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片思いフレンズ 第2章
Why you run ?
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俺は天野に掴まれた剣をなんとかするため、強引に斜め一閃した。天野が剣の機動に乗って後ろに飛び下がった。
「さて……始めようか? 捕獲対象さん」
そう言った天野だが、大鎌を構えてからは動くような気配を見せなかった。
俺なんか棒立ちしてても勝てるって挑発の意味でも込めてんのか? まぁ実際、天野とガチで勝負したら絶対負けるに決まってる。どこに勝ち目があるのか知りたいくらいだ。
でも今俺に求められてるのは、どうやっていかに素早く天野を突破し三好のいるところまで辿り着けるか、だ。アイツに勝つことじゃない。
クラウチングスタートの真似事をしながら、天野の横をすり抜ける方法を数パターン考え出す。
「無駄だよ、捕獲対象さん。あなたがどんな能力を手に入れたとしても、私を倒すなんて出来るわけないし私を突破してあそこに行こんなんてのも無理。大人しく私たちと話し合いをしてくれると助かるんだけどなぁ」
「たしかに、今の俺にはお前を倒す実力なんてあるわけねーよ。っていうか今の俺が俺史上最強の俺なんだが……。でもな、お前がどんなスタンド持ってたとしても、お前がどんな念能力を持ってたとしても、俺は三好のいるとこまで辿り着かなきゃならねぇんだよ」
天野がクスッと笑った。まるでスペシウム光線を撃つ真似をしている子どもを見る目だ。
今の俺は……まぁ自他ともに認めざるを得ないであろう中二病患者だ。でもほら、男の子なんてほとんどはこんなもんだろ? ちょびっとくらい大目に見てくれたっていいだろ。
さて、中二病全開の俺は天野の言動と行動をフラグと見なしてにやっと笑った。
後で思い返すと死にたくなる。
「舐めんなよ……」
『スピード』
素早くカードをスラッシャーにスキャンした。
アクセルフォームとかクロックアップみたいに、急に超加速とも言うべき加速をした俺は、さらにカードをスキャンした。
『コピー』
一気に5人に分身した俺は、本体以外全員が天野に斬りかかった。
「じゃあな! 天野! 」
俺はそう言って、思いっ切り勝ち誇った。
ヤベェ、そん時の俺を殴りてぇくらいの黒歴史作ってんじゃねーか俺。一人黒歴史製造機かよ。
「甘いよ……捕獲対象さん」
天野がそう呟いたかと思えば、
「……っ! 」
全身に死ぬほどの激痛が走り、視界がガクンと地面にまで落ちた。そして力が、決壊したダムの水みたいな勢いで抜けていく。
立ち上がれない。
足にまで力が行き渡ってないのが分かる。
……っていうか、さっきから腰より下の感覚がない。まさかとは思いながらも足の方向を見ると……そこに足はなかった。俺よりずっと後ろの方で転がっていた。
その時、俺は自分の置かれた状況を理解した。
「う……うぅ……うわあああああああああっ! 」
天野が俺を見てクスッと笑ったのが見えた。しかしそれを境に、俺の意識は遠ざかっていき、いつしか完全に意識を失った。
目を覚ますと、横で天野がドヤ顔混じりで笑っていた。
俺は下半身がくっついているかを確認する。まるで何事も無かったかのようにちゃんとあった。『コピー』で作った分身たちは天野の目の前で棒立ちしている。
……どうなってんだ? さっきまで俺はたしかに……
「気がついたかしら? 捕獲対象さん」
俺の肩に手をポムっと置いた天野は、哀れみと同情の視線を投げかけてきやがった。
会話のドッヂボールなんてする気はないので、サッカーで喩えるならイジゲン・ザ・ハンドを使ってテキトーにどこか吹っ飛ばしてやった。
天野はそんなのお構い無しといった感じで口を開いた。
「これが私の能力よ。相手に幻影を見せるってやつ。そして幻影を見た相手が発生させたマイナスエネルギーは、ちゃんとこの鎌が回収する。捕獲対象さん、あなたのマイナスエネルギーも、しっかり貰っちゃったからね」
つまり今のは幻影ってことか? 下半身がぶった斬られた幻影を見せられたのか?
天野は俺の首を、指でゆっくりと撫でながら同情の色を混ぜた声を出す。
「今度はその首を……貰っちゃおうかな? 」
や……ヤベェ! 逃げなきゃ……! 俺の頭には、『逃げろ』の3文字が何往復もランニングしている。
俺は分身たちを再び天野に襲いかからせ、俺も全速力で天野から離れようとした。あまりに焦りまくっていたため、カードを使うことすら忘れていたくらいである。
「無駄だって……まぁ、おもしろいし……ちょっとくらいは捕獲対象さんと遊びたいもんね」
天野の声が耳に飛び込んだ時、全身に悪寒がランニング大会を始めた。
ランニング大会開始の号砲とともに、血の気は何を気を使ったのかとっとと退場を始める。誰もレッドカードなんて出した覚えはないぞ、戻ってこい。
とか考え始めているうちに、俺の視界はいきなり空を飛んだ。まさにウルトラホーク1号みたいな勢いでだ。
しかしそれは、今思い返してみるとそんな感じだったなーってやつである。
その時の俺は驚く暇も、それを認識する暇もなかった。
視界が飛んでると認識する頃には、俺の視界はとっくに地面に落ちて2、3回転がっていた。
……え? 体が動かない。まさか……
視界いっぱいに広がるのは、視線に平行に広がる地面と天野の哀れみを含んだドヤ顔である。
「大丈夫? 捕獲対象さん。でも安心して、すぐに楽にしてあげるからね」
天野がゆっくりと近づいてくる。
俺は逃げようとしたが、体が全く動かないどころか、顔の向きすら変えられなかった。
視線を首より下に向ける。
そこに広がっているのは、地面以外何も無かった。天野は容赦なく近づいてくる。天野は俺の顔の上に足を乗せた。
「な……何するんだ! 」
この状態でなんで生きてるのかなんて考えは頭になかった。ただただ恐怖のあまり、首から上がバイブ機能を搭載しちまった。ブルブルブルブルと止まる様子がない。
天野が俺に、ニコリと笑いかける。
「なんでしょうか? そんなに怖がらなくてもいいよ」
グジャっ……。
鈍い、何かが割れるような音と共に、俺の意識は吹っ飛んだ。
気がつくと俺は天野の横でぐったりと倒れていた。分身たちは相変わらず天野の目の前で棒立ちしている。
本体の俺は声にならない嗚咽を吐きまくる。
「どう? 楽しかった? 人生で首が吹っ飛んだり、下半身がぶった斬られたりする体験なんてもう2度とできないから」
2度とゴメンだぜ、そんなクソみたいな体験。今までこの世で1番苦手なのはゴキブリだった俺だが、そのランキングを更新しなきゃならないような体験をしちまった。
「今度はどんなのがいいかな? 」
俺は3度目の逃走を試みた。
今度は分身たちも一緒に、全員バラバラに逃げさせた。これで本体は誰でしょう? って状態になり、ちょびっとくらい天野に隙ができるはずだ。
「甘いよ~捕獲対象さん」
天野の声が俺の耳に飛び込みをする。ドボンッ! なんて擬音を付けてもいいくらいの勢いだ。
「マスター、大丈夫? しっかりして! すぐ助けるから! 」
聞き慣れた声が響いた。
誰だ? なんて考えなくてもすぐに分かる。
望月愛果だ。
間違えるはずもない。
また天野の幻影の中にいたのか、俺は望月の声を聞いて目が覚めるようにハッとした。
「望月……! サンキュー! 」
「この人は私が引きつけておくから、先行ってて! 」
俺はその言葉を聞く前にダッシュで三好の元へと駆けて行った。
「無駄だよ、捕獲対象さん。私が目で捉えたら、それだけで幻影を見せれるんだから」
俺がその声に反応して後ろを振り返ると、望月が天野の目を手で覆っていた。
「こうすれば見えないじゃん! 能力も使えないよね! 」
「さて……始めようか? 捕獲対象さん」
そう言った天野だが、大鎌を構えてからは動くような気配を見せなかった。
俺なんか棒立ちしてても勝てるって挑発の意味でも込めてんのか? まぁ実際、天野とガチで勝負したら絶対負けるに決まってる。どこに勝ち目があるのか知りたいくらいだ。
でも今俺に求められてるのは、どうやっていかに素早く天野を突破し三好のいるところまで辿り着けるか、だ。アイツに勝つことじゃない。
クラウチングスタートの真似事をしながら、天野の横をすり抜ける方法を数パターン考え出す。
「無駄だよ、捕獲対象さん。あなたがどんな能力を手に入れたとしても、私を倒すなんて出来るわけないし私を突破してあそこに行こんなんてのも無理。大人しく私たちと話し合いをしてくれると助かるんだけどなぁ」
「たしかに、今の俺にはお前を倒す実力なんてあるわけねーよ。っていうか今の俺が俺史上最強の俺なんだが……。でもな、お前がどんなスタンド持ってたとしても、お前がどんな念能力を持ってたとしても、俺は三好のいるとこまで辿り着かなきゃならねぇんだよ」
天野がクスッと笑った。まるでスペシウム光線を撃つ真似をしている子どもを見る目だ。
今の俺は……まぁ自他ともに認めざるを得ないであろう中二病患者だ。でもほら、男の子なんてほとんどはこんなもんだろ? ちょびっとくらい大目に見てくれたっていいだろ。
さて、中二病全開の俺は天野の言動と行動をフラグと見なしてにやっと笑った。
後で思い返すと死にたくなる。
「舐めんなよ……」
『スピード』
素早くカードをスラッシャーにスキャンした。
アクセルフォームとかクロックアップみたいに、急に超加速とも言うべき加速をした俺は、さらにカードをスキャンした。
『コピー』
一気に5人に分身した俺は、本体以外全員が天野に斬りかかった。
「じゃあな! 天野! 」
俺はそう言って、思いっ切り勝ち誇った。
ヤベェ、そん時の俺を殴りてぇくらいの黒歴史作ってんじゃねーか俺。一人黒歴史製造機かよ。
「甘いよ……捕獲対象さん」
天野がそう呟いたかと思えば、
「……っ! 」
全身に死ぬほどの激痛が走り、視界がガクンと地面にまで落ちた。そして力が、決壊したダムの水みたいな勢いで抜けていく。
立ち上がれない。
足にまで力が行き渡ってないのが分かる。
……っていうか、さっきから腰より下の感覚がない。まさかとは思いながらも足の方向を見ると……そこに足はなかった。俺よりずっと後ろの方で転がっていた。
その時、俺は自分の置かれた状況を理解した。
「う……うぅ……うわあああああああああっ! 」
天野が俺を見てクスッと笑ったのが見えた。しかしそれを境に、俺の意識は遠ざかっていき、いつしか完全に意識を失った。
目を覚ますと、横で天野がドヤ顔混じりで笑っていた。
俺は下半身がくっついているかを確認する。まるで何事も無かったかのようにちゃんとあった。『コピー』で作った分身たちは天野の目の前で棒立ちしている。
……どうなってんだ? さっきまで俺はたしかに……
「気がついたかしら? 捕獲対象さん」
俺の肩に手をポムっと置いた天野は、哀れみと同情の視線を投げかけてきやがった。
会話のドッヂボールなんてする気はないので、サッカーで喩えるならイジゲン・ザ・ハンドを使ってテキトーにどこか吹っ飛ばしてやった。
天野はそんなのお構い無しといった感じで口を開いた。
「これが私の能力よ。相手に幻影を見せるってやつ。そして幻影を見た相手が発生させたマイナスエネルギーは、ちゃんとこの鎌が回収する。捕獲対象さん、あなたのマイナスエネルギーも、しっかり貰っちゃったからね」
つまり今のは幻影ってことか? 下半身がぶった斬られた幻影を見せられたのか?
天野は俺の首を、指でゆっくりと撫でながら同情の色を混ぜた声を出す。
「今度はその首を……貰っちゃおうかな? 」
や……ヤベェ! 逃げなきゃ……! 俺の頭には、『逃げろ』の3文字が何往復もランニングしている。
俺は分身たちを再び天野に襲いかからせ、俺も全速力で天野から離れようとした。あまりに焦りまくっていたため、カードを使うことすら忘れていたくらいである。
「無駄だって……まぁ、おもしろいし……ちょっとくらいは捕獲対象さんと遊びたいもんね」
天野の声が耳に飛び込んだ時、全身に悪寒がランニング大会を始めた。
ランニング大会開始の号砲とともに、血の気は何を気を使ったのかとっとと退場を始める。誰もレッドカードなんて出した覚えはないぞ、戻ってこい。
とか考え始めているうちに、俺の視界はいきなり空を飛んだ。まさにウルトラホーク1号みたいな勢いでだ。
しかしそれは、今思い返してみるとそんな感じだったなーってやつである。
その時の俺は驚く暇も、それを認識する暇もなかった。
視界が飛んでると認識する頃には、俺の視界はとっくに地面に落ちて2、3回転がっていた。
……え? 体が動かない。まさか……
視界いっぱいに広がるのは、視線に平行に広がる地面と天野の哀れみを含んだドヤ顔である。
「大丈夫? 捕獲対象さん。でも安心して、すぐに楽にしてあげるからね」
天野がゆっくりと近づいてくる。
俺は逃げようとしたが、体が全く動かないどころか、顔の向きすら変えられなかった。
視線を首より下に向ける。
そこに広がっているのは、地面以外何も無かった。天野は容赦なく近づいてくる。天野は俺の顔の上に足を乗せた。
「な……何するんだ! 」
この状態でなんで生きてるのかなんて考えは頭になかった。ただただ恐怖のあまり、首から上がバイブ機能を搭載しちまった。ブルブルブルブルと止まる様子がない。
天野が俺に、ニコリと笑いかける。
「なんでしょうか? そんなに怖がらなくてもいいよ」
グジャっ……。
鈍い、何かが割れるような音と共に、俺の意識は吹っ飛んだ。
気がつくと俺は天野の横でぐったりと倒れていた。分身たちは相変わらず天野の目の前で棒立ちしている。
本体の俺は声にならない嗚咽を吐きまくる。
「どう? 楽しかった? 人生で首が吹っ飛んだり、下半身がぶった斬られたりする体験なんてもう2度とできないから」
2度とゴメンだぜ、そんなクソみたいな体験。今までこの世で1番苦手なのはゴキブリだった俺だが、そのランキングを更新しなきゃならないような体験をしちまった。
「今度はどんなのがいいかな? 」
俺は3度目の逃走を試みた。
今度は分身たちも一緒に、全員バラバラに逃げさせた。これで本体は誰でしょう? って状態になり、ちょびっとくらい天野に隙ができるはずだ。
「甘いよ~捕獲対象さん」
天野の声が俺の耳に飛び込みをする。ドボンッ! なんて擬音を付けてもいいくらいの勢いだ。
「マスター、大丈夫? しっかりして! すぐ助けるから! 」
聞き慣れた声が響いた。
誰だ? なんて考えなくてもすぐに分かる。
望月愛果だ。
間違えるはずもない。
また天野の幻影の中にいたのか、俺は望月の声を聞いて目が覚めるようにハッとした。
「望月……! サンキュー! 」
「この人は私が引きつけておくから、先行ってて! 」
俺はその言葉を聞く前にダッシュで三好の元へと駆けて行った。
「無駄だよ、捕獲対象さん。私が目で捉えたら、それだけで幻影を見せれるんだから」
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