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*13・乱入者
しおりを挟む見知らぬ青年は見事に固まっていて、俺もグローディも固まっていて。
誰が真っ先に我に勝ったのだろうか。青年か、グローディか。少なくとも俺ではない。
青年がわなわなと震えだす。かと思うと。
「ぐ……グローディっ……!!」
悲鳴のような声でグローディを怒鳴り付けた。
俺の後ろでグローディが溜め息を吐いたのが分かる。
「ぁっ!」
身動がれて思わず声が上がった。
そんな俺を宥めるように、耳の後ろにちゅっとくちづけて、グローディは口を開く。
「うるさいですよ、母様。どうしたんです、いきなり。ノックぐらいしてください」
そう、不機嫌に吐き捨てた。
ん? え? 母様?
何を言っているのだろう。目の前の青年はどう見てもグローディより年若く見える。むしろ少年と青年の中間ぐらいに。とは言え、何故だかはわからないが、流石に成人はしてそうだとは思った。
青年もまた不機嫌そうにぎゅっと眉根を寄せ、一瞬、言葉を詰まらせて。
「それはっ……悪かったよ。だが……」
そこまで言葉にして、その後、続きを言うのを諦めたかのように溜め息を吐いた。
小さく頭を振る。
「……子供たちと待っているから、出来るだけ早く切り上げて来なさい」
ちらと振り返ってグローディを見ると、首肯するでなく小さく肩を竦めていた。
青年はそれを見咎めたようで、更に険しく顔を歪め、だがそれ以上は何も言わず、バタン、あっさりと部屋を後にする。
な……なんだったんだ、今のはいったい。
わけがわからないままの俺が、今の自分の状況を思い出して、あの美しい人に、もしやとんでもない場面を見られたのでは……と思い至り、さぁーと顔を青くする寸前。
「あっ!」
ぐちゅん。腰を動かされて、思考が全部、飛び去って行った。
グローディが何度目か。吐き出した溜め息が耳朶を擽る。
「ぁっ!」
そんな微かな息にもびくびくと反応する俺を後ろから抱き込んだまま、グローディはさっきの出来事など何もなかったかのように、腰の動きを再開し始めた。
「あっ! あっ! ぁあっ!」
またしても快楽に頭が眩み始めた俺の耳元で、グローディが何かを話している。
腹の奥から湧き上がる快感に押し流されて、内容が俺にはちっとも伝わってこない。
「邪魔が、入りましたね、レシア様……仕方ありません。手早く済ませます、から……もう少しだけ、お付き合いください、ねっ……んっ!」
そんなことを腹の中をかき回しながら言われても。俺は意味など何も呑み込めず。
「あっ! あっ! あっ! ぅっ……あぁっ!」
ただ、グローディの動きに合わせて、喘ぐことしかできなかった。
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