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エピローグ・それから
しおりを挟むさて、期限ぎりぎりの迎えに応じて王宮に戻った私だったのだが、それからどうしたかというと、結局、陛下は大きくは変わらなかった。
ただしもちろん、あの時に提示した条件は最低限、飲んでくれていて、私に触れること自体、物凄く堪えがたそうにしながらも一応、夜と休日だけで堪えてくれているし、公務や執務も、少しずつ任せてくれるようになってきている。
そもそもこれに関しては、まったくさせてもらえないだなんて、何のための妃教育だったのかという話だったのだが、それはともかく。
一応、把握している範囲では、魅了魔法のようなものも使ってはいないようだし、当時よりは少しばかり、私も話が出来るようになった。
むしろ、
「陛下?」
と、にっこり笑って声をかけるだけで、びくと体を震わせて居住まいを正したりしてくるのだが、それは一体どういうことなのか。
約一年ほど、離れていたのがよほど堪えていると見える。存外情けない所もあるのだなと思うと、陛下が少しばかりかわいく見えてしまったりして、いいんだか悪いんだかわからない。
子供を構うことに関しては、どうしても不機嫌な顔が隠せないようだし、これに関しては、とりあえず言葉等で留められなければそれでいいかと私の方こそ許容した。
最後に、政務を優先しているかどうかは何とも言えない部分があるのだが、アリムエ執政官とも相談の上、その時々で対応を考えていこうと妥協することになった。
なにせ、夜と休日以外は触れないようにと言っているにもかかわらず、触れなければいいだろうとばかり、度々顔だけでも見たいと駄々をこねるので、判断に困るばかりなのである。
そう言えば迎えに訪れた際、何故、再度のプロポーズだったのかと聞くと、
「もう一度プロポーズからやり直そうと思ったんだ。気持ちも新たに、心機一転、改めて君に愛を乞おうと思ってね」
とか何とか甘く囁かれて、結局あまり懲りていないのだろうなぁと私は溜め息を吐くばかり。だけど。
「フィア……もう夜になったよ? 触れていいだろうか」
などとねだられるのは、存外悪くもないなとも思うので。
「構いませんわ、陛下。もう夜ですものね」
私はすんなり、陛下の膝の上に腰を下ろして。今度こそ予定通り執り行われるのだろう、婚姻式をひっそり心待ちにしているのである。
今度こそ次の子供を身ごもったりしないように注意しようと思いながら。
「ぁっ、ジェラ……」
甘やかな夜に身を任す。
今の私はもうすっかりと、前世の感覚が馴染みきっていることを実感していた。
Fine.
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一気読みしました!陛下サイドのお話も読んでみたいと思いました(^^)♪
感想ありがとう及びお読みくださってありがとうございますー!
陛下サイドですか?
ちょっと考えてみますね!