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221話 - 神力
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≪じゃあ、君の言葉に合わせて答えてあげましょうか。志望動機は?ぷっ、ふふふ≫
『志望動機は僕の体を変える為だっつっとろーがッ!!』
≪あっははは!はぁ~無理!笑い死んじゃう!うっふふふふ……≫
うぐぐぐぐg
……なにわろてんねん!!
≪はぁ、はぁ。あーぁ。ここ1万年で1番面白かったわ~。皆にも聞かせてあげたかったわよ≫
『……ってか僕が何考えてるかわかってんでしょ?何がそんなに面白いんすか……』
≪分かってるからなんでそんな言葉のチョイスするのかってところが面白いんじゃないの≫
なんか変な言葉選びしたかな……
働きたいとしか言いようないと思うんだけど……
≪じゃあ、まぁ面接してあげましょうか?志望動機は聞いたし、次は自己PRかしら、ふふふ……≫
絶対僕で遊んでるだろ……
≪ちょっと遊んだかしら?あ、そうだわ。自己PRの前になんで働くなんて発想になったのか言ってみなさいな≫
……
『カルマ値』
≪それがなに?≫
『このカルマ値って言葉僕に合わせて使ってるだけですよね』
転生時、1番最初に僕がわかりやすいようにこの言葉を選んでくれたんだ。
それからこの言葉は神様との話でよく出てくる。
≪そうね?まさかこんな私達のシステムにがっついてくる子だと思わなかったもの。普通に生きていれば私とこんなに話すこともなかったわ。この言葉を使うのもあの時だけだと思ったわね≫
うん。僕もそのつもりでしかなかった。
こんな変な境遇に産まれちゃうと思わなかったから。
神様とこんなに話す事があるとも思わなかったし。
≪君に1番認識してもらえそうな言葉選びをしたつもりよ?≫
カルマ値ねぇ……。
わかりやすい、のかなぁ。
僕それで結構誤解してた気がするんだけれど……
≪誤解?≫
『このカルマ値って数値を基準に転生を決めてるんでしたっけ?』
≪そういったわね?≫
『その基準は僕ら判断ではなくて神様基準ですよね?』
≪その通りよ?≫
僕等の基準でいい事したとか悪い事したとかは関係ない。
輪廻が巡るってスケールでの基準なんだ。
『で、僕と神様が話すのにもこれを消費していると』
≪その通りよ?≫
神様は高度文明の人類……
いや、人類なのかは知らないけれどそこは置いておいて。
神様が文明を作っている理由はエネルギーの回収。
そしてこれは神様にとってのお仕事。
ソフィア様がずっと言っているんだ。
私達は仕事をしているだけ。
神ではないって。
≪合っているわ?というよりそのまま私が話しているもの≫
『僕と話すのにも、神様の力を使うのにも、輪廻を巡らせるのにもカルマ値が必要。というより、神様が居る高度文明の世界ではこの通称カルマ値ってエネルギーを消費して生活やその他全ての文明を回しているんじゃないですか?』
僕等で言うところの電気だよ。
仕事にも必要だし、生活にも必要。
もちろん僕と通信するのにもエネルギーは必要になるよね。
じゃあ通信しまくったら足りなくなるよ。
『僕が沢山のチートがもらえたのは、僕が前世までに神エネルギーを溜めまくって使い所が無かったから。ソフィア様がよく等価交換って言ってるのは、僕が神エネルギーを使いたいなら自分で溜めろって遠回しに言ってただけなんじゃないです?来世しっぺ返し喰らうぞって。合ってますか?』
パチパチパチパチ
≪おー。すごいわ。完璧よ≫
『僕都合で理を捻じ曲げると運命がかわる。悪い方向に。でしたっけ。言い方を変えれば、僕都合で理を捻じ曲げると多大なエネルギーを消費する。というより来世僕に使う為のエネルギー無くなるんですもんね。そりゃ来世も悪くなるよ。前倒しでエネルギー使っちゃってるだけじゃないですか』
≪ええ、その通りよ。本来君達の文明から私達の文明のエネルギーを直接使うなんてこと出来ないのよ。でも君は間接的に私達のエネルギーを消費する依頼を私に出せてしまうでしょ?でも軽率にそんなことしたら来世やこの後の人生の為に君が貯蓄しているエネルギーが無くなってしまうのよ≫
考えてみればそうだなって思う事ばっかりだ。
『これも多分隠してないでしょ?』
≪えぇ、君から聞かれること以外話さないからね。言ってないだけだわ?隠し事は無いわよ。私に何も不都合無いもの。生活の為にエネルギー溜めてるなんて当たり前のことじゃない≫
そうだよ。
神様にとって電気代稼いでるようなもんなんだよこれ。
文明が僕等より進みすぎてて僕等からすれば神の力に見えてるだけって話だ。
≪その通りよ。私を含め君が知ってる他の私達の文明人からすればただ生活してるだけだわ?そりゃ神とか言われたら笑うわよ。敬う必要もないわ。君は例えばタイムスリップできて過去の人と会ったとして、その人に自分の方が偉いとか言う?≫
『言わないっす。過去の時代の人と会えたら動物の狩り方とか火の起こし方教えて欲しいくらいっすね。むしろ厳しい環境で生き抜けていることを敬います』
≪でしょ?私は古代文明の人々を尊敬している。むしろ古い文明の人々からも得るものも沢山あるわよ。私は君と話していて楽しいって言ったでしょ?こんなこと出来ることってないもの。ありがたいことだわ。それを偉そうに自分が神とか言ってたらアホね≫
イタいやつだな……。
まぁそういう人も居なくはなさそう……。
石器時代の人の目の前でパソコン使ってこれは魔法だよってか?
あいたたたたたたたたた。
それにしても……
『カルマ値って言葉がよくわからなくしてましたね。どうしても魂の善悪イメージがついちゃって……。エネルギーに人の善悪なんて関係ないですよねぇ』
≪あら、ちょっとズレたわね≫
あれ?ここでズレたの!?
≪カルマ値って言ったのには理由があるのよ?いいわ、もうここまで理解してるなら教えてあげる≫
あ、もう教えてもらえるんだ?
ちょっとワクワクするな、こういう話。
≪ずっと言ってるけど、君の運命に関わりそうなこと以外特に秘密にするようなことはないわよ?神エネルギー、まぁ略して神力とでもいいましょうか?エネルギーの名称は君に言っても仕方から言ってないだけよ。知らないエネルギーの名称知りたい?君の言葉に変換すると、HPT5029J7……≫
あ、だいじょぶっす。
神力でいいっす。
≪さて、面接前に弊社の説明会をしてあげましょうか≫
弊社の説明会って……。
ソフィア社なのかここは。
そのノリまだ続けるんだ。
≪そんなダサい名前嫌よ。例えば、そうね……。あなたが大嫌いな貴族さんの話をしましょうか。違法奴隷を囲ってたやつね?≫
あぁ、クルードね。
もうあいつの名前だけしっかり覚えちゃった。
≪あいつは大勢の人生を潰したの。本来違法奴隷にならなければ産み出せたはずの何人ものエネルギーが水の泡になったのよ≫
……ほう。
仕事の妨害をしてたって感じかな。
そして何人ものエネルギーを自分の肥やしの為だけに使っていた。
神様風に言えばこんな感じだろうね。
≪その通り。私達が使うエネルギー、神力はね?人々が普通に生活をしてても溜まるし、経済が発展すると回収効率が上がる。結果的に世界や人々にとって善行をすればより多くの神力が溜まることになるのよ。仕事頑張ったら給料沢山もらえるでしょ?それと一緒≫
なるほど……
経済が発展すると効率が上がるってことは……
自分が周囲に及ぼした影響や先の経済効果とかも入ってくるのか。
≪ええ。逆に、不幸になると次第に損失が上回ってしまうものなの。あのクルードという貴族は違法な事にまで手を染めて人々を苦しめて生活を奪ったのよ?それに先代が築いてきた文明を衰退させた。本来人1人が生涯生み出す神力を平均1とすれば……、えっと、げ……。あいつ1人のせいで予想値からマイナス1896よ。最悪。見なければ良かったわ……≫
他の人が生み出すはずだった神力があいつのせいで消えちゃったのか。
それどころか元あった文明も衰退させてる……
あいつの領酷い事になってそうだもんな。
僕が見た豊穣村もすごく寂れてたし。
≪ここまでマイナス値を産み出すやつもなかなかいないわね。生きてるだけで数値はプラスなんだもの。せいぜいー3~+3くらいの誤差しか起こらないのよ。人々に影響を及ぼすような地位に就いてまで悪行を故意に行わないとこんなことにならないわ≫
『その負債どうするんですか?』
≪もちろん負債はあの貴族自身に払わせるわ?あの魂の生まれ変わりに使うはずだった神力をカットする。輪廻何周分も虫以下かしら?あまり酷いとデリートかな?転生時に記憶を消しても魂の本質って残るのよ。細かい計算はシステムがするわね≫
ちゃんと善行も悪行も自分が生み出したモノが自分に帰ってくることになるんだな。
それにしても……
『最高だな!スカッとした!』
≪えぇ、因果応報よね。私も別に聖人じゃないもの。聖人してても利益生み出せないわ≫
なるほど。
それでカルマ値。
僕は逆にエネルギーだって思って単純にものを捉えすぎたか。
そんな広範囲の事だとは思ってなかったなぁ……。
≪まぁそういう事よ。だからカルマ値。君の記憶から都合のいい言葉を取っただけなんだけど、言い得て妙じゃない?単純なエネルギー効率とは訳が違うのよね≫
最終的にはエネルギー効率のことで合ってる。
ただ善行をしている方が結果としてエネルギーは沢山回収できることがおおい、と。
僕らの生き様?が全て影響してくるんだな。
≪そうね。だから義賊なんかは判断難しいわねぇ。片や悪、片やヒーローでしょ?まぁその辺りはシステムが勝手にエネルギー回収率を見て判断するんですけど。活動内容によって変わるわね≫
へぇ~。確かに……。
自分が善と思ったことが広範囲で見るとそうであるとも限らないしね。
逆も然りだ。
『なるほど……。隠してないのは分かりましたけど、それを僕が聞いてエネルギーを溜めに行ったら運命変わりません?』
≪そんな単純に変わるものじゃないのよ。良いことをしようとすると失敗のリスクも上がるわ。それに君そんなことするの?≫
『興味ないですね。僕はそれを知ったところでやりたいことやるだけです。善行つもうとは思わないっすわ。家族と楽しく生活出来ればそれでいいです』
≪でしょ?それに君はもう、自分である程度察知して神力稼ごうとしてたじゃない。運命何も変わってないわよ。で、弊社の説明会はこれで終わりとして、自己PRは?≫
自己PRっていわれてもなぁ……
出来ることダンジョンの魔物倒すことくらいだけど……
『その神力の回収にダンジョンの魔力も含まれてるんですよね?それはそう言ってたし。魔力も神力の素なんでしょ?じゃないとアイテムボックスの時に僕のMP取って行かないじゃないですか。あれ僕の神力を使わないように僕の魔力で補ってくれたんでしょ?』
≪うん、わかってるじゃない?≫
『善行とかよくわからんし、するつもりもないけど、ダンジョンの魔物を倒しまくってエネルギーを溜める事が出来るなら僕でもできません?』
≪へぇ。それでお仕事って表現したのね?≫
僕、フロアの魔物一掃しまくってるもん。
本来勝手に倒し合うように魔素に魔物の形をとらせたんでしょ?
僕が介入して回転させまくれば僕でも仕事できないか?
ってかダンジョンの魔物倒しまくってたら絶対プラスになるのでは……
≪そうはならないわ。ダンジョンの魔物が稼ぐ神力はマイナスになるもの。例えばそこで手に入れた魔石を使って悪行でもしてみなさい?多大にマイナスよ?大きな力には大きな損失も伴うわ≫
確かにそうか。
本当に僕が思ってるような単純なことにはならないんだな。
『まぁ、だから僕が消費する分のエネルギーは僕が稼ぎますってことです。あ、いや、稼ごうと思ったんですけどねぇ……』
通信費くらいこれで溜めたらソフィア様と早く話せるかなと思ったのに。
そうはならなかったんだよね。
むしろ逆に遅くなってたんだよ。
僕の想像外れてるのかなぁ……
≪外れてないわよ≫
あれ、じゃあなんで応答遅かったんだ……?
え、じゃあ僕なんかやっちゃって神力マイナスになってる!?
≪なってないわよ≫
えぇ……
じゃあなんでだ……
『じゃあ、神力溜めるとして……。初期費用の億単位の魔力ってどれくらいで集まりますかね?通信費も溜まってなかったならかなり時間かかりそうだなぁ……。神力に変換したらどれくらいっすか?』
≪溜まってるわよ?≫
は!?
≪というか私との通信レベルならとっくに溜まってたわよ。もうハイエルフ助けた後くらいに。かなり時間巻いたわね?≫
はい!?
≪その後君が体のことに悩みだして、私に話しかけてくる前に自分で神力溜めようとし始めたわよね?で、私はもうダンジョンの魔物に寄生するって件が要望に来ると思ってたから、それに消費する神力が足りるまで話に応答しなかっただけの話。わざわざ話してから今から溜めてきなさい?って言うのエネルギーの無駄じゃない≫
『じゃあ、僕の予想はあらかた当たってるけど節約する為に黙ってたって感じです?』
≪そうよ?≫
くっそ……
効率厨め…………
≪あぁ、私が効率厨なのは認めるけれど、ここに関しては関係ないの。そのエネルギーで人の人生変わるのよ?君の神力を無駄に使えないわ≫
なるほど……
そう言われればそうなのか……。
『ちなみにこの通信にどれくらいエネルギー消費してるんですか……?』
≪ん?今日の深夜活動の分でおつりがくるくらい≫
『それくらい払うよっ!!』
≪それくらいっていうけど……。クロムくんは今日魔物を5498体倒してるのよ?それだけじゃないわ。それを倒すのに全力で魔力使って魔法打ちまくってるでしょ。君の魔力一般人何人分だと思ってるのよ。人が一生かかってもそんなエネルギー溜められないわよ。君達の文明の人1人分の人生で得られる神力で次元の違うここになんて1度も通信できないのよ?そんなこと出来てたら通信しまくるわよ。違う次元よ?違う星に通信しているレベルじゃないのよ?≫
うっわ……そうか……。
国際通話でも通信代が高くなる地球……。
僕が今居る星の文明はさらに前の文明。
もはや隣の村に電話も出来ないんだ。
それが違う星、違う銀河、違う次元……
金額換算したらどれくらいになるんだろうか。
こっわ。
って僕そんなに魔物倒してるんだね。
もう見てなかったよ。
それにカウントしてるんだ……。
でもそれ続けてたら神力溜まりまくるけどなぁ……
≪その分こうやって消費してますけどね?君は疑似生命体に魂入れられるようにするんでしょ?やっぱり莫大に神力つかうじゃない≫
あ、そうか……
そうだった。
≪理由なくダンジョンの魔物ずっと倒すの?≫
『嫌です。興味ないです』
≪でしょ?理由なくそんなことしたりしないわ。大きなエネルギーはそれ相応の大きな消費を伴って生み出されるものなのよ。ね?カルマ値、上手くできてるでしょ?≫
そうだな。
僕がこんなにエネルギーを産み出せるのは神様と通信できるからだ。
ただ、これは諸刃の剣だ。
僕が行動を間違えると影響が多大に及ぶってことだ。
エネルギーの損失に直結する。
≪それをうまく回しているのが私達ってわけ。私達にも文明を築く法律のようなものがあって、人の人生を左右するようなことを無償で私達から伝えてはいけないの。君が望んで、ちゃんとそれ相応の対価を貰ってなら教えられるわ?≫
なるほど。
だからちゃんと神力払いますって言わないと神検索は使えないってことだな。
そんな便利なことが出来るのに無料なわけないよな。
有料サイトってことだ。
≪そうね。さらに限度があるのよ。アドバイスが限界。攻略のアドバイスはできるけれど、答えを出してはダメなのよ。だから君の寄生先に直結するようなことは私からは言えない。理解した?≫
『わかりました!ありがとうございます!』
すごい色んな謎が解けてスッキリした気分だ。
……でも寄生先どうするかな。
『とりあえず、一旦ダンジョンの魔物に寄生する件は対価払えますよね?僕の仕事の件は了承して貰えるんです?雇ってもらえるんですか?』
≪……弱いわね。ダメ≫
え!?ここにきて僕落とされるの!?
『志望動機は僕の体を変える為だっつっとろーがッ!!』
≪あっははは!はぁ~無理!笑い死んじゃう!うっふふふふ……≫
うぐぐぐぐg
……なにわろてんねん!!
≪はぁ、はぁ。あーぁ。ここ1万年で1番面白かったわ~。皆にも聞かせてあげたかったわよ≫
『……ってか僕が何考えてるかわかってんでしょ?何がそんなに面白いんすか……』
≪分かってるからなんでそんな言葉のチョイスするのかってところが面白いんじゃないの≫
なんか変な言葉選びしたかな……
働きたいとしか言いようないと思うんだけど……
≪じゃあ、まぁ面接してあげましょうか?志望動機は聞いたし、次は自己PRかしら、ふふふ……≫
絶対僕で遊んでるだろ……
≪ちょっと遊んだかしら?あ、そうだわ。自己PRの前になんで働くなんて発想になったのか言ってみなさいな≫
……
『カルマ値』
≪それがなに?≫
『このカルマ値って言葉僕に合わせて使ってるだけですよね』
転生時、1番最初に僕がわかりやすいようにこの言葉を選んでくれたんだ。
それからこの言葉は神様との話でよく出てくる。
≪そうね?まさかこんな私達のシステムにがっついてくる子だと思わなかったもの。普通に生きていれば私とこんなに話すこともなかったわ。この言葉を使うのもあの時だけだと思ったわね≫
うん。僕もそのつもりでしかなかった。
こんな変な境遇に産まれちゃうと思わなかったから。
神様とこんなに話す事があるとも思わなかったし。
≪君に1番認識してもらえそうな言葉選びをしたつもりよ?≫
カルマ値ねぇ……。
わかりやすい、のかなぁ。
僕それで結構誤解してた気がするんだけれど……
≪誤解?≫
『このカルマ値って数値を基準に転生を決めてるんでしたっけ?』
≪そういったわね?≫
『その基準は僕ら判断ではなくて神様基準ですよね?』
≪その通りよ?≫
僕等の基準でいい事したとか悪い事したとかは関係ない。
輪廻が巡るってスケールでの基準なんだ。
『で、僕と神様が話すのにもこれを消費していると』
≪その通りよ?≫
神様は高度文明の人類……
いや、人類なのかは知らないけれどそこは置いておいて。
神様が文明を作っている理由はエネルギーの回収。
そしてこれは神様にとってのお仕事。
ソフィア様がずっと言っているんだ。
私達は仕事をしているだけ。
神ではないって。
≪合っているわ?というよりそのまま私が話しているもの≫
『僕と話すのにも、神様の力を使うのにも、輪廻を巡らせるのにもカルマ値が必要。というより、神様が居る高度文明の世界ではこの通称カルマ値ってエネルギーを消費して生活やその他全ての文明を回しているんじゃないですか?』
僕等で言うところの電気だよ。
仕事にも必要だし、生活にも必要。
もちろん僕と通信するのにもエネルギーは必要になるよね。
じゃあ通信しまくったら足りなくなるよ。
『僕が沢山のチートがもらえたのは、僕が前世までに神エネルギーを溜めまくって使い所が無かったから。ソフィア様がよく等価交換って言ってるのは、僕が神エネルギーを使いたいなら自分で溜めろって遠回しに言ってただけなんじゃないです?来世しっぺ返し喰らうぞって。合ってますか?』
パチパチパチパチ
≪おー。すごいわ。完璧よ≫
『僕都合で理を捻じ曲げると運命がかわる。悪い方向に。でしたっけ。言い方を変えれば、僕都合で理を捻じ曲げると多大なエネルギーを消費する。というより来世僕に使う為のエネルギー無くなるんですもんね。そりゃ来世も悪くなるよ。前倒しでエネルギー使っちゃってるだけじゃないですか』
≪ええ、その通りよ。本来君達の文明から私達の文明のエネルギーを直接使うなんてこと出来ないのよ。でも君は間接的に私達のエネルギーを消費する依頼を私に出せてしまうでしょ?でも軽率にそんなことしたら来世やこの後の人生の為に君が貯蓄しているエネルギーが無くなってしまうのよ≫
考えてみればそうだなって思う事ばっかりだ。
『これも多分隠してないでしょ?』
≪えぇ、君から聞かれること以外話さないからね。言ってないだけだわ?隠し事は無いわよ。私に何も不都合無いもの。生活の為にエネルギー溜めてるなんて当たり前のことじゃない≫
そうだよ。
神様にとって電気代稼いでるようなもんなんだよこれ。
文明が僕等より進みすぎてて僕等からすれば神の力に見えてるだけって話だ。
≪その通りよ。私を含め君が知ってる他の私達の文明人からすればただ生活してるだけだわ?そりゃ神とか言われたら笑うわよ。敬う必要もないわ。君は例えばタイムスリップできて過去の人と会ったとして、その人に自分の方が偉いとか言う?≫
『言わないっす。過去の時代の人と会えたら動物の狩り方とか火の起こし方教えて欲しいくらいっすね。むしろ厳しい環境で生き抜けていることを敬います』
≪でしょ?私は古代文明の人々を尊敬している。むしろ古い文明の人々からも得るものも沢山あるわよ。私は君と話していて楽しいって言ったでしょ?こんなこと出来ることってないもの。ありがたいことだわ。それを偉そうに自分が神とか言ってたらアホね≫
イタいやつだな……。
まぁそういう人も居なくはなさそう……。
石器時代の人の目の前でパソコン使ってこれは魔法だよってか?
あいたたたたたたたたた。
それにしても……
『カルマ値って言葉がよくわからなくしてましたね。どうしても魂の善悪イメージがついちゃって……。エネルギーに人の善悪なんて関係ないですよねぇ』
≪あら、ちょっとズレたわね≫
あれ?ここでズレたの!?
≪カルマ値って言ったのには理由があるのよ?いいわ、もうここまで理解してるなら教えてあげる≫
あ、もう教えてもらえるんだ?
ちょっとワクワクするな、こういう話。
≪ずっと言ってるけど、君の運命に関わりそうなこと以外特に秘密にするようなことはないわよ?神エネルギー、まぁ略して神力とでもいいましょうか?エネルギーの名称は君に言っても仕方から言ってないだけよ。知らないエネルギーの名称知りたい?君の言葉に変換すると、HPT5029J7……≫
あ、だいじょぶっす。
神力でいいっす。
≪さて、面接前に弊社の説明会をしてあげましょうか≫
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ソフィア社なのかここは。
そのノリまだ続けるんだ。
≪そんなダサい名前嫌よ。例えば、そうね……。あなたが大嫌いな貴族さんの話をしましょうか。違法奴隷を囲ってたやつね?≫
あぁ、クルードね。
もうあいつの名前だけしっかり覚えちゃった。
≪あいつは大勢の人生を潰したの。本来違法奴隷にならなければ産み出せたはずの何人ものエネルギーが水の泡になったのよ≫
……ほう。
仕事の妨害をしてたって感じかな。
そして何人ものエネルギーを自分の肥やしの為だけに使っていた。
神様風に言えばこんな感じだろうね。
≪その通り。私達が使うエネルギー、神力はね?人々が普通に生活をしてても溜まるし、経済が発展すると回収効率が上がる。結果的に世界や人々にとって善行をすればより多くの神力が溜まることになるのよ。仕事頑張ったら給料沢山もらえるでしょ?それと一緒≫
なるほど……
経済が発展すると効率が上がるってことは……
自分が周囲に及ぼした影響や先の経済効果とかも入ってくるのか。
≪ええ。逆に、不幸になると次第に損失が上回ってしまうものなの。あのクルードという貴族は違法な事にまで手を染めて人々を苦しめて生活を奪ったのよ?それに先代が築いてきた文明を衰退させた。本来人1人が生涯生み出す神力を平均1とすれば……、えっと、げ……。あいつ1人のせいで予想値からマイナス1896よ。最悪。見なければ良かったわ……≫
他の人が生み出すはずだった神力があいつのせいで消えちゃったのか。
それどころか元あった文明も衰退させてる……
あいつの領酷い事になってそうだもんな。
僕が見た豊穣村もすごく寂れてたし。
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ちゃんと善行も悪行も自分が生み出したモノが自分に帰ってくることになるんだな。
それにしても……
『最高だな!スカッとした!』
≪えぇ、因果応報よね。私も別に聖人じゃないもの。聖人してても利益生み出せないわ≫
なるほど。
それでカルマ値。
僕は逆にエネルギーだって思って単純にものを捉えすぎたか。
そんな広範囲の事だとは思ってなかったなぁ……。
≪まぁそういう事よ。だからカルマ値。君の記憶から都合のいい言葉を取っただけなんだけど、言い得て妙じゃない?単純なエネルギー効率とは訳が違うのよね≫
最終的にはエネルギー効率のことで合ってる。
ただ善行をしている方が結果としてエネルギーは沢山回収できることがおおい、と。
僕らの生き様?が全て影響してくるんだな。
≪そうね。だから義賊なんかは判断難しいわねぇ。片や悪、片やヒーローでしょ?まぁその辺りはシステムが勝手にエネルギー回収率を見て判断するんですけど。活動内容によって変わるわね≫
へぇ~。確かに……。
自分が善と思ったことが広範囲で見るとそうであるとも限らないしね。
逆も然りだ。
『なるほど……。隠してないのは分かりましたけど、それを僕が聞いてエネルギーを溜めに行ったら運命変わりません?』
≪そんな単純に変わるものじゃないのよ。良いことをしようとすると失敗のリスクも上がるわ。それに君そんなことするの?≫
『興味ないですね。僕はそれを知ったところでやりたいことやるだけです。善行つもうとは思わないっすわ。家族と楽しく生活出来ればそれでいいです』
≪でしょ?それに君はもう、自分である程度察知して神力稼ごうとしてたじゃない。運命何も変わってないわよ。で、弊社の説明会はこれで終わりとして、自己PRは?≫
自己PRっていわれてもなぁ……
出来ることダンジョンの魔物倒すことくらいだけど……
『その神力の回収にダンジョンの魔力も含まれてるんですよね?それはそう言ってたし。魔力も神力の素なんでしょ?じゃないとアイテムボックスの時に僕のMP取って行かないじゃないですか。あれ僕の神力を使わないように僕の魔力で補ってくれたんでしょ?』
≪うん、わかってるじゃない?≫
『善行とかよくわからんし、するつもりもないけど、ダンジョンの魔物を倒しまくってエネルギーを溜める事が出来るなら僕でもできません?』
≪へぇ。それでお仕事って表現したのね?≫
僕、フロアの魔物一掃しまくってるもん。
本来勝手に倒し合うように魔素に魔物の形をとらせたんでしょ?
僕が介入して回転させまくれば僕でも仕事できないか?
ってかダンジョンの魔物倒しまくってたら絶対プラスになるのでは……
≪そうはならないわ。ダンジョンの魔物が稼ぐ神力はマイナスになるもの。例えばそこで手に入れた魔石を使って悪行でもしてみなさい?多大にマイナスよ?大きな力には大きな損失も伴うわ≫
確かにそうか。
本当に僕が思ってるような単純なことにはならないんだな。
『まぁ、だから僕が消費する分のエネルギーは僕が稼ぎますってことです。あ、いや、稼ごうと思ったんですけどねぇ……』
通信費くらいこれで溜めたらソフィア様と早く話せるかなと思ったのに。
そうはならなかったんだよね。
むしろ逆に遅くなってたんだよ。
僕の想像外れてるのかなぁ……
≪外れてないわよ≫
あれ、じゃあなんで応答遅かったんだ……?
え、じゃあ僕なんかやっちゃって神力マイナスになってる!?
≪なってないわよ≫
えぇ……
じゃあなんでだ……
『じゃあ、神力溜めるとして……。初期費用の億単位の魔力ってどれくらいで集まりますかね?通信費も溜まってなかったならかなり時間かかりそうだなぁ……。神力に変換したらどれくらいっすか?』
≪溜まってるわよ?≫
は!?
≪というか私との通信レベルならとっくに溜まってたわよ。もうハイエルフ助けた後くらいに。かなり時間巻いたわね?≫
はい!?
≪その後君が体のことに悩みだして、私に話しかけてくる前に自分で神力溜めようとし始めたわよね?で、私はもうダンジョンの魔物に寄生するって件が要望に来ると思ってたから、それに消費する神力が足りるまで話に応答しなかっただけの話。わざわざ話してから今から溜めてきなさい?って言うのエネルギーの無駄じゃない≫
『じゃあ、僕の予想はあらかた当たってるけど節約する為に黙ってたって感じです?』
≪そうよ?≫
くっそ……
効率厨め…………
≪あぁ、私が効率厨なのは認めるけれど、ここに関しては関係ないの。そのエネルギーで人の人生変わるのよ?君の神力を無駄に使えないわ≫
なるほど……
そう言われればそうなのか……。
『ちなみにこの通信にどれくらいエネルギー消費してるんですか……?』
≪ん?今日の深夜活動の分でおつりがくるくらい≫
『それくらい払うよっ!!』
≪それくらいっていうけど……。クロムくんは今日魔物を5498体倒してるのよ?それだけじゃないわ。それを倒すのに全力で魔力使って魔法打ちまくってるでしょ。君の魔力一般人何人分だと思ってるのよ。人が一生かかってもそんなエネルギー溜められないわよ。君達の文明の人1人分の人生で得られる神力で次元の違うここになんて1度も通信できないのよ?そんなこと出来てたら通信しまくるわよ。違う次元よ?違う星に通信しているレベルじゃないのよ?≫
うっわ……そうか……。
国際通話でも通信代が高くなる地球……。
僕が今居る星の文明はさらに前の文明。
もはや隣の村に電話も出来ないんだ。
それが違う星、違う銀河、違う次元……
金額換算したらどれくらいになるんだろうか。
こっわ。
って僕そんなに魔物倒してるんだね。
もう見てなかったよ。
それにカウントしてるんだ……。
でもそれ続けてたら神力溜まりまくるけどなぁ……
≪その分こうやって消費してますけどね?君は疑似生命体に魂入れられるようにするんでしょ?やっぱり莫大に神力つかうじゃない≫
あ、そうか……
そうだった。
≪理由なくダンジョンの魔物ずっと倒すの?≫
『嫌です。興味ないです』
≪でしょ?理由なくそんなことしたりしないわ。大きなエネルギーはそれ相応の大きな消費を伴って生み出されるものなのよ。ね?カルマ値、上手くできてるでしょ?≫
そうだな。
僕がこんなにエネルギーを産み出せるのは神様と通信できるからだ。
ただ、これは諸刃の剣だ。
僕が行動を間違えると影響が多大に及ぶってことだ。
エネルギーの損失に直結する。
≪それをうまく回しているのが私達ってわけ。私達にも文明を築く法律のようなものがあって、人の人生を左右するようなことを無償で私達から伝えてはいけないの。君が望んで、ちゃんとそれ相応の対価を貰ってなら教えられるわ?≫
なるほど。
だからちゃんと神力払いますって言わないと神検索は使えないってことだな。
そんな便利なことが出来るのに無料なわけないよな。
有料サイトってことだ。
≪そうね。さらに限度があるのよ。アドバイスが限界。攻略のアドバイスはできるけれど、答えを出してはダメなのよ。だから君の寄生先に直結するようなことは私からは言えない。理解した?≫
『わかりました!ありがとうございます!』
すごい色んな謎が解けてスッキリした気分だ。
……でも寄生先どうするかな。
『とりあえず、一旦ダンジョンの魔物に寄生する件は対価払えますよね?僕の仕事の件は了承して貰えるんです?雇ってもらえるんですか?』
≪……弱いわね。ダメ≫
え!?ここにきて僕落とされるの!?
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