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第2章・まるで夢のような日々(リュディ視点)
*18・侍女の誤認識と、愛しい彼を想うこと⑦
しおりを挟むどうしてだろうか。
まず、塔へと来られる時間が遅くなった。
段々と、少しずつ。
それまでは夕食のすぐ後だとかそういうこともあったのに、今では夜更け近くにならないといらっしゃらないこともあるぐらい。
だけども僕には変わらず、否、以前より、より情熱的に触れて下さる。
「リュディ、リュディ」
そんな風に何度も何度も僕の名を呼んで。時には縋るように僕へと触れた。
「あっ、あっ、ぁあっ! やっ! ぁあっ……!」
僕はルナス様に揺さぶられるがままにただ喘ぐ。
ルナス様は優しくて。だからいつだって大切に僕に触れてくれるというのに最近では初めての時よりもずっと触れ方が情熱的になっている。
多分、乱暴って言うのはこういうことを言うのだろう。
わからないけど。
だからか、近頃では初めの頃のよう、痛かったり苦しかったり、血が出ることなんてなくなっていたのに、時折それよりもずっと、おかしなことになることさえあって。
「あっ、あっ、やっ! ぁあっ! やぁっ! ひぃっ……! がっ、あ、あ、ぁああっ!」
ガンガンと容赦なく強引に、多分きっと入ってはいけないんじゃないかと思うぐらい、突き当りの更に奥、お腹の奥の方ばかりぐちゃぐちゃにされると、僕は息も満足に出来なくなった。
目の奥がたくさんチカチカして、自分が何を言っているのか、何をしているのか、どんな声を出しているのかもよくわからない。勿論、ルナス様が何を言っているのかも聞こえない。
強く掴まれた足も痛かったし、翌朝見ると手の痕がくっきりと付いていることもあった。
シーツに血が付いていることも。お尻の穴やお腹の中がずきずき痛んで、傷がついているのだろうなってこともあって。
そうしたらユセアナが眉を顰め、またルナス様のことを悪く言うのだ。
「全く、最近はましになってきていたと思っていたのにどうしてこんなっ……所詮は悍ましい嗜好をしているという証拠のようですわねっ」
言葉の意味がよくわからなくても、ユセアナの口調や表情から、いい言葉じゃないんだろうことだけはわかって、僕はそんな言葉を聞きたくなくて泣いた。
でも僕が泣くのなんていつものこと。ルナス様の前でも泣いていて、そういえばろくに話したこともないな、なんて思う。
だけど話せない。
だってルナス様ったらかっこよすぎるのだから。
僕はルナス様の様子が変わって、ええと、多分、乱暴にされているのだろうって感じになっても、ユセアナが言うようには、別に何も思わなかった。
ううん、違う。だって触れてもらえるだけで嬉しい。それはいつまでだって変わらないだけのこと。
僕は幸せなまま。
だけど。
そうして更にしばらく。ルナス様がぱたりと、塔に来なくなった時、そこからまた、数ヶ月が経っていた。
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