71 / 149
71
しおりを挟む
良はコーンの欠片も残さずにぺろりとソフトクリームを食べてしまうと、持て余したように両手を仰向けて言った。
「美味しかったけどべたべたする」
この暑さの中では、急いで食べてもアイスが溶けないわけがなかった。裕司は笑って、良を売店の脇の水栓に促す。
「服には垂らしてねえか?」
「うん、大丈夫」
両手を広げたままおとなしくついてくる良は少し幼く見えて、すらりと伸びた上背がアンバランスに感じられた。彼は大人と子どもの間でゆらゆらと揺れているようなところがあって、どちらかに片寄るたびに裕司はどきりとさせられた。
「うわっ、お湯だ」
蛇口から流れ出た水を両手に浴びて、良はそう声を上げた。水道管も何もかも熱される季節だ。
「しまった、ハンカチ置いてきたな」
拭くものがないと呟くと、良は手を振って水を切りながら言った。
「いーよ、どうせすぐ乾くし」
それはそうだろうと思いながらも、足りないことに何も文句を言わない良に、裕司の方がどこか物足りないような感情を覚えた。それはもちろん良の瑕疵ではなくて、裕司が彼に要求することを期待しているせいだった。
彼を満たしてやりたいという欲求が先にあって、そうさせてくれることを良に求めている。そう自覚するといかにも己が小さな人間に思えたが、それもまた今に始まったことではなかった。
「……手のかからんやつだなぁ、お前」
自嘲の気持ちを漏らして笑いながらそう言うと、良は黒い瞳をぱちぱちと瞬かせた。
「あんたが面倒見よすぎるんじゃない?」
「そうか?」
「普通もっと自分でやれって言うもんじゃない? 俺がしてほしいって言ったら、あんた大抵全部やってくれるじゃん」
それはお前がたまにしか言わないからだ、と返しかけて、良が言っているのは物や金の話ではないかもしれない、と気が付いた。だとしたら心当たりがないでもない。
良は裕司が仕事をしているときに邪魔をしてくることはないが、そうでないとわかっているときは存外甘えてくるしあれこれと話しかけてくる。それは裕司の愛情を確かめたがっているように見えるときもあったし、ただの気まぐれに思われるときもあった。
いずれにしても、裕司は甘えてくる良を無下にはしなかった。しつこいとか面倒くさいといった感情が一切ないと言えば嘘になるけれど、自分と良の関係で、愛情表現を怠れば何も残らないような気がした。
良は無償で裕司の家にいることを負い目に感じているし、確かに衣食住を提供することは誰にでもしてやれることではないが、それは良以上に裕司が望んでしていることだ。良にそばにいてほしくて、彼に生活の不安を感じてほしくなくて、出ていってほしくないと思っている。
それなのにそのことで恩に着せるような振る舞いをすれば、彼との関係は壊れるに決まっていた。良は若くて賢い。その気になればいつだって出ていくことができるだろう。
だから、彼が金銭に関して遠慮して距離を置く分、彼とのコミュニケーションには手を抜きたくなかった。向き合って、話し合って、触れて、良の心が離れていないかどうか確かめて、良にも同じように裕司の心を知ってもらわなければ、この関係はたやすく切れてしまう気がした。
「……お前にはいい格好したいからな」
冗談めかして本音を言うと、良はくすくすと軽やかに笑った。
「あんたちゃんと格好いいから安心しなよ」
返ってきた言葉も冗談のような声音ではあったが、冗談には聞こえなかった。裕司は目を細めて、かろうじて笑う。
「お前におだてられたら調子に乗るぞ」
「おだててないよ」
不本意そうな顔をして、良は唇を尖らせた。
良がそんな嘘をつかないということは、裕司ももう知っていた。彼は心の弱い部分や傷付いた部分を守るための嘘や隠し事はするけれど、己の利益のために言葉を偽ることは不得手だった。
「ねえ、まだ上があるのかな」
良の言葉に、彼が見ている方に目を向けると、陽炎が立ちのぼりそうな炎天下の向こうに、木立に入っていく階段が見えた。
「そういや展望台があるとか書いてあったな」
「展望台?」
「行ってみるか?」
「時間平気なら行きたい」
時間なんか忘れてしまえばいいと思いながら、裕司は良の肩を叩く。少し汗で湿り気を帯びて、若い体温は外気よりも強く熱を感じさせた。
「そんなの平気だろ。しかしお前、学校にも遅刻とかしなさそうだなぁ」
「え、あんたはしてたの?」
「……ギリギリってのはよくあったかな……」
なんか意外、と言って、良はおかしそうに笑った。
「あんた仕事はそういうのちゃんとしてるように見えるけど」
「仕事と学校は違うんだよ」
我ながら苦々しい声が出たと思うと同時に、良はまたくすくすと声を立てた。笑うときも泣くときも、彼が大きな声を出すのはまれで、それでいて感情の豊かさは人一倍あるように感じられるのは、思えば不思議なことだった。
「じゃあ、上、行ってみるか」
「うん」
「しかし日陰出るとやべーな」
「ね、今日だいぶ焼けるかも」
「日焼け止めあった方がよかったか?」
もともとの色の白さを考えると、紫外線には弱いかもしれないと思ってそう訊くと、良は渋い顔をして、塗るのめんどくさい、と言った。
「美味しかったけどべたべたする」
この暑さの中では、急いで食べてもアイスが溶けないわけがなかった。裕司は笑って、良を売店の脇の水栓に促す。
「服には垂らしてねえか?」
「うん、大丈夫」
両手を広げたままおとなしくついてくる良は少し幼く見えて、すらりと伸びた上背がアンバランスに感じられた。彼は大人と子どもの間でゆらゆらと揺れているようなところがあって、どちらかに片寄るたびに裕司はどきりとさせられた。
「うわっ、お湯だ」
蛇口から流れ出た水を両手に浴びて、良はそう声を上げた。水道管も何もかも熱される季節だ。
「しまった、ハンカチ置いてきたな」
拭くものがないと呟くと、良は手を振って水を切りながら言った。
「いーよ、どうせすぐ乾くし」
それはそうだろうと思いながらも、足りないことに何も文句を言わない良に、裕司の方がどこか物足りないような感情を覚えた。それはもちろん良の瑕疵ではなくて、裕司が彼に要求することを期待しているせいだった。
彼を満たしてやりたいという欲求が先にあって、そうさせてくれることを良に求めている。そう自覚するといかにも己が小さな人間に思えたが、それもまた今に始まったことではなかった。
「……手のかからんやつだなぁ、お前」
自嘲の気持ちを漏らして笑いながらそう言うと、良は黒い瞳をぱちぱちと瞬かせた。
「あんたが面倒見よすぎるんじゃない?」
「そうか?」
「普通もっと自分でやれって言うもんじゃない? 俺がしてほしいって言ったら、あんた大抵全部やってくれるじゃん」
それはお前がたまにしか言わないからだ、と返しかけて、良が言っているのは物や金の話ではないかもしれない、と気が付いた。だとしたら心当たりがないでもない。
良は裕司が仕事をしているときに邪魔をしてくることはないが、そうでないとわかっているときは存外甘えてくるしあれこれと話しかけてくる。それは裕司の愛情を確かめたがっているように見えるときもあったし、ただの気まぐれに思われるときもあった。
いずれにしても、裕司は甘えてくる良を無下にはしなかった。しつこいとか面倒くさいといった感情が一切ないと言えば嘘になるけれど、自分と良の関係で、愛情表現を怠れば何も残らないような気がした。
良は無償で裕司の家にいることを負い目に感じているし、確かに衣食住を提供することは誰にでもしてやれることではないが、それは良以上に裕司が望んでしていることだ。良にそばにいてほしくて、彼に生活の不安を感じてほしくなくて、出ていってほしくないと思っている。
それなのにそのことで恩に着せるような振る舞いをすれば、彼との関係は壊れるに決まっていた。良は若くて賢い。その気になればいつだって出ていくことができるだろう。
だから、彼が金銭に関して遠慮して距離を置く分、彼とのコミュニケーションには手を抜きたくなかった。向き合って、話し合って、触れて、良の心が離れていないかどうか確かめて、良にも同じように裕司の心を知ってもらわなければ、この関係はたやすく切れてしまう気がした。
「……お前にはいい格好したいからな」
冗談めかして本音を言うと、良はくすくすと軽やかに笑った。
「あんたちゃんと格好いいから安心しなよ」
返ってきた言葉も冗談のような声音ではあったが、冗談には聞こえなかった。裕司は目を細めて、かろうじて笑う。
「お前におだてられたら調子に乗るぞ」
「おだててないよ」
不本意そうな顔をして、良は唇を尖らせた。
良がそんな嘘をつかないということは、裕司ももう知っていた。彼は心の弱い部分や傷付いた部分を守るための嘘や隠し事はするけれど、己の利益のために言葉を偽ることは不得手だった。
「ねえ、まだ上があるのかな」
良の言葉に、彼が見ている方に目を向けると、陽炎が立ちのぼりそうな炎天下の向こうに、木立に入っていく階段が見えた。
「そういや展望台があるとか書いてあったな」
「展望台?」
「行ってみるか?」
「時間平気なら行きたい」
時間なんか忘れてしまえばいいと思いながら、裕司は良の肩を叩く。少し汗で湿り気を帯びて、若い体温は外気よりも強く熱を感じさせた。
「そんなの平気だろ。しかしお前、学校にも遅刻とかしなさそうだなぁ」
「え、あんたはしてたの?」
「……ギリギリってのはよくあったかな……」
なんか意外、と言って、良はおかしそうに笑った。
「あんた仕事はそういうのちゃんとしてるように見えるけど」
「仕事と学校は違うんだよ」
我ながら苦々しい声が出たと思うと同時に、良はまたくすくすと声を立てた。笑うときも泣くときも、彼が大きな声を出すのはまれで、それでいて感情の豊かさは人一倍あるように感じられるのは、思えば不思議なことだった。
「じゃあ、上、行ってみるか」
「うん」
「しかし日陰出るとやべーな」
「ね、今日だいぶ焼けるかも」
「日焼け止めあった方がよかったか?」
もともとの色の白さを考えると、紫外線には弱いかもしれないと思ってそう訊くと、良は渋い顔をして、塗るのめんどくさい、と言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる