15 / 33
第15話 戦い
しおりを挟む
軍隊はもうすぐそこまで迫ってきていた。
「とりあえず、ここから先へは行けないように結界を張っておくわ」
「隊を全て囲むとなるとかなり広範囲ですができますか?」
「こういう守備系の魔法は得意なのよ」
攻撃系はだめなんだけど、と笑うミレアスさんは見えない結界を森全体に張った。
一人で森を囲う結界を張れるなんてすごい。
封印されて眠っている間もずっと部屋に保護魔法をかけていられるのも、ミレアスさんの力が強力な証なんだ。
だから今まで生き残っていられているのかな、なんて思った。
「ユリはここで隠れていろ」
魔王様は私の前に立ち、魔力を漲らせていく。
目には見えていないのに、その甚大な魔力の気に圧倒される。
でも、私にだってできることはあるはず。
「一応、私も水とか風とか出せますし」
「部屋を掃除するのとはわけが違うだろう。大人しくしておけ」
「わかりました……」
魔王様の気迫に負け、近くの木陰に隠れて様子を伺う。
カルトル国の軍隊は、異変に気付き始めたようだった。
進むことも、後退することもできなくなっている。
そして、森全体に漂う魔力。
剣を構える者、弓を引く者、全員が戦闘態勢に入っている。
けれど、誰もその標的を見つけられずにいた。
それもそうだろう。
相手はヴァローレの騎士団だと思っているのに、実際ここにいるのは魔王様、ミレアスさん、私の三人だけ。
魔王様はマントを靡かせると、風のような速さで向かっていく。
一人、二人、三人と次々となぎ倒し、敵陣を乱す。
よく見ると魔王様の攻撃は一撃で相手を仕留めていた。
鎧に覆われた身体ではなく、首元を狙っている。
戦いに慣れているんだ。
「誰だあれは! いったいどうなっているんだ!」
「ヴァローレの隊はまだ王都を出立したばかりではなかったのか!」
カルトルの軍隊はパニックになっている。
これなら魔王様一人で倒してしまうかも。
そう思っていたけれど、だんだん状況を把握してきたカルトル軍が反撃を始めた。
「なぜかはわからんが相手は一人だ! 集中砲火!」
四方八方から魔王様めがけて飛び交う矢や火の玉。振り降ろされる刃。
なんとか避けきれているけれど、大勢相手にきりがない。
その時、一本の矢が魔王様の背に直撃した。
けれど、矢は貫通することなくマントにぶつかり落ちていった。
もしかして、私が作ったマントのおかげ? やるじゃん私。
でも、これじゃ攻撃がままならない。
「一人じゃないわよ」
そこにミレアスさんが追随する。
魔王様めがけて飛んでくる攻撃を結界魔法でかわし、その隙間から魔王様が魔力の砲撃を放つ。
見事な連携プレーだ。
だけど、次から次へと相手は向かってくる。
全然減らない。それもそうだ。何万もの軍なんだから。
もっと、一気に攻撃できる方法はないのだろうか。
私も攻撃に加わる?
でも、戦ったことなんてない。
魔王様の真似をして本当に相手を倒すことができるだろうか。
前に出たところで戦力にならなければ、足手まといになるだけ。
もっと、私にできる違う方法で……。
魔法はイメージ。私ができるのは水と風を出すこと。
そうだ。
私はカルトル軍に向かって両手をかざした。
どれくらいの威力のものが出現するかはわからない。
でも、できるだけ鮮明に頭の中でイメージする。
「魔王様、ミレアスさん、避けてくださいねー!!」
手から放たれた魔力。
周りのもの全てを飲み込んでしまうどの竜巻、そして渦の中で吹き荒れる暴雨。
気付けば、カルトル軍の全ての人が吹き飛んでいた。
「ユリ、お前というやつは……」
「すごいわねぇ。どこからそんな魔力湧いてくるの」
魔王様とミレアスさんは驚きながらも呆れたように私を見る。
台風をイメージしてみたんだけど、やりすぎてしまっただろうか。
それでも、吹き飛んだだけでは屈しない兵士たちが力を振り絞るように起き上がってくる。
ただ先ほどまでの勢いは残っておらず、魔王様があっという間に仕留めてしまった。
そして、意識のある者はいなくなっていた。
「死んで、しまったのですか?」
「人間など殺す必要はない。まあ、しばらくは歩くこともままならないだろうが」
意識を失っているだけということか。
でも、大きな痛手を負った。これでしばらくはヴァローレに攻め入ることはないだろう。
私たち三人は戦場の真ん中に立ち、倒れた兵士たちを見下ろす。
死んではいないにせよ、私がやったんだ。
辺りを見渡し、どこか胸が苦しくなる。
でも、放っておけばたくさんの命が奪われていた。
これで良かったんだ。そう言い聞かせた。
「さあ、帰りましょうか」
ミレアスさんがポン、と私の肩を優しく叩く。
「お二人とも、私のわがままを聞いてくださりありがとうございました」
「ほとんどユリがやったようなものだけどね」
「疲れた。帰ったら飯にしよう」
「はい、たくさん作りますね」
私たちはまた魔王様の転移魔法でお城へと帰った。
外壁が崩れかけた暗いお城。
はじめはあんなに怖かったのに、今はこの場所が安心する。
楽しいピクニックが大変なことになってしまったけど、気分は落ち着いていた。
「何が食べたいですか? 疲れた体にはやっぱり精の付くお肉料理ですかね?」
魔王様を見上げると、どうしてかすごく顔色が悪い。
「魔王様? 大丈夫ですか?」
呼びかけても返事はない。
するとフッと力が抜けたように倒れ込んできた。
「ちょっとジル?!」
私とミレアスさんでなんとか支えたが、意識を失った魔王様は顔色が悪く、汗が滲んでいる。
「どうしたんですか?!」
帰ってくるまでいつも通りだったのに。
その時、支えた脇腹からぬるっとした感触があった。
血だ……。
着ていたマントを外すと、脇腹に大きな切り傷があった。
「ジルったら怪我したのに隠してたわね」
避けきれていると思っていたけど、そうじゃなかったんだ。
あれだけの攻撃を一斉に受けていたんだから当たっていてもおかしくはない。
傷口を抑えながら、とりあえずベッドまで運び寝かせた。
ミレアスさんが血を拭い、手当をする。
「大丈夫でしょうか……」
「しばらく安静にてれば治るわよ。だてに魔王やってないから」
しばらくとはどれくらいだろうか。
意識を失うほどの傷、本当に大丈夫なのかな。
痛々しいその傷にそっと手を触れる。
そういえば、前に同じようなことがあった。
丘で出会った綺麗な男性。
馬から落ちて手を怪我をして、気づいたら私がその怪我を直していた。
私、治癒魔法を使えるんじゃん。忘れてた。
傷に触れた手をそのままに、魔力を込めていく。
意識して使うのは初めてだけど、傷口がしっかり塞がるようにイメージする。
すると次第に傷口は塞がり、傷の痕跡すらなくなった。
「治癒魔法まで使えるの。ユリは本当になんでもできるわね」
「ですが、目を覚ましません……」
「力を使い過ぎたのかもね。まだ魔王として完全に復活してるわけではないから不安定なのよ」
傷だけが原因ではなく、魔力の使い過ぎもあって倒れたんだ。
帰りは私が転移魔法を使って帰れば良かったな。
なんて思っても、もう遅いけど。
「私のせいですね……すみません」
私が戦を止めたいと言ったから。
無理をさせてしまった。
「ユリのせいじゃないわ。ジルだって多少の負傷は見越してたはずよ。相手は数も多いしそれなりの精鋭も集めてたはずだし。一撃くらっただけですんでるんだからいい方よ。まあ、私がもっと守備を固めていれば良かったんだけどね」
しばらくすれば目が覚めるだろうから寝かせておきましょうとミレアスさんは言うけれど、このまま一人で寝かせておくことができなかった。
私は部屋に残り、ベッドの横に椅子を置いて座った。
眠っている魔王様の手をそっと握る。
怪我を負ったことも、魔力を使い過ぎていたことも全然気付けなかった。
もっと私のことも頼ってくれたらよかったのに。
怪我をしたから、疲れたから、帰りの転移魔法は使えないって言えばよかったのに。
私、そんなに頼りにならないのかな。
「もっと私がしっかりしていれば……もっと、強くなれば……」
俯いていると、握っていた手を強く握り返された。
「ユリは、そのままでいい」
「魔王様……」
目を開いた魔王様は、ベッドに横になったままじっと私を見つめる。
「温かい魔力が全身を巡って、気付けば身体が楽になっていた。こんな感覚は初めてだ」
治癒魔法を使ったからだろうか。
なんにせよ、目が覚めて良かった。
「他に痛いところとかないですか?」
「腹が減った」
帰ってくるときもご飯が食べたいと言っていたし、よっぽどお腹が減ってるんだな。
魔王様の返事に思わず笑みがこぼれる。
「たくさん作りますね」
私の言葉に魔王様も笑った気がした。
「とりあえず、ここから先へは行けないように結界を張っておくわ」
「隊を全て囲むとなるとかなり広範囲ですができますか?」
「こういう守備系の魔法は得意なのよ」
攻撃系はだめなんだけど、と笑うミレアスさんは見えない結界を森全体に張った。
一人で森を囲う結界を張れるなんてすごい。
封印されて眠っている間もずっと部屋に保護魔法をかけていられるのも、ミレアスさんの力が強力な証なんだ。
だから今まで生き残っていられているのかな、なんて思った。
「ユリはここで隠れていろ」
魔王様は私の前に立ち、魔力を漲らせていく。
目には見えていないのに、その甚大な魔力の気に圧倒される。
でも、私にだってできることはあるはず。
「一応、私も水とか風とか出せますし」
「部屋を掃除するのとはわけが違うだろう。大人しくしておけ」
「わかりました……」
魔王様の気迫に負け、近くの木陰に隠れて様子を伺う。
カルトル国の軍隊は、異変に気付き始めたようだった。
進むことも、後退することもできなくなっている。
そして、森全体に漂う魔力。
剣を構える者、弓を引く者、全員が戦闘態勢に入っている。
けれど、誰もその標的を見つけられずにいた。
それもそうだろう。
相手はヴァローレの騎士団だと思っているのに、実際ここにいるのは魔王様、ミレアスさん、私の三人だけ。
魔王様はマントを靡かせると、風のような速さで向かっていく。
一人、二人、三人と次々となぎ倒し、敵陣を乱す。
よく見ると魔王様の攻撃は一撃で相手を仕留めていた。
鎧に覆われた身体ではなく、首元を狙っている。
戦いに慣れているんだ。
「誰だあれは! いったいどうなっているんだ!」
「ヴァローレの隊はまだ王都を出立したばかりではなかったのか!」
カルトルの軍隊はパニックになっている。
これなら魔王様一人で倒してしまうかも。
そう思っていたけれど、だんだん状況を把握してきたカルトル軍が反撃を始めた。
「なぜかはわからんが相手は一人だ! 集中砲火!」
四方八方から魔王様めがけて飛び交う矢や火の玉。振り降ろされる刃。
なんとか避けきれているけれど、大勢相手にきりがない。
その時、一本の矢が魔王様の背に直撃した。
けれど、矢は貫通することなくマントにぶつかり落ちていった。
もしかして、私が作ったマントのおかげ? やるじゃん私。
でも、これじゃ攻撃がままならない。
「一人じゃないわよ」
そこにミレアスさんが追随する。
魔王様めがけて飛んでくる攻撃を結界魔法でかわし、その隙間から魔王様が魔力の砲撃を放つ。
見事な連携プレーだ。
だけど、次から次へと相手は向かってくる。
全然減らない。それもそうだ。何万もの軍なんだから。
もっと、一気に攻撃できる方法はないのだろうか。
私も攻撃に加わる?
でも、戦ったことなんてない。
魔王様の真似をして本当に相手を倒すことができるだろうか。
前に出たところで戦力にならなければ、足手まといになるだけ。
もっと、私にできる違う方法で……。
魔法はイメージ。私ができるのは水と風を出すこと。
そうだ。
私はカルトル軍に向かって両手をかざした。
どれくらいの威力のものが出現するかはわからない。
でも、できるだけ鮮明に頭の中でイメージする。
「魔王様、ミレアスさん、避けてくださいねー!!」
手から放たれた魔力。
周りのもの全てを飲み込んでしまうどの竜巻、そして渦の中で吹き荒れる暴雨。
気付けば、カルトル軍の全ての人が吹き飛んでいた。
「ユリ、お前というやつは……」
「すごいわねぇ。どこからそんな魔力湧いてくるの」
魔王様とミレアスさんは驚きながらも呆れたように私を見る。
台風をイメージしてみたんだけど、やりすぎてしまっただろうか。
それでも、吹き飛んだだけでは屈しない兵士たちが力を振り絞るように起き上がってくる。
ただ先ほどまでの勢いは残っておらず、魔王様があっという間に仕留めてしまった。
そして、意識のある者はいなくなっていた。
「死んで、しまったのですか?」
「人間など殺す必要はない。まあ、しばらくは歩くこともままならないだろうが」
意識を失っているだけということか。
でも、大きな痛手を負った。これでしばらくはヴァローレに攻め入ることはないだろう。
私たち三人は戦場の真ん中に立ち、倒れた兵士たちを見下ろす。
死んではいないにせよ、私がやったんだ。
辺りを見渡し、どこか胸が苦しくなる。
でも、放っておけばたくさんの命が奪われていた。
これで良かったんだ。そう言い聞かせた。
「さあ、帰りましょうか」
ミレアスさんがポン、と私の肩を優しく叩く。
「お二人とも、私のわがままを聞いてくださりありがとうございました」
「ほとんどユリがやったようなものだけどね」
「疲れた。帰ったら飯にしよう」
「はい、たくさん作りますね」
私たちはまた魔王様の転移魔法でお城へと帰った。
外壁が崩れかけた暗いお城。
はじめはあんなに怖かったのに、今はこの場所が安心する。
楽しいピクニックが大変なことになってしまったけど、気分は落ち着いていた。
「何が食べたいですか? 疲れた体にはやっぱり精の付くお肉料理ですかね?」
魔王様を見上げると、どうしてかすごく顔色が悪い。
「魔王様? 大丈夫ですか?」
呼びかけても返事はない。
するとフッと力が抜けたように倒れ込んできた。
「ちょっとジル?!」
私とミレアスさんでなんとか支えたが、意識を失った魔王様は顔色が悪く、汗が滲んでいる。
「どうしたんですか?!」
帰ってくるまでいつも通りだったのに。
その時、支えた脇腹からぬるっとした感触があった。
血だ……。
着ていたマントを外すと、脇腹に大きな切り傷があった。
「ジルったら怪我したのに隠してたわね」
避けきれていると思っていたけど、そうじゃなかったんだ。
あれだけの攻撃を一斉に受けていたんだから当たっていてもおかしくはない。
傷口を抑えながら、とりあえずベッドまで運び寝かせた。
ミレアスさんが血を拭い、手当をする。
「大丈夫でしょうか……」
「しばらく安静にてれば治るわよ。だてに魔王やってないから」
しばらくとはどれくらいだろうか。
意識を失うほどの傷、本当に大丈夫なのかな。
痛々しいその傷にそっと手を触れる。
そういえば、前に同じようなことがあった。
丘で出会った綺麗な男性。
馬から落ちて手を怪我をして、気づいたら私がその怪我を直していた。
私、治癒魔法を使えるんじゃん。忘れてた。
傷に触れた手をそのままに、魔力を込めていく。
意識して使うのは初めてだけど、傷口がしっかり塞がるようにイメージする。
すると次第に傷口は塞がり、傷の痕跡すらなくなった。
「治癒魔法まで使えるの。ユリは本当になんでもできるわね」
「ですが、目を覚ましません……」
「力を使い過ぎたのかもね。まだ魔王として完全に復活してるわけではないから不安定なのよ」
傷だけが原因ではなく、魔力の使い過ぎもあって倒れたんだ。
帰りは私が転移魔法を使って帰れば良かったな。
なんて思っても、もう遅いけど。
「私のせいですね……すみません」
私が戦を止めたいと言ったから。
無理をさせてしまった。
「ユリのせいじゃないわ。ジルだって多少の負傷は見越してたはずよ。相手は数も多いしそれなりの精鋭も集めてたはずだし。一撃くらっただけですんでるんだからいい方よ。まあ、私がもっと守備を固めていれば良かったんだけどね」
しばらくすれば目が覚めるだろうから寝かせておきましょうとミレアスさんは言うけれど、このまま一人で寝かせておくことができなかった。
私は部屋に残り、ベッドの横に椅子を置いて座った。
眠っている魔王様の手をそっと握る。
怪我を負ったことも、魔力を使い過ぎていたことも全然気付けなかった。
もっと私のことも頼ってくれたらよかったのに。
怪我をしたから、疲れたから、帰りの転移魔法は使えないって言えばよかったのに。
私、そんなに頼りにならないのかな。
「もっと私がしっかりしていれば……もっと、強くなれば……」
俯いていると、握っていた手を強く握り返された。
「ユリは、そのままでいい」
「魔王様……」
目を開いた魔王様は、ベッドに横になったままじっと私を見つめる。
「温かい魔力が全身を巡って、気付けば身体が楽になっていた。こんな感覚は初めてだ」
治癒魔法を使ったからだろうか。
なんにせよ、目が覚めて良かった。
「他に痛いところとかないですか?」
「腹が減った」
帰ってくるときもご飯が食べたいと言っていたし、よっぽどお腹が減ってるんだな。
魔王様の返事に思わず笑みがこぼれる。
「たくさん作りますね」
私の言葉に魔王様も笑った気がした。
49
あなたにおすすめの小説
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
転生?憑依?したおっさんの俺は【この子】を幸せにしたい
くらげ
ファンタジー
鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は、四十目前の独り身の普通という名のブラック会社に務めるサラリーマンだった。だが、目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた。しかも【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
「誰も【この子】を幸せにしないなら俺が幸せにしてもいいよな?」
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
元救急医クラリスの異世界診療録 ―今度こそ、自分本位に生き抜きます―
やまだ
ファンタジー
朝、昼、夜を超えてまた朝と昼を働いたあの日、救急医高梨は死んでしまった。比喩ではなく、死んだのだ。
次に目覚めたのは、魔法が存在する異世界・パストリア王国。
クラリスという少女として、救急医は“二度目の人生”を始めることになった。
この世界では、一人ひとりに魔法がひとつだけ授けられる。
クラリスが与えられたのは、《消去》の力――なんだそれ。
「今度こそ、過労死しない!」
そう決意したのに、見過ごせない。困っている人がいると、放っておけない。
街の診療所から始まった小さな行動は、やがて王城へ届き、王族までも巻き込む騒動に。
そして、ちょっと推してる王子にまで、なぜか気に入られてしまい……?
命を救う覚悟と、前世からの後悔を胸に――
クラリス、二度目の人生は“自分のために”生き抜きます。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる