258 / 270
254話 - かけっこ②
しおりを挟む
『瞬間転移うううッ!!』
ヒュンっ。
『「「あ!」」』
はぁ。はぁ……
とりあえず家の外には脱出できた……。
でも100階層で用を足すのはない……。
100階層は円形の出入り口が1つしかない洞窟だ。
そして、僕等は行動範囲が広い。
もし僕が出したあれこれを見られたら……
絶対に嫌だッ!
1階層1大陸分くらいは広さがあるんだけどなんか気分的に隣の階層も避けたいよね。
持つか僕の腹……
せめて98階層くらいまでは……
バタンっ!!
え、家のドアが勢いよく開いたんだけど……
「待ってくださいっ!付いて行きます~ッ!!」
『なんで追っかけて来ようとしてんのっ!?!?』
・
・
・
ヨロヨロ……
うぐ……うまく走れない……
走り方わかんないんだもん……。
ハイハイくらいならなんとかできるようになった。
でも4足歩行とか赤ちゃん以来やったことないよ……。
体長のデカさがあるから、一般人が普通に走ってるくらいの速度はでてるのかな……。
腹痛いよぉ……
『パパつかまえた~』ヒュッ
『瞬間転移ッ!』スカッ
『なんでにげるの~?』
『逆!なんで捕まえようとすんの!?僕ただのトイレだってば!!』
「……まだ体に慣れてないのに危ない」
『大丈夫だって!僕98階層くらいまで行ってくるから!ここから猛吹雪だから来なくていい!』
「1人はダメです!危ないですっ!」
『危なくないよっ!転移門ッ』ボワンッ
「の、のぉクロム……」
『おばあちゃん付いてきちゃダメだよ!家で待っててっ!』
「いや、それは分かったのじゃが……」
『じゃあ行ってくるね!』シュンッ
・
・
・
【クロム視点】
ビュオォオオオォォォォォ。
おかしい。
なんでこうなった。
『パパまって~ッ!!』
「待ってくださいクロムさんッ!」
なんでそんな全力で追いかけてくるんだ……
ここ絶対零度の猛吹雪階層だぞッ!
更に最初はやんわり捕まえようとしてたはずなのに、
僕が転移魔法で躱し続けてたら徐々にガチってきてる気がする……。
転移門じゃダメだ。
開いてる間に追いつかれるな……。
ゲートは開くのに時間がかかる。
そして開いてからゲートをくぐるまでにも少しタイムラグがあるんだ。
MP消費激しいけど……
『瞬間転移っ!』シュンッ
-----
【家族視点】
「……くっ。また瞬間転移……あれずるい……」
「瞬間転移はそれほど遠くへは飛べません!感知すれば探せるはずです!」
『いた~!パパあっち!』
「”瞬連飛刃”」バシュシュシュシュシュッ!!
おわあああああああ!!
なにすんだクラマああああああ!
ワープッ!
「……くっ。外した」
「クラマくんッ!?攻撃はさすがに……」
「……冗談。……パパに当たるわけない。ただの足止め。刃も潰してる」
『そうだねー!パパにあたるわけないもんね~!じゃあクラムもやろっと~!』
バチバチバチ……
-----
【クロム視点】
何だ今のッ!?
懐かしのスラッシュの亜種か!?
多分エステルの飛刃の改良版だな?
スピードもスラッシュより全然早いしめちゃくちゃ連撃で飛んできたぞ……
そして聴覚調整で全部聞こえてるって……
刃も潰してるって!?
あの高速の弾丸の刃潰してもタダの銃弾だからな!?
そうだねー!パパにあたるわけないもんね~!じゃあクラムもやろっと~!
僕、足動かないハンデ背負いながらこの子らから逃げんとだめなのか……
ただトイレに行きたいだけなのに……
んんんんん……
バチバチバチ……
雷と地の魔力……ってそれ!
『クラム電磁砲やめてえええええ』
クラムちゃん、レールガンはやめた方が……
そう~?パパにぜったいあたんないよ~?みててね~?れーるがあああん!
『変な信頼辞めてえええ!転移門《ゲート》おおおお』ボワンッ
ボワンッ。シューーーーー
はぁはぁ。
レールガンは止められないんだって……
くっ。
僕のMPかなり多いし魔力自動回復すごく早くても空間魔法連発してると持たないぞ……
何か別の方法を……
-----
【家族視点】
ゲートおおおおおお!
『あー!ゲートでとばされた~。ん~。れーるがんがいちばんはやいのになぁ~?』
「……魔力からの予測。魔力隠蔽して打たないと……」
『そっかー!かくれんぼだね~!クラムがんばる~!』
がんばるなああああ!
「かくれんぼですか……。神眼を持っているクロムさんと勝負になるんでしょうか?」
「……勝負にならなくてもいい。いい訓練になる。……パパ相手が結局1番」
とれーにんぐはじめるなあああああ!
僕トイレ行きたいだけなんだってえええええ
あとでやってあげるからあああぁぁ……
(……ねぇね。ママ)
(なに~?)
(はいはい?どうしました?)
(……パパが居なくて悲しかった。だからちょっとお返し)
(なるほど、そういうことでしたか。わかりました、ふふ♪)
(わかった~!まかせて~!)
「それもそうですね!ずっと閉じこもっていたので久しく体を動かしてませんでした!私も協力しますッ」
エステルのあほおおおお!
協力すんなあああああ!!
『どんどんいくよ~!びゃっかりょうら~……
クラムやめろおおおおおおお!!
ダメージカットしてないんだぞおおおおおおお!
『あ、そっか~へへ~』
-----
【クロム視点】
ってかなんで無視するの!?
僕念話で話してんだぞ!?
みんな聞こえてるよな!?
ってか今クラム聞こえてたじゃんか!!
絶対ちょっと遊び入ってきてるでしょ……くうぅ……
みててくださいねクラマくん!
バチバチバチバチ……
うおっ!?
エステルも雷系統!?
雷属性入れると魔法の射出速度上がるんだよねぇ……
雷光の速度の魔法とかヤバいでしょ……
しかも魔力しっかり隠蔽しだしたな……
一応気付けるけど結構寸前までわかんなくなっちゃった。
もうすぐ発射する……
瞬雷飛刃ッ!!
バシュッ
『”避雷針”ッ』ドンドンドンドンドンッ
バチバチバチバチッ……シュン……
よし、雷系統ならこれで大丈夫だ。
今の多分雷とエステルの闘気の斬撃でしょ?
その技すげぇな……。
単発だったけど威力とスピードが段違いだった……。
しっかり溜めたバレットくらいの威力と速度出てたぞ。
電磁砲と大差ないかも……。
やっぱ闘気術の威力は凄いなぁ。
飛刃系の技の威力はエステルが群を抜いてるな。
でも、避雷針は切り裂かれたけど雷含んでるなら少しは曲がるよね?
純水でもよかったけどちょっと魔力回復しないと……
可能な限り少ない魔力の魔法で回避だ。
そして、やっぱ転移系統で移動はダメだな。
1階層持たないよ……
なんだかんだ1大陸分くらいの距離あるんだよ?
うーーーん。よし。
『魔力足』ドシンドシンッ
-----
【家族視点】
「避けられちゃいましたね、ふふ♪さすがクロムさんです!それにしても、今の技は良かったと思ったのですが……」
「……技はよかった。すごいね。でも……金属の柱……?」
『かみなりまがったね~?』
「避雷針ですね。やはりクロムさんは頭脳戦が得意ですねぇ、ふふ♪」
ドシンドシンッ
「クロムさんが飛んだ!?高い所は苦手だったはず……」
「……違う。……地面の雪に足跡がある。……これは……人の足?」
「さっきのおててのまほうであしつくったんじゃないかなぁ~?」
「なるほど!それなら怖くないですね?……あ!すごく早いですよ!私達が走るくらいスピードあります!置いて行かれてしまいます!」
「……急ごう。……さすがパパ。……やっぱり勝てない。……ふ」
『クラマたのしそうだね~?わらってるのひさしぶりにみた~!』
「……それはねぇねも。……楽しいね。ぼくも寂しかった」
「私達が意気消沈している間もクラマ君はおばあ様と作業してくれてましたもん……」
『ごめんね~クラマ~?』
「……大丈夫。もうパパ帰ってきた。これからはまた同じ……」
・
・
・
【クロム視点】
くりすたるばれっとぉ~!!
……瞬連飛刃。
瞬雷飛刃ッ!!
うまいな。
雷とそうじゃない魔法が混ざってる……
これなら……
『”縮地”ッ』シュバッ!
……縮地?そんな使い方あるんだ。
おお!出来たッ!
魔法の足でも出来るじゃんッ!
ってかむしろ体でやるよりめっちゃ簡単だぞ!?
魔力足に魔力溜めて爆発的に上昇させればいいんでしょ?
ってか今軽くやったよ?まだまだ速度出るよ??
じゃあ……
『”天駆っ”』バシュシュシュ……
……パパ。本当にずるい。
おそらずっととんでる~!パパすごい~!!
すごいですが、もう全くフェンリルとは思えない動きをしていますね。
……狼って何?
魔力足の使い方にも慣れた。
というよりこの魔法に関しては魔力手より全然楽。
思い通りに走れる。
この魔法を使えば以前の速度と変わらないで走れるね。
というよりスライムの時よりむしろ足早いかも。
魔力足すっげぇ使いこなしやすいなぁ。
色消してたら飛んでる風にしか見えないしね。
この調子で魔力足で動き回るのに慣れちゃうか……
・
・
・
それから2時間……
僕は魔力を節約しながら可能な限り逃げ続けた。
そして99~98階層階段に辿りついた。
『ギブギブ。僕の負け~。はぁ~。疲れた!』
「……パパの勝ち。やっぱりパパは強い」
「久しぶりに沢山体動かしましたね!楽しかったです、ふふ♪」
『おっきなまほうつかったらつかまえられるとおもうんだけどなぁ~』
『クラムは爆撃すればって言ってるでしょ?そりゃ捕まるでしょ。ってか、それ僕黒焦げになるから!……まぁいいや。じゃ帰ろ?僕もいいリハビリになったよ。ありがとう』
『「「は~い!」」』
・
・
・
ガチャ
『ただいま~!』
「皆おかえりなのじゃ。クロムは無事用を足せたのかぇ?」
『「『「え?」』」』
え……。
すっかり忘れてたしもう便意も尿意も引っ込んじゃってた……
「違う階層に行くなら転移魔石を使えばよいのではないのかぇ?クラムと訓練をしておった時の暗黒階層への魔石は余っておるのじゃが?」
『……う、うそでしょ』
「あと……。家の厠は皆魔法で処理しておるぞ?別階層に行かずとも近場で済ませて焼却すればよいのではないかのぉ?」
『さ、先に言ってよ……』
僕トイレ使ったことないのにうちのトイレ事情なんて知らないよ……
そうじゃん……
僕等魔法使えるじゃんか……
焼却でも埋め立てでも何でもできるじゃん……
なんで僕は必死に逃げてたんだ……
「言おうとしたんじゃが皆楽しそうじゃったからのぉ~?うっふっふ。さて、皆風呂に入って寝るのじゃ?沸かして置いたぞ。もう深夜じゃぞ?」
『「『は~い!』」』スタスタスタ……
『…………』
ヒュンっ。
『「「あ!」」』
はぁ。はぁ……
とりあえず家の外には脱出できた……。
でも100階層で用を足すのはない……。
100階層は円形の出入り口が1つしかない洞窟だ。
そして、僕等は行動範囲が広い。
もし僕が出したあれこれを見られたら……
絶対に嫌だッ!
1階層1大陸分くらいは広さがあるんだけどなんか気分的に隣の階層も避けたいよね。
持つか僕の腹……
せめて98階層くらいまでは……
バタンっ!!
え、家のドアが勢いよく開いたんだけど……
「待ってくださいっ!付いて行きます~ッ!!」
『なんで追っかけて来ようとしてんのっ!?!?』
・
・
・
ヨロヨロ……
うぐ……うまく走れない……
走り方わかんないんだもん……。
ハイハイくらいならなんとかできるようになった。
でも4足歩行とか赤ちゃん以来やったことないよ……。
体長のデカさがあるから、一般人が普通に走ってるくらいの速度はでてるのかな……。
腹痛いよぉ……
『パパつかまえた~』ヒュッ
『瞬間転移ッ!』スカッ
『なんでにげるの~?』
『逆!なんで捕まえようとすんの!?僕ただのトイレだってば!!』
「……まだ体に慣れてないのに危ない」
『大丈夫だって!僕98階層くらいまで行ってくるから!ここから猛吹雪だから来なくていい!』
「1人はダメです!危ないですっ!」
『危なくないよっ!転移門ッ』ボワンッ
「の、のぉクロム……」
『おばあちゃん付いてきちゃダメだよ!家で待っててっ!』
「いや、それは分かったのじゃが……」
『じゃあ行ってくるね!』シュンッ
・
・
・
【クロム視点】
ビュオォオオオォォォォォ。
おかしい。
なんでこうなった。
『パパまって~ッ!!』
「待ってくださいクロムさんッ!」
なんでそんな全力で追いかけてくるんだ……
ここ絶対零度の猛吹雪階層だぞッ!
更に最初はやんわり捕まえようとしてたはずなのに、
僕が転移魔法で躱し続けてたら徐々にガチってきてる気がする……。
転移門じゃダメだ。
開いてる間に追いつかれるな……。
ゲートは開くのに時間がかかる。
そして開いてからゲートをくぐるまでにも少しタイムラグがあるんだ。
MP消費激しいけど……
『瞬間転移っ!』シュンッ
-----
【家族視点】
「……くっ。また瞬間転移……あれずるい……」
「瞬間転移はそれほど遠くへは飛べません!感知すれば探せるはずです!」
『いた~!パパあっち!』
「”瞬連飛刃”」バシュシュシュシュシュッ!!
おわあああああああ!!
なにすんだクラマああああああ!
ワープッ!
「……くっ。外した」
「クラマくんッ!?攻撃はさすがに……」
「……冗談。……パパに当たるわけない。ただの足止め。刃も潰してる」
『そうだねー!パパにあたるわけないもんね~!じゃあクラムもやろっと~!』
バチバチバチ……
-----
【クロム視点】
何だ今のッ!?
懐かしのスラッシュの亜種か!?
多分エステルの飛刃の改良版だな?
スピードもスラッシュより全然早いしめちゃくちゃ連撃で飛んできたぞ……
そして聴覚調整で全部聞こえてるって……
刃も潰してるって!?
あの高速の弾丸の刃潰してもタダの銃弾だからな!?
そうだねー!パパにあたるわけないもんね~!じゃあクラムもやろっと~!
僕、足動かないハンデ背負いながらこの子らから逃げんとだめなのか……
ただトイレに行きたいだけなのに……
んんんんん……
バチバチバチ……
雷と地の魔力……ってそれ!
『クラム電磁砲やめてえええええ』
クラムちゃん、レールガンはやめた方が……
そう~?パパにぜったいあたんないよ~?みててね~?れーるがあああん!
『変な信頼辞めてえええ!転移門《ゲート》おおおお』ボワンッ
ボワンッ。シューーーーー
はぁはぁ。
レールガンは止められないんだって……
くっ。
僕のMPかなり多いし魔力自動回復すごく早くても空間魔法連発してると持たないぞ……
何か別の方法を……
-----
【家族視点】
ゲートおおおおおお!
『あー!ゲートでとばされた~。ん~。れーるがんがいちばんはやいのになぁ~?』
「……魔力からの予測。魔力隠蔽して打たないと……」
『そっかー!かくれんぼだね~!クラムがんばる~!』
がんばるなああああ!
「かくれんぼですか……。神眼を持っているクロムさんと勝負になるんでしょうか?」
「……勝負にならなくてもいい。いい訓練になる。……パパ相手が結局1番」
とれーにんぐはじめるなあああああ!
僕トイレ行きたいだけなんだってえええええ
あとでやってあげるからあああぁぁ……
(……ねぇね。ママ)
(なに~?)
(はいはい?どうしました?)
(……パパが居なくて悲しかった。だからちょっとお返し)
(なるほど、そういうことでしたか。わかりました、ふふ♪)
(わかった~!まかせて~!)
「それもそうですね!ずっと閉じこもっていたので久しく体を動かしてませんでした!私も協力しますッ」
エステルのあほおおおお!
協力すんなあああああ!!
『どんどんいくよ~!びゃっかりょうら~……
クラムやめろおおおおおおお!!
ダメージカットしてないんだぞおおおおおおお!
『あ、そっか~へへ~』
-----
【クロム視点】
ってかなんで無視するの!?
僕念話で話してんだぞ!?
みんな聞こえてるよな!?
ってか今クラム聞こえてたじゃんか!!
絶対ちょっと遊び入ってきてるでしょ……くうぅ……
みててくださいねクラマくん!
バチバチバチバチ……
うおっ!?
エステルも雷系統!?
雷属性入れると魔法の射出速度上がるんだよねぇ……
雷光の速度の魔法とかヤバいでしょ……
しかも魔力しっかり隠蔽しだしたな……
一応気付けるけど結構寸前までわかんなくなっちゃった。
もうすぐ発射する……
瞬雷飛刃ッ!!
バシュッ
『”避雷針”ッ』ドンドンドンドンドンッ
バチバチバチバチッ……シュン……
よし、雷系統ならこれで大丈夫だ。
今の多分雷とエステルの闘気の斬撃でしょ?
その技すげぇな……。
単発だったけど威力とスピードが段違いだった……。
しっかり溜めたバレットくらいの威力と速度出てたぞ。
電磁砲と大差ないかも……。
やっぱ闘気術の威力は凄いなぁ。
飛刃系の技の威力はエステルが群を抜いてるな。
でも、避雷針は切り裂かれたけど雷含んでるなら少しは曲がるよね?
純水でもよかったけどちょっと魔力回復しないと……
可能な限り少ない魔力の魔法で回避だ。
そして、やっぱ転移系統で移動はダメだな。
1階層持たないよ……
なんだかんだ1大陸分くらいの距離あるんだよ?
うーーーん。よし。
『魔力足』ドシンドシンッ
-----
【家族視点】
「避けられちゃいましたね、ふふ♪さすがクロムさんです!それにしても、今の技は良かったと思ったのですが……」
「……技はよかった。すごいね。でも……金属の柱……?」
『かみなりまがったね~?』
「避雷針ですね。やはりクロムさんは頭脳戦が得意ですねぇ、ふふ♪」
ドシンドシンッ
「クロムさんが飛んだ!?高い所は苦手だったはず……」
「……違う。……地面の雪に足跡がある。……これは……人の足?」
「さっきのおててのまほうであしつくったんじゃないかなぁ~?」
「なるほど!それなら怖くないですね?……あ!すごく早いですよ!私達が走るくらいスピードあります!置いて行かれてしまいます!」
「……急ごう。……さすがパパ。……やっぱり勝てない。……ふ」
『クラマたのしそうだね~?わらってるのひさしぶりにみた~!』
「……それはねぇねも。……楽しいね。ぼくも寂しかった」
「私達が意気消沈している間もクラマ君はおばあ様と作業してくれてましたもん……」
『ごめんね~クラマ~?』
「……大丈夫。もうパパ帰ってきた。これからはまた同じ……」
・
・
・
【クロム視点】
くりすたるばれっとぉ~!!
……瞬連飛刃。
瞬雷飛刃ッ!!
うまいな。
雷とそうじゃない魔法が混ざってる……
これなら……
『”縮地”ッ』シュバッ!
……縮地?そんな使い方あるんだ。
おお!出来たッ!
魔法の足でも出来るじゃんッ!
ってかむしろ体でやるよりめっちゃ簡単だぞ!?
魔力足に魔力溜めて爆発的に上昇させればいいんでしょ?
ってか今軽くやったよ?まだまだ速度出るよ??
じゃあ……
『”天駆っ”』バシュシュシュ……
……パパ。本当にずるい。
おそらずっととんでる~!パパすごい~!!
すごいですが、もう全くフェンリルとは思えない動きをしていますね。
……狼って何?
魔力足の使い方にも慣れた。
というよりこの魔法に関しては魔力手より全然楽。
思い通りに走れる。
この魔法を使えば以前の速度と変わらないで走れるね。
というよりスライムの時よりむしろ足早いかも。
魔力足すっげぇ使いこなしやすいなぁ。
色消してたら飛んでる風にしか見えないしね。
この調子で魔力足で動き回るのに慣れちゃうか……
・
・
・
それから2時間……
僕は魔力を節約しながら可能な限り逃げ続けた。
そして99~98階層階段に辿りついた。
『ギブギブ。僕の負け~。はぁ~。疲れた!』
「……パパの勝ち。やっぱりパパは強い」
「久しぶりに沢山体動かしましたね!楽しかったです、ふふ♪」
『おっきなまほうつかったらつかまえられるとおもうんだけどなぁ~』
『クラムは爆撃すればって言ってるでしょ?そりゃ捕まるでしょ。ってか、それ僕黒焦げになるから!……まぁいいや。じゃ帰ろ?僕もいいリハビリになったよ。ありがとう』
『「「は~い!」」』
・
・
・
ガチャ
『ただいま~!』
「皆おかえりなのじゃ。クロムは無事用を足せたのかぇ?」
『「『「え?」』」』
え……。
すっかり忘れてたしもう便意も尿意も引っ込んじゃってた……
「違う階層に行くなら転移魔石を使えばよいのではないのかぇ?クラムと訓練をしておった時の暗黒階層への魔石は余っておるのじゃが?」
『……う、うそでしょ』
「あと……。家の厠は皆魔法で処理しておるぞ?別階層に行かずとも近場で済ませて焼却すればよいのではないかのぉ?」
『さ、先に言ってよ……』
僕トイレ使ったことないのにうちのトイレ事情なんて知らないよ……
そうじゃん……
僕等魔法使えるじゃんか……
焼却でも埋め立てでも何でもできるじゃん……
なんで僕は必死に逃げてたんだ……
「言おうとしたんじゃが皆楽しそうじゃったからのぉ~?うっふっふ。さて、皆風呂に入って寝るのじゃ?沸かして置いたぞ。もう深夜じゃぞ?」
『「『は~い!』」』スタスタスタ……
『…………』
20
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる