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第一話 初陣
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オーデル軍二万五千人は、部隊を四分割にして夜営している。先頭の第一軍は兵力約一万人で、この軍勢が明日の帝国攻略の先鋒となる。その後方に控える第二軍は兵力約八千人で、第一軍と共に攻撃をかけることが決められている。その第二軍の後方に第三軍と第四軍があり、最高指揮官のいる本隊が第四軍の兵力約二千人で、その本隊を護衛しているのが、第三軍の兵力約五千人となる。
単純に兵力だけ見れば、ヴァスティナ帝国軍千人が数で勝る軍団は、一軍も存在しないが、敵の兵力を細かく分けると、直接戦闘には参加しない支援部隊なども存在するため、実質戦うのは二万五千人もいないが、兵力が万から下にいくことはない。
全てにおいて、オーデル軍は余裕があるため、敵国である帝国領内で、堂々と夜営をしている。これは慢心と言えるが、兵士たちが夜営のための明かりとした、焚き火や松明の火の数は、大兵力だけあって、数えきることができない程である。
こんなものを見せられては、小兵力しか持たない国は、忽ち勝算なしと考え降伏を考えるはずだと、考えてかどうかはわからないが、慢心しているという事実は、こちらとしてはありがたい。
情報ではこれらの事実がわかってはいた。
「それじゃあ作戦通りに。各員、出撃しますよ」
夜の闇に紛れて、小規模の部隊がそれぞれ馬を駆って動き出した。
その動きは察知されることもなく、馬はとてつもない速さでその場を走り去っていった。
単純に兵力だけ見れば、ヴァスティナ帝国軍千人が数で勝る軍団は、一軍も存在しないが、敵の兵力を細かく分けると、直接戦闘には参加しない支援部隊なども存在するため、実質戦うのは二万五千人もいないが、兵力が万から下にいくことはない。
全てにおいて、オーデル軍は余裕があるため、敵国である帝国領内で、堂々と夜営をしている。これは慢心と言えるが、兵士たちが夜営のための明かりとした、焚き火や松明の火の数は、大兵力だけあって、数えきることができない程である。
こんなものを見せられては、小兵力しか持たない国は、忽ち勝算なしと考え降伏を考えるはずだと、考えてかどうかはわからないが、慢心しているという事実は、こちらとしてはありがたい。
情報ではこれらの事実がわかってはいた。
「それじゃあ作戦通りに。各員、出撃しますよ」
夜の闇に紛れて、小規模の部隊がそれぞれ馬を駆って動き出した。
その動きは察知されることもなく、馬はとてつもない速さでその場を走り去っていった。
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