16 / 18
第十六話 スプレーは服用可
しおりを挟む
第十六話 スプレーは服用可
何度やってもなれないな……。
全身の激痛に耐えながら、
航はポッド内の繭の中に座っていた。
まだ、2回目なのだが、嫌なものは
嫌だ。
何が嫌なのかといえば。
体内の毒素排出という処理を行っているのだ。
普段は、体内の栄養を限界まで
ナノマシンが吸収してくれている。
3日に一回の緊急排出処理。
体内にナノマシンによる吸引装置
が、腸内検査の時のように、
入り込んでくる。
凝縮された毒素を、体内に吸収されないように
ナノマシンで包まれた状態で溜めているものを
取り出す作業である。
普通に出せば済むと言えばそれまでだが、
サバイバル環境では、最効率という状況。
人体には毒素でも、ポッドの構成ナノマシンには 利用可能な化学物質……資産なのだ、そうです。
この環境下での私のヒエラルキーは底辺である事実。
搾取される側……。
体は痛いわ、辱めを受けるわで、相変わらず
心が闇に染まっていく。
「どうして朝でなければならないのかな?」
「夜の間にナノマシンが活動をしているからです」
もっともなようで、そうでもないような答え。
ピーッ。
「排出処理完了」
電子レンジのような音で終了を告げる。
最後に来る、何かが抜けるような感覚。
痛くは無い、ないのだが……。
とにかく終了だ、早く生活空間を
安定させねば。
立ち上がろうとして、体が固まる。
「まずい、痛すぎる」
「正常な反応です、2目悪化期痛みはピークを迎えます」
力が入らず前のめりに這い出ていく。
流石に、これは不味い、動けない。
「流石に、これは、業務に支障がありますが、
体内ナノマシンの活性を上げていただく事は
可能でしょうか?」
痛みのおかげで、弱々しい声色になる。
「いえ、痛みを抑えるだけであれば、
ナノマシンをわざわざ浪費する必要は
ありません」
「承認できませんその行為は非効率です」、と言われる
よりは幾分ましだが。
「医療キットを使用してください
痛み止めが使用できます」
優しさは残っていたらしい。
這いずりながら、ベニーの置いてある
ところまで、転がるようにして近づく。
「確か、3番だったか」
3の文字のある小さな箱を
取り出す。
「では、それを口に近づけてください」
素直に口に近づけると、
「それでは息が詰まりますが、
サバイバルからの離脱をお望みですか?」
すぐに口から離す。
危うく窒息するところだったようだ。
「口ではなく、痛みのある患部に近づければいい?
シップみたいに使えるって事だろ?」
「いえ、底にあるダイヤルを2に回してください」
ダイヤルとは、アナログな言葉が出たな。
裏がどちらか分からないが、両方見てみると
確かに、ダイヤルがあった。
「これを2にするって事ね」
ダイヤルを回すと2の数字が立体的に
浮かびあがった。
この違和感はもうスルーすると決めている。
「これを患部に近づければいいんだね?」
「いえ、口を開けて近づけてください」
痛みに耐えられなくなり、素直に
口に近づけると。
シューッという音と共に、霧状の液体が
喉の奥に広がる。
なんか、喉の奥がスッキリしたような?
「これで、痛みが引くのかい?」
「2,3分で効果が表れます。
喉の炎症にも効果があります」
驚く気にもならない現状。
とにかく早く聞いてくれと願うのみ。
痛みが治まるまで、横になり安静にする。
「いっそ重機でもあれば楽勝なのだが」
「重機ですね、可能ですが、重機と住居
どちらの機能を優先しますか?」
承認と言われなくて良かったと
思ってしまった。
「ベニーさん流石にその冗談はエッジが
聞きすぎていて厳しいです」
「あったら良いなは、無くても問題ない
の比喩です」
「比喩だったのですね、メモリーに記録します」
「あ、いや今のは……」
「ジョークです」
ベニーさんのジョークはエッジの利きが
鋭すぎる。
そんなやり取りをしているうちに、体の中の痺れる
ような鈍痛がおさまってくる。
「んぎっとっ」
動き出し時に痛みが走ったが
かなり楽になった。
文明の利器は素晴らしい。
ベニーさんのジョークにエッジが
利いているのには、訳がある。
昨日の夜、ツタで籠を編んでいたのだが
思いついたものがあり、ポッドに入れていいのは
最低限の現地資源を曲解させて、
無理やり説得して結構なツタを持ち込んだ。
システム的に異物として認識し、人間で言う
不快な状況になるらしい。
蔓の皮が削れて床に落ちるたびに、
ノイズが……ノイズが……と。
恨めしそうに呟いていた。
「もう少しだから、もう少しだから」と
結局夜中まで作業に没頭してしまったのだ。
そのせいもあってか、最後の方は
ベニーさんの演算処理が炸裂し、
指先に余剰ナノマシンを集めて
神経強化と動作補助をしてくれた
おかげで、かなり時間を短縮できた。
それでも、ナノマシンのエネルギーを
消費することには変わりないので、
「仕方なくです、必要経費です」
人間のように言い訳をしていたのは
ここだけの秘密だ。
そのような状況で、エッジの効いた
ジョークを聞き流しながら、
いつものように仕事に入る。
さて、今日も業務開始だ。
ベニーさんを担いで表に出る。
うん、今日もいい天気だ。
さて、ここからは監督の時間。
ベニー監督今日もお願いします。
と、心の中で最敬礼をし、日課になりつつある
焚き火の確認をする。
種火よし。
石の山を崩して、自家製炭を確認する
やはり、石を組んだだけでは、どうしても
中に火が入るらしく表面は煤けてしまっている。
それでも、叩いてみると乾いた音が聞こえる。
「ま、完璧には程遠いが、これも炭として
使用には耐えそうだ」
昨日の朝に確認した時、端に寄せていたものは
焚き火で作る炭もどきだった。
種火を枝で大きくし、その上に乗せると、
だんだん赤い色に変わっていく。
これで、着火時の延焼剤がまた一つ進化した
そして、蒸留という工程も一段進化できる。
後は、器なんだよな……。
現状一番の問題、竹林のような景色は
見たのだが、通信圏外との事でまだ
近くまでは行けていない。
行ったとしても、石の斧で切れるものか
どうかは、定かではないが、早急に
手に入れたい資材であることは確かだ。
こちらも、日課になりつつある。
ほぐした葦の繊維や木の皮、焚き火の
周囲で乾燥を進めている、枯れ木や生木
大きめの石等を、日の当たる場所へ
移動させて乾燥させていく。
持ってきた倒木だが、こちらはどうやら
ヒノキの群生林だったようで、
思わぬ高級品が手に入ってしまった。
木に顔を近づけると、独特な良い香りが
してくる。
しかし、今はこれで掘っ立て小屋を建てねばならぬ
悲しい実情もある。
風呂に入りたい。
日本人の性だろうか、温泉の香りまで
思い出してしまう。
整うというのは、心の栄養として……。
ここで、ふと閃く。
サウナを作ってしまえば良いではないかと。
そしてさらに気が付く、石斧で木の板作るのに
どれほどの時間をかける事になるのだろうかと。
試しに、叩いてみたが、半乾きの木は締まっており、
微妙な太さも相まって、しなりも残っている
おかげで、石の刃が弾かれてしまい、思うように
食い込んでいってくれないのだ。
それでも、サウナは魅力的だ。
仕事の流儀として、遊び心は忘れてはいけない。
フローに加えなければと、笹の葉に書き込み
ウキウキで追加した航だった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
楽しんで頂けたなら幸いです。
人は安心するとどうしても欲が出てしまう
難儀な生き物ですね。
道具を作るための道具の準備
も含めて、まだ拠点回が続く予定です。
それでは、また次回お会いできるのをたのしみにしております。
何度やってもなれないな……。
全身の激痛に耐えながら、
航はポッド内の繭の中に座っていた。
まだ、2回目なのだが、嫌なものは
嫌だ。
何が嫌なのかといえば。
体内の毒素排出という処理を行っているのだ。
普段は、体内の栄養を限界まで
ナノマシンが吸収してくれている。
3日に一回の緊急排出処理。
体内にナノマシンによる吸引装置
が、腸内検査の時のように、
入り込んでくる。
凝縮された毒素を、体内に吸収されないように
ナノマシンで包まれた状態で溜めているものを
取り出す作業である。
普通に出せば済むと言えばそれまでだが、
サバイバル環境では、最効率という状況。
人体には毒素でも、ポッドの構成ナノマシンには 利用可能な化学物質……資産なのだ、そうです。
この環境下での私のヒエラルキーは底辺である事実。
搾取される側……。
体は痛いわ、辱めを受けるわで、相変わらず
心が闇に染まっていく。
「どうして朝でなければならないのかな?」
「夜の間にナノマシンが活動をしているからです」
もっともなようで、そうでもないような答え。
ピーッ。
「排出処理完了」
電子レンジのような音で終了を告げる。
最後に来る、何かが抜けるような感覚。
痛くは無い、ないのだが……。
とにかく終了だ、早く生活空間を
安定させねば。
立ち上がろうとして、体が固まる。
「まずい、痛すぎる」
「正常な反応です、2目悪化期痛みはピークを迎えます」
力が入らず前のめりに這い出ていく。
流石に、これは不味い、動けない。
「流石に、これは、業務に支障がありますが、
体内ナノマシンの活性を上げていただく事は
可能でしょうか?」
痛みのおかげで、弱々しい声色になる。
「いえ、痛みを抑えるだけであれば、
ナノマシンをわざわざ浪費する必要は
ありません」
「承認できませんその行為は非効率です」、と言われる
よりは幾分ましだが。
「医療キットを使用してください
痛み止めが使用できます」
優しさは残っていたらしい。
這いずりながら、ベニーの置いてある
ところまで、転がるようにして近づく。
「確か、3番だったか」
3の文字のある小さな箱を
取り出す。
「では、それを口に近づけてください」
素直に口に近づけると、
「それでは息が詰まりますが、
サバイバルからの離脱をお望みですか?」
すぐに口から離す。
危うく窒息するところだったようだ。
「口ではなく、痛みのある患部に近づければいい?
シップみたいに使えるって事だろ?」
「いえ、底にあるダイヤルを2に回してください」
ダイヤルとは、アナログな言葉が出たな。
裏がどちらか分からないが、両方見てみると
確かに、ダイヤルがあった。
「これを2にするって事ね」
ダイヤルを回すと2の数字が立体的に
浮かびあがった。
この違和感はもうスルーすると決めている。
「これを患部に近づければいいんだね?」
「いえ、口を開けて近づけてください」
痛みに耐えられなくなり、素直に
口に近づけると。
シューッという音と共に、霧状の液体が
喉の奥に広がる。
なんか、喉の奥がスッキリしたような?
「これで、痛みが引くのかい?」
「2,3分で効果が表れます。
喉の炎症にも効果があります」
驚く気にもならない現状。
とにかく早く聞いてくれと願うのみ。
痛みが治まるまで、横になり安静にする。
「いっそ重機でもあれば楽勝なのだが」
「重機ですね、可能ですが、重機と住居
どちらの機能を優先しますか?」
承認と言われなくて良かったと
思ってしまった。
「ベニーさん流石にその冗談はエッジが
聞きすぎていて厳しいです」
「あったら良いなは、無くても問題ない
の比喩です」
「比喩だったのですね、メモリーに記録します」
「あ、いや今のは……」
「ジョークです」
ベニーさんのジョークはエッジの利きが
鋭すぎる。
そんなやり取りをしているうちに、体の中の痺れる
ような鈍痛がおさまってくる。
「んぎっとっ」
動き出し時に痛みが走ったが
かなり楽になった。
文明の利器は素晴らしい。
ベニーさんのジョークにエッジが
利いているのには、訳がある。
昨日の夜、ツタで籠を編んでいたのだが
思いついたものがあり、ポッドに入れていいのは
最低限の現地資源を曲解させて、
無理やり説得して結構なツタを持ち込んだ。
システム的に異物として認識し、人間で言う
不快な状況になるらしい。
蔓の皮が削れて床に落ちるたびに、
ノイズが……ノイズが……と。
恨めしそうに呟いていた。
「もう少しだから、もう少しだから」と
結局夜中まで作業に没頭してしまったのだ。
そのせいもあってか、最後の方は
ベニーさんの演算処理が炸裂し、
指先に余剰ナノマシンを集めて
神経強化と動作補助をしてくれた
おかげで、かなり時間を短縮できた。
それでも、ナノマシンのエネルギーを
消費することには変わりないので、
「仕方なくです、必要経費です」
人間のように言い訳をしていたのは
ここだけの秘密だ。
そのような状況で、エッジの効いた
ジョークを聞き流しながら、
いつものように仕事に入る。
さて、今日も業務開始だ。
ベニーさんを担いで表に出る。
うん、今日もいい天気だ。
さて、ここからは監督の時間。
ベニー監督今日もお願いします。
と、心の中で最敬礼をし、日課になりつつある
焚き火の確認をする。
種火よし。
石の山を崩して、自家製炭を確認する
やはり、石を組んだだけでは、どうしても
中に火が入るらしく表面は煤けてしまっている。
それでも、叩いてみると乾いた音が聞こえる。
「ま、完璧には程遠いが、これも炭として
使用には耐えそうだ」
昨日の朝に確認した時、端に寄せていたものは
焚き火で作る炭もどきだった。
種火を枝で大きくし、その上に乗せると、
だんだん赤い色に変わっていく。
これで、着火時の延焼剤がまた一つ進化した
そして、蒸留という工程も一段進化できる。
後は、器なんだよな……。
現状一番の問題、竹林のような景色は
見たのだが、通信圏外との事でまだ
近くまでは行けていない。
行ったとしても、石の斧で切れるものか
どうかは、定かではないが、早急に
手に入れたい資材であることは確かだ。
こちらも、日課になりつつある。
ほぐした葦の繊維や木の皮、焚き火の
周囲で乾燥を進めている、枯れ木や生木
大きめの石等を、日の当たる場所へ
移動させて乾燥させていく。
持ってきた倒木だが、こちらはどうやら
ヒノキの群生林だったようで、
思わぬ高級品が手に入ってしまった。
木に顔を近づけると、独特な良い香りが
してくる。
しかし、今はこれで掘っ立て小屋を建てねばならぬ
悲しい実情もある。
風呂に入りたい。
日本人の性だろうか、温泉の香りまで
思い出してしまう。
整うというのは、心の栄養として……。
ここで、ふと閃く。
サウナを作ってしまえば良いではないかと。
そしてさらに気が付く、石斧で木の板作るのに
どれほどの時間をかける事になるのだろうかと。
試しに、叩いてみたが、半乾きの木は締まっており、
微妙な太さも相まって、しなりも残っている
おかげで、石の刃が弾かれてしまい、思うように
食い込んでいってくれないのだ。
それでも、サウナは魅力的だ。
仕事の流儀として、遊び心は忘れてはいけない。
フローに加えなければと、笹の葉に書き込み
ウキウキで追加した航だった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
楽しんで頂けたなら幸いです。
人は安心するとどうしても欲が出てしまう
難儀な生き物ですね。
道具を作るための道具の準備
も含めて、まだ拠点回が続く予定です。
それでは、また次回お会いできるのをたのしみにしております。
0
あなたにおすすめの小説
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
アルファポリスのポイントとスコア、インセンティブを考える
まめたろう
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスのポイントとスコア、インセンティブを考えていきます。
どのような仕組みなのか?
勉強した結果や実践して確認した結果などについて紹介します。
私が書いている主な小説は以下の通り。こちらからのポイント、スコア、インセンティブだと思っていただければと思います(追加の可能性あり)。
今日もダンジョンでレベルアップ!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/979192886/698023188
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる