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はじめての【イーサン視点】
しおりを挟む(はぁ~~~……エミリーってばなんて……、なんてえっちなんだ……!!)
目隠しからのご奉仕ってだけでも紳士の集まりで鼻高々なのに、ここにきて緊張ときたか。
いじらしい。なんといじらしい。
俺の妻えっちすぎて可愛いがすぎてもうどうしたら良いんだい。
生まれながらの貴族女性なんて、地位が高ければ高いほど絶対にご奉仕などやってくれないぞ。
しかもエミリー、寸止め。ツラい。ツラすぎる。とにかくはやく挿れたいがすぎる。
(ああ……はやく挿れたい……)
己の欲を艶やかに抑え、幾人もの女性を口説いてきた囁きで膝の上へ誘導。
目隠しされていても手で触れば容易く分かるんだ。無駄に経験を積んでるわけじゃないからな。
厶。エミリー、まだ下着を脱いでいないじゃないか。
中指で背中の筋をなぞりながら、するりするりといとも容易く脱がしてゆく。
なぞる指先が感じるのか、エミリーの控えめな甘い吐息が俺の耳元に掛かる。背中も反らせちゃって可愛いんだからもう。
目隠しで分からないフリして挿れれるかな。流石に無理か?
そもそもまだエミリーの準備ができてな──(……!? ぬ、濡れ……!?)
何故だ。
いや。まさか。そんなわけ……。
自身の先端に当たるエミリーの入り口。先程よりも熱い吐息が耳にかかる。
(いや、これは……ぬ、濡れている……)
ナルホドなるほど。このままエミリーが腰を落とせば挿れられるってわけか。
フムフム。エミリーが腰を落としてしまえば良いのだな。
(フーム。此処が、エミリーの骨盤、それから可愛いおしり。おしりと太ももの境目、それから……)
また骨盤。と言う具合に下半身を撫でていく。
はちきれてしまいそうな自身の先端をまるで小鳥がキスするみたいに、エミリーの膣口へ触れる。
その度に小刻みに揺れて跳ねる彼女を優しく撫で回す。息も段々と上がっているのが手に取るように分かる。
(ったく平民上がりとはなんて破廉恥か! けしからん!)
叱りつけたいところを我慢し、目の前にたわわと出っ張るエミリーの胸のその蕾に吸い付くと同時に“入り口”をぐいと広げた。
「あッ! ああっ……! あ、ん、んぁ、あ、ああーーッ……!」
エミリーも天然なくせして“解って”いるからそのまま負けたように腰を落とした。
ずぷずぷと音を立て自身のものが飲み込まれてゆき、愛らしい嬌声が耳元で響く。
「ぁぅ……入っちゃったぁ……」
(なにそれ可愛い)
「あ……おく、あたっ、て……」
(フフン。まぁそれなりに大きさには自信があるからな)
「あん、きもち……んぅ、ぅう~~……」
(ッぐ!? 締め付けがすごいよエミリーッ……!)
「はっ、んんっ、がまん、できなッ」
(そんなっ、ぎゅうと抱きしめてきゅうきゅうに締めないでくれよ……!)
「ああッ、だめッ、腰動いちゃッ……!」
「あ゙……!? エミリー……!? そ、んな、動かしたらッ……!」
「んん~~ッ、むりっ、あっ、あんっ、あんっ! あッ! きもちいっ」
「~~ッッ!!」
(エロい……!! エロすぎる……!! 俺の妻エロすぎる……!! こんな、こんなの、無理だ……ッ!!)
じゅぷじゅぷと音を立て出し挿れされ、目隠しもされ我慢しろという方が酷だろう。
「──あッ……! エミリ、だ、め、あ、ああッ、あぁ~~……ッ!」
「はあぁああん……! なか、あついの……! ああッ! もっと欲しっ……」
(エ、エロい~~~ッ……!!)
そんな一言でまた元気になってしまう。
もちろん無くても元気だが。
下からグンと突き上げると、嬌声と共に仰け反る背中。
しっかり支え、胸の方も忘れず可愛がる。
程なくしてエミリーは達し、それでも終わらない熱が二人を突き動かす。
自然と体勢を変えバックになったところで、しれっと目隠しをずらした。
目下に弾むこれまたエロいお尻に、細く締まった腰、むちむちの太もも……。
(ああ……ダメだ……イク……)
「くッ──!!」
「ああぁあーー……っ!」
くたりと力が抜けるエミリー。
抜いた膣口からは白い液体がどろりと溢れ出る。
時折びくびくと痙攣し、秘部はひくひくと誘っているようにも見える。
その光景にゾクリと身を震わした。
(やっと……やっとやっと俺のものなんだ……)
そう思うとまた勃ち上がってきて、身体で息をするエミリーにずぷりと押し込む。
「ひゃああ!? やあッ……! まだイッて……!」
胸を揉みしだきながら突き、頃合いを見て正常位へと体勢を変える。
蕩けた瞳と己の瞳がぶつかれば、「へッ……!? なんで目隠しッ……!」と今更焦ったところで快楽には勝てまい。
「やあぁあ~~ッ! はずかし、あんッ! 見な、いで、んああッ!」
弾けそうな快感に身を捩り、必死に顔を隠そるとするエミリー。
その姿がまたいじらしくて焦れったくて下半身を刺激する。
「なんで……? すごく可愛いのに……ッ」
「か、かわ……、あ、だめッ、またイっちゃ……!」
だらしなく開かれた唇に吸い込まれるようにキスをした。
舌を絡めてついばんで唾液が混ざり合う。
今日、初めて彼女とキスをした。
やっとキスをしたんだ。
初めてにしては濃厚すぎだろうか。
でもずっと眺めていた唇。いつもそこそこのランチを美味しそうに頬張っていたっけ。
なんか、甘い気がする。
それに想像した通り柔らかくて想像以上に気持ちいいな。
しかしキスってこんなに気持ちよかったっけ。
そんな事を考えると、昂ぶってしまって穿つ腰がより一層激しくなるのだった。
(ぅあ……ダメだ……またイキそ……)
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