食の雑学

27-お酒が進んで舌が回らなくなったらタンの話をしようという話

一言で牛肉とは言っても実に様々な部位があり、種類や食べ方など非常に多くなってしまいますが、他の部位とは違いコリコリとした食感で煮ても焼いても食べられるお肉と言うと…

みなさまご存じの牛タンですよね。

元々、牛タンのタンと言うのはtongue[英語で「舌」]と言う言葉が由来で、ステーキやシチューなどで食べる時は一口サイズに切り分けられていることがほとんどですが…

実際には幅は数㎝でも長さは数十㎝ほどにもなる大きめの部位だと言うのはご存じでしたでしょうか？

なので私たちが食べるときには単純に食べやすいようにしているだけになります。

そんな牛タンだけに、当然ですが筋肉のつき方や動き方などと言ったものも前後や真ん中で一定ではありません。

人間の舌もそうです。

仮に動く筋肉が一定だとすると恐らく喋れる言葉なんかは、それほど種類が多くなりません。

「あー…」とか「うー…」とか、そんな感じでコミニケーションをとらなくてはいけないはずです。

そして、それほどまでにバラバラな筋肉のつきかたになると当然ですが、食べる際の味や食感も異なってくるのも想像できると思います。

とは言っても全体の長さが数十㎝の部位だけに、そんなに細かく分けると数㎝単位になってしまうので、ほとんどのお店では全て一緒の牛タンとして出してくるお店がほとんどです。

ですが仙台の牛タンの専門店なんかにいくと、牛タンを薄く切ったり厚く切ったりするだけではなく、一番柔らかく歯応えがある部位を「芯タン」とか「タン芯」などと呼び別メニューとして提供してくれるお店もあります。

1頭の牛から僅か数㎝しか提供されない部位なんてとても贅沢だと思いませんか？

牛１頭につき間違いなく数人分位しかとれない部位と言えます。

こんど仙台に旅行に行く予定の方、お取り寄せグルメなんかを注文しようとしている方は、もし良ければ普段とは少し違った注文と言うことで頭に入れておくのも良いかもしれませんね。

そして、牛タンといえば欠かせないのがお酒です。

おそらく食べながら飲み、飲みながら食べなんてことを繰り返す内に…

「あれ…今って…どこまでしゃべったっけ…？？」

なんてことも思うはずです。

なのでそんな時は

「いいかぁ～、牛タンっていうのはなぁ～」

と言う感じで牛タンについて熱く語ってください！

そうすれば一緒に飲みに来ている部下からもきっと

「部長！もうこの話をするのも５度目ですよ！」

なんてことは言われないかもしれません。

(断言はできません)

と言うことで今日の一言！！

「お酒が進んで舌が回らなくなったらタンの話をしようという話」です。