果たしこの街全体を円形隔離型マイナスエネルギー包囲陣にした」
あの~立花さん? もうちょい句読点を増やした話し方をしてくれたら助かったんだが……。最後の方はやたらと難しい単語の羅列ばっかしだったのでよく分からなかったし……。
「つまり……あの超多量なマイナスエネルギーの塊がこの世界の誰かとくっついて、さらにその誰かさんが持つマイナスエネルギーと結びついて、この街全体を隔離するほどの魔力に拡大したってこと? 」
全くわからんみたいな顔の俺を見た早瀬がわかりやすくて噛み砕いた説明をしてくれた。早瀬の説明を聞いて立花はコックリと頷き、補足説明を始めた。
情報量が多すぎてついていけないんだが。
「最低限の説明だけで大丈夫だぞ俺は。これ以上はついてけねーよ……」
白鳥がアハハと苦笑し、工藤がヤレヤレと言わんばかりに呆れ顔を見せる。
「あなたも聞いて。これはあなたにとってとても大切なこと」
おいおいマジかよ。まさかこの騒動の直接的な犯人は俺とか言い出すんじゃねえだろうな。心当たりもクソもないんだが。
「あれを見て」
立花が俺にマイナスエネルギーの円柱を見るよう促してきた。
「目を凝らして。薄いピンク色の点が1つ見えるはず」
「あぁ、真ん中らへんにあるやつだよな」
一呼吸の間が流れる。
「アレがこの騒動の直接的な犯人」
「アレが……? 」
ピンクの点をさらにじっくりと見る。だが、この距離ではあのピンクの点がなにか分かりっこなかった。
立花はそんな俺に向かって説明を始めた。
「アレは、あることをキッカケに超多量のマイナスエネルギーを生み出した。現在この空間を覆っているマイナスエネルギーとあのマイナスエネルギーの塊は全てアレが生み出したマイナスエネルギー」
すげえ、マイナスエネルギーって言葉がめちゃくちゃ連呼されてる……。
「魔界ですら貯蔵不可なほどの膨大なマイナスエネルギーは、数値化するとおそらく天文学的数字になる。それほどの強大で巨大なマイナスエネルギーをアレはたった1人で発生させた」
なんじゃそりゃ。どんだけやばいんだよそいつは。
「ってことは、お前のいう『アレ』にとって自殺級のショッキングな出来事があったってことか? 」
立花は俺の目を見て一呼吸置いたあと、コクんと頷いた。
「通常なら自殺だけではすまないほど。おそらくマイナスエネルギーに取り憑かれ発狂して何人かを巻き込んだ自殺をする。それ以上のことをしでかすかもしれない。しかしここまで超多量なマイナスエネルギーを生み出すのはいくらなんでも不可能。ここまで生み出せたのはマスター、あなたの影響が大きい」
俺の……?
俺があの魔力を生み出すのに関係してるってのか?
「じゃあ立花……俺が関係してるって言いたいんだよな? ってことは、俺の知り合いってことか? 俺はお前のいう『アレ』を知ってるのか? 」
やや間があった。一呼吸程ではないが。
「あなたも十二分に知っている」
「立花さん……マスターは知らない方がいいんじゃ……」
早瀬が俯き気味にそう言った。
「えぇ、防衛対象さんがマイナスエネルギーを発生させたら面倒よ」
工藤までそれを隠そうとするのか? 『アレ』の正体を。白鳥と望月は頭にハテナマークを浮かべている。
「あなたたちも察した? でも、だからといって隠した方が面倒になるかもしれない。いずれは分かることだから」
立花は俺を見て無表情な口を開いた。
「三好奈々」
「……え? 」
「それが『アレ』の正体」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる