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9.赤ちゃんは…ダ…メ
しおりを挟む「りーこちゃん、起きて。昼ごはん食べよ?りこちゃんの大好きなオムライスだよ?」
「ん~~」
さくやは、りこの綺麗な黒髪を優しく撫でながら囁く。
「りこちゃーん、このままチューしちゃうよ~?」
「んん…?!!」
最初は微睡んでいたりこがようやく瞼を開いた。目の前のさくやの姿にギョッとしたりこは、また襲われるかもしれないと、すぐにベッドから逃れようとする。だが、さくやはすぐにその寝起きのおぼつかない身体を拘束した。
「りこちゃん、おはよ?僕からは逃げられないよ?だって、僕はりこちゃん大好きだから愛してるから。りこちゃんはおじさんのものだから、ね?」
さくやはりこを後ろから抱き締めながら、りこの匂いを嗅ぐ。
「スーーハーースーーハーー、りこちゃんの香り甘い香り大好きな香り、スーハースーハースーハー」
さくやはりこの身体を嗅ぎ続け、まだ成熟しきれていない新鮮な果実の香りを全身で堪能する。
「んん…おじ…さん…くすぐったい…」
りこの声は、妖精のように透き通っている。
「あぁ、ごめんごめん、りこちゃん。おじさん、つい」
そう言って、りこを正面に抱き直すと、その小さくて柔らかな身体を自分の身体に染み込ませる。そして、小さな子どもをあやすように、丸まった背中をトントン撫で始めた。
自分の身体を好き勝手に貪る叔父に対して恐怖と嫌悪を抱いてるはずなのに、りこの身体は叔父を受け入れ、それは心をも懐柔してゆく。そう簡単には大好きな叔父を嫌うことは出来ない、どころか、そんな叔父がだんだん愛おしく感じ始めている自分がいる。
でも、血が繋がっている者同士での妊娠は絶対にダメだ。
「ねぇ…おじ…さん…」
りこが声を掛けると腕を緩め、りこの髪を優しくとかす。
「どうしたの?りこちゃん」
「あ、あのね…赤…赤ちゃん…は…ほんとにダメ…」
さくやはりこが恥ずかしそうに「赤ちゃん」という単語を伝えるのが、愛しくて愛しくて愛しくて愛し過ぎて、すぐにでも興奮でおかしくなりそうだ。平静を装いながら、いたずらっぽく聞き返す。
「ん~、りこちゃん、どうして?」
「どうしてって、それは…おじさんがいきなり、りこのこと…そもそも…叔父さんで姪っ子で…」
りこは俯いて、自分なりに一生懸命理由を伝えようとするが、上手く説明出来ない。
一方、さくやはりこが自分たちの赤ちゃんのことを考えてくれるだけで、凄まじい幸福感に満ちていた。
こんなに真剣に悩んでくれてるなんて…おじさん、とっても嬉しいよ…もう今から死んでも良いくらいに……だけど、これ以上、自分の質問でこんなに可愛いりこを困らせたくはない。
「…分かった。りこちゃんのお願い聞いてあげる」
「えっ?!!ほんと?!」
りこは嬉しそうに明るく大きな声を発した。
「ほんとほんと。でもね、りこちゃん、おじさんのお願いも叶えてほしい。もちろん赤ちゃん以外で」
「っ?!ぇ、う、うん!分かった」
「ありがと、りこちゃん!」
りこは安堵とささやかな喜びの表情になった。すっかり心の緊張を解かれたりこはさくやに尋ねる。
「ところで、おじさんのお願いって何?」
「それはね…りこちゃんとたくさんたくさんたーくさんくっつくことだよ」
さくやは満面の笑みでりこの身体をぎゅっと抱き締める。そして、甘ったるい声で囁いた。
「だから、りこちゃんにはおじさんにたくさんたくさん甘やかされて可愛がられてほしいな…」
「……え?そんなことで…いいの?」
りこは目をまん丸くした。昨日今日の自分を襲った叔父とは思えないほどに、そのお願いはささやかなものに感じたからだ。
「そんなこと、じゃないよ?りこちゃん。僕にはりこしかいないんだ。赤ちゃんのことは安心して?僕は絶対にりこちゃんを悲しませるようなことはしない」
りこを真っ直ぐ見つめる瞳は、これまでの叔父とは思えないほどに真剣で透き通った眼差しだ。
「う、ん。分かった。私、おじさん…信じる」
「ありがとう!!りこちゃん、大好き!!」
感極まったさくやは再び抱き締めた。呼吸が出来ないくらいぎゅうぎゅうにぎゅうぎゅうに…
「お、おじさん…くるし…」
「あ、ごめんごめん、りこちゃん!おじさん嬉しくって、つい。あ、そうだった!りこちゃん、お腹空いてない?」
「空いた…」
「今日はりこちゃんの大好きなオムライスだよ~?」
「オムライス?!やった!」
「良かった、じゃあ、僕、オムライス温め直すから、顔洗ったらおいで」
「うん!」
りこのいつものような元気な返事を聞くと、さくやは部屋を後にした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(僕がりこちゃんの生理が辛くならないように、りこちゃんには内緒でいつもピル飲ませてるから大丈夫。ほんとにりこちゃんが僕と赤ちゃん作りたいってなったら、その時はピル止めればいいからね)
もちろん、りこはこのことは知らない。
今後、言うつもりもない。
でも、もしりこから聞かれたら迷わず言ってしまうだろう。
やましいことは何もしていないし、これは全部りこのためにやっていることだから。
りこを悲しませることは、今までもこれからも、誓って、ない。
とにかく、りこの言質を確実にとったさくやの足取りは羽のように軽やかだった。
これからりこをどう可愛いがっていこう、どう甘やかしていこう、想像するだけで胸いっぱいになったのは言うまでもない。
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