本気で死のうとはしてないのでそんなに心配しないで下さい。ちょっ、近い! もっと離れてっ!

ぱっつんぱつお

文字の大きさ
23 / 23

はじめての【イーサン視点】

しおりを挟む
 
(はぁ~~~……エミリーってばなんて……、なんてえっちなんだ……!!)

 目隠しからのご奉仕ってだけでも紳士の集まりで鼻高々なのに、ここにきて緊張ときたか。
 いじらしい。なんといじらしい。
 俺の妻えっちすぎて可愛いがすぎてもうどうしたら良いんだい。

 生まれながらの貴族女性なんて、地位が高ければ高いほど絶対にご奉仕などやってくれないぞ。
 しかもエミリー、寸止め。ツラい。ツラすぎる。とにかくはやく挿れたいがすぎる。
(ああ……はやく挿れたい……)

 己の欲をあでやかに抑え、幾人もの女性を口説いてきた囁きで膝の上へ誘導。
 目隠しされていても手で触れば容易く分かるんだ。無駄に経験を積んでるわけじゃないからな。
 厶。エミリー、まだ下着を脱いでいないじゃないか。

 中指で背中の筋をなぞりながら、するりするりといとも容易く脱がしてゆく。
 なぞる指先が感じるのか、エミリーの控えめな甘い吐息が俺の耳元に掛かる。背中も反らせちゃって可愛いんだからもう。

 目隠しで分からないフリして挿れれるかな。流石に無理か?
 そもそもまだエミリーの準備ができてな──(……!? ぬ、濡れ……!?)

 何故だ。
 いや。まさか。そんなわけ……。

 自身の先端に当たるエミリーの入り口。先程よりも熱い吐息が耳にかかる。
(いや、これは……ぬ、濡れている……)

 ナルホドなるほど。このままエミリーが腰を落とせば挿れられるってわけか。
 フムフム。エミリーが腰を落としてしまえば良いのだな。
(フーム。此処が、エミリーの骨盤、それから可愛いおしり。おしりと太ももの境目、それから……)
 また骨盤。と言う具合に下半身を撫でていく。

 はちきれてしまいそうな自身の先端をまるで小鳥がキスするみたいに、エミリーの膣口へ触れる。
 その度に小刻みに揺れて跳ねる彼女を優しく撫で回す。息も段々と上がっているのが手に取るように分かる。
(ったく平民上がりとはなんて破廉恥か! けしからん!)

 叱りつけたいところを我慢し、目の前にたわわと出っ張るエミリーの胸のその蕾に吸い付くと同時に“入り口”をぐいと広げた。

「あッ! ああっ……! あ、ん、んぁ、あ、ああーーッ……!」

 エミリーも天然なくせして“解って”いるからそのまま負けたように腰を落とした。
 ずぷずぷと音を立て自身のものが飲み込まれてゆき、愛らしい嬌声が耳元で響く。

「ぁぅ……入っちゃったぁ……」
(なにそれ可愛い)
「あ……おく、あたっ、て……」
(フフン。まぁそれなりに大きさには自信があるからな)
「あん、きもち……んぅ、ぅう~~……」
(ッぐ!? 締め付けがすごいよエミリーッ……!)
「はっ、んんっ、がまん、できなッ」
(そんなっ、ぎゅうと抱きしめてきゅうきゅうに締めないでくれよ……!)
「ああッ、だめッ、腰動いちゃッ……!」
「あ゙……!? エミリー……!? そ、んな、動かしたらッ……!」
「んん~~ッ、むりっ、あっ、あんっ、あんっ! あッ! きもちいっ」
「~~ッッ!!」

(エロい……!! エロすぎる……!! 俺の妻エロすぎる……!! こんな、こんなの、無理だ……ッ!!)
 じゅぷじゅぷと音を立て出し挿れされ、目隠しもされ我慢しろという方が酷だろう。

「──あッ……! エミリ、だ、め、あ、ああッ、あぁ~~……ッ!」
「はあぁああん……! なか、あついの……! ああッ! もっと欲しっ……」

(エ、エロい~~~ッ……!!)

 そんな一言でまた元気になってしまう。
 もちろん無くても元気だが。

 下からグンと突き上げると、嬌声と共に仰け反る背中。
 しっかり支え、胸の方も忘れず可愛がる。
 程なくしてエミリーは達し、それでも終わらない熱が二人を突き動かす。

 自然と体勢を変えバックになったところで、しれっと目隠しをずらした。
 目下に弾むこれまたエロいお尻に、細く締まった腰、むちむちの太もも……。
(ああ……ダメだ……イク……)

「くッ──!!」
「ああぁあーー……っ!」

 くたりと力が抜けるエミリー。
 抜いた膣口からは白い液体がどろりと溢れ出る。
 時折びくびくと痙攣し、秘部はひくひくと誘っているようにも見える。
 その光景にゾクリと身を震わした。
(やっと……やっとやっと俺のものなんだ……)

 そう思うとまた勃ち上がってきて、身体で息をするエミリーにずぷりと押し込む。

「ひゃああ!? やあッ……! まだイッて……!」

 胸を揉みしだきながら突き、頃合い・・・を見て正常位へと体勢を変える。
 蕩けた瞳と己の瞳がぶつかれば、「へッ……!? なんで目隠しッ……!」と今更焦ったところで快楽には勝てまい。

「やあぁあ~~ッ! はずかし、あんッ! 見な、いで、んああッ!」

 弾けそうな快感に身を捩り、必死に顔を隠そるとするエミリー。
 その姿がまたいじらしくて焦れったくて下半身を刺激する。

「なんで……? すごく可愛いのに……ッ」
「か、かわ……、あ、だめッ、またイっちゃ……!」

 だらしなく開かれた唇に吸い込まれるようにキスをした。
 舌を絡めてついばんで唾液が混ざり合う。

 今日、初めて彼女とキスをした。
 やっとキスをしたんだ。
 初めてにしては濃厚すぎだろうか。
 でもずっと眺めていた唇。いつもそこそこのランチを美味しそうに頬張っていたっけ。

 なんか、甘い気がする。
 それに想像した通り柔らかくて想像以上に気持ちいいな。
 しかしキスってこんなに気持ちよかったっけ。

 そんな事を考えると、昂ぶってしまって穿つ腰がより一層激しくなるのだった。
(ぅあ……ダメだ……またイキそ……)

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

どうせ運命の番に出会う婚約者に捨てられる運命なら、最高に良い男に育ててから捨てられてやろうってお話

下菊みこと
恋愛
運命の番に出会って自分を捨てるだろう婚約者を、とびきりの良い男に育てて捨てられに行く気満々の悪役令嬢のお話。 御都合主義のハッピーエンド。 小説家になろう様でも投稿しています。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました

雨宮羽那
恋愛
 結婚して5年。リディアは悩んでいた。  夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。  ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。  どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。  そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。  すると、あら不思議。  いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。 「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」 (誰ですかあなた) ◇◇◇◇ ※全3話。 ※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜

処理中です...