世界のためなら何度でも

つぼっち

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第一章、長い長い英雄譚のはじまりはじまり

#3 異世界転移は危険がいっぱい

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俺は目が覚めると、森の中にいた。

「……本当に異世界だな。」

あたりを見渡すと、巨大なシダ植物のような植物や、透明な袋に水が入っているような植物などの見たこと無いような植物がたくさん生えている。

「さて、まずは異世界転生のお約束の鑑定を使ってみるか」

そう言って女神から言われたように頭で強く念じる。

すると、




名、グラトニー

種、人間

レベル、1

スキル、鑑定10・暴食

魔術、火炎魔術1

称号、暴食の大罪




ほほう、こんな感じなのか。

ただこの称号のところの〈暴食の大罪〉っていうところが腹立つ。

そういえばスキルとかの詳細を見るのにも使えるって言ってたな。

試してみるか




〈鑑定〉
異世界からやってきた人間全員が持つ力。物の詳細や、相手のレベル程度しか見ることができない。
[消滅条件]???


〈暴食〉
大罪を犯した人間への罰。ただ腹が減る。それだけ




ラノベとかだったらこの〈暴食〉が覚醒したりしそうだけどあの女神が罪人に優しくするはずがないので多分これは外れスキルだろう。

それにしても見渡す限り人が住んでそうに無いな。

どこを見ても木、林、森!!

「全く、ここはどこなんだ」

とか言ってたら

「ガルルルルルル」

巨大な狼がでた。

黒にちょくちょく赤毛の混じった毛を持つ狼は、俺を見つけるとすぐさま飛びかかってきた。

「うお!?」

俺はとっさに避けると、狼はそのまま木に激突するが、


バキバキバキ


「グルルゥ」

木を噛み砕いてこっちにきた。

化け物すぎるだろ、とりあえず鑑定!




名、キラーウルフ

レベル、38

説明、〈魔物の森〉にのみ住む狼。非常に獰猛で、捕食対象が目の前を通っただけで突進してくる。
ただ、視力だけを頼りにしているため 目を潰せば勝てる(かもしれない)




れ、レベル38!?

レベル差が半端ないぞ。

てかこの鑑定の説明曖昧過ぎんだろ!

「ワォーーーーーーン!」

とにかく考えている時間はない。

とりあえず今は逃げ一択だ!
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