食の雑学

床間信生

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52-今の時代、関東も関西もネットで簡単に取り寄せることができるのであまり意味はないという話

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関東風○○とか関西風○○なんて言葉を聞いたりすることありますよね。

昔からよく聞くのはウドンでしょうか。

一般的に関東風ウドンというと醤油ベースの味で濃い口で、関西風ウドンは鰹ベースの味で薄口といった感じだと思います。

この問題を単純に住んでいる地域が違うからと一言で片付けるのもいいですが、実はシッカリと考えると意外と文化の側面などが見えてきたりするものです。

日本において料理の歴史というのは数多くありますが、だいたいこういった好みというのは江戸時代くらいに起因すると言われています。

江戸時代、関東の中心は江戸で関西の中心は大阪、二つの都市で江戸は「将軍のお膝元」・大阪は「天下の台所」なんて呼ばれ方をしたのはご存じの方も多いことでしょう。

たしか歴史の教科書にもそんな言葉があったような気がします。

高校時代、日本史を選択してこなかったという友人が自信をもって喋っていたので、多少不安ですが間違いありません!

それで両都市の人の職業を比べてみると、江戸は将軍などの偉い人の監視の元で発展した都市になるので農業など肉体労働に従事している人が多くなり、大阪は商人などが多かったそうです。

農業など肉体労働につく人というのは商人などに比べて、疲れやすく汗をかきやすくなってしまいます。

風邪を引かないように着替えをこまめにしていたのかは定かではありませんが、それ以上に大切なのが食事です。

結果として関東の労働に従事する方達が、塩分を多い食事を必要としたのが理由の一つではないかと言われています…

ちなみにウドンだけではなく「すき焼き」を見てみると関西風は牛脂を使い焼くのがメインに対して、関東風の場合は醤油・みりん・砂糖・出汁などで割下を作り肉を一緒に煮込んでいくのが主流です。

特に関東の割下を味見してみると、お店によっては

「コレ…甘いよね…」

と感じるお店が結構あります。

そういった中で全体的な味を比べた場合どちらの方が味が濃いのか一目瞭然ですね。

この他にも関東と関西で違いが見える料理というのは数多くあります。

興味がある方は是非とも他の料理も探してみてください。

あっ…

広島風はどうなんでしょうかね…w

ちなみに味の好みというのは、もちろん企業戦略においても考えられています。

全国展開している某企業のカップ麺も関東風と関西風区別されて販売されているのですが…

ということで今日の一言!!
「今の時代、関東も関西もネットで簡単に取り寄せることができるのであまり意味はない」という話です。

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