96 / 114
片思いフレンズ 第2章
Please touch me!
しおりを挟む
「無駄だよ、捕獲対象さん。私が目で捉えたら、それだけで幻影を見せれるんだから」
俺がその声に反応して後ろを振り返ると、望月が天野の目を手で覆っていた。
「こうすれば見えないじゃん! 能力も使えないよね! 」
その発想は……まぁ普通にあるよな。視界を遮りゃいいんだから。
「行けぇ! マスター! 」
そんなピカチュウに命令する永遠の10歳みたいな言い方しなくても……。
なんてことを考えてる暇はない。俺は全力ダッシュで三好の元に向かった。黒キモイ円柱はもう目の前だ。
……目の前なのはいいが……どうやって登ろうか? ロッククライマーなら楽々登れそうな、そんな感じの凸凹はそこら中にある。舞空術とか使えればもっと楽に行けるだろう。
しかし、今の俺はいくら立花に強化されても、基礎的な能力はそのヘンの男子高校生程度なのだ。それを無理やり足し算で数を増やしているだけに過ぎない。
「防衛対象さん? ここでなにしてるんれすか? 」
これ、サイズは全然違うけど、バトルファイトのモノリスに似てないか? なんてくだらないことを考え始めた時、白鳥が背中に話しかけてきた。
「ん? あぁ、これどうやって登ろうかと考えてたんだ。出来れば頂上の三好がいるとこまで行きたいんだが、最悪何本か伸びてる枝みたいなとこに行けりゃなぁって」
白鳥は、しばらく考えるような顔をして、
「分かりました。それじゃあ、私の腕に捕まってください! 」
「何をする気だ? 」
「防衛対象さんを投げ飛ばします」
……は? キラービーでもない白鳥が俺を投げ飛ばす? 俺もこの戦闘で、中二病が悪化したとは思うが、白鳥の頭はいかれちまったのか?
と、白鳥の顔をマジマジと見てみたが、このドヤ顔は多分いかれたわけではないだろう。俺は白鳥の言葉を信じて、しぶしぶ右腕に捕まった。
「いきますよ~~……」
白鳥は何度か深呼吸をして、
「『マキシマムフォーム』! 」
赤い長方形の魔法陣が白鳥の体を通過する。一瞬だけ赤く発光する白鳥。
俺には、いつもビクビクしてる白鳥が一気にめちゃくちゃ強くなったことを実感した。今までのなんとなくではなく、ビリビリと伝わるなにかを感じるのだった。
「防衛対象さん、いってらっしゃぁい! せいにゃあぁっ! 」
半円を描くように腕を振りかぶった白鳥。遠心力云々なのかは知ったこっちゃないが、思わず白鳥の腕を放したかと思うと、俺の体はグングンと空をかけ登って行った。
どんな感覚か……言葉で表すのにはいささか俺の語彙力が足りないようだ。波のように押し寄せる風を全身で受けながら、それを全身でぶった斬ってるってとこだろうか。それ以上うまい表現が見つからない。
あっという間もなく、頂上に一番近い枝みたいなとこまで飛んだ俺は、上手いこと枝に掴まってよじ登った。
そこには、1人の白髪でロン毛男が立っていた。身長は2mを軽く超えそうなくらい高い。黒い袴は成人式ではっちゃける若者のように立派だった。
「やぁ、待っていたよ、攻撃対象君。いや、マスター……と呼んだ方が馴染みがあるのだったかな? 」
煽ってんのかクソロン毛。マスターってあだ名も、攻撃対象って呼ばれ方も両方嫌いだってんだよ。
……ん?
「攻撃対象……? あいつ……天野美雪は俺のことを『捕獲対象』とか言ってたはずだ。どういう風の吹き回しだ? 」
「どちらにしろ同じことだよ。死なない程度に攻撃すればいい。その後捕まえるんだからな」
戦闘狂かよめんどくせぇ。
「さて、攻撃対象君、君にはこちらの事情により、捕まってもらう必要がある。出来ればことを穏便に済ませたいところではあるが、もしも拒否した場合……」
クソロン毛は声を押し殺すかのように、クックックッと喉を鳴らして歪んだ笑顔を見せた。
「君を気絶させるあるいは殺すしかあるまい」
俺は上にいる三好をチラリと見た。眠っているかのような表情で、街全体を見下ろしている。
「彼女を救いたいのか? そのためにここに来たのだな? ククッ……残念ながら攻撃対象君、君のその行動は、我々にとっては手間が省けたとしか言えないのだよ」
クククと気味の悪い音で喉を鳴らすロン毛。
「あっそう」
俺はテキトーにそれを返し、こいつをスルーしつつ三好を助ける方法を考えた。
俺は作戦を考えるのは相当苦手なタイプだ。戦略ゲーなんてのは、考えることすらめんどくさいので、手を出してすらいない。格ゲーやら無双ゲーとかでは、使いやすいコマンドを覚えてそれを連打することだけに徹している。
つまり何が言いたいかというと、こういう局面は苦手だってことだ。相手が予想外の行動を取ると、立てた作戦がすべて崩壊するくらいガバガバな作戦しか考えつかない。
そんな俺がたった今考えついた作戦に、自信を持てるはずがなかった。それでも決行するしかないだろう。何も考えずに当たって砕けちまったらそれは特攻でしかない。当たって砕けても、今の俺は三好に破片さえ届いたら勝ちなのだ。あとは魔法少女たちに任せりゃいい。
「悪いなオッサン、お前の相手をしてる暇なんてないんだ。悪いが、そこを通してもらうぜ……」
ロン毛のオッサンは、考えるようなポーズを取りながら喉を鳴らした。
「君にそんなことが出来るとは思えんがね」
「当たって砕けろ……ってやつだよ」
素早く、連続でカードをスラッシュした。
『スラッジ』
『フラッシュ』
『ビート』
『スピード』
『コピー』
ロン毛ヤローの行動速度を下げ、音と光で相手の5感を奪う。そして俺の行動速度を上げ、万が一見つかった時のために分身を出しておく。これが俺の作戦だ。
連続でここまでカードをスラッシュするのは初めてだが、ライトニングソニックとかバーニングディバイドとか使えないもんかね。相手に攻撃出来ればこれほどスカッとする話はないと思うが。
そんなことを心の中で愚痴りながら、全速力で三好の元へと向かっていった。黒いキモ柱は、体全体を使って、見様見真似ながらロッククライマーっぽく登って行った。
当たり前だが、カードの効果は永続発動ではない。いつロン毛ヤローが襲いかかるかわからない恐怖は、思っていた以上に俺の手足を重くするのだった。
三好がいる場所まで、腕を伸ばしたら届きそうで届かないところまで近づいてきた。あと少し……あと少し……!
三好に向かって手を伸ばそうとしたその瞬間、俺の体が、さっきまでいた枝みたいな部分に向かって引っ張られていった。
「う……うわあああ! 」
落ちた……って表現は正しくない気がする。引っ張られていった、吸い込まれて行った。多分そんな感じの表現が正しいのだろう。
今までにない感覚が俺をパニックにさせた。三好からグングン離れていく。
あっという間に、さっきまでの場所まで行ってしまった。スグ隣にロン毛ヤローが優越感に浸ってそうな、クソムカつく微笑みを見せやがった。
「思っていた以上にやるじゃないか。天界人どもから借りた力ではあるだろうが、一時的に私の5感を奪ったを想像以上だ、君となら少しは楽しめるかもしれないな」
しばらく謎の間を開け、更なる威圧感を出した。
「君も付き合ってくれるだろ? 私主催のダンスパーティに……」
少年マンガじゃそーゆーセリフ吐くヤローがなんて呼ばれてるのか、コイツは理解していないようだな、ロン毛噛ませ犬。
「悪いな、遠慮させてもらうぜ」
「ほう……何故だ? 」
俺もくそロン毛の真似をして、謎の間を作ってみる。
「悪いが俺にはダンス出来る自信が全くない。なんたって、前の体育の成績が2なんだからな! 」
俺がその声に反応して後ろを振り返ると、望月が天野の目を手で覆っていた。
「こうすれば見えないじゃん! 能力も使えないよね! 」
その発想は……まぁ普通にあるよな。視界を遮りゃいいんだから。
「行けぇ! マスター! 」
そんなピカチュウに命令する永遠の10歳みたいな言い方しなくても……。
なんてことを考えてる暇はない。俺は全力ダッシュで三好の元に向かった。黒キモイ円柱はもう目の前だ。
……目の前なのはいいが……どうやって登ろうか? ロッククライマーなら楽々登れそうな、そんな感じの凸凹はそこら中にある。舞空術とか使えればもっと楽に行けるだろう。
しかし、今の俺はいくら立花に強化されても、基礎的な能力はそのヘンの男子高校生程度なのだ。それを無理やり足し算で数を増やしているだけに過ぎない。
「防衛対象さん? ここでなにしてるんれすか? 」
これ、サイズは全然違うけど、バトルファイトのモノリスに似てないか? なんてくだらないことを考え始めた時、白鳥が背中に話しかけてきた。
「ん? あぁ、これどうやって登ろうかと考えてたんだ。出来れば頂上の三好がいるとこまで行きたいんだが、最悪何本か伸びてる枝みたいなとこに行けりゃなぁって」
白鳥は、しばらく考えるような顔をして、
「分かりました。それじゃあ、私の腕に捕まってください! 」
「何をする気だ? 」
「防衛対象さんを投げ飛ばします」
……は? キラービーでもない白鳥が俺を投げ飛ばす? 俺もこの戦闘で、中二病が悪化したとは思うが、白鳥の頭はいかれちまったのか?
と、白鳥の顔をマジマジと見てみたが、このドヤ顔は多分いかれたわけではないだろう。俺は白鳥の言葉を信じて、しぶしぶ右腕に捕まった。
「いきますよ~~……」
白鳥は何度か深呼吸をして、
「『マキシマムフォーム』! 」
赤い長方形の魔法陣が白鳥の体を通過する。一瞬だけ赤く発光する白鳥。
俺には、いつもビクビクしてる白鳥が一気にめちゃくちゃ強くなったことを実感した。今までのなんとなくではなく、ビリビリと伝わるなにかを感じるのだった。
「防衛対象さん、いってらっしゃぁい! せいにゃあぁっ! 」
半円を描くように腕を振りかぶった白鳥。遠心力云々なのかは知ったこっちゃないが、思わず白鳥の腕を放したかと思うと、俺の体はグングンと空をかけ登って行った。
どんな感覚か……言葉で表すのにはいささか俺の語彙力が足りないようだ。波のように押し寄せる風を全身で受けながら、それを全身でぶった斬ってるってとこだろうか。それ以上うまい表現が見つからない。
あっという間もなく、頂上に一番近い枝みたいなとこまで飛んだ俺は、上手いこと枝に掴まってよじ登った。
そこには、1人の白髪でロン毛男が立っていた。身長は2mを軽く超えそうなくらい高い。黒い袴は成人式ではっちゃける若者のように立派だった。
「やぁ、待っていたよ、攻撃対象君。いや、マスター……と呼んだ方が馴染みがあるのだったかな? 」
煽ってんのかクソロン毛。マスターってあだ名も、攻撃対象って呼ばれ方も両方嫌いだってんだよ。
……ん?
「攻撃対象……? あいつ……天野美雪は俺のことを『捕獲対象』とか言ってたはずだ。どういう風の吹き回しだ? 」
「どちらにしろ同じことだよ。死なない程度に攻撃すればいい。その後捕まえるんだからな」
戦闘狂かよめんどくせぇ。
「さて、攻撃対象君、君にはこちらの事情により、捕まってもらう必要がある。出来ればことを穏便に済ませたいところではあるが、もしも拒否した場合……」
クソロン毛は声を押し殺すかのように、クックックッと喉を鳴らして歪んだ笑顔を見せた。
「君を気絶させるあるいは殺すしかあるまい」
俺は上にいる三好をチラリと見た。眠っているかのような表情で、街全体を見下ろしている。
「彼女を救いたいのか? そのためにここに来たのだな? ククッ……残念ながら攻撃対象君、君のその行動は、我々にとっては手間が省けたとしか言えないのだよ」
クククと気味の悪い音で喉を鳴らすロン毛。
「あっそう」
俺はテキトーにそれを返し、こいつをスルーしつつ三好を助ける方法を考えた。
俺は作戦を考えるのは相当苦手なタイプだ。戦略ゲーなんてのは、考えることすらめんどくさいので、手を出してすらいない。格ゲーやら無双ゲーとかでは、使いやすいコマンドを覚えてそれを連打することだけに徹している。
つまり何が言いたいかというと、こういう局面は苦手だってことだ。相手が予想外の行動を取ると、立てた作戦がすべて崩壊するくらいガバガバな作戦しか考えつかない。
そんな俺がたった今考えついた作戦に、自信を持てるはずがなかった。それでも決行するしかないだろう。何も考えずに当たって砕けちまったらそれは特攻でしかない。当たって砕けても、今の俺は三好に破片さえ届いたら勝ちなのだ。あとは魔法少女たちに任せりゃいい。
「悪いなオッサン、お前の相手をしてる暇なんてないんだ。悪いが、そこを通してもらうぜ……」
ロン毛のオッサンは、考えるようなポーズを取りながら喉を鳴らした。
「君にそんなことが出来るとは思えんがね」
「当たって砕けろ……ってやつだよ」
素早く、連続でカードをスラッシュした。
『スラッジ』
『フラッシュ』
『ビート』
『スピード』
『コピー』
ロン毛ヤローの行動速度を下げ、音と光で相手の5感を奪う。そして俺の行動速度を上げ、万が一見つかった時のために分身を出しておく。これが俺の作戦だ。
連続でここまでカードをスラッシュするのは初めてだが、ライトニングソニックとかバーニングディバイドとか使えないもんかね。相手に攻撃出来ればこれほどスカッとする話はないと思うが。
そんなことを心の中で愚痴りながら、全速力で三好の元へと向かっていった。黒いキモ柱は、体全体を使って、見様見真似ながらロッククライマーっぽく登って行った。
当たり前だが、カードの効果は永続発動ではない。いつロン毛ヤローが襲いかかるかわからない恐怖は、思っていた以上に俺の手足を重くするのだった。
三好がいる場所まで、腕を伸ばしたら届きそうで届かないところまで近づいてきた。あと少し……あと少し……!
三好に向かって手を伸ばそうとしたその瞬間、俺の体が、さっきまでいた枝みたいな部分に向かって引っ張られていった。
「う……うわあああ! 」
落ちた……って表現は正しくない気がする。引っ張られていった、吸い込まれて行った。多分そんな感じの表現が正しいのだろう。
今までにない感覚が俺をパニックにさせた。三好からグングン離れていく。
あっという間に、さっきまでの場所まで行ってしまった。スグ隣にロン毛ヤローが優越感に浸ってそうな、クソムカつく微笑みを見せやがった。
「思っていた以上にやるじゃないか。天界人どもから借りた力ではあるだろうが、一時的に私の5感を奪ったを想像以上だ、君となら少しは楽しめるかもしれないな」
しばらく謎の間を開け、更なる威圧感を出した。
「君も付き合ってくれるだろ? 私主催のダンスパーティに……」
少年マンガじゃそーゆーセリフ吐くヤローがなんて呼ばれてるのか、コイツは理解していないようだな、ロン毛噛ませ犬。
「悪いな、遠慮させてもらうぜ」
「ほう……何故だ? 」
俺もくそロン毛の真似をして、謎の間を作ってみる。
「悪いが俺にはダンス出来る自信が全くない。なんたって、前の体育の成績が2なんだからな! 」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる