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253話 - 超能力
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フワフワ~。プスッ。
ヒョイッ。パクッ。
中途半端にご飯食べたから逆にお腹すいちゃった。
クラムのご飯ちょっとずつ食べながらお酒のもっと。
『パパおいしい~?』
『ん、うまい!!体の事気にせず食べるご飯はやっぱうまいなぁ~!!ゴクゴク。お酒もうんめぇ~!久々にお酒飲んだ気がするーッ!!』
腕動かすの気にしながらご飯食べるの疲れた!
やっぱ思い通りに楽しくご飯は食べないとね!
「のぉクロム……。お主……何をやっておるんじゃ?食器が浮いておるのじゃが……」
『ん?超能力だよ?……念力?サイコキネシス?』パクッ。
「超能力ですか……。クロムさんはなんでもありですねぇ」
「……パパはずるい」
なんでみんな信じるんだ。
冗談だって……。
超能力なんて理屈のわからんもん使えんって……。
『嘘嘘。見ててね?”魔力手”』ボワンッ
「……なにそれ」
「肩から人の腕が生えてます……。怖いです……」
『でしょ!?これキモイでしょ!?邪悪だよね!?……まぁ肩から人の腕生やす必要ないんだけど、体に触れてるほうが操作しやすいんだ。でもとりあえずキモイから色消してるの。超能力じゃないよ』シュンッ
「なるほどのぉ。無属性魔法で腕を作ったという訳か。よく考えてみるとクロムなら簡単に出来るじゃろぉのぉ」
『うん。なんでこんな簡単な事今まで思いつかなかったんだろ。まぁ今まで必要なかったからなぁ。昨日手でスマホ操作したいなぁって考えてたら思いついたの。でも結局スマホ操作には手すら要らなかったんだけどね』モグモグ。ゴクゴク……
『パパすご~い!かっこいい~!』
1人違うリアクションの子がいるな?
かっこいいかなこれ……。
キモイよ?
僕そもそも色んな形に結界変えて使ってるじゃん。
腕の動きくらい無属性魔法で再現できるでしょ。
ほんと、なんで気付かなかったんだろ。
僕からすれば魔力動かすのなんて体動かすより簡単だ。
フィジカルより知能の方が高いんだよ?
もはやスライムボディー動かすより楽なんだもん。
フェンリルの体に慣れるより圧倒的にイージーだよ。
しばらくこれを手代わりにしよっと。
≪…………≫ じーっ
プスッ。ヒョイ。パク。
『おお!ライムもできるじゃん!』
ライムもご飯の時間だから起きてきた。
起きてきたライムにスマホはもちろん渡した。
とりあえずプライバシー画面開いて魔力流してもらった。
ユーザー承認だけしてステルスモードで消して持ってもらってるんだ。
ステルスモードにしっぱなしにしてたらアイテムボックス要らないね。
ライムが使うのかわかんないけど一応ね?
クラムが使い方を教えてくれるって。
電話くらい出来ると連絡取れて便利だよね。
≪せつやく≫ ヒョイ。パク。
なるほど、ライムはここでも節約モードか。
徹底してるなぁ~。
これ別に結界の固さとか速さとか要らないから魔力極小で出来ちゃうんだよね。
ってかこんなの唱えた魔力すぐに回復しちゃうよ。
どれだけ動かしても回復量の方が上回るし。
このMP量になったら実質無料だよこの魔法。
強いて言えば腕をコントロールするだけの知能が結構な数値要るんじゃないかなってくらい。
しかも魔力だから清潔なんだよ?
ご飯食べるのに向いてるよね。
『クラムもやる~!』ヒョイ。パク。
『できた~!かんたん~!!』
クラムは簡単だろうね。
ってか多分みんな出来ると思うよ?
魔力コントロールの練習にもなると思うし。
日常生活を魔力手で頑張ってみよっかなぁ。
あやとりしてたらいい訓練にならないかなぁ。
「食べ物が宙に浮かんでます……」
『あんまやらない方がいい?でもこれやんないとご飯上手く食べられないの……。僕なりに精一杯行儀よく食べようとした結果なんだけど……』
「それで一応フォークとナイフを使っておるのか……。必要無いじゃろ……」
『うん、要らないね。魔力手をナイフとフォークの形に変えればいいことだし。ってか魔力だしそもそも手掴みでいいんだもん。でも、やっぱ行儀悪いかなぁ。一応魔力とは言え、手と食器使って食べてるんだけどなぁ……』
『クラムはパパにおいしくたべてほしいよ~?』
「うむ。それは良いと思うが……。まぁ、街ではやらん方がいいんではないかのぉ」
『そうする。エデンとみんなの前以外ではやらないようにするよ。ちなみに手の色は付けた方がいい?それの方がお行儀いい?』
「その姿で何故行儀にこだわるのじゃ……。もはや行儀が良いとか悪いとか言える範疇に無いと思うんじゃがのぉ」
「大丈夫ですッ!!姿が怖いので……。行儀は気にならないので、せめて色は無い方がいいです……」
「……パパはそれでいいの?……フェンリルって……何?」
いや、僕にフェンリル感求められてもなぁ……
・
・
・
ゴクゴク……プハッ
あらあら、ライムは寝ちゃったか。
ライムの生活スタイルいいなぁ。
あこがるる……噛んだ。
あら?
『なんかちょっとぽわ~っとしてきた。ちょっと顔が火照る感じするかも?』
「クロムさん酔ったのですか!?」
『あ、そっか~?軽く酔ってるのかもね~。これもフェンリルの体になったからだろうねぇ?ゴクゴク……。でもやっぱ酔った感じする方が美味しく感じるなぁ』
凄い久しぶりの感覚だ。
ちょっとだけポワポワする……
「スライムの時ほど飲まんほうがええかもしれんのぉ?」
『そだね。でも僕無茶して飲むタイプじゃないから大丈夫だよ。普段も勢いよく飲んでるわけでもないしね。もし酔っても眠くなるだけだから心配しないで。むしろこの辺で止めとこうって感覚がわかるから酔えてよかったよ』
体も大きいしね。
そんな体のアルコール濃度が高くなるほど飲まないよ。
みんなと晩酌してる間ちびちび飲むくらいでいいんだ。
『パパー!きのうのやつおしえて~?』
『ん?昨日のやつ?』
『パパがクラムよりずっとつよいひみつ~!』
あぁ、あれか。
説明するって約束だったね。
クラムは僕と強さが離れたの結構気にしてるんだなぁ。
うし、シャキッとしよ。
『僕ってさ?寄生で体の能力変わっちゃうでしょ?』
『そだね~?』
『だから魔力系統以外鍛える意味ないんだよ。だってリセットされちゃうんだもん』
「確かにそうですね……。クロムさんはどれだけ鍛えても、もし弱い魔物に寄生してしまうと体の能力が消えてしまうのですから……」
そうなんだよねぇ。
地球風に言えば、僕に筋トレって全く意味ないんだ。
鍛えた筋肉なくなっちゃうんだもん。
『クラムやみんなは色々トレーニングしてるでしょ?防御型のクラムだって近接戦闘のトレーニングもするし、敏捷型のクラマだって筋トレするじゃん。体を上手に使う工夫もするよね?』
「……それはそう。体をうまく扱えないと意味ない」
『でしょ?僕それやっても意味ないんだよ?だからその時間を全部魔法につぎ込んでるだけなの。時間無駄じゃん』
91階層から進んでいる長い訓練の時に気付いたんだ。
僕フィジカル鍛える意味あるかなぁって。
もし僕よりフィジカル弱い魔物に寄生することになったらこれ全部消えるのに?って。
だから完全なる魔法訓練に切り替えたんだ。
途中から魔法訓練以外やらなかったの。
「……体が変わると扱い方は変わる。身にならないことをする意味ない」
そうそう。
本当に、言葉通り。
何の身にもならないんだ。
身、変わるもん。
『でもクラムとあんまりちからかわんなかったよ~?』
『今回の寄生に関してはアンの体が強すぎたんだ。さすがラスボスだよね。だから僕強くないのに、ステータス上は全部の能力が強くなっちゃってクラムとすごく能力が離れて見えたの。体鍛えてないのにね。僕が弱い所がアンの能力で強化されちゃったんだもん』
『つよいまものにきせいしたらつよくなるのいいな~』
『そう思う?でもこの体外に持っていけないんだよ?きっと外のフェンリルはアンより全然弱いと思う。だから僕って外のフェンリルに寄生したらきっとガクッと弱くなるんだよ?ってかフェンリルを除いても外に基礎ステ平均10万超えるような魔物いると思う?見たことなくない?』ゴクゴク……
10万どころか1万もハチくらいしか見たことないよ。
魔の森の最奥に居たのがハチでしょ?
ハチって話聞いてたら魔の森のボスっぽいしな。
そのハチがケルベロスに進化した姿より僕の方が強いんでしょ?
じゃあ他にどんな秘境の魔物探せばいいんだよ……。
「うむ。長い人生を送る我ですらその強さの魔物は外で見たことないのぉ……」
『だろうね~。今魔物の元になる魔素をダンジョンに封じ込めてんだもんな~』
この世界に転生してきて寄生って能力を知った時。
強い体に寄生をして能力を上げて行こうとも思ったんだよ。
でも今となっては僕の素の能力よりステータスが高い魔物なんて見たことない……
この星の仕組み的にもダンジョン外にダンジョン内より強い魔物が居ると思えない。
そして思ったんだよ。
この体は元の僕よりフィジカル強いでしょ?
でも僕に馴染んでないんだよ。
自分のものになってない筋肉を使いこなせなくない?
ドーピングみたいなもんだと思えばいいよ。
万が一強い魔物見つけて寄生するでしょ?
でも、力のステータスが上がってもそんなのただの見せ筋だよ。
それなら1から鍛え直しても結果的に変わんないじゃん。
フィジカル面が強い魔物に寄生する意味ってあんまりないかもしれないな。
どうせ使いこなせないってわけ。
じゃあ僕って、寄生すると弱くなるって道しか残されてないんだよ?
やってらんないよねぇ。ゴクゴク……。
『もし、インフェルノウルフに寄生してたらフィジカル面の平均ステータス1000以下だったんだよ?さすがにそれはやばいでしょ。……でもそれはもう仕方ないんだ。僕は能力より自分が好きな心をもった体で生きていきたいんだもん』
今僕が体を決めている理由はその魔物の生態に基づいた心の問題。
もう体の能力とか二の次なんだよね。
逆に体の能力だけなら正直スライムがよかった。
「私も強さより、クロムさんがクロムさんで居られる体で居て欲しいですね」
そう言ってくれる家族が居て嬉しいなぁ。
『まぁそういう事だよクラム。もしアンの体に乗り移らなかったら僕の力、防御って5万くらいしかなかったの。HPは8万くらいだったかな?敏捷も13万ちょっとだったんじゃない?それ踏まえてステータス全部足して平均してみなよ?クラムとそんな変わんないよ?』
『そうかなぁ?パパまほうすごくつよいからなぁ~。やっぱりパパの方がつよいよ~?』
おお、クラム計算早いなぁ……。
実はお勉強が得意なんだよねクラムは。
『僕は得意な事ばっかやってきたからだよ。得意なことは伸びやすいもん。あとは夜寝ずに訓練してたからかな?』
『そっか~!クラムもぼうぎょばっかりれんしゅうしてたらいっしょなんだね~。クラムもやったほうがいい~?』
『いや、やめた方がいい。特化型過ぎるのって危ないもん。ある程度色々出来ることに越したことはないからね?僕もずっと生きていく体決めたらちゃんと体の訓練もするよ?』
僕は超魔法特化型だけど家族には勧めたくないなぁ。
もし魔法がなんかしらで封じられてしまったらそこで絶望することになるもん。
「なるほどのぉ。クロムは得意分野以外を捨てている。いや、捨てざるを得ないという事じゃのぉ」
『そうなんだよね。でも、まだ魔法特化でよかったよ……。もし僕が力特化型とかだったら最悪だったと思うよ?寄生する度に努力がパーだよ』
「あの……。そのステータスだと私達より……」
『そうだよ?僕知能以外みんなより弱いよ?』
実は僕のスライムの時の体って敏捷はもうエステルやクラムと同じくらい。
クラマやおばあちゃんには負けちゃってた。
力もおばあちゃんの次くらいなんだ。
僕敏捷も高いと思ってたんだ。
でも成長しだしてみんなと比較すると完全なる知能特化型だったんだよね。
昔クラムより敏捷が高かったのはクラムが防御特化型だったから。
エステルより敏捷が高かったのはその時の経験の差なんだ。
『才能で言うと僕は知能以外この家族の誰よりも低いんだよね。力はエステル。防御はクラム。敏捷はクラマかな?おばあちゃんは本来敏捷より器用系だと思う。長い年月ずっと逃げてたから敏捷が伸びてるだけだね。きっと僕は知能以外誰にも勝てない。だから僕はそれ以外を全部捨てることに決めたんだ。器用は知能に合わせて伸びてるみたいだけどね?でもスライムからフェンリルになって器用はガクッと下がったよ?僕は寄生のせいで、知能とMPしか思い通りになるステータスがないんだ』
「信じられません……。クロムさんは何をしても圧倒的で……」
もじもじ……。
ん?なんか……
「クロムさんどうしました?」
『あ、僕が圧倒的とかないない。ただの工夫だよ。同じ土俵で戦っても誰にも勝てないよ。もうみんなすっごく強いんだ。だから、ん……。スピードで勝てないなら転移を使うし、力で勝てなかったら受け流したり、切断力や貫通力を磨いたり、してるんだ。……クラムの防御が破れないから気圧異常みたいな防御無視魔法作ったでしょ?ちょ、ちょっと』もじもじもじもじ
「……工夫。そう、パパは工夫が凄い」
『あ、え、っと。みんなとの訓練って僕が敵に負けないように色々工夫するチャンスをくれてるんだよね?みんなには負けていいんだ!でも、みんなに、負けないように、訓練してたら……くっ。いつの間にか知能だけ高くなったんだよ。……だから、はぁはぁ。僕が強いと思うならそれはみんなのおかげだ、、、あ、あのね……』
「……それなら、スキルは覚えておくほうがいい。工夫の幅が広くなる」
『そ、そうだね……。スキルは、物理的に、不可能じゃなければ……引き継げる……よね。だから、この体の目標、は……アンが……アンが覚えてたスキルを、はぁはぁ、完全に覚え直すことなんだ。あとは闇纏。あれを使えるようになったらアンの体を使いこなせるようになった、って言えるかなって思って………
っちょ、っちょっとまって……
おしっこいきたい……
「闇纏は私には使えなかったのです。あれはきっと体を闇属性の魔素に……」
『ちょーっと!!ストップ!!ぼ、ぼくおしっこに……』
「あ、そうですね!スライムじゃなくなりましたもんね?それにお酒沢山飲んでましたもん。トイレはあちらですよ?クロムさんは使ったことないですよね?」
『い、いや、使ったことないというか……。どっちみちこの体でも、家のトイレ使えないって……』
僕全長5mあるんだよ?
トイレなんていけない……
確かダンジョンの冒険者は普通にダンジョンの陰でするんじゃんね?
こうなったらダンジョン内で立ちションを……
ガバッ
「クロム?どこへ行くのじゃ」
『あ、いやちょっと外に……』もじもじ……
あ!足が、じゅうたんに……
『おわっ!?』
ガッシャアアアアアンッ!
ビリビリビリッ!
『あ~!クラムがつくったじゅうたん~!!!』
『ご、ごめんクラム!やば、漏れるっ!ちょっと待って!爪がじゅうたんに引っかかって……』
「もぉ~。クロムさん酔ってるでしょ~?」
『酔ってないっ!千鳥足とかじゃないからっ!体が、言うこと聞いてくれないッ!』
「酔っぱらいはだいたいそう言うのじゃ?」
な、なんで信じてくれないんだ……
僕本当に全然酔っ払ってな
ぐきゅるるるるるるるるr
は、腹が……痛いだと!?
嘘だろ!?何で一気に……
『と、とりあえず……僕は外にいってくりゅ……う、うぅ……』
「お外に行きたいんです?ではついて行ってあげましょうか?ふふ♪」
『なんでっ!?絶対くんなッ!!』
すたっ、すたっ。ふわ~。
え、なんでみんな立ち上がったの?
「そうじゃの?ダンジョンでは他の冒険者に警備してもらいながら用を足すらしいぞぇ?」
『い、いらないっ!!僕、魔法、くっ。使えるから……ここらの敵には負けない……って』ぷるぷるぷる……
「……まともに動けないのに危ない。念の為」
『い、いや、ほんとに、だ、だいじょ、ぶ……』
『パパ~!おててかして~!つめきっちゃうからね~!!』
『後でいいじゃん!?つ、爪は切るから……』
くっ
『瞬間転移うううッ!!』
はぁ。はぁ……
とりあえず家の外には脱出できた……。
100階層で用を足すのはない……。
持つか僕の腹……
せめて98階層くらいまで……
バタンっ!!
『なんで追っかけて来ようとしてんのっ!?!?』
ヒョイッ。パクッ。
中途半端にご飯食べたから逆にお腹すいちゃった。
クラムのご飯ちょっとずつ食べながらお酒のもっと。
『パパおいしい~?』
『ん、うまい!!体の事気にせず食べるご飯はやっぱうまいなぁ~!!ゴクゴク。お酒もうんめぇ~!久々にお酒飲んだ気がするーッ!!』
腕動かすの気にしながらご飯食べるの疲れた!
やっぱ思い通りに楽しくご飯は食べないとね!
「のぉクロム……。お主……何をやっておるんじゃ?食器が浮いておるのじゃが……」
『ん?超能力だよ?……念力?サイコキネシス?』パクッ。
「超能力ですか……。クロムさんはなんでもありですねぇ」
「……パパはずるい」
なんでみんな信じるんだ。
冗談だって……。
超能力なんて理屈のわからんもん使えんって……。
『嘘嘘。見ててね?”魔力手”』ボワンッ
「……なにそれ」
「肩から人の腕が生えてます……。怖いです……」
『でしょ!?これキモイでしょ!?邪悪だよね!?……まぁ肩から人の腕生やす必要ないんだけど、体に触れてるほうが操作しやすいんだ。でもとりあえずキモイから色消してるの。超能力じゃないよ』シュンッ
「なるほどのぉ。無属性魔法で腕を作ったという訳か。よく考えてみるとクロムなら簡単に出来るじゃろぉのぉ」
『うん。なんでこんな簡単な事今まで思いつかなかったんだろ。まぁ今まで必要なかったからなぁ。昨日手でスマホ操作したいなぁって考えてたら思いついたの。でも結局スマホ操作には手すら要らなかったんだけどね』モグモグ。ゴクゴク……
『パパすご~い!かっこいい~!』
1人違うリアクションの子がいるな?
かっこいいかなこれ……。
キモイよ?
僕そもそも色んな形に結界変えて使ってるじゃん。
腕の動きくらい無属性魔法で再現できるでしょ。
ほんと、なんで気付かなかったんだろ。
僕からすれば魔力動かすのなんて体動かすより簡単だ。
フィジカルより知能の方が高いんだよ?
もはやスライムボディー動かすより楽なんだもん。
フェンリルの体に慣れるより圧倒的にイージーだよ。
しばらくこれを手代わりにしよっと。
≪…………≫ じーっ
プスッ。ヒョイ。パク。
『おお!ライムもできるじゃん!』
ライムもご飯の時間だから起きてきた。
起きてきたライムにスマホはもちろん渡した。
とりあえずプライバシー画面開いて魔力流してもらった。
ユーザー承認だけしてステルスモードで消して持ってもらってるんだ。
ステルスモードにしっぱなしにしてたらアイテムボックス要らないね。
ライムが使うのかわかんないけど一応ね?
クラムが使い方を教えてくれるって。
電話くらい出来ると連絡取れて便利だよね。
≪せつやく≫ ヒョイ。パク。
なるほど、ライムはここでも節約モードか。
徹底してるなぁ~。
これ別に結界の固さとか速さとか要らないから魔力極小で出来ちゃうんだよね。
ってかこんなの唱えた魔力すぐに回復しちゃうよ。
どれだけ動かしても回復量の方が上回るし。
このMP量になったら実質無料だよこの魔法。
強いて言えば腕をコントロールするだけの知能が結構な数値要るんじゃないかなってくらい。
しかも魔力だから清潔なんだよ?
ご飯食べるのに向いてるよね。
『クラムもやる~!』ヒョイ。パク。
『できた~!かんたん~!!』
クラムは簡単だろうね。
ってか多分みんな出来ると思うよ?
魔力コントロールの練習にもなると思うし。
日常生活を魔力手で頑張ってみよっかなぁ。
あやとりしてたらいい訓練にならないかなぁ。
「食べ物が宙に浮かんでます……」
『あんまやらない方がいい?でもこれやんないとご飯上手く食べられないの……。僕なりに精一杯行儀よく食べようとした結果なんだけど……』
「それで一応フォークとナイフを使っておるのか……。必要無いじゃろ……」
『うん、要らないね。魔力手をナイフとフォークの形に変えればいいことだし。ってか魔力だしそもそも手掴みでいいんだもん。でも、やっぱ行儀悪いかなぁ。一応魔力とは言え、手と食器使って食べてるんだけどなぁ……』
『クラムはパパにおいしくたべてほしいよ~?』
「うむ。それは良いと思うが……。まぁ、街ではやらん方がいいんではないかのぉ」
『そうする。エデンとみんなの前以外ではやらないようにするよ。ちなみに手の色は付けた方がいい?それの方がお行儀いい?』
「その姿で何故行儀にこだわるのじゃ……。もはや行儀が良いとか悪いとか言える範疇に無いと思うんじゃがのぉ」
「大丈夫ですッ!!姿が怖いので……。行儀は気にならないので、せめて色は無い方がいいです……」
「……パパはそれでいいの?……フェンリルって……何?」
いや、僕にフェンリル感求められてもなぁ……
・
・
・
ゴクゴク……プハッ
あらあら、ライムは寝ちゃったか。
ライムの生活スタイルいいなぁ。
あこがるる……噛んだ。
あら?
『なんかちょっとぽわ~っとしてきた。ちょっと顔が火照る感じするかも?』
「クロムさん酔ったのですか!?」
『あ、そっか~?軽く酔ってるのかもね~。これもフェンリルの体になったからだろうねぇ?ゴクゴク……。でもやっぱ酔った感じする方が美味しく感じるなぁ』
凄い久しぶりの感覚だ。
ちょっとだけポワポワする……
「スライムの時ほど飲まんほうがええかもしれんのぉ?」
『そだね。でも僕無茶して飲むタイプじゃないから大丈夫だよ。普段も勢いよく飲んでるわけでもないしね。もし酔っても眠くなるだけだから心配しないで。むしろこの辺で止めとこうって感覚がわかるから酔えてよかったよ』
体も大きいしね。
そんな体のアルコール濃度が高くなるほど飲まないよ。
みんなと晩酌してる間ちびちび飲むくらいでいいんだ。
『パパー!きのうのやつおしえて~?』
『ん?昨日のやつ?』
『パパがクラムよりずっとつよいひみつ~!』
あぁ、あれか。
説明するって約束だったね。
クラムは僕と強さが離れたの結構気にしてるんだなぁ。
うし、シャキッとしよ。
『僕ってさ?寄生で体の能力変わっちゃうでしょ?』
『そだね~?』
『だから魔力系統以外鍛える意味ないんだよ。だってリセットされちゃうんだもん』
「確かにそうですね……。クロムさんはどれだけ鍛えても、もし弱い魔物に寄生してしまうと体の能力が消えてしまうのですから……」
そうなんだよねぇ。
地球風に言えば、僕に筋トレって全く意味ないんだ。
鍛えた筋肉なくなっちゃうんだもん。
『クラムやみんなは色々トレーニングしてるでしょ?防御型のクラムだって近接戦闘のトレーニングもするし、敏捷型のクラマだって筋トレするじゃん。体を上手に使う工夫もするよね?』
「……それはそう。体をうまく扱えないと意味ない」
『でしょ?僕それやっても意味ないんだよ?だからその時間を全部魔法につぎ込んでるだけなの。時間無駄じゃん』
91階層から進んでいる長い訓練の時に気付いたんだ。
僕フィジカル鍛える意味あるかなぁって。
もし僕よりフィジカル弱い魔物に寄生することになったらこれ全部消えるのに?って。
だから完全なる魔法訓練に切り替えたんだ。
途中から魔法訓練以外やらなかったの。
「……体が変わると扱い方は変わる。身にならないことをする意味ない」
そうそう。
本当に、言葉通り。
何の身にもならないんだ。
身、変わるもん。
『でもクラムとあんまりちからかわんなかったよ~?』
『今回の寄生に関してはアンの体が強すぎたんだ。さすがラスボスだよね。だから僕強くないのに、ステータス上は全部の能力が強くなっちゃってクラムとすごく能力が離れて見えたの。体鍛えてないのにね。僕が弱い所がアンの能力で強化されちゃったんだもん』
『つよいまものにきせいしたらつよくなるのいいな~』
『そう思う?でもこの体外に持っていけないんだよ?きっと外のフェンリルはアンより全然弱いと思う。だから僕って外のフェンリルに寄生したらきっとガクッと弱くなるんだよ?ってかフェンリルを除いても外に基礎ステ平均10万超えるような魔物いると思う?見たことなくない?』ゴクゴク……
10万どころか1万もハチくらいしか見たことないよ。
魔の森の最奥に居たのがハチでしょ?
ハチって話聞いてたら魔の森のボスっぽいしな。
そのハチがケルベロスに進化した姿より僕の方が強いんでしょ?
じゃあ他にどんな秘境の魔物探せばいいんだよ……。
「うむ。長い人生を送る我ですらその強さの魔物は外で見たことないのぉ……」
『だろうね~。今魔物の元になる魔素をダンジョンに封じ込めてんだもんな~』
この世界に転生してきて寄生って能力を知った時。
強い体に寄生をして能力を上げて行こうとも思ったんだよ。
でも今となっては僕の素の能力よりステータスが高い魔物なんて見たことない……
この星の仕組み的にもダンジョン外にダンジョン内より強い魔物が居ると思えない。
そして思ったんだよ。
この体は元の僕よりフィジカル強いでしょ?
でも僕に馴染んでないんだよ。
自分のものになってない筋肉を使いこなせなくない?
ドーピングみたいなもんだと思えばいいよ。
万が一強い魔物見つけて寄生するでしょ?
でも、力のステータスが上がってもそんなのただの見せ筋だよ。
それなら1から鍛え直しても結果的に変わんないじゃん。
フィジカル面が強い魔物に寄生する意味ってあんまりないかもしれないな。
どうせ使いこなせないってわけ。
じゃあ僕って、寄生すると弱くなるって道しか残されてないんだよ?
やってらんないよねぇ。ゴクゴク……。
『もし、インフェルノウルフに寄生してたらフィジカル面の平均ステータス1000以下だったんだよ?さすがにそれはやばいでしょ。……でもそれはもう仕方ないんだ。僕は能力より自分が好きな心をもった体で生きていきたいんだもん』
今僕が体を決めている理由はその魔物の生態に基づいた心の問題。
もう体の能力とか二の次なんだよね。
逆に体の能力だけなら正直スライムがよかった。
「私も強さより、クロムさんがクロムさんで居られる体で居て欲しいですね」
そう言ってくれる家族が居て嬉しいなぁ。
『まぁそういう事だよクラム。もしアンの体に乗り移らなかったら僕の力、防御って5万くらいしかなかったの。HPは8万くらいだったかな?敏捷も13万ちょっとだったんじゃない?それ踏まえてステータス全部足して平均してみなよ?クラムとそんな変わんないよ?』
『そうかなぁ?パパまほうすごくつよいからなぁ~。やっぱりパパの方がつよいよ~?』
おお、クラム計算早いなぁ……。
実はお勉強が得意なんだよねクラムは。
『僕は得意な事ばっかやってきたからだよ。得意なことは伸びやすいもん。あとは夜寝ずに訓練してたからかな?』
『そっか~!クラムもぼうぎょばっかりれんしゅうしてたらいっしょなんだね~。クラムもやったほうがいい~?』
『いや、やめた方がいい。特化型過ぎるのって危ないもん。ある程度色々出来ることに越したことはないからね?僕もずっと生きていく体決めたらちゃんと体の訓練もするよ?』
僕は超魔法特化型だけど家族には勧めたくないなぁ。
もし魔法がなんかしらで封じられてしまったらそこで絶望することになるもん。
「なるほどのぉ。クロムは得意分野以外を捨てている。いや、捨てざるを得ないという事じゃのぉ」
『そうなんだよね。でも、まだ魔法特化でよかったよ……。もし僕が力特化型とかだったら最悪だったと思うよ?寄生する度に努力がパーだよ』
「あの……。そのステータスだと私達より……」
『そうだよ?僕知能以外みんなより弱いよ?』
実は僕のスライムの時の体って敏捷はもうエステルやクラムと同じくらい。
クラマやおばあちゃんには負けちゃってた。
力もおばあちゃんの次くらいなんだ。
僕敏捷も高いと思ってたんだ。
でも成長しだしてみんなと比較すると完全なる知能特化型だったんだよね。
昔クラムより敏捷が高かったのはクラムが防御特化型だったから。
エステルより敏捷が高かったのはその時の経験の差なんだ。
『才能で言うと僕は知能以外この家族の誰よりも低いんだよね。力はエステル。防御はクラム。敏捷はクラマかな?おばあちゃんは本来敏捷より器用系だと思う。長い年月ずっと逃げてたから敏捷が伸びてるだけだね。きっと僕は知能以外誰にも勝てない。だから僕はそれ以外を全部捨てることに決めたんだ。器用は知能に合わせて伸びてるみたいだけどね?でもスライムからフェンリルになって器用はガクッと下がったよ?僕は寄生のせいで、知能とMPしか思い通りになるステータスがないんだ』
「信じられません……。クロムさんは何をしても圧倒的で……」
もじもじ……。
ん?なんか……
「クロムさんどうしました?」
『あ、僕が圧倒的とかないない。ただの工夫だよ。同じ土俵で戦っても誰にも勝てないよ。もうみんなすっごく強いんだ。だから、ん……。スピードで勝てないなら転移を使うし、力で勝てなかったら受け流したり、切断力や貫通力を磨いたり、してるんだ。……クラムの防御が破れないから気圧異常みたいな防御無視魔法作ったでしょ?ちょ、ちょっと』もじもじもじもじ
「……工夫。そう、パパは工夫が凄い」
『あ、え、っと。みんなとの訓練って僕が敵に負けないように色々工夫するチャンスをくれてるんだよね?みんなには負けていいんだ!でも、みんなに、負けないように、訓練してたら……くっ。いつの間にか知能だけ高くなったんだよ。……だから、はぁはぁ。僕が強いと思うならそれはみんなのおかげだ、、、あ、あのね……』
「……それなら、スキルは覚えておくほうがいい。工夫の幅が広くなる」
『そ、そうだね……。スキルは、物理的に、不可能じゃなければ……引き継げる……よね。だから、この体の目標、は……アンが……アンが覚えてたスキルを、はぁはぁ、完全に覚え直すことなんだ。あとは闇纏。あれを使えるようになったらアンの体を使いこなせるようになった、って言えるかなって思って………
っちょ、っちょっとまって……
おしっこいきたい……
「闇纏は私には使えなかったのです。あれはきっと体を闇属性の魔素に……」
『ちょーっと!!ストップ!!ぼ、ぼくおしっこに……』
「あ、そうですね!スライムじゃなくなりましたもんね?それにお酒沢山飲んでましたもん。トイレはあちらですよ?クロムさんは使ったことないですよね?」
『い、いや、使ったことないというか……。どっちみちこの体でも、家のトイレ使えないって……』
僕全長5mあるんだよ?
トイレなんていけない……
確かダンジョンの冒険者は普通にダンジョンの陰でするんじゃんね?
こうなったらダンジョン内で立ちションを……
ガバッ
「クロム?どこへ行くのじゃ」
『あ、いやちょっと外に……』もじもじ……
あ!足が、じゅうたんに……
『おわっ!?』
ガッシャアアアアアンッ!
ビリビリビリッ!
『あ~!クラムがつくったじゅうたん~!!!』
『ご、ごめんクラム!やば、漏れるっ!ちょっと待って!爪がじゅうたんに引っかかって……』
「もぉ~。クロムさん酔ってるでしょ~?」
『酔ってないっ!千鳥足とかじゃないからっ!体が、言うこと聞いてくれないッ!』
「酔っぱらいはだいたいそう言うのじゃ?」
な、なんで信じてくれないんだ……
僕本当に全然酔っ払ってな
ぐきゅるるるるるるるるr
は、腹が……痛いだと!?
嘘だろ!?何で一気に……
『と、とりあえず……僕は外にいってくりゅ……う、うぅ……』
「お外に行きたいんです?ではついて行ってあげましょうか?ふふ♪」
『なんでっ!?絶対くんなッ!!』
すたっ、すたっ。ふわ~。
え、なんでみんな立ち上がったの?
「そうじゃの?ダンジョンでは他の冒険者に警備してもらいながら用を足すらしいぞぇ?」
『い、いらないっ!!僕、魔法、くっ。使えるから……ここらの敵には負けない……って』ぷるぷるぷる……
「……まともに動けないのに危ない。念の為」
『い、いや、ほんとに、だ、だいじょ、ぶ……』
『パパ~!おててかして~!つめきっちゃうからね~!!』
『後でいいじゃん!?つ、爪は切るから……』
くっ
『瞬間転移うううッ!!』
はぁ。はぁ……
とりあえず家の外には脱出できた……。
100階層で用を足すのはない……。
持つか僕の腹……
せめて98階層くらいまで……
バタンっ!!
『なんで追っかけて来ようとしてんのっ!?!?』
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