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第六章、山すらも揺るがす竜
#36 竜の死
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ドズン!!!
大きな音を立ててゴルサヴァクの首が地面に落ちる。
そのまま胴体も力を無くしたようにドシャッと崩れ落ちる。
「や、やったのか……。」
「えぇ、終わりましたね。」
ゼロとミルドはよろけながらも支え合い、ゴルサヴァクの死体を見る。
俺とフタバは拍手しながら二人の元へ駆け足でたどり着く。
「お前らすげぇな!! 竜を倒しちまうなんて。 ご主人様より役に立ってんじゃねぇか。」
「最期のは言わなくて良かっただろ、まぁとにかくおめでとう。 早速だが負傷した兵士たちを集めろ、俺が手当てしてやる、もちろんお前たちもだ。」
そう言って俺は取っておいたスタミナポーションと回復ポーションを全員に配っていく。
「ありがとうございます。」
「感謝します、我が主人よ。」
「いいって、今日俺なんの活躍もしてないしな。」
そう言ってポーションを手渡す。
俺もなんかしたかったな。
向こうではハジメが竜の死体から使えるアイテムを選別している。
竜の死体は結構使い道がある。
まず竜の血は一時的に力を最大限に引き出すことができる鬼竜薬になる。
次に竜の骨は砕くと死霊魔術の溶媒になる。
そして竜の肉はうまいし食べると経験値が手に入る。
いらないものはないって感じだな。
「我が主人、私たちも竜の肉を食べてもよろしいのですか?」
「あぁ、仲間が強くなれば俺も心強いからな。」
「お心遣い感謝します。」
「おいおい大げさだって。」
「ミルドはかしこまりすぎなような気がしますね。」
「何をいうか、自分を作ってくれた我が主人には常にかしこまっておくものだろう。」
「そうですかね?」
俺たちがそんな話をしていると、前方から光の矢が飛んできた。
それも1キロ以上離れた場所からだ。
暴食のお陰でわかるが普通なら見えないだろう。
「ミルド、ゼロ。 下がれ!!!」
俺がとっさにいうと二人は横にサッと避ける。
するとものすごい速さで矢が飛んできて、後ろの壁を貫通してどこかへいってしまった。
「いやー、あの攻撃をかわすなんてなかなかやりますね。」
すると何もない空間から二人の人物が突然現れた。
二人からはとても強力なオーラを感じる。
「お前らナニモンだ?」
「この服を見ればわかるでしょ、まぁ名乗りますよ。」
そう言って青い軍服を着て、頭にはベレー帽を被った6歳くらいの少年が、帽子を取り丁寧にお辞儀する。
「僕は〈タロット〉の大アルカナ、[NO.18]星 です。」
少年がそういうと次は後ろにいた青い軍服を着ているが身体中と首を鎖で縛っている女性が答える。
「〈タロット〉大アルカナ、[NO.12] 吊人。」
「魔術師といい正義といい、お前ら〈タロット〉はイカれた連中ばっかだな!!」
そんなやりとりを影で見ている男がいた。
少年は右手に2つ、左手に3つ指輪をはめている。
背丈は8歳くらいの少年そのものだ。
「…………、竜の反応が途絶えたから来てみたけど〈暴食〉がいるじゃん。」
そう言って顎を少し撫で、考えた後。
「まだいいか。」
そういうと少年は闇に溶け込むように消えていった。
大きな音を立ててゴルサヴァクの首が地面に落ちる。
そのまま胴体も力を無くしたようにドシャッと崩れ落ちる。
「や、やったのか……。」
「えぇ、終わりましたね。」
ゼロとミルドはよろけながらも支え合い、ゴルサヴァクの死体を見る。
俺とフタバは拍手しながら二人の元へ駆け足でたどり着く。
「お前らすげぇな!! 竜を倒しちまうなんて。 ご主人様より役に立ってんじゃねぇか。」
「最期のは言わなくて良かっただろ、まぁとにかくおめでとう。 早速だが負傷した兵士たちを集めろ、俺が手当てしてやる、もちろんお前たちもだ。」
そう言って俺は取っておいたスタミナポーションと回復ポーションを全員に配っていく。
「ありがとうございます。」
「感謝します、我が主人よ。」
「いいって、今日俺なんの活躍もしてないしな。」
そう言ってポーションを手渡す。
俺もなんかしたかったな。
向こうではハジメが竜の死体から使えるアイテムを選別している。
竜の死体は結構使い道がある。
まず竜の血は一時的に力を最大限に引き出すことができる鬼竜薬になる。
次に竜の骨は砕くと死霊魔術の溶媒になる。
そして竜の肉はうまいし食べると経験値が手に入る。
いらないものはないって感じだな。
「我が主人、私たちも竜の肉を食べてもよろしいのですか?」
「あぁ、仲間が強くなれば俺も心強いからな。」
「お心遣い感謝します。」
「おいおい大げさだって。」
「ミルドはかしこまりすぎなような気がしますね。」
「何をいうか、自分を作ってくれた我が主人には常にかしこまっておくものだろう。」
「そうですかね?」
俺たちがそんな話をしていると、前方から光の矢が飛んできた。
それも1キロ以上離れた場所からだ。
暴食のお陰でわかるが普通なら見えないだろう。
「ミルド、ゼロ。 下がれ!!!」
俺がとっさにいうと二人は横にサッと避ける。
するとものすごい速さで矢が飛んできて、後ろの壁を貫通してどこかへいってしまった。
「いやー、あの攻撃をかわすなんてなかなかやりますね。」
すると何もない空間から二人の人物が突然現れた。
二人からはとても強力なオーラを感じる。
「お前らナニモンだ?」
「この服を見ればわかるでしょ、まぁ名乗りますよ。」
そう言って青い軍服を着て、頭にはベレー帽を被った6歳くらいの少年が、帽子を取り丁寧にお辞儀する。
「僕は〈タロット〉の大アルカナ、[NO.18]星 です。」
少年がそういうと次は後ろにいた青い軍服を着ているが身体中と首を鎖で縛っている女性が答える。
「〈タロット〉大アルカナ、[NO.12] 吊人。」
「魔術師といい正義といい、お前ら〈タロット〉はイカれた連中ばっかだな!!」
そんなやりとりを影で見ている男がいた。
少年は右手に2つ、左手に3つ指輪をはめている。
背丈は8歳くらいの少年そのものだ。
「…………、竜の反応が途絶えたから来てみたけど〈暴食〉がいるじゃん。」
そう言って顎を少し撫で、考えた後。
「まだいいか。」
そういうと少年は闇に溶け込むように消えていった。
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