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*11・起き抜けからの
しおりを挟むとは言え、いくら途方に暮れた所でこのままでいられるはずもなく。
「ぅっ……ん……」
何とか身を捩って、とりあえず、入ったままのそれから逃れようと試みてみた。が。
「ぁあっ!」
ずんっ、と逆に引き寄せられ、奥を突かれ、俺はびくと背を仰け反らせた。
「ぁっ、ぁっ、ぁんっ」
ず、ず、ずちゅ、そのまま腰を動かされ出し入れされ、腹の中を擦られる刺激に、また頭が蕩け始める。
やばい、何これ、やっぱり気持ちいい、気持ちいいっ……!
「あぁっ!」
蕩けた頭が揺れるに任せ、腹で感じる快感を享受し続けている俺の腹の中で、いつの間にか逞しく硬く育ち切っていたそれがぐりゅんと奥を抉り、ひときわ大きく膨らんだかと思うと、びゅくっと温かいものが俺の胎内に満ちていくのを感じた。
「うっ、くぅっ……!」
「ぁぁああっ!」
俺を後ろから抱きしめているグローディの詰めた息が俺の耳元をくすぐり、当然のことながら、この男がとっくに目覚めていたのだと実感する。同時に全身に巡るようなグローディの吐き出した熱に酔った。
だって気持ちいい。気持ちよくて堪らないのだ。
こんなもの知らない、知らないはずなのにだけど知っている。
俺はこれを求めていた。
この感触に、俺は歓喜している。特に熱いのは腹で、ごくごくと熱を飲み干すがごとく、其処が喜んでいるのが分かった。
熱い。
でも、この熱さが心地いい。
一度、熱を吐き出したからだろうか。とりあえずは満足したかのように、グローディがちゅ、ちゅ、と俺の項や耳の後ろにくちづけを落としてくる。
「レシア様」
はぁはぁと整わない息の合間に俺の名を愛し気に呼んで。
「ぐろー、でぃ……」
俺も喘ぎ過ぎたのだろう、掠れきった声で彼の名を呼んだ。
勿論、もっと更にと、彼を求めているからでは、決してない。
あえて言うなら、なんだろうか。
今、彼の名を呼んだのは何故だろうか。わからない、わからないけど。
しばらくそうして余韻が収まるのを待った。
二人共の息がある程度、落ち着いたのを見計らってか、グローディがずずっと腰を引いて、体を離す。
「ぁぁっ……」
俺は萎えてなお太いそれが抜け落ちる感触にさえびくびくと体を震わせて、蕩けきった体でまた、大きく肩を喘がせた。
ある程度息が落ち着いたとはいっても、勿論、落ち着き切ってなどいない。
少なくとも、もう普段の呼吸に近くなっているらしいグローディに比べて、俺はまだそこまでは収まり切れてはいなくて。
「おはようございます、レシア様」
そんな風に改めて声をかけられても。
「おは……よぉ、ござぃま、す……グローディ」
動かしづらい体でようやく振り仰ぎ、返す言葉が途切れ勝ちになってしまったのは、仕方がないことだったと思うのだ。
そんな俺を、グローディは愛しそうに目を細めて見つめていたけれど。
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