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断末魔の残穢
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「あっはっは! アンデッドにしては優雅すぎる音楽と愉快な歌だと思った。だが、まさか商人がいるとはね。驚いたよ」
ドレスアーマーに身を包んだ女騎士が、抜き身の刃を携えながら正面に現れた。白銀の鎧と大盾は傷だらけだったが、その声色からまだまだ余裕がありそうだった。
「ちょっとネリス! こんなところに商人なんておかしいわ!」
「ミリア、すぐに疑ってかかるな。彼らは人間に見えるぞ」
騎士の後ろから現れた、ミリアと呼ばれた背の低い少女――黒いローブにとんがり帽子、いかにもな装いをした魔女が俺に疑念をぶつけてきた。
「人間に化ける奴がいるからタチが悪いのよ、魔物ってのは! こんなとこA級冒険者だって一人で来ないわよ!」
「確かに、ダンジョン警報中に商人だけで生きているのは普通ありえないが……」
まったくもって、おっしゃる通りだ。
「あんたたち、動かないでよね……!」
「演奏は続けても?」
ポロン♪
「……魔物にしては口が減らないわね」
「死人に口なしと言いますが、アンデッドじゃないので減りません」
「あんたねぇ……」
俺を睨むように真っすぐ見つめてくるその瞳は、銀色にきらめき、全てを見透かすかのようだった。
それにしても、数日ぶりに他の冒険者と話せるのがこれほど楽しいとは。
「まったく……いいわ。アンデッドじゃないって分かったから」
「それは何より」
「疑って悪かったわね。ごめんなさい」
「新種のアンデッドとして切り捨てられずに何より」
俺の言葉にミリアは苦笑し、隣で見守っていた騎士のネリスはおかしそうに笑っていた。
「あっはっは……! いや、すまないね、うちのミリアが」
「いや、ミリアさんは正しいですよ。誰だって、こんなところに人がいるとは思いませんし」
まあ、俺だってまさか二人組のパーティが来るとは思わなかったが。
ふと傍らにいるテナを見ると、じとりとした何か言いたげな上目遣いで俺を見ていた。
「……」
「……」
俺とテナの無言のやりとりをしばらく見守った後、ネリスが話を戻す。
「ミリアは正しいことしか言わないから、よく人と喧嘩になるんだ」
「ですが、過ちを認め、謝ることはできるようです」
「そこがミリアのいいところなんだ」
「なるほど」
全員でミリアの方を見ると、居心地悪そうに肩をすくめる少女がそこにいた。
「で、どうしてアイテム屋がこんな物騒なとこで生きてられたのよ」
まったくもって、おっしゃる通りだ。俺たちが生きていられる理由それは――
「――魔よけの加護があるからです」
ドレスアーマーに身を包んだ女騎士が、抜き身の刃を携えながら正面に現れた。白銀の鎧と大盾は傷だらけだったが、その声色からまだまだ余裕がありそうだった。
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騎士の後ろから現れた、ミリアと呼ばれた背の低い少女――黒いローブにとんがり帽子、いかにもな装いをした魔女が俺に疑念をぶつけてきた。
「人間に化ける奴がいるからタチが悪いのよ、魔物ってのは! こんなとこA級冒険者だって一人で来ないわよ!」
「確かに、ダンジョン警報中に商人だけで生きているのは普通ありえないが……」
まったくもって、おっしゃる通りだ。
「あんたたち、動かないでよね……!」
「演奏は続けても?」
ポロン♪
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「あんたねぇ……」
俺を睨むように真っすぐ見つめてくるその瞳は、銀色にきらめき、全てを見透かすかのようだった。
それにしても、数日ぶりに他の冒険者と話せるのがこれほど楽しいとは。
「まったく……いいわ。アンデッドじゃないって分かったから」
「それは何より」
「疑って悪かったわね。ごめんなさい」
「新種のアンデッドとして切り捨てられずに何より」
俺の言葉にミリアは苦笑し、隣で見守っていた騎士のネリスはおかしそうに笑っていた。
「あっはっは……! いや、すまないね、うちのミリアが」
「いや、ミリアさんは正しいですよ。誰だって、こんなところに人がいるとは思いませんし」
まあ、俺だってまさか二人組のパーティが来るとは思わなかったが。
ふと傍らにいるテナを見ると、じとりとした何か言いたげな上目遣いで俺を見ていた。
「……」
「……」
俺とテナの無言のやりとりをしばらく見守った後、ネリスが話を戻す。
「ミリアは正しいことしか言わないから、よく人と喧嘩になるんだ」
「ですが、過ちを認め、謝ることはできるようです」
「そこがミリアのいいところなんだ」
「なるほど」
全員でミリアの方を見ると、居心地悪そうに肩をすくめる少女がそこにいた。
「で、どうしてアイテム屋がこんな物騒なとこで生きてられたのよ」
まったくもって、おっしゃる通りだ。俺たちが生きていられる理由それは――
「――魔よけの加護があるからです」
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