【R18】飢えた国王は寵妃を手離さない

ニャン太郎

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11.お風呂

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瑠璃は、カルセドの手が緩むと抱いていた腕を引き剥がし、ベッドから抜け出した。カルセドの額にハンドタオルを乗せ直すと、空の吸い飲みを洗うため、洗面台に向かった。シャツを見ると、さっき吸われた左胸の先端が濡れている。舌のザラザラとした感触が残り、ゾクゾク感が否めない。

「お風呂、入りたい…」

瑠璃はゆっくりと大浴場の方を見る。そういえばカルセドに誘拐された時、お風呂に入る直前で昨日から、ろくに入れていないのだ。まぁ、うちの風呂場よりも遥かに広くて立派だから、高級ホテルに来たと思えば、この誘拐もさほど悪くなかったのかもしれない。

「気持ち良さそうだけど…ただ、丸見えなんだよな…」

ガラス張りの風呂場は、高級ホテルでよくあるが、いざ目の前にすると、恥ずかしくて入りにくい…
だが、迷っている暇はなかった。人目を気にせずに入れるチャンスは今しかないのだ。あの男も寝ているし、実質1人だ。
瑠璃は、シャツと短パンをサッと脱いだ。が、一瞬青ざめる。

「げっ、私、ノーブラノーパンじゃん」

でもまぁ、考えてもしょうがない。
後で調達すれば良いのだ。
それよりも今は、待ちに待った、
お・風・呂!!
長い髪を縛り、膨らんだ乳房をはしゃがせながら浴室へと足を踏み入れた。

「うっわ、ひっろ~~」

湯船には既に湯が張ってあり、湯気が出ていた。注ぎ口からは常に新鮮な湯が流れている。身体をシャワーで軽く流すと瑠璃はゆっくりと湯船の中に足をつけた。ちょうど良い湯加減だった。湯船の底に座り、身体を大の字に広げる。

「は~~~2日ぶりのお風呂だ~気持ちいい~~」

瑠璃の大きなため息が浴室内に響き渡る。湯を手ですくうと、少しヌルヌルしていた。肩から腕に湯をかけるといくらかスベスベする。
これはもしかしたら…美肌の湯ってやつ?
テレビの温泉特集で見たことがあるけど、どれも高級旅館だったな~確か、炭酸水素ナトリウムが成分だっけ?角質が柔らかくなって肌がツルツルになるとかなんとか…細かいことは忘れちゃったけど、とにかく、贅沢なお風呂に入れることは嬉しい。

「こんないいお風呂、毎日入れるなんて羨ましいわ~~」

しばらく浸かって、そろそろ身体を洗おうと思っていると湯船の奥に1枚の扉があるのに気付く。

「あれなんだろ」

早速上がり、扉に近づく。取手に手を掛けて開けようとすると、鍵が閉められていた。諦めかけた時、小さな四角い窓があったので、覗いてみると、瑠璃の眼は途端にキラキラに輝き、口角も無意識に上がっていた。

「露天風呂だ!!しかもめっちゃ眺めいい!」

滅多に温泉に行かない庶民派の瑠璃は物凄く興奮した。それも高級旅館にあるような立派なヒノキで、軽く10人は入れそうだ。空は青く澄んでいて、街や山の見晴らしはさえぎるものが何もなく抜群であった。唯一の汚点は、湯船に湯は張られておらず、長年使われていないのか相当汚れていたことだった。

「残念だけど、露天風呂は今度入ろ」

心なしか瑠璃の乳房も残念そうに垂れる。
瑠璃は仕方なく身体を洗いに戻った。

シャワーヘッドの前に立つと、束ねていた髪を下ろし軽く湿らせた。そして、近くの棚に置かれていたシャンプーに手を伸ばす。プッシュ式だったため、2、3プッシュすると、髪をゴシゴシ洗った。なんせ2日ぶりなのだ。念入りに洗いたかった。その上、ホテルにあるような上品なシャンプーで柑橘系の香りがほんのりする。泡も細やかで、ずっと洗っていたいと思うほどに気持ち良かった。
髪の毛の泡をキープさせたまま、次はボディーソープに手を伸ばす。5回プッシュすると、まずは乳房を洗いだした。特に乳頭と乳輪はさっきカルセドに散々吸われているため、しっかり洗っておく必要があった。今の瑠璃には、カルセドに吸われた嫌悪感より自らカルセドに乳首を吸わせ、結果自分が悶えることになったという羞恥心でいっぱいだった。それどころか、瑠璃は憎い男であったはずのカルセドに対し、情が湧き始めている。まだ自覚はない瑠璃は、懸命に乳房をぐるんぐるんこね回しながら、丁寧に泡で埋もれさせていく。そして、腹、脇、首、背中、脚、最後は秘部を念入りに洗うと、シャワーで一気に全身の泡を流した。
最後に洗顔とリンスをすると、再び湯に浸かった。

「は~~~サッパリした~~流石に風呂上がりの牛乳はないか」

しばらく浸かって、湯船から上がると身体をサッと流した。脱衣所に戻ると、ふわやかなバスタオルで全身の水分を拭き取る。瑠璃の心と身体はスッキリして、清々すがすがしい爽やかな気分だった。カルセドは未だぐっすり眠っており、しばらく裸で洗面台の長椅子に寝っ転がっていた。床に脱ぎ捨てられたTシャツと短パンを見て、ふと気付く。

「ここ、洗濯機ないんだ。てことは誰か洗いに来てくれるのかな」

そうだ、次いでにブラとパンツと動きやすい服を用意してもらおう。
そう思っていたちょうどその時、寝室の隣の部屋からコツコツと扉を鳴らす音がした。瑠璃は、もしかしたらと思い、バスタオルを身体に巻き付けて、隣の部屋へパタパタと駆ける。扉の前に立つと、またコツコツ、音が鳴る。

「失礼致します、陛下。メイドのアナでございます。急ぎの伝言と衣服の回収のため、直接お部屋に参りました」

瑠璃は慌てた。バレる…
それよりもあの男、本当に国王だったなんて…今度から話し方に気をつけて…いやダメだ!だって最初に手を出したのはあの男だ、私は全然悪くない。お風呂効果で今の瑠璃の精神は極めてタフであった。カルセドが正真正銘の国王だと分かっても瑠璃はブレない。逆にこれは良いチャンスだ。瑠璃はそのアナというメイドに扉越しで告げる。

「カルセドは今、眠ってるわ。洗濯は外に置いておくし、伝言も私から伝えておくから、とりあえず今は女ものの下着と動きやすい服を持ってきてくれない?」

瑠璃は、17歳とは思えない色っぽい声色と大人っぽい口調でこう言い放った。



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