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10.授乳
しおりを挟むカルセドは、瑠璃の乳房を顔で舐め回す。
「はぁはぁ…ちょっと…やめて!私は瑠璃!あなたの母親じゃない!!」
「母上、母上、おっぱい…」
瑠璃は、懸命に訂正し続けるが、全く身体から離れてくれない。むしろ、だんだん力が強まっている。眠っているのに、こんな力、流石におかしいでしょ!だが仕方がない。自分ではどうしようも出来ないのだから。
「あなたの母親じゃないから、母乳は出ないのよ」
「んん~~」
カルセドはますます激しく胸に頭を擦り付ける。
「んやぁっ!!胸擦らないで!!」
瑠璃は諦めた。
いや、考え方を転換した。
脱水予防のために水分補給は必要だが、吸い飲みを飲もうとしない。だが母親の母乳は求めている。しかも、瑠璃を母親だと思い込んでいる。だとしたら瑠璃が出来ることは一つだ。
「別に、変なことするわけじゃないし…仕方なくやるだけだから」
瑠璃はカルセドの顔を掌で離しつつ、もう片方でTシャツを首元まで捲った。すると、生の白桃色の乳房がぽろんとまろび出る。重量のある柔らかな膨らみを持ち上げ、ツンと上向いたピンク色の乳首に吸い飲みの吸い口を持ってくる。その時、吸い口が先端に少し当たった。
「んっ…」
瑠璃はゾクゾクするような刺激に耐えながら、少量の食塩水を垂らすと、乳首をカルセドの唇に触れさせる。すると、カルセドは待っていたかように、あむっと咥えた。
「…んんっ」
瑠璃は先端の生温かいヌルヌルした感覚が気持ち悪く、声が漏れそうになる。
チュパチュパチュパチュパチュパ
カルセドは、瑠璃の乳首や乳輪に垂らされた食塩水を赤ん坊のように吸い出していく。
「…んふ…んん…」
瑠璃は慌てて口をつぐむ。
「あんたに……私の…おっぱい…はぁっ…を飲ませるのが目的…じゃない…のよ…」
先端にカルセドの歯とぬるっとした舌が何度も当たる刺激に悶えていた。カルセドは瑠璃の腰を抱いたまま、吸い付いていた膨らみに手を伸ばし、揉み出した。
「はぁっ…」
瑠璃から母乳は当然出ないが、今のカルセドにとっては関係のないことだ。カルセドはさらなる母乳を求め、揉みも吸いも激しさを増す。
「はぁっ…やんっ…そんなに強く吸っちゃ…」
チューッチューッチューッチューッ
「いやぁ…はん…はぁはぁはぁ…」
咥えている乳首からカルセドの口を離そうとするも吸盤のようにくっついていて、全く意味をなさなかった。
瑠璃は、やり方を完全に間違えたと後悔する。だが、問題はそれだけではなかった。胸を責められる度に身体の奥がじんじん温かくなり、徐々に快感を覚え始めていた。瑠璃は、この快感に必死に抗う。
「はぁはぁはぁ…おかしくなっちゃう…」
ふと、短パンの上から自分の秘部に指を当てると、ほんのり湿っていた。
「嘘…こんな男に私…興奮してるの…」
瑠璃はカルセドの口を離すことは諦めた。その代わり、吸い飲みの吸い口を口元に持ってきた。吸い口と乳首をすり替えれば、抜け出せると考えたからだ。
すると、やっとカルセドは吸い口に口元を移した。同時に瑠璃の胸の先端は解放された。先端と乳輪はぷっくり丸くなり、ふやけていた。また、カルセドの唾液にまみれ、テラテラと輝いている。食塩水が口の中に入るようになり、乳房の揉みもなくなったが、相変わらず手は添えられている。食塩水を全部飲み干すと満足したのか、また、眠りの世界に戻っていった。
やっとシャツを下ろすことが出来た瑠璃は、思わずため息が出る。
「ほんとにおかしくなるところだった…」
カルセドに胸を吸われたことで、最初は嫌悪感があったものの、最後は抗えない快感に満たされつつあった。
おっぱい、もっと激しく吸って…
と思えるほどに…
カルセドは瑠璃の腰を抱いたまま、胸に埋もれ、すやすや眠っていた。こうやって見ると、子どもみたいだ。瑠璃は何故だか母性が芽生え、無意識にカルセドの頭に手を伸ばす。
「まるでおっきな子どもね、いや、大きすぎだけど」
瑠璃はカルセドの頭を優しく撫でながら、こう呟いた。
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