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プロローグ
愛か狂気か
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とある建物の一室で、女の悲鳴にも似た喘ぎ声と、ギシギシと何かが軋む音、鎖が引っ張られる音が聞こえる。
しかし、その音を気にする者は誰もいない。ここは建物の中でも最も奥まった所にあり、滅多な事が起こらない限り人一人、虫一匹も近づく事は出来ない。この建物の主がそう命じているせいである。
部屋の中は広いが、酷く殺風景だった。ティーテーブルに椅子が二つ、クロゼットと大人が五人程寝そべってもスペースがあるような大きな天蓋付きのベッドがあるのみだ。部屋にある窓は天井近くにギリギリ外の光が届くくらいのものがたった一つだけ。部屋は部屋でも監禁部屋という方が相応しいだろう。そして実際、この部屋はその為に使われていた。
部屋の中央にあるベッドで一組の男女が睦み合っている。否、男が拘束され身動きの出来ない女を責め苛んでいる。女は、まだ女性と呼ぶにはあどけない少女だった。男がシャツのボタンを外し、トラウザーズを寛げているだけなのに対し、少女は生まれたままの姿にされ、両手を頭上で縛られ、両足には頑丈な足枷が嵌められていて、ベッドに固定されていた。
更に、少女の身体の至る所には赤い鬱血痕と血の滲んだ噛み痕がある。今も新たに、二、三個程付けられていて、その一つ一つに男の少女への執着が見てとれた。
「ひ、アァッ!やめ、お、ねが···、もう止めてぇ···っ」
少女が必死に許しを願っているが、仄暗い瞳をした男は口元だけを上げ、少女の弱い部分を的確に己の剛直で貫いている。少女の小さな蜜壺に男の剛直は大きすぎて、男が動く度に苦し気な表情をする。その少女の表情すら、男の劣情を煽り、更に激しく腰を穿つ様は狂気に満ちていた。
「止めないよ、これはお仕置きだから。アイリスの全てが私のものになるまで、よく躾直さなくてはいけないからね。」
「許して、くださ···っ」
「何を許せば良いのかな?君が私の元を離れようとしたことかな?それとも····」
と、男は途中で句切り、アイリスと呼ばれた少女の蜜壺に挿入っている自身の剛直をぐっ、と体重をかけて最奥に埋めた。
「その愛らしい瞳に、他の男を映そうとしたことかな?」
「ーーーッアァッ!や、違、います···っ、お願、ウィリアム、様ぁっ」
「違うだろう?何と呼べと言ったかな?」
「あ、ぁあ···っ、う、ウィ、ル···っ」
「良い子だね、アイリス。」
ウィリアムは褒めるように優しくアイリスの頭を撫でているが、腰を激しく振り、執拗に追い詰めていた。結束部から溢れ出る泡立った愛液と、何度も出されたウィリアムの白濁が混ざり合い、シーツを濡らしていて、辺りに水溜まりを作っている。拒む術もない圧倒的な快楽に、アイリスは声もなく絶頂する。
「ーーーーーっ!!ぁ、あ」
「あぁ、なんて厭らしいんだろう。こんなに淫乱な子は、このまま奥深くに閉じ込めておかないと心配だ。」
ウィリアムは悩ましげに溜め息を吐き、両襞に隠された蕾を親指で強く擦った。
「あぁあっ!·····だけっ、わ、たしにはウィルだけ、だからぁ····っ」
「そうだね、君は私だけのものだ。喩え髪の毛一本だろうと···、誰にも、渡さない·····っ」
ウィリアムも限界が近いのだろう。表情に先程までの余裕がなくなっていた。ウィリアムの腰の動きが、アイリスの欲望を煽るものから己の欲望を解放するものへ変わり、律動が更に性急になった。
「ひ、ん····っ、あ、あぁ····っ、!?や、駄目、ウィリアムさ····っ!!」
「ウィル、だ····っ!」
「っ!!あっ、ああぁぁーーっ!!」
「······っく」
ウィリアムが最奥に剛直を思い切り穿つと、アイリスは彼の剛直を強く締め付けて深く達してしまった。それと同時にウィリアムも絶頂を向かえ、アイリスの蜜壺に白濁を流し込んだ。
「っ、あぁぁ·····」
全身が酷く敏感になっていたアイリスは、ウィリアムの白濁が蜜壺の中に放たれた感覚にすら感じていまい、ウィリアムの剛直を更に締め付けてしまった。
「···っ、いけない子だね、アイリス。何時からこんなに厭らしくなってしまったんだい?···あぁ、アイリスの下の口は私を締め付けて離さないよ。」
「·······っ!?ぅあぁ····っ、や、駄目、ウィルぅ·····っ」
恍惚の表情を浮かべたウィリアムは、蜜壺の中へ放った白濁を擦り付けるように剛直を押し込んだ。たったそれだけの事が、絶頂を向かえたばかりのアイリスには刺激が強すぎて、ぶるっと快感に震えた。
「何も知らない清らかで無垢だった君を、こんなに淫らな姿にしているのが私なのだと思うと堪らないね。分かっただろう?君をこんな風に満たすことが出来るのは、私だけだと。」
「ねぇ、アイリス、君のこんな姿を私以外の誰かに見せたりしたら····」
ぐっ、と剛直を子宮の入り口まで沈めた。
「ーーーーー君を、殺すよ。」
「ーーーーーーーーっ!!ぁ、あ·····」
再び始まる律動に、アイリスは火花が散ったような感覚に陥り、再び達した。最早身体の自由はとうに利かず、目は焦点が合わず虚ろだ。全てウィリアムのなすがまま。その事実に、ウィリアムの腹の奥にあるどす黒い独占欲と執着心が満たされていくのが分かる。ウィリアムは笑みを浮かべ、アイリスの唇に自分の唇を重ねた。
「愛しているよ、私だけのアイリス。」
しかし、その音を気にする者は誰もいない。ここは建物の中でも最も奥まった所にあり、滅多な事が起こらない限り人一人、虫一匹も近づく事は出来ない。この建物の主がそう命じているせいである。
部屋の中は広いが、酷く殺風景だった。ティーテーブルに椅子が二つ、クロゼットと大人が五人程寝そべってもスペースがあるような大きな天蓋付きのベッドがあるのみだ。部屋にある窓は天井近くにギリギリ外の光が届くくらいのものがたった一つだけ。部屋は部屋でも監禁部屋という方が相応しいだろう。そして実際、この部屋はその為に使われていた。
部屋の中央にあるベッドで一組の男女が睦み合っている。否、男が拘束され身動きの出来ない女を責め苛んでいる。女は、まだ女性と呼ぶにはあどけない少女だった。男がシャツのボタンを外し、トラウザーズを寛げているだけなのに対し、少女は生まれたままの姿にされ、両手を頭上で縛られ、両足には頑丈な足枷が嵌められていて、ベッドに固定されていた。
更に、少女の身体の至る所には赤い鬱血痕と血の滲んだ噛み痕がある。今も新たに、二、三個程付けられていて、その一つ一つに男の少女への執着が見てとれた。
「ひ、アァッ!やめ、お、ねが···、もう止めてぇ···っ」
少女が必死に許しを願っているが、仄暗い瞳をした男は口元だけを上げ、少女の弱い部分を的確に己の剛直で貫いている。少女の小さな蜜壺に男の剛直は大きすぎて、男が動く度に苦し気な表情をする。その少女の表情すら、男の劣情を煽り、更に激しく腰を穿つ様は狂気に満ちていた。
「止めないよ、これはお仕置きだから。アイリスの全てが私のものになるまで、よく躾直さなくてはいけないからね。」
「許して、くださ···っ」
「何を許せば良いのかな?君が私の元を離れようとしたことかな?それとも····」
と、男は途中で句切り、アイリスと呼ばれた少女の蜜壺に挿入っている自身の剛直をぐっ、と体重をかけて最奥に埋めた。
「その愛らしい瞳に、他の男を映そうとしたことかな?」
「ーーーッアァッ!や、違、います···っ、お願、ウィリアム、様ぁっ」
「違うだろう?何と呼べと言ったかな?」
「あ、ぁあ···っ、う、ウィ、ル···っ」
「良い子だね、アイリス。」
ウィリアムは褒めるように優しくアイリスの頭を撫でているが、腰を激しく振り、執拗に追い詰めていた。結束部から溢れ出る泡立った愛液と、何度も出されたウィリアムの白濁が混ざり合い、シーツを濡らしていて、辺りに水溜まりを作っている。拒む術もない圧倒的な快楽に、アイリスは声もなく絶頂する。
「ーーーーーっ!!ぁ、あ」
「あぁ、なんて厭らしいんだろう。こんなに淫乱な子は、このまま奥深くに閉じ込めておかないと心配だ。」
ウィリアムは悩ましげに溜め息を吐き、両襞に隠された蕾を親指で強く擦った。
「あぁあっ!·····だけっ、わ、たしにはウィルだけ、だからぁ····っ」
「そうだね、君は私だけのものだ。喩え髪の毛一本だろうと···、誰にも、渡さない·····っ」
ウィリアムも限界が近いのだろう。表情に先程までの余裕がなくなっていた。ウィリアムの腰の動きが、アイリスの欲望を煽るものから己の欲望を解放するものへ変わり、律動が更に性急になった。
「ひ、ん····っ、あ、あぁ····っ、!?や、駄目、ウィリアムさ····っ!!」
「ウィル、だ····っ!」
「っ!!あっ、ああぁぁーーっ!!」
「······っく」
ウィリアムが最奥に剛直を思い切り穿つと、アイリスは彼の剛直を強く締め付けて深く達してしまった。それと同時にウィリアムも絶頂を向かえ、アイリスの蜜壺に白濁を流し込んだ。
「っ、あぁぁ·····」
全身が酷く敏感になっていたアイリスは、ウィリアムの白濁が蜜壺の中に放たれた感覚にすら感じていまい、ウィリアムの剛直を更に締め付けてしまった。
「···っ、いけない子だね、アイリス。何時からこんなに厭らしくなってしまったんだい?···あぁ、アイリスの下の口は私を締め付けて離さないよ。」
「·······っ!?ぅあぁ····っ、や、駄目、ウィルぅ·····っ」
恍惚の表情を浮かべたウィリアムは、蜜壺の中へ放った白濁を擦り付けるように剛直を押し込んだ。たったそれだけの事が、絶頂を向かえたばかりのアイリスには刺激が強すぎて、ぶるっと快感に震えた。
「何も知らない清らかで無垢だった君を、こんなに淫らな姿にしているのが私なのだと思うと堪らないね。分かっただろう?君をこんな風に満たすことが出来るのは、私だけだと。」
「ねぇ、アイリス、君のこんな姿を私以外の誰かに見せたりしたら····」
ぐっ、と剛直を子宮の入り口まで沈めた。
「ーーーーー君を、殺すよ。」
「ーーーーーーーーっ!!ぁ、あ·····」
再び始まる律動に、アイリスは火花が散ったような感覚に陥り、再び達した。最早身体の自由はとうに利かず、目は焦点が合わず虚ろだ。全てウィリアムのなすがまま。その事実に、ウィリアムの腹の奥にあるどす黒い独占欲と執着心が満たされていくのが分かる。ウィリアムは笑みを浮かべ、アイリスの唇に自分の唇を重ねた。
「愛しているよ、私だけのアイリス。」
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