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精霊達の土地編
30.事故だよ!事故!
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時は飛んで、翌日の二月後。
そう、今日は人間との会合がある。(ちなみに、精霊達は人間を人の子と呼ぶ。)
今日までは忙しい日々を過ごした。情報まいたり、集めたり、広めたり。精霊について勉強して、勉強して、実践して………。
そのおかげか、もう精霊達は普通に感知できる。下級精霊が一番多いので、初めて見えた時は頭がガンガン痛んだ。思わず自分の頭の傷を確認した私は当然だと思う。
そして無事『精霊を感知する力』を取り戻したので、今まで皆に任せていた『認可許可』を自分でやっている。
認可許可は、自分か契約している精霊を感知していいよ、と精霊視を持っていない人に許可を出すことだ。本来は、契約者のみが出来ることだが精霊王達とウィール様はできる。
ちなみに精霊王達が見えるように神様に力を返してもらったときに、『精霊王を使役する力』も『精霊樹を生やし、枯らし、成長させる力』も返してもらっていたらしい。
使役する力はまだしも精霊樹の方はまだ謎が多いのでワカラン。
そんな私はただいまちょっと不機嫌。
「マスター、よく似合っているのに何が不満ですか。それに、あなたが美しい人物には『千利』として会いたい、なんて我儘を叶えるためのこの格好でしょうに。」
一心はツラツラとドレスの良さや他者の目にどう映るかを述べる。
「マスター。ちゃんと女性に見えますから大丈夫です!」
ニア、そこじゃない。私はドレスを着るのが嫌なんだ。
「なんでこんな女物の服を……。」
「マスター。上官とのお約束をお忘れですか?毎月20日には女性の格好をしていただくとのお約束ですが。」
「いや、そうだけど……。」
「そ、れ、と、も!また素っ裸で男風呂に突撃するおつもりで?」
「ドレスを着させていただきます!」
一心が過去の事故を引っ張り出したため、ひんやりした空気の中ラトネス顔を引きつらせて聞いてきた。
「ひめ、姫様?男性用の風呂に入ったのですか?裸で?」
「事故だ!」
断言しておかねば!あれは事故だ!
あれは2年ほど前のこと。男装しての潜入が半年続いていた私は、疲れ切っていた。
そのまま風呂に入ろうと思って脱衣所で服を脱いで、風呂に入った。
しかし、疲れ切っていたせいで隊長用(実質女性用)の風呂場では無く、隊員用(実質男性用)の風呂に入った。
そして運の悪いことに、隊員が全員風呂場にそろっていた。
隊員たちが真っ赤になって自分のアレを隠したり、千葉が素早くアレを隠してタオル片手に私の元へ来たり、他の気絶して湯の中に沈んだ仲間を救出したりしている中、私は。
「あぁー疲れた。千葉、背中洗ってくれ。」
なんてのんきなことを言っていた。
……いや本当に疲れてたし、男子トイレとか平然と入る生活だったんだよ?仕方なくないか?
上官も上官で珍しくも真っ赤な顔して、「てめぇなにしてやがる!さっさと出ろ!」とかいってたけど「?(何言ってんだこいつ)」って感じで無視してました。
この件に関しては私が悪いですすみません。
そんな中自称私の恋人の千葉は、普段紳士の見本のような存在であるがこの時だけは
「千利?僕がいるからってこっちの風呂場に入って来ちゃダメでしょう?今すぐ皆の前で襲われたいの?僕の小鳥美の艶姿なんて汚い野郎どもに見せたくないんだけど。監禁するよ?」
と、言った。副隊長が自分の部下を「汚い野郎ども」て。だめでしょ。
………ていうか、怒られる場所が少し違うような?
そんなこんなでやっと風呂場を間違えたことを理解した私は、「あ、ヤベ間違えた。」と呟いて逃げた。
当然逃がしてもらえるわけなく、上官と千葉にこってり絞られました。
上官は「毎月20日は女性の格好をすること」を約束させられました。
千葉には「次自分以外の奴に下着をつけている半裸状態を含め、裸を見せたら自分が用意した部屋に監禁するからね?」と言われました。
怖いよ!そしてやっぱり角度が違うでしょうが!
……お気づきかもしれませんが、千葉は病んでおります。「千利の処女は僕のもの。」と公言しております。
コワイデス。
まあ、そんなことをきっかけに20日は女性の格好をする約束をしたわけです。
で、も!ドレスは嫌だあああああああああああ!
なんて抵抗もむなしく、各国の代表者がそろう世界樹の下へと向かっていった。
右後ろに一心、左後ろにニア、その後ろに精霊王達を引き連れて会場へと向かった。
さて、しきたりでは全ての国が来るはずだけれど、ちゃんと来てるのかな~?
そう、今日は人間との会合がある。(ちなみに、精霊達は人間を人の子と呼ぶ。)
今日までは忙しい日々を過ごした。情報まいたり、集めたり、広めたり。精霊について勉強して、勉強して、実践して………。
そのおかげか、もう精霊達は普通に感知できる。下級精霊が一番多いので、初めて見えた時は頭がガンガン痛んだ。思わず自分の頭の傷を確認した私は当然だと思う。
そして無事『精霊を感知する力』を取り戻したので、今まで皆に任せていた『認可許可』を自分でやっている。
認可許可は、自分か契約している精霊を感知していいよ、と精霊視を持っていない人に許可を出すことだ。本来は、契約者のみが出来ることだが精霊王達とウィール様はできる。
ちなみに精霊王達が見えるように神様に力を返してもらったときに、『精霊王を使役する力』も『精霊樹を生やし、枯らし、成長させる力』も返してもらっていたらしい。
使役する力はまだしも精霊樹の方はまだ謎が多いのでワカラン。
そんな私はただいまちょっと不機嫌。
「マスター、よく似合っているのに何が不満ですか。それに、あなたが美しい人物には『千利』として会いたい、なんて我儘を叶えるためのこの格好でしょうに。」
一心はツラツラとドレスの良さや他者の目にどう映るかを述べる。
「マスター。ちゃんと女性に見えますから大丈夫です!」
ニア、そこじゃない。私はドレスを着るのが嫌なんだ。
「なんでこんな女物の服を……。」
「マスター。上官とのお約束をお忘れですか?毎月20日には女性の格好をしていただくとのお約束ですが。」
「いや、そうだけど……。」
「そ、れ、と、も!また素っ裸で男風呂に突撃するおつもりで?」
「ドレスを着させていただきます!」
一心が過去の事故を引っ張り出したため、ひんやりした空気の中ラトネス顔を引きつらせて聞いてきた。
「ひめ、姫様?男性用の風呂に入ったのですか?裸で?」
「事故だ!」
断言しておかねば!あれは事故だ!
あれは2年ほど前のこと。男装しての潜入が半年続いていた私は、疲れ切っていた。
そのまま風呂に入ろうと思って脱衣所で服を脱いで、風呂に入った。
しかし、疲れ切っていたせいで隊長用(実質女性用)の風呂場では無く、隊員用(実質男性用)の風呂に入った。
そして運の悪いことに、隊員が全員風呂場にそろっていた。
隊員たちが真っ赤になって自分のアレを隠したり、千葉が素早くアレを隠してタオル片手に私の元へ来たり、他の気絶して湯の中に沈んだ仲間を救出したりしている中、私は。
「あぁー疲れた。千葉、背中洗ってくれ。」
なんてのんきなことを言っていた。
……いや本当に疲れてたし、男子トイレとか平然と入る生活だったんだよ?仕方なくないか?
上官も上官で珍しくも真っ赤な顔して、「てめぇなにしてやがる!さっさと出ろ!」とかいってたけど「?(何言ってんだこいつ)」って感じで無視してました。
この件に関しては私が悪いですすみません。
そんな中自称私の恋人の千葉は、普段紳士の見本のような存在であるがこの時だけは
「千利?僕がいるからってこっちの風呂場に入って来ちゃダメでしょう?今すぐ皆の前で襲われたいの?僕の小鳥美の艶姿なんて汚い野郎どもに見せたくないんだけど。監禁するよ?」
と、言った。副隊長が自分の部下を「汚い野郎ども」て。だめでしょ。
………ていうか、怒られる場所が少し違うような?
そんなこんなでやっと風呂場を間違えたことを理解した私は、「あ、ヤベ間違えた。」と呟いて逃げた。
当然逃がしてもらえるわけなく、上官と千葉にこってり絞られました。
上官は「毎月20日は女性の格好をすること」を約束させられました。
千葉には「次自分以外の奴に下着をつけている半裸状態を含め、裸を見せたら自分が用意した部屋に監禁するからね?」と言われました。
怖いよ!そしてやっぱり角度が違うでしょうが!
……お気づきかもしれませんが、千葉は病んでおります。「千利の処女は僕のもの。」と公言しております。
コワイデス。
まあ、そんなことをきっかけに20日は女性の格好をする約束をしたわけです。
で、も!ドレスは嫌だあああああああああああ!
なんて抵抗もむなしく、各国の代表者がそろう世界樹の下へと向かっていった。
右後ろに一心、左後ろにニア、その後ろに精霊王達を引き連れて会場へと向かった。
さて、しきたりでは全ての国が来るはずだけれど、ちゃんと来てるのかな~?
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