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252話 - スマホ②
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結局またいつの間にか寝てしまった。
今夕方の5時……
12時間近く寝てるじゃん。
完全に昼夜逆転してしまった。
スライムの時は深夜まで起きてても朝から活動することもできたのに……。
久しぶりの睡眠欲求をコントロールするのが厳しいなぁ。
みんな睡眠不足だったり、疲れが溜まってた様子。
僕が起きてくるまでおばあちゃん以外は全員寝てたって。
とりあえず今からスマホ説明会だ。
そして今日はちゃんと夜寝よっと……。
『これがスマホ~?』
『そうそう、みんなに簡単に使い方教えるね』
とはいってもそんなに難しい機能は今は入れてない。
画面とかは割とイメージで作れちゃうしなぁ。
絶対これ僕の魔法効果だけじゃないね。
システム補助絶対入ってるよ。
システムさんの作業分のエネルギー余分に取って行っていいからねぇ。
≪受託しました。実行します。……個体名:クロムの生存エネルギーで相殺可能。依頼をキャンセルしました≫
あ、僕が生きてるだけでこの程度のエネルギー相殺しちゃうんだ。
よかった。
でも、これで完全にシステムが補助してくれてることが分かったね。
星の構成システムからすればスマホなんて下位互換もいい所でしょ。
きっと僕の手伝いなんか作業レベルにもならないってことだね。
よし。
『じゃ、みんな、準備はいい?ってか、スマホはもうアイテムボックスに入ってるから取り出してよ』
『とったよ~!』
「これですね?大丈夫です!」
アイテムボックス便利だよなぁ。
イメージで取り出せるからいちいち僕が渡す必要すらないね。
昨日すでに10台くらい作ったんだ。
とりあえず今はシンプルな銀色をしているスマホだ。
よし、みんな取り出したな。
『色変えてあげよっか?何色がいい?』
「簡単に変えられるのです?私はピンクにします!」
「じゃあ我は水色にしようかの?」
「……ぼく、このままでいい。銀が好き」
クラマはそのままで良いんだね。
じゃあ、2人分。ほいっ!(ホワ~)
『できたよ?あれ、クラムは?』
『う~ん。いろはパパとおなじみどりでいい~!でも、これつかうのちょっとおっきいなぁ~』
あ、そうか。
クラムとスマホ同じくらいのサイズになっちゃってるな。
『おっけー。とりあえず半分くらいのサイズにしよっか。ほいっ』(シュンッ)
『ちっちゃくなった~!ありがと~!』
『これ僕の魔法だから色だけじゃなくてサイズも自在だよ?使いにくくはなるとおもうけど時計サイズくらいにもできちゃうからさ?みんなも気になったら教えてよ。逆に大きくしたりもできるよ』
「助かるのじゃ!手に馴染まんかったらまた頼もうかのぉ」
「時計にもなるのですか。なるほど……」
『またかわいくする~!』「……」
女性陣は既におしゃれのことを考えだしている……。
まぁサイズやカラー自在なら身につけることもできるだろうしね。
まぁ、でもオーバーテクノロジーなんで街には付けて行かない方がいいと思いますけどね……。
そしてクラマは相も変わらず興味がなさそうだ。
男の子も機械系には興味ある気がするんだけどなぁ……。
まぁ今日はとりあえず機能の説明だな。
一旦形は置いておこう。
『じゃあ、まず、画面をタップ……トンッて触る感じね?タップしたら暗い画面が明るくなると思うんだけど、そこから歯車のマークの設定、って部分を触って?これからアイコンをタップしてって言うからね?』
ちなみに僕は指で操作できない。
でもこれ魔法だからさ。
よく考えれば意識内でも操作できるんだよね。
これに関しては意思伝達スキルを覚えてれば可能。
あと音声認識と念話認識モードもある。
それも設定画面のアクセシビリティからね。
みんな操作できるように作ったんだ。
「できました!」
「できたの?画面設定と、音声設定、プライバシーにアクセシビリティ……か?」
『そうそう。それ以外まだ何もないけどね。そこから”プライバシー”って部分をタップしてね』
「……”まりょくを、ながしてください”って書いてある?」
もちろん画面表示は全部この星の言葉だよ。
寧ろそれに一番苦労したんだよね。
あんまりこの世界の言語使ってないからまだ馴染んでないんだよねぇ。
『うん、その通りスマホに魔力流してみて?ほんとに軽くでいいよ』
「ユーザー登録が完了しました。って表記が画面にでました!」
この世界の魔力認証楽だよねぇ。
魔力で認証組めば誰とも被らないし偽造も出来ないんだって。
だから冒険者ギルドや金庫、あらゆる所に魔力認証が使われてるんだ。
『おけおけ。これでもうみんなのスマホはみんなだけのものだよ。他の人が触っても画面真っ暗のままで使えなくなった』
「ほー。便利なもんじゃのぉ……」
・
・
・
「もしもし~?きこえる~?」
「聞こえる……。ねぇねの声が音になってる?」
「クラムちゃんの声が耳から聞こえてくるのは不思議ですね、ふふ♪でもうれしいです♪」
僕とクラムってずっと念話で話してるじゃん?
クラムの声って念話の中ではかわいい5歳くらいの女の子の声なんだよ?
そのイメージのまま念話を音声に変換できないかなぁって思ったんだよね。
まぁ結果、余裕で出来た。
さすがシステムさん。
僕が作った音魔法もシステム内にプログラムしてくれてるんだねきっと。
『ちなみにそれも画面で変更できるよ。念話モードと通話モードってない?』
「ある~!!」
電話越しに言わんでも……。
静かに話したいときは念話で、普通に話したいときは通話モードにすれば音声と念話切り替えれるよ。
ってことでこのスマホは僕の音魔法と光魔法と無魔法の複合魔法になった。
まぁ音魔法めちゃくちゃ低コストだからさ。
結果維持エネルギーはほとんど変わってないんだ。
「この機能、魔法か?これは革命的な事なのではないかの?念話が使える魔物なら話せるようになるという事じゃろ?」
『確かに……?ま、まぁ念話使う魔物あんまりいないじゃん?念話使えるなら声出す必要ないしさ?』
「まぁ、それはそうかもしれんが……」
ってことはこの機能単体で使えば念話を音声に変換する機械が作れるのか……
機械要らんな。
僕が魔法唱えてあげるか付与すればいいんだもん。
付与って基本創造魔法はできないんだけど音魔法はできるんだよ。
多分使ってる魔力の大きさの問題だと思うな。
ハチとかライムに付けてあげると会話しやすくなるかなぁ。
また必要なら考えよっと。
なんか掲示板の話から魔法作りまくってる気がするぞ……
ダメダメ!話進まないから次々!
・
・
・
『次はメールだね。メールって手紙の封筒アイコンをタップすれば受信ボックスと送信ボックスが』
ピコン♪
ん?
▶送信ボックス:0件
▶受信ボックス:1件
いや、僕まだ教えてないんだけど……。
-----
From:クラム
To:クロム、エステル、クラマ、ティアマト
件名:きょうのごはん
本文:なにがいい~?
-----
一斉送信してるじゃん……。
『できた~!!』
『…………』
えっと……
僕は念話モードで……
ピコン♪
『とどいた~!えっと~ここ~!』ポチッ
-----
From:クロム
To:クラム
件名:酒飲みたい気分
本文:チーズ系のおつまみを作って欲しい。
-----
『わかった~!今日チーズね~!』
すげぇ。
クラム一瞬で使いこなすじゃん……。
一応わかりやすいようにUI考えて作ったけどさ……。
僕、説明いるかな?
仕事してた時の癖で説明くどくどしがちなんだよねぇ。
わかんない人には評判良いんだけどわかる人にはまどろっこしくなっちゃうんだよ。
じゃ、もういっか。
『一応見たままでわかるようには作ったつもりだから、適当に触ってみるといいかもしれないね。危ない機能とかないからみんなそれでしばらく遊んでていいよ。僕、床汚さないように適当に外で肉くって腹ごしらえしてくるからわからない機能は聞きに来て?』
『「「「は~い」」」』
ポチポチポチポチ……
子供ってこんなもんだよねぇ。
知らないうちに色々使いこなしてるんだもん。
ある程度分かりやすく作ったら僕の説明いらないな。
メールで特筆すべきところは……。
あ、僕が作ったスマホは基本全画面に念話、意思認識入力があるんだ。
地球のスマホでも音声認識モードってあるじゃん?
こっち念話あるし、そもそもスマホ自体が魔力で作られてるから念話や意思伝達受け取れちゃうんだよね。
これ使えばハチとかライムですらスマホ使えるんだ。
あと、クラマとか多分使うの苦手だと思うしね。
地球の音声入力って人前で使うの恥ずかしかったけど、こっち念話だからね?
頑張ってエステルの作ってくれた文字一覧表みながら入力UI作ったけどそんな使う事なさそうだなぁ。
まぁ便利でしょ?
みんな遊んでる間に覚えちゃいそうかなぁ。
・
・
・
むしゃむしゃ……。
今僕は100階層の洞窟で色んな魔物を喰っている。
とりあえずちょこっとずつ切ってある肉を食べて味見だ。
魚はやっぱ何食べても美味しいな。
僕お刺身大好物だもん。
骨邪魔だけどこの体で骨なんか全く気になんないや。
カルシウムカルシウムっと。
生食は魚中心にしとこっと。
鳥系統もいけるね。
念の為クリーンかけてればいいんだ。
ってか醤油欲しいなぁ。
そういえば結局魚醤作ってなかったなぁ。
逆にオークとボアは生はダメかも。
生で食べると結構臭みあるんだなぁ。
美味しくない……。焼こっと。
牛肉系統の魔物に出会ったことないんだよねぇ。
ブルって肉が肉屋さんにはあるからそいつ狩れたら生でも……
「クロムさあああああ~ん」
タッタッタッタッ……
『ん?どったのエステル』
「スマホ消えちゃいました~、どうしましょ……グス……」
『あぁ、消えてないよ。ステルスモード入っちゃったんだね。スマホって言いながら魔力流してみて?』
「は、はい!”スマホ”ッ」
ポワッ
「出てきました!よかったです~……」
このスマホには3つだけ外部ボタンがある。
音量の+-ボタン。
あと、マナーモードのボタン。
このボタンをタップすればマナーモードになるんだ。
振動だね。
これ、無属性魔法で出来ちゃった。
で、3秒長押しでサイレントモード。
完全に音も振動も消える。
それをダブルタップすると元に戻る。
で、だ。
もう1つ”ステルスモード”っていう仕様がある。
初期設定ではトリプルタップってめんどくさい仕様にしてるんだ。
『みんな街とかでスマホ触ってて見つかりそうになったらマズいでしょ?だからマズいって思ったらカチカチカチって3回横のボタンを連続タップすればいいよ?魔力に還るから。でも消えてないからまた魔力流せば手のひらの上にでてくるよ?すごいっしょ?まぁ設定で変えられるから自分好みにカスタムすればいいけどね?』
これを踏まえてのユーザー登録や音声、念話認識なんだ。
だからこれは魔力持ってない人には使えない機能なんだよね。
まぁ魔石とセットで持ってもらえれば出来なくはないかな?
「すごい……。とても便利ですねぇ」
王様とかにも渡そうと思うんだけど、あの人とか特に危ないじゃん?
セバスさんが潜んでいるかもしれない……。
だからトリプルタップするとスマホは消える。
これ、結界魔法なんだもん。
光の屈折で色が変えれるって事に気付いてやってみたんだ。
普段結界って透明だけどガラスみたいに見て分からない程ではないんだ。
でも意識すれば色完全に消せちゃうの。
だって結界って普段魔力なんだもん。
全く見えない結界を作る事が出来ることに気付いたんだよね。
多分だけど、無属性と光の適性があればできると思う。
そして魔力分解しちゃえば空気中に溶け込む。
でもスマホの魔力はみんなのそばにある。
またユーザー登録した人の魔力と声をトリガーにして魔力の構成を元に戻してやればいいんだ。
創造魔法とシステムさんの合同魔法やばくない?
便利すぎるよ……。
まぁうちの家族は無属性の完全透明化は多分出来るよね。
結構利用価値高いと思うんだ。
教えてあげよっと。
これ利用したら多分透明人間になれるなぁ……。
ステルス迷彩じゃん。
また新しい魔法使えるようになっちゃった。
でも魔力感知できる人がいたらバレるけどね。
あ、でも感知能力上回るレベルで隠蔽できれば隠れられるか。
この辺は魔力を如何に使いこなせてるかの勝負だな。
だがしかし、更に僕には神眼が……
あ、話逸れた。
『そろそろみんなスマホ使いこなせるようになった?』
「えぇ、大丈夫だと思いますよ?以前より便利になりましたね♪」
・
・
・
家に帰ってきた。
みんなもうスマホは完全に使いこなせるようになったようだ。
後はまた新しい機能が出来る度に教えてあげればいいね。
「のぉ、クロム。便利になったのは良いのじゃが、掲示板の機能はどこにいったのかの……?」
あ、そうだった。
連絡の方に意識とられちゃってたな。
一応メモはあるんだけど掲示板の機能なかったね。
『ちょっと待ってね?えっと……ブック!からのアプデッ』(ピコンッ)
「おお、画面にまたアイコンとやらが増えたぞ?……これは本かぇ?」
掲示板っていうか、昨日図書館の話から始まったしね。
もう本アプリでいいよね。
『うん、昨日やろうと思って寝ちゃったんだ。もう構成はちゃんと決まってたからさ?それタップしたら中に+マークあるでしょ?』
「ほう。お、これは殆どメールと同じじゃの?」
『そうそう、題名と文章書くとこあるからさ?みんな本書けばいいよ』
「……本を書くのですか?私が……?」
+マークで新規作成。
本のタイトルと中身書いたら保存して表紙の色選べるようにだけしてる。
これで完璧と思ったら共有。
じゃあシステムに本の情報登録されるから一覧画面に出てくるね。
あと、新規投稿画面とか検索画面とかもあるかな?
本が増えてきたらタグとかランキング機能とか特集機能つければいいでしょ。
『そんなハードル上げなくていいんだよ。メモでいいんだ。例えばクラマがいい戦いの方法思い浮かんだらメモするでしょ?それを共有したらみんなに見れるようになるんだもん。実質本書いてるのと同じでしょ?』
「……それならできる。スマホ、念話で書けるから楽」
そうだね。
本とか書いてるけどボイスメモ感覚で使ったらいいんだよ。
クラマって口下手だけど実は教えるの一番うまいんだよ?
『うんうん。クラマなら”スライムでもわかる縮地の練習方法”とか書けばいいんだ。じゃあみんなそこ見て練習するじゃん?いちいちみんなと時間合わせて教えてあげなくてもよくなるよね?』
「クロムさんはクラマくんから習いましたしね?ふふ」
『そうそう。まぁタイトルなんか何でもいいんだけどね』
クラマってちゃんと段階踏んで教えてくれるんだよ?
実は戦闘方面に関してはかなり理論派なんだよね。
文章に直したらクラマの戦闘技術本とかすごくわかりやすそうだなぁ。
「……わかった。縮地、孤児院の子達にも教えてあげたかった」
『え、あ、あぁ、それはいいかもね!うん!』
孤児院の子達が縮地使えるようになんの……?
どこの暗殺集団だよ……。こわ……。
スチュワードさんやキャシーにもお願いすればいいんじゃないかな?
寧ろみんなと時間合わせなくていいから時間短縮になると思うけどね。
『僕も神様から聞いたこととか、簡単な魔法の練習方法とかそこに載せるしさ?クラムは美味しい料理の作り方とか書けばいいし、エステルが楽しい小説書いてもいいんじゃない?おばあちゃんの知恵袋本作ってもいいじゃん。何でもいいんだ。趣味に使えばいいんだよ。遊びだね』
あとはもちろん公開範囲を選べるようにはしてる。
僕等の場合家族間だけの共有事項は増えそうだからね。
メモが公開できるようにだけした簡単な小説アプリみたいな感じだよ。
「楽しそうです!お話、書いてみたかったんです、ふふ♪」
「これはええのぉ。沢山の本を読んでも対して参考にならなかったんじゃよ。必要だった情報をまとめて共有するのに使おうかのぉ」
『クラムはみんなにおりょうりとおよ~ふくのつくりかたおしえてあげる~!』
うんうん、みんな使いこなせるようになって何よりだ。
結構ぷちクロ電話が無くなること悩んでたんだよなぁ。
『あ、まだ機能あった。”GPS”ッ。これはまた説明するよ』
「画面見ればなんとなくわかりますよ?位置情報ですか?」
『あ、そうそう。これあったら安全だよね』
お互いで端末の登録をすれば相手のスマホの場所が受け取れる。
GPS機能は任意登録だよ。
相手の場所知りたい人はお互い認証の元使ってねって感じ。
後、監視モードって言うのもあって
王様の部屋にスマホ置いてたら誰かが近づいてきたらわかるの。
スマホが魔力を受信してる感じだね。
魔力を受信したらリトさんの端末に通知飛ばす、とか出来ちゃう。
この機能はぷちクロスライムで作った呼び鈴代わりだね。
地球のGPSの強化版みたいな機能になった。
星のシステムとリンクするってすごいなぁ。
このスマホ、地球のやつより高機能な部分も多いかも。
だって魔法使えるんだもん。
機能は少し制限されるけど、これならエデンの人達にも配れるね。
同時におばあちゃんの知恵問題も少し解決できたし。
やっぱスマホってすごいなぁ。
今夕方の5時……
12時間近く寝てるじゃん。
完全に昼夜逆転してしまった。
スライムの時は深夜まで起きてても朝から活動することもできたのに……。
久しぶりの睡眠欲求をコントロールするのが厳しいなぁ。
みんな睡眠不足だったり、疲れが溜まってた様子。
僕が起きてくるまでおばあちゃん以外は全員寝てたって。
とりあえず今からスマホ説明会だ。
そして今日はちゃんと夜寝よっと……。
『これがスマホ~?』
『そうそう、みんなに簡単に使い方教えるね』
とはいってもそんなに難しい機能は今は入れてない。
画面とかは割とイメージで作れちゃうしなぁ。
絶対これ僕の魔法効果だけじゃないね。
システム補助絶対入ってるよ。
システムさんの作業分のエネルギー余分に取って行っていいからねぇ。
≪受託しました。実行します。……個体名:クロムの生存エネルギーで相殺可能。依頼をキャンセルしました≫
あ、僕が生きてるだけでこの程度のエネルギー相殺しちゃうんだ。
よかった。
でも、これで完全にシステムが補助してくれてることが分かったね。
星の構成システムからすればスマホなんて下位互換もいい所でしょ。
きっと僕の手伝いなんか作業レベルにもならないってことだね。
よし。
『じゃ、みんな、準備はいい?ってか、スマホはもうアイテムボックスに入ってるから取り出してよ』
『とったよ~!』
「これですね?大丈夫です!」
アイテムボックス便利だよなぁ。
イメージで取り出せるからいちいち僕が渡す必要すらないね。
昨日すでに10台くらい作ったんだ。
とりあえず今はシンプルな銀色をしているスマホだ。
よし、みんな取り出したな。
『色変えてあげよっか?何色がいい?』
「簡単に変えられるのです?私はピンクにします!」
「じゃあ我は水色にしようかの?」
「……ぼく、このままでいい。銀が好き」
クラマはそのままで良いんだね。
じゃあ、2人分。ほいっ!(ホワ~)
『できたよ?あれ、クラムは?』
『う~ん。いろはパパとおなじみどりでいい~!でも、これつかうのちょっとおっきいなぁ~』
あ、そうか。
クラムとスマホ同じくらいのサイズになっちゃってるな。
『おっけー。とりあえず半分くらいのサイズにしよっか。ほいっ』(シュンッ)
『ちっちゃくなった~!ありがと~!』
『これ僕の魔法だから色だけじゃなくてサイズも自在だよ?使いにくくはなるとおもうけど時計サイズくらいにもできちゃうからさ?みんなも気になったら教えてよ。逆に大きくしたりもできるよ』
「助かるのじゃ!手に馴染まんかったらまた頼もうかのぉ」
「時計にもなるのですか。なるほど……」
『またかわいくする~!』「……」
女性陣は既におしゃれのことを考えだしている……。
まぁサイズやカラー自在なら身につけることもできるだろうしね。
まぁ、でもオーバーテクノロジーなんで街には付けて行かない方がいいと思いますけどね……。
そしてクラマは相も変わらず興味がなさそうだ。
男の子も機械系には興味ある気がするんだけどなぁ……。
まぁ今日はとりあえず機能の説明だな。
一旦形は置いておこう。
『じゃあ、まず、画面をタップ……トンッて触る感じね?タップしたら暗い画面が明るくなると思うんだけど、そこから歯車のマークの設定、って部分を触って?これからアイコンをタップしてって言うからね?』
ちなみに僕は指で操作できない。
でもこれ魔法だからさ。
よく考えれば意識内でも操作できるんだよね。
これに関しては意思伝達スキルを覚えてれば可能。
あと音声認識と念話認識モードもある。
それも設定画面のアクセシビリティからね。
みんな操作できるように作ったんだ。
「できました!」
「できたの?画面設定と、音声設定、プライバシーにアクセシビリティ……か?」
『そうそう。それ以外まだ何もないけどね。そこから”プライバシー”って部分をタップしてね』
「……”まりょくを、ながしてください”って書いてある?」
もちろん画面表示は全部この星の言葉だよ。
寧ろそれに一番苦労したんだよね。
あんまりこの世界の言語使ってないからまだ馴染んでないんだよねぇ。
『うん、その通りスマホに魔力流してみて?ほんとに軽くでいいよ』
「ユーザー登録が完了しました。って表記が画面にでました!」
この世界の魔力認証楽だよねぇ。
魔力で認証組めば誰とも被らないし偽造も出来ないんだって。
だから冒険者ギルドや金庫、あらゆる所に魔力認証が使われてるんだ。
『おけおけ。これでもうみんなのスマホはみんなだけのものだよ。他の人が触っても画面真っ暗のままで使えなくなった』
「ほー。便利なもんじゃのぉ……」
・
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「もしもし~?きこえる~?」
「聞こえる……。ねぇねの声が音になってる?」
「クラムちゃんの声が耳から聞こえてくるのは不思議ですね、ふふ♪でもうれしいです♪」
僕とクラムってずっと念話で話してるじゃん?
クラムの声って念話の中ではかわいい5歳くらいの女の子の声なんだよ?
そのイメージのまま念話を音声に変換できないかなぁって思ったんだよね。
まぁ結果、余裕で出来た。
さすがシステムさん。
僕が作った音魔法もシステム内にプログラムしてくれてるんだねきっと。
『ちなみにそれも画面で変更できるよ。念話モードと通話モードってない?』
「ある~!!」
電話越しに言わんでも……。
静かに話したいときは念話で、普通に話したいときは通話モードにすれば音声と念話切り替えれるよ。
ってことでこのスマホは僕の音魔法と光魔法と無魔法の複合魔法になった。
まぁ音魔法めちゃくちゃ低コストだからさ。
結果維持エネルギーはほとんど変わってないんだ。
「この機能、魔法か?これは革命的な事なのではないかの?念話が使える魔物なら話せるようになるという事じゃろ?」
『確かに……?ま、まぁ念話使う魔物あんまりいないじゃん?念話使えるなら声出す必要ないしさ?』
「まぁ、それはそうかもしれんが……」
ってことはこの機能単体で使えば念話を音声に変換する機械が作れるのか……
機械要らんな。
僕が魔法唱えてあげるか付与すればいいんだもん。
付与って基本創造魔法はできないんだけど音魔法はできるんだよ。
多分使ってる魔力の大きさの問題だと思うな。
ハチとかライムに付けてあげると会話しやすくなるかなぁ。
また必要なら考えよっと。
なんか掲示板の話から魔法作りまくってる気がするぞ……
ダメダメ!話進まないから次々!
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『次はメールだね。メールって手紙の封筒アイコンをタップすれば受信ボックスと送信ボックスが』
ピコン♪
ん?
▶送信ボックス:0件
▶受信ボックス:1件
いや、僕まだ教えてないんだけど……。
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From:クラム
To:クロム、エステル、クラマ、ティアマト
件名:きょうのごはん
本文:なにがいい~?
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一斉送信してるじゃん……。
『できた~!!』
『…………』
えっと……
僕は念話モードで……
ピコン♪
『とどいた~!えっと~ここ~!』ポチッ
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From:クロム
To:クラム
件名:酒飲みたい気分
本文:チーズ系のおつまみを作って欲しい。
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『わかった~!今日チーズね~!』
すげぇ。
クラム一瞬で使いこなすじゃん……。
一応わかりやすいようにUI考えて作ったけどさ……。
僕、説明いるかな?
仕事してた時の癖で説明くどくどしがちなんだよねぇ。
わかんない人には評判良いんだけどわかる人にはまどろっこしくなっちゃうんだよ。
じゃ、もういっか。
『一応見たままでわかるようには作ったつもりだから、適当に触ってみるといいかもしれないね。危ない機能とかないからみんなそれでしばらく遊んでていいよ。僕、床汚さないように適当に外で肉くって腹ごしらえしてくるからわからない機能は聞きに来て?』
『「「「は~い」」」』
ポチポチポチポチ……
子供ってこんなもんだよねぇ。
知らないうちに色々使いこなしてるんだもん。
ある程度分かりやすく作ったら僕の説明いらないな。
メールで特筆すべきところは……。
あ、僕が作ったスマホは基本全画面に念話、意思認識入力があるんだ。
地球のスマホでも音声認識モードってあるじゃん?
こっち念話あるし、そもそもスマホ自体が魔力で作られてるから念話や意思伝達受け取れちゃうんだよね。
これ使えばハチとかライムですらスマホ使えるんだ。
あと、クラマとか多分使うの苦手だと思うしね。
地球の音声入力って人前で使うの恥ずかしかったけど、こっち念話だからね?
頑張ってエステルの作ってくれた文字一覧表みながら入力UI作ったけどそんな使う事なさそうだなぁ。
まぁ便利でしょ?
みんな遊んでる間に覚えちゃいそうかなぁ。
・
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むしゃむしゃ……。
今僕は100階層の洞窟で色んな魔物を喰っている。
とりあえずちょこっとずつ切ってある肉を食べて味見だ。
魚はやっぱ何食べても美味しいな。
僕お刺身大好物だもん。
骨邪魔だけどこの体で骨なんか全く気になんないや。
カルシウムカルシウムっと。
生食は魚中心にしとこっと。
鳥系統もいけるね。
念の為クリーンかけてればいいんだ。
ってか醤油欲しいなぁ。
そういえば結局魚醤作ってなかったなぁ。
逆にオークとボアは生はダメかも。
生で食べると結構臭みあるんだなぁ。
美味しくない……。焼こっと。
牛肉系統の魔物に出会ったことないんだよねぇ。
ブルって肉が肉屋さんにはあるからそいつ狩れたら生でも……
「クロムさあああああ~ん」
タッタッタッタッ……
『ん?どったのエステル』
「スマホ消えちゃいました~、どうしましょ……グス……」
『あぁ、消えてないよ。ステルスモード入っちゃったんだね。スマホって言いながら魔力流してみて?』
「は、はい!”スマホ”ッ」
ポワッ
「出てきました!よかったです~……」
このスマホには3つだけ外部ボタンがある。
音量の+-ボタン。
あと、マナーモードのボタン。
このボタンをタップすればマナーモードになるんだ。
振動だね。
これ、無属性魔法で出来ちゃった。
で、3秒長押しでサイレントモード。
完全に音も振動も消える。
それをダブルタップすると元に戻る。
で、だ。
もう1つ”ステルスモード”っていう仕様がある。
初期設定ではトリプルタップってめんどくさい仕様にしてるんだ。
『みんな街とかでスマホ触ってて見つかりそうになったらマズいでしょ?だからマズいって思ったらカチカチカチって3回横のボタンを連続タップすればいいよ?魔力に還るから。でも消えてないからまた魔力流せば手のひらの上にでてくるよ?すごいっしょ?まぁ設定で変えられるから自分好みにカスタムすればいいけどね?』
これを踏まえてのユーザー登録や音声、念話認識なんだ。
だからこれは魔力持ってない人には使えない機能なんだよね。
まぁ魔石とセットで持ってもらえれば出来なくはないかな?
「すごい……。とても便利ですねぇ」
王様とかにも渡そうと思うんだけど、あの人とか特に危ないじゃん?
セバスさんが潜んでいるかもしれない……。
だからトリプルタップするとスマホは消える。
これ、結界魔法なんだもん。
光の屈折で色が変えれるって事に気付いてやってみたんだ。
普段結界って透明だけどガラスみたいに見て分からない程ではないんだ。
でも意識すれば色完全に消せちゃうの。
だって結界って普段魔力なんだもん。
全く見えない結界を作る事が出来ることに気付いたんだよね。
多分だけど、無属性と光の適性があればできると思う。
そして魔力分解しちゃえば空気中に溶け込む。
でもスマホの魔力はみんなのそばにある。
またユーザー登録した人の魔力と声をトリガーにして魔力の構成を元に戻してやればいいんだ。
創造魔法とシステムさんの合同魔法やばくない?
便利すぎるよ……。
まぁうちの家族は無属性の完全透明化は多分出来るよね。
結構利用価値高いと思うんだ。
教えてあげよっと。
これ利用したら多分透明人間になれるなぁ……。
ステルス迷彩じゃん。
また新しい魔法使えるようになっちゃった。
でも魔力感知できる人がいたらバレるけどね。
あ、でも感知能力上回るレベルで隠蔽できれば隠れられるか。
この辺は魔力を如何に使いこなせてるかの勝負だな。
だがしかし、更に僕には神眼が……
あ、話逸れた。
『そろそろみんなスマホ使いこなせるようになった?』
「えぇ、大丈夫だと思いますよ?以前より便利になりましたね♪」
・
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家に帰ってきた。
みんなもうスマホは完全に使いこなせるようになったようだ。
後はまた新しい機能が出来る度に教えてあげればいいね。
「のぉ、クロム。便利になったのは良いのじゃが、掲示板の機能はどこにいったのかの……?」
あ、そうだった。
連絡の方に意識とられちゃってたな。
一応メモはあるんだけど掲示板の機能なかったね。
『ちょっと待ってね?えっと……ブック!からのアプデッ』(ピコンッ)
「おお、画面にまたアイコンとやらが増えたぞ?……これは本かぇ?」
掲示板っていうか、昨日図書館の話から始まったしね。
もう本アプリでいいよね。
『うん、昨日やろうと思って寝ちゃったんだ。もう構成はちゃんと決まってたからさ?それタップしたら中に+マークあるでしょ?』
「ほう。お、これは殆どメールと同じじゃの?」
『そうそう、題名と文章書くとこあるからさ?みんな本書けばいいよ』
「……本を書くのですか?私が……?」
+マークで新規作成。
本のタイトルと中身書いたら保存して表紙の色選べるようにだけしてる。
これで完璧と思ったら共有。
じゃあシステムに本の情報登録されるから一覧画面に出てくるね。
あと、新規投稿画面とか検索画面とかもあるかな?
本が増えてきたらタグとかランキング機能とか特集機能つければいいでしょ。
『そんなハードル上げなくていいんだよ。メモでいいんだ。例えばクラマがいい戦いの方法思い浮かんだらメモするでしょ?それを共有したらみんなに見れるようになるんだもん。実質本書いてるのと同じでしょ?』
「……それならできる。スマホ、念話で書けるから楽」
そうだね。
本とか書いてるけどボイスメモ感覚で使ったらいいんだよ。
クラマって口下手だけど実は教えるの一番うまいんだよ?
『うんうん。クラマなら”スライムでもわかる縮地の練習方法”とか書けばいいんだ。じゃあみんなそこ見て練習するじゃん?いちいちみんなと時間合わせて教えてあげなくてもよくなるよね?』
「クロムさんはクラマくんから習いましたしね?ふふ」
『そうそう。まぁタイトルなんか何でもいいんだけどね』
クラマってちゃんと段階踏んで教えてくれるんだよ?
実は戦闘方面に関してはかなり理論派なんだよね。
文章に直したらクラマの戦闘技術本とかすごくわかりやすそうだなぁ。
「……わかった。縮地、孤児院の子達にも教えてあげたかった」
『え、あ、あぁ、それはいいかもね!うん!』
孤児院の子達が縮地使えるようになんの……?
どこの暗殺集団だよ……。こわ……。
スチュワードさんやキャシーにもお願いすればいいんじゃないかな?
寧ろみんなと時間合わせなくていいから時間短縮になると思うけどね。
『僕も神様から聞いたこととか、簡単な魔法の練習方法とかそこに載せるしさ?クラムは美味しい料理の作り方とか書けばいいし、エステルが楽しい小説書いてもいいんじゃない?おばあちゃんの知恵袋本作ってもいいじゃん。何でもいいんだ。趣味に使えばいいんだよ。遊びだね』
あとはもちろん公開範囲を選べるようにはしてる。
僕等の場合家族間だけの共有事項は増えそうだからね。
メモが公開できるようにだけした簡単な小説アプリみたいな感じだよ。
「楽しそうです!お話、書いてみたかったんです、ふふ♪」
「これはええのぉ。沢山の本を読んでも対して参考にならなかったんじゃよ。必要だった情報をまとめて共有するのに使おうかのぉ」
『クラムはみんなにおりょうりとおよ~ふくのつくりかたおしえてあげる~!』
うんうん、みんな使いこなせるようになって何よりだ。
結構ぷちクロ電話が無くなること悩んでたんだよなぁ。
『あ、まだ機能あった。”GPS”ッ。これはまた説明するよ』
「画面見ればなんとなくわかりますよ?位置情報ですか?」
『あ、そうそう。これあったら安全だよね』
お互いで端末の登録をすれば相手のスマホの場所が受け取れる。
GPS機能は任意登録だよ。
相手の場所知りたい人はお互い認証の元使ってねって感じ。
後、監視モードって言うのもあって
王様の部屋にスマホ置いてたら誰かが近づいてきたらわかるの。
スマホが魔力を受信してる感じだね。
魔力を受信したらリトさんの端末に通知飛ばす、とか出来ちゃう。
この機能はぷちクロスライムで作った呼び鈴代わりだね。
地球のGPSの強化版みたいな機能になった。
星のシステムとリンクするってすごいなぁ。
このスマホ、地球のやつより高機能な部分も多いかも。
だって魔法使えるんだもん。
機能は少し制限されるけど、これならエデンの人達にも配れるね。
同時におばあちゃんの知恵問題も少し解決できたし。
やっぱスマホってすごいなぁ。
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