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*18・至上の美
しおりを挟む俺は興奮していた。
誰よりもキレイなアーディを欲で汚して。だけど、俺の欲望を嬉しそうに眺めるアーディはこれまで見たなによりも美しかったのだ。
「ぁっ……」
生唾を飲みこんだ。たった今果てたばかりだというのに俺の股間にはまた、熱が集まり始めていた。
「あれ? ソーマ? 本当に溜まっていたの?」
不思議そうにアーディが、再度、俺の股間へと手を伸ばす。だが、俺は遮るようにその手を捕らえ、そして熱を持った眼差しでアーディを見た。
「ソーマ?」
一瞬、不思議そうに俺を目を合わせたアーディは、しかし次の瞬間には何処か嬉しそうな色をその眼差しに滲ませて、そして。
「あ、はは。興奮、してるんだね。……今度は僕に、触れてみる?」
なんだか初めて見るような表情で淫蕩に笑んで、自分の身に着けている衣服を僅かばかり寛げ始める。
そうするアーディの瞳にも、また、俺と同じ欲が潜んでいて。それがどうしてか、俺ははっきりとわかって、だから。
「アーディ」
覆い被さって寄せた唇は、抗われることなく、すんなりとアーディの其処に触れることが出来たのだった。
でも。
だからと言って、どうして。否、きっと。だから、なのか。
「ぁっ、ぁっ、ソーマ、ソーマぁ……!」
アーディが俺の舌で喘ぎ声を上げている。その白くなまめかしい体を揺らし、熱とよく似蕩けた眼差しで時折、俺を見て、そして、アーディの方からも求めるように、俺の腰へと足を絡ませた。
俺は気持ちよくて堪らなくて、腰を振るのを止められない。
ずちゅずちゅと湿った音。
硬い俺自身でアーディの体内を擦って、擦って、擦って。
アーディの体内はあたたかくてぬかるんでいて、柔らかに、だけどきつく心地よく俺の分身を包み込んでいた。
これほどに蕩けてアーディが俺を受け入れてくれることが出来たのは、アーディ自身が自分で自分のその場所を、魔術を駆使して柔らかくしたからだ。
勿論、俺も指や舌で散々にその場所をふやかした。だが、唾液とお互いの体液ぐらいしかその場所を解すものがない中、僅か短時間でこうして繋がることまで出来たのは、自分でもその場所に指を挿し込んだアーディが、そのまま魔術を駆使して、潤滑剤のようなものを、自分でそこへと注ぎこんだから。
「ふふ。ちょっとした魔術の応用でね」
言いながら自分で自分のその場所を探るアーディは、たとえようもなく美しかった。俺の欲を煽ってならず、アーディが自分で自分のその場所をかき回せば掻き回すほど、ぐちゅぐちゅじゅぶじゅぶとその場所は滴るほど潤ってぬかるんでいった。
「君のは、大きいから。きっと、過剰なぐらいでいいはずだ」
そういうアーディはきっと加減もわからず、でもわからないまま俺を受け入れてくれて。
ついに入り込んだアーディの体内は気持ちよくて。そして。
「ぁっ、ぁっ、ぁあっ、ぁっ、ソーマぁっ! そこぉ! ぁあっ!」
俺が腰を揺らす度、アーディは歓喜の声を上げる。
蕩けきって快楽を享受している声。だから俺は。
「アーディ、アーディっ、ぅっ……くっ、」
「ぁあんっ!」
欲望のままにアーディを揺らして、アーディもまた俺へと応え続けてくれたのだった。
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