食の雑学

13-無洗米を使う意味を改めて考えてみましょう

私の住んでいる場所では最近、以前にも増して無洗米のアピールが強まった気がします。

無洗米と言うと綺麗なお米と言う想像をしている人も多いかもしれませんね。


確かに炊くときに研ぐ必要のないお米ということで綺麗なお米というイメージでも間違いはないのかもしれませんが…


でも単純に汚れを落とし綺麗にするだけであれば、それほどまでに無洗米のアピールを強める気はしなくてもいいとは思います。

と言うことは…

「普通に食べる以外も無洗米を使う理由というのがある」

ということになりますよね？

なので今回はその辺りについて述べていくことにしましょう。

そもそも正しく無洗米について言うと、お米の表面についている肌ヌカと言われるヌカを取り除いたのが無洗米です。

たまに玄米を炊いた時に状態によっては何か臭いがするのをご存じでしょうか？

あの時の臭いのことをヌカくさいなどと言ったりもします。

そして、その時の臭いの原因というのが、主にはこの肌ヌカのことです。


なので、この肌ヌカは食べたとしても正直美味しくはありません。

そこでなるべく綺麗に肌ぬかを落とした方がいいのですが、ハッキリ言って私たちが水でジャバジャバと研いで落とすよりも、専門家に任せるのが綺麗に落ちるので美味しく食べられるんですよね。

と言うのが先ず一つ目の問題としてあげられ、続いてが本日のメインになるような気がします。

と言うのもこれは厄介な理由と言うやつで、お米を研いだ後の水(研ぎ汁)あれをみなさんは普段どうしていますか？

実はあの研ぎ汁の中にはリンや窒素などと言った物質が含まれていて、これらの物質は普通に生活排水として流された場合は下水処理施設の処理では間に合わないことがあり、そのまま流されると今度はそれらが海に流されることでプランクトンなどの餌さとなり赤潮などと関連付く可能性が出てきます。

どうしてそんな事になってしまうのかと言いますと、実は研ぎ汁に含まれているリンや窒素系の化合物というのは肥料の成分としても使われるようで、これが海に流されることでプランクトンなどにとって良い養分となり過剰な成長に繋がっていくようです。


なので自分が毎日お世話になっている食べ物でありながら、自分の知らない循環の中で巡りめぐった結果環境汚染の原因に結び付くということになります。

また対策方法で自分が何かを犠牲にしなければいけないというのであれば、考える必要もあるのですが、美味しさをプラスしていくことで環境を守るということに繋がります。

それなら専門の業者の方でしっかりと処理をしてもらった無洗米の方が安心なのではないでしょうか。

ちなみにごく少数の人は無洗米と玄米・精米を比べた時、同じ価格であっても無洗米が一番軽いので値段が高いと言われますが…

それは玄米→精米→無洗米となるに従い不要な物質を取り除くので無洗米が一番軽いに決まっています。

結果として食べる糧は３つで変わりはありません。

最近では通販などで同価格で無洗米か玄米かなど米の状態を無料で選べる業者も増えてきているので、コスト的な面でのネックはほぼないと言えるはずです。