最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

文字の大きさ
197 / 270

193話 - 3大欲求

しおりを挟む
 とりあえず家と水事情がこれで片付いた。
 排水とかはみんなで溝掘ったりしてやってくれるらしい。

 言ってくれれば手伝うって伝えた。
 専門的なことわからないから助かる!

 1時間ほどでクラムの家作り終わっちゃたんだ。
 みんなで共同生活するから家そんなにいらないって。

 そもそも小さい家がたくさんだったのも、
 自分達が簡単に作れるサイズがその程度だからって話だった。

 みんな仲いいし共同生活の方が色々楽らしい。
 個室まで作ってくれるならさらに共同生活の方が家事の分担も出来てありがたいってことだった。

 あとは個別に暮らしたい人の家だけ作ってあげた感じ。
 パートナーがいる人の分だね。

『そういえば、ハイエルフってどうやって結婚するの?』

「ハイエルフには他人種のように結婚という仕組みはないですよ?個人同士で誓い合っているだけです。両親に報告するくらいですかね?」

 そもそも結婚ってシステムすらないって話だ。
 一緒に過ごそうね。って指輪送って生活しているだけらしい。

 特に認めてもらったりする必要もないとの話だった。
 少人数だし仲がいいのなんてみんな知っていると。

 そりゃそうか。
 どこに届け出るんだよって話か……

 そういえば獣人のその辺りのシステムも知らないな?
 僕って本当に恋愛事情興味なかったんだなぁ……
 教会も結婚式はとり行ってるって話だけど独立した組織ならそこが戸籍管理しているわけでもなさそうだよね。

 まぁそれは置いておいて、家のサイズは最初に作ったものくらい。
 全部合わせて15棟。
 これで充分すぎるとのことだ。

 適当にその日過ごしたい家で過ごすらしい。
 自由な感じでいいねぇ~。

『あとは草刈ったりみんなが過ごしやすいように道や柵だけ作ってくれない?それは実際暮らす人が考える方がいいでしょ?場所分かれば僕かクラムが舗装するよ』

「そうだね!もらった区画をどうするかは僕らが考えるよ。ありがとう!とても助かったよ!」

 ってことで鎌とか枝切ばさみのような物を渡した。
 これはうちの草むしりを孤児院の子供に任せるときに沢山作ってたんだ。
 大きな子が使えるようにね。

 そのあとは公園で祝杯あげたお片付けをして各々また家でのんびり過ごしてもらおうと、この1日は終わった。
 お酒とか食料を一旦みんなに持って帰ってもらった。

 しばらく食事については僕らがサポートすればいいだろう。
 すぐにサポートいらなくなる気もするけど……。

 クラムにブラックペパロン植えておいて欲しいって言ったんだよね。
 それ回収して売買すればもう充分なのでは……

 ブラックペパロンって獣人国だから高価なんだと思う。
 エルフの国ならちょっと魔の森に入れば採れるだろうし。

 獣人国が世界で一番魔の森から遠いんだよ。
 だからここでしか採れないような素材が不足してるんだと思う。
 敢えて海渡ったの良かったかもしれないな。

 これで衣食住は大体準備できたでしょ?
 衣類はハイエルフは自作してるみたいだしね。

 交易の方でお金稼いで買ってもらってもいいし。
 あとは商売をうまく回すだけだ。

 3大欲求満たせればとりあえず生きていくことは出来る!
 睡眠欲、食欲は大丈夫!

 性欲は……まぁ各々で……。
 というかハイエルフのその辺の事情はわからん。

 やっとスローライフがスタートすると思ったらわくわくするね!!
 みんなの家が準備出来てから僕等も家に帰ってきて今後の相談をした。

 とりあえずダンジョンは……どうしよ……

『ダンジョンどうする?ソフィア様も急いで欲しいわけでもなさそうだけどね』

 僕の称号が使いっぱしりになってることはみんなもう知っている。
 頼まれごとをしたとも伝えてある。
 ただ自分のペースで無理せずいけばいいってことだからね。

「私はもう集落の皆も救ってもらいましたし、本当にもう充分すぎるといいますか……あとは皆でのんびり暮らせれば満足といいますか……ダンジョンは特にいつでも……」

「……ぼくも……たまにでいい。……訓練だけ」

 エステルの集落問題は片付いた。
 次はクラマの故郷を探すことを進めていきたい。

 完全なスローライフには心残りがあってはいけないんだ。
 今スチュワードさんにクラマの里の情報を集めて欲しいって伝えてある。
 だから今調査中だ。

 僕等が早く移動できるとは言え情報関連は人海戦術の方が絶対いい。
 だからこっちは進捗待ちかな。

『クラムも~!でもあとちょっとだからどうしよっかなぁ~』

「我はそもそもあまり行きたくはないのじゃ……。ただ残り10階層と考えるとのぉ……もう終わらせてしまいたい気にもなるのぉ……」

『あー。そうだな……すぐに行く必要はないけど90ってなんかなぁ……』

 皆で相談した結果、
 とりあえずハイエルフが皆で暮らしていけるようになったら一応覗きに行こうかって話になった。

 ワンッ!(こちらは私に任せてください!)

 あ、ハチもうちの中にいるよ?家広いからさ?
 ハチ2m以上あるけどゲートで入れてあげたの。

 普段は外の方が快適なんだって。
 だから僕らが要る時だけ家で過ごすそうだ。

 そこからはみんなの疲れを取るのに好きに過ごした。
 1週間ほど何もせず休息タイムだ。

 1週間はハイエルフの面倒は全部みる。
 だからとりあえず何もしなくていいから寛いで、自由を満喫してほしいって伝えた。

 やっと集落から脱したのにすぐに仕事して欲しくないよね。
 自由に慣れて欲しい。仕事はそれからでいいでしょ。
 1週間なんて短すぎるくらいだ。

 クラムはその間料理を教えてもらいにチーズ料理を作ってもらったお姉さんのところへ遊びに行くそう。
 変わりに裁縫を教えてあげるそうだ。

 クラムが自由にできるところが出来て本当にうれしいんだ。
 僕とクラムって街での自由がきかないからさ……

 気軽に話せる人も少ないし。
 楽しそうに遊びに出かけててよかった。

 おばあちゃんも割と出かけてるんだよね。
 ハイエルフとはとても話しやすいみたい。

 人と話すことが出来て楽しそうだ。
 おばあちゃんの苦手意識が少し和らげばいいな。

 ハイエルフを助けたことは僕らにとってもとてもいい方向へ進んだね。

 クラマは狩りをしている。
 美味しい肉探しだ。

 あとその肉を解体して個人的にチーズやミルクと交換していた。
 よっぽど気に入ったらしい。
 それはクラマ用に名前を書いて取っておきなさい。
 むしろ大量に肉を渡されるからハイエルフのお兄さんが困っていたくらいだ。

 避難させてきた魔物はクラムが建てた小屋と柵の中。
 住宅地から少し離れたところに入ってもらっている。
 魔物に関しては僕らはどう面倒みればいいかわからないのでハイエルフの担当の人に完全にお任せだ。

「……ココにも……チーズ食べさせたい」

『もちろん持って帰りなよ?そのチーズとミルクはクラマのなんだから。あと孤児院の希望する子はエデンに連れてきたいと思ってるんだよ。あとちょっと待ってもらえる?』

「……うん……ありがとパパ」

 孤児院の子も早く連れて来たいんだよね。
 ただ、これに関しては希望者って感じになる。

 もう大きい子は冒険者として活動している子もいる。
 街でのコミュニティーを広げている子もいるだろう。

 だからきっと希望者は小さい子になると思うんだよね。
 基盤が整ってからハイエルフと一緒に過ごしてもらおうと思っててさ?

 だから孤児院は後回しにしていたんだ。
 結局まだ僕が話せることも伝えていないし。

 ハイエルフは種族にこだわりはないからね。
 自分達が危険にならないならどの種族と一緒に暮らしてもいいそうだ。

 ハイエルフの基盤が整ったら次は孤児院。
 その時に一緒にラクトさんに来てもらおうかと考えている。

 あ、あと王様も来たいらしい……
 昨日パパっと報告に行ってきたんだ。

「おおお!よかったなぁハイエルフとエステルちゃん……ずっと心配してたんだよ……グス。後のごたごたは俺に任せとけ!ってか全部シラきってやる!うちの国関係ないからな!あっはっは!!」

『シラをきるもなにも僕が独断でやったことだしマジで獣人国にはなんも関係ないぞ。ってかそもそも野良の怖い魔物が暴れただけの話だからな』

「いやースカッとする話聞けたぜ。あ、そうだ……俺もそのエデンっつー場所連れてってくれよ。時間空けるからよ?」

『いいんじゃない?獣人国の王はそもそも味方って伝えてあるよ。なんかあったら相談に乗ってあげてくれない?』

「もちろんだ!あと、クロムの作る国みとかねーとよ?あ、もう1つ……嫁もつれてっていいか……?」

『国じゃねーっての!え、嫁さんって王妃様!?』

「第2夫人とかいねぇから王妃しかいねーよ。世界樹の件にはあいつも頭抱えてたからできれば見せてやりたくてよ……」

 王様は奥さんにすら僕達のことを内緒にしていてくれたらしい。
 単純に氷魔法が使える魔術師が見つかったことにしていたんだそうだ。

 王様が問題ないって言うなら全然話してくれていいと伝えた。

 ということで王妃様も来るらしい。
 王様より庶民派な人なんだって。

 元々平民で冒険者してた時に出会った人らしい。
 ってか王様の冒険者パーティーの残り1人が奥さんだって話だ。
 王様より強いんだって……

 獣人国って立場より強さの方が優先されるから平民が王妃になっても問題ないんだそうだ。
 実力を示せればいいってだけの話みたい。
 分かりやすくていいよね。



 とりあえず皆はそんな感じ。
 そして僕は、休日に入った最初の夜。
 エステルにちゃんと返事をした。

『もう伝えたけどエステルのことはとても大切だ。それに恋愛面に関してもエステルには何の問題もない。僕にはもったいないくらい素敵な人だ。ただ、僕自身に恋愛を当てはめることが今のところ難しい。だから少し待って欲しいんだ』

「もちろんです!そもそも私は皆と家族として過ごせるだけでとても幸せです。つい……街で交際している方を見かけたりしていて……。少し心が焦ってしまっていました。世界一大切だと言ってもらいましたし、これ以上の言葉はありません。ずっとお待ちしてますね♪ふふ♪」

 ずっと集落で物語を見て居た子が急に王都で生活してるんだもん。
 色んな刺激をうけるよね。

『エステルからの気持ちはとても嬉しかった。その気持ちをないがしろにしたりしないよ。僕らの生活が落ち着いて自分を取り巻く環境の問題とか色々整理したいだけだからね?でもちょっと今後そういう方面でも意識してみる!』

「その言葉だけでとても満たされます。ありがとうございます♪では明日デートしましょ?皆のお買い物もありますし!」

『う、うん。了解!なんかいざ面と向かってそういわれると緊張する気がするね……』

 ・
 ・
 ・

 翌朝から2人で王都に出かけた。

『このサンドイッチあまりおいしくないかもしれません……。はいクロムさん、あ~ん』

『あまりおいしくない物をあーんするのはどうなの……』(パクッ)

『どうです?』

『うん、うちの野菜の方が美味しい……いやこれはもう仕方ないでしょ。多分どこ行ってもそうだよね』

『それはそうですね、ふふ♪本に書いているあるようなデートが出来てとてもうれしいです♪』

 どうみてもスライムにエサやってる美少女なだけなんだけどね……
 ダメダメ!そういう事考えちゃダメだ!

 エステルは凄い優しいし理想って言っても過言ではないと思う。
 僕はエステルのことを好きになれるはず……
 意識していけばきっと!!

『そういえば里の皆にお風呂用の泡の実を買って行かないと!』

『そうだった!お風呂とか入ったことないって言ってたし!僕等クリーンできるから忘れてたよ……』

 ……

『このお菓子はクラムちゃん好きそうです!お土産に買って帰りましょ?』

『そうだね、これはかなり甘いし好きそう。僕はちょっとここまでくると苦手かも……』

『クロムさんは甘いものは得意ではないですもんね、ふふ♪』

 ……

『新しいお酒出てるよ!これ買おうよ!』

『はいはい♪いずれ皆にも作ってもらえるといいですね~ふふ♪』


 いいよなぁ。
 ずっとみんなのこと考えてる。

 一緒に生活したらすごい幸せになれそうだ。
 生活はもう一緒にしてるんだけどね。

 ……あれ。僕この子のこと異性としても絶対好きだよね。

 なんで?

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・


 それから1週間。
 だいたいエステルと一緒に居た。

 夜は一緒にお酒飲んだり、一緒に王都に何度も買い物に出かけたり……
 エステルと過ごす時間はずっと意識してたの。

 すごい素敵な子だと思う。
 優しいし気配り上手だしちょっと不器用だけどそれも可愛いし。
 こんなに心から素敵だと思う子なかなかいないよ。

 なのに……
 初日に感じた違和感が全く拭えなかった。



 僕……ドキドキしないんだよ……
 心臓がないからとかじゃない。
 ドキドキって言うのは例えだ。

 恋愛に伴う胸の高鳴りが起きないんだ……
 変な感じがする……

 肺はないけど呼吸している感じはする。
 酸素を吸収してる感覚はあるのに。

 意識しようと必死になって気付いたんだけどさ。
 不思議なほど恋愛感情みたいなものが湧きあがらないの……
 その部分だけ欠落してしまっている感じ。

 今まで意識してないからそうなってないんだって思ってた。
 だってエステル以上の人なんていないもん!

 うちの娘だもん!
 って目線で見るのももう違うのか……

 でもそれは絶対確実!
 クラムは完全に娘だしクラマは息子だしおばあちゃんはおばあちゃんだからね?

 だから僕がこの世界で唯一恋愛目線で好きになれる可能性があるのはエステルだけだ。
 というより改めて考えると絶対におかしい。

 僕の前世のトラウマのせいだけじゃない気がするんだよ。
 交際するのが怖いってだけでドキドキしたりはすると思うんだよ。
 そんなの自然になるものじゃんか?

 恋愛に不安はあるけれど、とても素敵な子だなって思って自然に交際に発展するとかそれを拒否してしまう程ではないんだよ……

 それなのに恋愛してることを実感する部分が全くない。



 なんでだ……?



 恐怖は感じる。
 食欲もある。
 ただこの体に睡眠欲はない。

 寝ているのは僕の意識的なものだ。
 頭を休息させたいと思ってのこと。

 異性に対する感情みたいなものが沸かないってことは……
 性欲がない……?

 そうだよ!ってかあるわけない!
 スライムだもん!

 交際とか交配とかしないよ!
 寝たい!とすら思わない体だよ!?

 僕が恥ずかしい!って思うのは僕の意識的な部分なんだよ。
 実際恥ずかしいと思うときに心臓が鼓動を打つ感覚……

 そう言うのは今までなかったかもしれない……
 全然意識してなかった。

 全部僕が記憶補完してるだけなんだ……
 僕が恥ずかしい事だと認識しているから反応してただけだ……

 そう考えてみるとこの世界に来てから一度もそんな高鳴りを感じたことがない。
 綺麗な人をみて美人だとは頭で思ってもドキドキしたことなんてないぞ……

 怖くないはずなのに怖いって高所恐怖症の件もそうじゃん!
 あれも記憶補完で怖いと思い込んでいるだけだったもん。

 恐怖は頭が反応すれば成り立つ……
 わかった。それの逆だ……

 僕が記憶補完でどうにかなる部分の感情はカバーできる。
 家族を守りたいって気持ちも僕の意識的な部分が強い。

 知られていないだけで同族を守ろうとする本能はスライムにもあるのかもしれない。

 生理現象的な部分も大丈夫。
 何かを食べて美味しいと思う仕組み。

 楽しいことを楽しいと思う仕組み。
 それはこの体にも備わっている。
 野良スライムだって魔力に飛びついてくる。

 誰かを好きになる気持ちって頭で考えるだけのことじゃないもん。
 記憶じゃ補完できないよ。
 僕はエステルに初めて出会ったんだから……

 頭と体どっちもついてきて初めて好きって言える気がする。
 だから僕の頭はこんなにモヤモヤしているんだ……

 ……そっか。
 僕に恋愛ができるはずなかったんだ。
 誰かに恋をする仕組みがスライムの体には恐らくない。

 今の僕には……
 人間のときにあった欲求がもうないんだから……
 だって僕は、人間じゃないんだから……
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~

月神世一
ファンタジー
紹介文 「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」 そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。 失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。 ​「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」 ​手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。 電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。 さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!? ​森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、 罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、 競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。 ​これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。 ……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...