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191話 - 誓い
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「あらあらエステル、ふふふ。ハイエルフの左手の小指の指輪は長い生を末永く共に歩もうという誓いに贈られるものですよ?」
なんだとおおおおおおおおおお!?
そうだよ!ここ異世界じゃん!
左手の薬指とか全然関係ないじゃん!
それで末永くよろしくって言われてたのか……
『そ、そうなの……?エステル?』
「指輪をいただけるなら左手の小指のものがいいなぁと思いまして……」(キョロキョロ)
それでそんな大切にしてたのか……。
凄い喜びようだったし、今でも眺めてニヤニヤしてたりするもんなぁ……。
『それって、恋愛感情としてってこと……?エステルはあまり恋愛のことは分からないって言ってたでしょ?』
「そうですね……。ただ私は私の心が願うままに行動していました。ですので、これが恋愛ならそうなのだと思います。恋愛という言葉はわかりません。ですがクロムさんのことを心よりお慕いしている気持ちは本物です」
『でも……僕……スライムだよ?』
そうだよ……
ってかスライムですらないんだよ……?
「クロムさんがスライムだとか関係ありません!私はクロムさんが大好きなんです!!」
『ありがとう……でも……この先また姿も変わるかもしれないのにそんな……』
「姿なんて関係ありません!私のことを救い出してくれたばかりか、村のことも救ってくださって……。いつも私や家族皆のことを考えているクロムさんだからこそずっと一緒に居たいと思ったんです!指輪のことは……すみません。機会に便乗して舞い上がってしまいました……。ですが、気持ちに嘘偽りはありません!」
『……』
なんて答えればいいんだろう……
僕がそういう対象になるだなんて考えたこともなかった。
それどころか僕が恋愛をこの世界でするなんてこと全く考えてもみなかった……
「……ご迷惑でしたでしょうか……グス」
『ああ!迷惑とかじゃない!!そういうことじゃなくて……』
「では……どういうお気持ちなのですか?ずっと好意はお伝えしていたと思うのですけれども……」
『えっと……エステルが僕等家族のことをとても大事にしてくれてるのは知ってるよ?だからそういう意味か……僕自身はペット枠で愛でられているんだろうなって思ってたんだけど……』
「ペットですか!?」
『大好きなペットと出かけたい人もいるし、ご飯あげたい人もいるだろうし……』
「そうではありません!ただ、クロムさんはそう思っていたのですね……」
もう恋愛感情なんて意識の中に無かったんだよ。
この世界に来る前はちらっと”まだ”考えられないって思ったような気もするけれど。
まだ、どころか……
魔物として生活するうちにそんな感情消えて無くなってしまっていたんだろうな。
「ん~……。お母様はどう思いますか!?私には恋愛というものはわかりません!」
ハッ!
お母さん横に居た!!
頭からすっかり飛んでた!!
「そうですねぇ。クロムさんは娘のことを大切に思ってくださっているのですか?」
「……どうですか?」
『エステルが大切かどうか?そんなの世界一に決まってる。僕は家族が1番なんだ。考えるまでもないよ』
「では、よろしいのではないでしょうか?ふふふ」
『でも、話戻るけど……恋愛ってなるとさ……。僕は今スライムだし……』
「ですので、それは関係ないと!」
「今、ですか?」
あぁ、そっか……転生の件は言ってないか。
そうだな……神様のことは一応ぼかして……
いやもういいか。
神様が世界が混乱するって言ってたけどお母さんに言っても混乱しないでしょ。
そもそもソフィア像光った時みんなどよめいてたしね。
隠すべきだったらそんなことしないよね。
僕の姿も変わるから隠しようがないし。
『エステル、ちょっと時間貰っていい?』
「お母様に伝えてくださるのですね?もちろんです!」
・
・
・
それからお母さんにわかりやすいように話を砕いて話した。
僕には前世の記憶があること。
前世では人間だったこと。
神という存在に導かれてこの世界に転生したことを伝えた。
そして僕には体を変える能力がある。
だからそのうちスライムでもなくなることを合わせて伝えた。
『って流れで今ここに僕はいるんだ。また他のみんなにも伝えておいてよ。僕の姿が変わったらみんなびっくりするよね』
「かしこまりました。クロム様は神の使徒様だったのですか……」
『違う違う!使徒とかじゃないって!んでクロム様止めてよ!?普通にして欲しいからあまり言わないでいるんだから!!』
「わかりました。ですが、クロムさんがハイエルフにとって神のような所業を行われたことに変わりはないのですよ?皆の見る目は最初から神の使徒であることと何ら変わりませんよ?ふふふ♪」
あー。
そうなのか……
まぁでも神関連だからって目線にならないならそれでいいけど……
「それを聞いてお母様はどう思います?私がクロムさんをお慕いするのはおかしいですか?」
「おかしいとは思いませんが、他種族と結ばれようとするのは変に思うものもいるのですよ?クロムさんは戸惑っているのだと思います」
うん、そうだね……
嫌な気持ちとかは全くないよ。
とても嬉しいことだし……
「そうなのですか……。ハイエルフが気に留めることがないことは知っていたので……。私も気に留めたことがありませんでした……」
『いや、僕も他種族と結ばれることに関しては何とも思ってないよ!?いいことじゃん!ただ限度がない!?僕って魔物ですらない謎の生命体だよ!?』
獣人と人とか、エルフと獣人とかは好きにすればいいと思うよ?
ただ僕アンノウンだよ!?
「ハイエルフは長い生を一緒に歩めるものなら種族は気にしない、とエルンが先程大声でいっていたでしょう?」
あ、酔っ払ってなんか言ってたな?
エルフは愚かだ~!って。
「もちろん魔物も含まれています。長い歴史の中には魔物と生涯添い遂げる約束をしたものもおりますよ?」
『え!?そうなんですか!?』
「そうなのですか!?私はてっきり……その……恋愛方面のことだと……」
あ、エステルも知らなかったのか……
「ハイエルフの誓いは”長い生を末永く共に歩もう”と言うものです。そもそも我らは恋愛というものに関して他の人種のように強い関心がありません。感情の形関係なく末永く添え遂げたいと思う気持ちこそが一番なのです。それなら、クロムさんはうちの娘をどう思いますか?」
『どうって……ずっと一緒にってこと?そんなの僕からお願いしたいよ。僕はずっと一緒に居たいし』
「それなら……」
『ただ、好きな人ができたら気にせずそっちにって……ただそれだけのことで……』
「クロムさん以外のところになんて絶対行きません!むううう……。それならクロムさんはどうなのですか!?他の方に惹かれることもあるかもしれないではないですか!」
『あぁ……それはありえないな』
「ありえない……です?」
『僕は……女性恐怖症だ……』
「えぇ!?それでは私も……」
『あぁ、そういう意味じゃないよ!!恋愛恐怖症っていう方がいいのかな……。ちょっと前世で色恋沙汰で色々あってね……』
僕だって人並みにそういう気持ちはあったよ!?
ただ……異性トラブルにかなり巻き込まれたんだ……
一目惚れした人に散々貢がされた上に本命は別にいたとか……
僕があまり大きくもの言えるタイプじゃないのをいいことに好き放題されたりとか……
それはいいんだ。
僕の責任だし……
離れた瞬間にありもしない噂話をばらまかれたりとか……
これがキツかった。
身に覚えのないことである日突然責め立てらてられるんだ。
話が都合よくねじ曲がっていたり……
そんなことしていないと言っても誰も耳を貸してくれない。
もう恋愛するのが怖くなっちゃったんだよね。
一目惚れとかもう絶対にありえない。
異性が苦手なのではないよ。
最終的に結婚もしていたしね。
最初から異性を出して近づいてくる人が凄い苦手になっちゃったんだよ。
裏があるんじゃないかって勘ぐっちゃうんだよね……
『だから僕から他の異性を恋愛目線で見ることはありえないんだよ。というかそう見ることが出来ない』
「そうだったのですか……それは……」
「でもクロムさんはうちの娘と家族としてずっと一緒に居てくださるのでしょう?エステルも他へは行かないのでしょう?」
「もちろんです!!」
『それはもちろんだけど……』
「では、誓いには問題はないではないですか、うふふ♪」
そういわれるとそうなるのか……
よくわかんなくなってきたぞ……?
ずっと一緒に居たいと思うかどうかってこと?
『そうなの……?家族として、でもいいってこと?ま、まぁ……それなら誓いには問題ないのか……』
「もちろんハイエルフの中にも恋愛感情を持つものはおりますよ?エステルは物語が好きでしたから恋愛譚などもよく読んでいるかもしれませんね~?うふふ♪」
「お母様!!もぉ~!!」
『えっと、僕その話知らなかったけど……そう言う意味なら問題ないのかな……?ちゃんと誓いの指輪作り直そうか?』
「いえ!私はこの指輪がいいのです!!」
『そうなの?じゃあ……ずっと一緒に居てね?エステルが世界一大切なことは嘘偽りなく本当だよ?』
「はい!もちろんです♪」
「クロムくん~!家の相談があるんだけど~!ちょっとこっちに来てくれないかい~?」
『パパー!こっちきて~!!』
あ、クラムとエルンさんが呼んでる……
・
・
・
「もう!今大切な話をしていたのにエルン兄様は!」
「ふふふ、家のことも大切ですから」
「そうなのですが……。あ、お母様。魔物と添い遂げた方がいるって本当なのです?」
「ええ、本当ですよ?魔物の方と一生添い遂げることを誓うハイエルフもいますし、感情の形に関係ない、と言うのも本当です」
「……でも私は……きっと」
「そんなことはわかっています、母ですよ?ふふふ♪」
「わかっていたのですか!?」
「ええ、それに私は、誓いの”指輪”の話はしていません。共に歩もうというエルフの”誓い”についてお話したのです。指輪が魔物の方から贈られることなどないでしょう?」
「……! ……確かに」
「指輪に関しては恋愛目線で贈られることが多いですね」
「ではクロムさんに嘘を……?」
「嘘はついていませんよ?感情の形に関係ないのですからそれが恋愛という形でもいいでしょう?ふふふ。あの方ならこの位の言葉遊び気にも留めませんよ。ただ、エステルはもう少しクロムさんの気持ちも考えましょう?焦りすぎですね?」
「はい……すみません……」
「きっとあの方は、周りの景色や自分自身が急に変わりすぎて心がついてきていないのです」
「そうですね……それはよくクロムさんも口にしています」
「ですが、エステルのことは世界一大切だと言ってくださっているではありませんか?そこは自信を持ちなさい?異性のことが嫌い、と言う訳でもないとのことでした。恋愛、という感情はあなた達2人でゆっくり育みなさいな?そこは私にはどうすることもできません。わかりましたか?」
「はい!がんばります♪」
「応援しています♪ふふふ」
なんだとおおおおおおおおおお!?
そうだよ!ここ異世界じゃん!
左手の薬指とか全然関係ないじゃん!
それで末永くよろしくって言われてたのか……
『そ、そうなの……?エステル?』
「指輪をいただけるなら左手の小指のものがいいなぁと思いまして……」(キョロキョロ)
それでそんな大切にしてたのか……。
凄い喜びようだったし、今でも眺めてニヤニヤしてたりするもんなぁ……。
『それって、恋愛感情としてってこと……?エステルはあまり恋愛のことは分からないって言ってたでしょ?』
「そうですね……。ただ私は私の心が願うままに行動していました。ですので、これが恋愛ならそうなのだと思います。恋愛という言葉はわかりません。ですがクロムさんのことを心よりお慕いしている気持ちは本物です」
『でも……僕……スライムだよ?』
そうだよ……
ってかスライムですらないんだよ……?
「クロムさんがスライムだとか関係ありません!私はクロムさんが大好きなんです!!」
『ありがとう……でも……この先また姿も変わるかもしれないのにそんな……』
「姿なんて関係ありません!私のことを救い出してくれたばかりか、村のことも救ってくださって……。いつも私や家族皆のことを考えているクロムさんだからこそずっと一緒に居たいと思ったんです!指輪のことは……すみません。機会に便乗して舞い上がってしまいました……。ですが、気持ちに嘘偽りはありません!」
『……』
なんて答えればいいんだろう……
僕がそういう対象になるだなんて考えたこともなかった。
それどころか僕が恋愛をこの世界でするなんてこと全く考えてもみなかった……
「……ご迷惑でしたでしょうか……グス」
『ああ!迷惑とかじゃない!!そういうことじゃなくて……』
「では……どういうお気持ちなのですか?ずっと好意はお伝えしていたと思うのですけれども……」
『えっと……エステルが僕等家族のことをとても大事にしてくれてるのは知ってるよ?だからそういう意味か……僕自身はペット枠で愛でられているんだろうなって思ってたんだけど……』
「ペットですか!?」
『大好きなペットと出かけたい人もいるし、ご飯あげたい人もいるだろうし……』
「そうではありません!ただ、クロムさんはそう思っていたのですね……」
もう恋愛感情なんて意識の中に無かったんだよ。
この世界に来る前はちらっと”まだ”考えられないって思ったような気もするけれど。
まだ、どころか……
魔物として生活するうちにそんな感情消えて無くなってしまっていたんだろうな。
「ん~……。お母様はどう思いますか!?私には恋愛というものはわかりません!」
ハッ!
お母さん横に居た!!
頭からすっかり飛んでた!!
「そうですねぇ。クロムさんは娘のことを大切に思ってくださっているのですか?」
「……どうですか?」
『エステルが大切かどうか?そんなの世界一に決まってる。僕は家族が1番なんだ。考えるまでもないよ』
「では、よろしいのではないでしょうか?ふふふ」
『でも、話戻るけど……恋愛ってなるとさ……。僕は今スライムだし……』
「ですので、それは関係ないと!」
「今、ですか?」
あぁ、そっか……転生の件は言ってないか。
そうだな……神様のことは一応ぼかして……
いやもういいか。
神様が世界が混乱するって言ってたけどお母さんに言っても混乱しないでしょ。
そもそもソフィア像光った時みんなどよめいてたしね。
隠すべきだったらそんなことしないよね。
僕の姿も変わるから隠しようがないし。
『エステル、ちょっと時間貰っていい?』
「お母様に伝えてくださるのですね?もちろんです!」
・
・
・
それからお母さんにわかりやすいように話を砕いて話した。
僕には前世の記憶があること。
前世では人間だったこと。
神という存在に導かれてこの世界に転生したことを伝えた。
そして僕には体を変える能力がある。
だからそのうちスライムでもなくなることを合わせて伝えた。
『って流れで今ここに僕はいるんだ。また他のみんなにも伝えておいてよ。僕の姿が変わったらみんなびっくりするよね』
「かしこまりました。クロム様は神の使徒様だったのですか……」
『違う違う!使徒とかじゃないって!んでクロム様止めてよ!?普通にして欲しいからあまり言わないでいるんだから!!』
「わかりました。ですが、クロムさんがハイエルフにとって神のような所業を行われたことに変わりはないのですよ?皆の見る目は最初から神の使徒であることと何ら変わりませんよ?ふふふ♪」
あー。
そうなのか……
まぁでも神関連だからって目線にならないならそれでいいけど……
「それを聞いてお母様はどう思います?私がクロムさんをお慕いするのはおかしいですか?」
「おかしいとは思いませんが、他種族と結ばれようとするのは変に思うものもいるのですよ?クロムさんは戸惑っているのだと思います」
うん、そうだね……
嫌な気持ちとかは全くないよ。
とても嬉しいことだし……
「そうなのですか……。ハイエルフが気に留めることがないことは知っていたので……。私も気に留めたことがありませんでした……」
『いや、僕も他種族と結ばれることに関しては何とも思ってないよ!?いいことじゃん!ただ限度がない!?僕って魔物ですらない謎の生命体だよ!?』
獣人と人とか、エルフと獣人とかは好きにすればいいと思うよ?
ただ僕アンノウンだよ!?
「ハイエルフは長い生を一緒に歩めるものなら種族は気にしない、とエルンが先程大声でいっていたでしょう?」
あ、酔っ払ってなんか言ってたな?
エルフは愚かだ~!って。
「もちろん魔物も含まれています。長い歴史の中には魔物と生涯添い遂げる約束をしたものもおりますよ?」
『え!?そうなんですか!?』
「そうなのですか!?私はてっきり……その……恋愛方面のことだと……」
あ、エステルも知らなかったのか……
「ハイエルフの誓いは”長い生を末永く共に歩もう”と言うものです。そもそも我らは恋愛というものに関して他の人種のように強い関心がありません。感情の形関係なく末永く添え遂げたいと思う気持ちこそが一番なのです。それなら、クロムさんはうちの娘をどう思いますか?」
『どうって……ずっと一緒にってこと?そんなの僕からお願いしたいよ。僕はずっと一緒に居たいし』
「それなら……」
『ただ、好きな人ができたら気にせずそっちにって……ただそれだけのことで……』
「クロムさん以外のところになんて絶対行きません!むううう……。それならクロムさんはどうなのですか!?他の方に惹かれることもあるかもしれないではないですか!」
『あぁ……それはありえないな』
「ありえない……です?」
『僕は……女性恐怖症だ……』
「えぇ!?それでは私も……」
『あぁ、そういう意味じゃないよ!!恋愛恐怖症っていう方がいいのかな……。ちょっと前世で色恋沙汰で色々あってね……』
僕だって人並みにそういう気持ちはあったよ!?
ただ……異性トラブルにかなり巻き込まれたんだ……
一目惚れした人に散々貢がされた上に本命は別にいたとか……
僕があまり大きくもの言えるタイプじゃないのをいいことに好き放題されたりとか……
それはいいんだ。
僕の責任だし……
離れた瞬間にありもしない噂話をばらまかれたりとか……
これがキツかった。
身に覚えのないことである日突然責め立てらてられるんだ。
話が都合よくねじ曲がっていたり……
そんなことしていないと言っても誰も耳を貸してくれない。
もう恋愛するのが怖くなっちゃったんだよね。
一目惚れとかもう絶対にありえない。
異性が苦手なのではないよ。
最終的に結婚もしていたしね。
最初から異性を出して近づいてくる人が凄い苦手になっちゃったんだよ。
裏があるんじゃないかって勘ぐっちゃうんだよね……
『だから僕から他の異性を恋愛目線で見ることはありえないんだよ。というかそう見ることが出来ない』
「そうだったのですか……それは……」
「でもクロムさんはうちの娘と家族としてずっと一緒に居てくださるのでしょう?エステルも他へは行かないのでしょう?」
「もちろんです!!」
『それはもちろんだけど……』
「では、誓いには問題はないではないですか、うふふ♪」
そういわれるとそうなるのか……
よくわかんなくなってきたぞ……?
ずっと一緒に居たいと思うかどうかってこと?
『そうなの……?家族として、でもいいってこと?ま、まぁ……それなら誓いには問題ないのか……』
「もちろんハイエルフの中にも恋愛感情を持つものはおりますよ?エステルは物語が好きでしたから恋愛譚などもよく読んでいるかもしれませんね~?うふふ♪」
「お母様!!もぉ~!!」
『えっと、僕その話知らなかったけど……そう言う意味なら問題ないのかな……?ちゃんと誓いの指輪作り直そうか?』
「いえ!私はこの指輪がいいのです!!」
『そうなの?じゃあ……ずっと一緒に居てね?エステルが世界一大切なことは嘘偽りなく本当だよ?』
「はい!もちろんです♪」
「クロムくん~!家の相談があるんだけど~!ちょっとこっちに来てくれないかい~?」
『パパー!こっちきて~!!』
あ、クラムとエルンさんが呼んでる……
・
・
・
「もう!今大切な話をしていたのにエルン兄様は!」
「ふふふ、家のことも大切ですから」
「そうなのですが……。あ、お母様。魔物と添い遂げた方がいるって本当なのです?」
「ええ、本当ですよ?魔物の方と一生添い遂げることを誓うハイエルフもいますし、感情の形に関係ない、と言うのも本当です」
「……でも私は……きっと」
「そんなことはわかっています、母ですよ?ふふふ♪」
「わかっていたのですか!?」
「ええ、それに私は、誓いの”指輪”の話はしていません。共に歩もうというエルフの”誓い”についてお話したのです。指輪が魔物の方から贈られることなどないでしょう?」
「……! ……確かに」
「指輪に関しては恋愛目線で贈られることが多いですね」
「ではクロムさんに嘘を……?」
「嘘はついていませんよ?感情の形に関係ないのですからそれが恋愛という形でもいいでしょう?ふふふ。あの方ならこの位の言葉遊び気にも留めませんよ。ただ、エステルはもう少しクロムさんの気持ちも考えましょう?焦りすぎですね?」
「はい……すみません……」
「きっとあの方は、周りの景色や自分自身が急に変わりすぎて心がついてきていないのです」
「そうですね……それはよくクロムさんも口にしています」
「ですが、エステルのことは世界一大切だと言ってくださっているではありませんか?そこは自信を持ちなさい?異性のことが嫌い、と言う訳でもないとのことでした。恋愛、という感情はあなた達2人でゆっくり育みなさいな?そこは私にはどうすることもできません。わかりましたか?」
「はい!がんばります♪」
「応援しています♪ふふふ」
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