何か勘違いされていませんか?

りのりん

文字の大きさ
2 / 4

2

しおりを挟む
パーティーは煌びやかに始まっていた


「アニエスはどうした?遅すぎないか」
ルークスの心配する声に

「お支度に時間がかかってらっしゃるの
でしょう 
主席で卒業されたのですもの
それなりに着飾ってらっしゃるのでは」

あざけるような笑いに少し嫌な気分になった
ルークスは話を変えた

「それにしても今日のリゼットの
耳飾りは見事だね
細工といい輝きといい 似合っているよ」

「まぁ、やはりわかられます
この前お父様に買っていただきましたのよ」
声も弾み褒められてたのが
嬉しくてたまらないようだ


扉の近くが騒がしい

「あっ、アニエスようやく来たのかい」

「兄様、遅くなりまして申し訳ございません
出かける前に色々ありまして」

びっくりしたのはリーゼットだ
ドレスも破り宝石も取ったのに

そこには上質なドレスを身にまとい
とった宝石よりも輝いている耳飾りを
つけたアニエスが立っていた

「心配したんだよ
色々って何があったんだい」

クスッと微笑むと
「泥棒ねこが私の部屋に入って
ドレスを破り宝石を盗んでいきましたのよ」

「ねこ、ねこが」不思議そうな顔の
お兄様

「ねこ、この私をねこ扱いですって」
ブツブツとつぶやくリゼットを見ながら
アニエスは再び微笑んだ




そこへ
「スナーラ帝国王太子 プリントン様
ご入場にございます」

何故、スナーラ帝国の王太子が
周りは騒然とする


「アニー会いたかったよ
元気にしていたかい」

一直線にアニエスの側に来る
プリントン皇太子

「まぁ 兄様がいらっしゃるとは
知りませんでしたわ」

「あぁアリーに早く会いたくて
父上に無理を言って代わりに来たのだよ
父上も来たがっていたよ」

まんべんの笑みで会話する二人に周りは
シーンと静まりかえる


そこへルークスが声をかける

「プリントン皇太子殿下
お久しぶりにございます」

「ルークスか
妹が世話になったね お隣は婚約者殿か
えっ……」

プリントンのの言葉が止まり
険しい顔になっていく


「婚約者殿
その耳飾りはどこで求められた?
指輪も」

リゼットの顔色が白くなり
血の気が引いていくのがわかる


「あっ それならば
リゼットの父親からのプレゼントらしいです」

何も知らないルークスは代わりに答えた

「ほぉーーー
我が帝国皇室の宝飾品をたかが一貴族が
娘にプレゼントしただと」


ルークスの顔色も白くなり
それから赤くなる

「リゼットどういう事だ
先程、父親に貰ったと申したよな」


会場は沈黙だけが支配していた
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妹が行く先々で偉そうな態度をとるけど、それ大顰蹙ですよ

今川幸乃
恋愛
「よくこんなんで店なんて開けましたね」 「まるで心構えがなっていませんわ、一体何年働いてますの?」 エインズ公爵家の娘、シェリルは商人やメイドなど目下の相手に対していつもこんな感じだった。 そのため姉のラーナは常にシェリルのなだめ役をさせられることを悩んでいた そんなある日、二人はスパーク公爵家のパーティーに招待される。 スパーク家の跡継ぎは聡明で美貌の持ち主と名高く次代の王国を支えると評判のアーノルドで、親密になれば縁談もあるかもしれない。 そう思って張り切るラーナとシェリルだったが、シェリルはスパーク家の人々にもいつも通り怒りをぶちまけてしまい、ラーナの制止も聞かない。 そこにアーノルドが現れ……

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

ふたりの愛は「真実」らしいので、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしました

もるだ
恋愛
伯爵夫人になるために魔術の道を諦め厳しい教育を受けていたエリーゼに告げられたのは婚約破棄でした。「アシュリーと僕は真実の愛で結ばれてるんだ」というので、元婚約者たちには、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしてあげます。

恋の終わりに

オオトリ
恋愛
「我々の婚約は、破棄された」 私達が生まれる前から決まっていた婚約者である、王太子殿下から告げられた言葉。 その時、私は 私に、できたことはーーー ※小説家になろうさんでも投稿。 ※一時間ごとに公開し、全3話で完結です。 タイトル及び、タグにご注意!不安のある方はお気をつけてください。

姉の引き立て役の私は

ぴぴみ
恋愛
 アリアには完璧な姉がいる。姉は美人で頭も良くてみんなに好かれてる。 「どうしたら、お姉様のようになれるの?」 「ならなくていいのよ。あなたは、そのままでいいの」  姉は優しい。でもあるとき気づいて─

騎士の元に届いた最愛の貴族令嬢からの最後の手紙

刻芦葉
恋愛
ミュルンハルト王国騎士団長であるアルヴィスには忘れられない女性がいる。 それはまだ若い頃に付き合っていた貴族令嬢のことだ。 政略結婚で隣国へと嫁いでしまった彼女のことを忘れられなくて今も独り身でいる。 そんな中で彼女から最後に送られた手紙を読み返した。 その手紙の意味をアルヴィスは今も知らない。

【完結】婚約破棄されたら、呪いが解けました

あきゅう
恋愛
人質として他国へ送られた王女ルルベルは、その国の人たちに虐げられ、婚約者の王子からも酷い扱いを受けていた。 この物語は、そんな王女が幸せを掴むまでのお話。

【完結】何やってるんですか!って婚約者と過ごしているだけですが。どなたですか?

BBやっこ
恋愛
学園生活において勉学は大事だ。ここは女神を奉る神学校であるからして、風紀が乱れる事は厳しい。 しかし、貴族の学園での過ごし方とは。婚約相手を探し、親交を深める時期でもある。 私は婚約者とは1学年上であり、学科も異なる。会える時間が限定されているのは寂しが。 その分甘えると思えば、それも学園生活の醍醐味。 そう、女神様を敬っているけど、信仰を深めるために学園で過ごしているわけではないのよ? そこに聖女科の女子学生が。知らない子、よね?

処理中です...