結婚10年目で今更旦那に惚れたので国出したら何故か他国の王太子に求婚された件。~星の夢2~

愛早さくら

文字の大きさ
8 / 206
1・きっかけと要因

*1-6・6年前の話。待望の歓喜(ミスティ視点)

しおりを挟む

 欲がはやった。
 だって初めてだったのだ。ティアリィのこんな反応は。
 ミスティは夢中で彼に触れた。しっとりと吸い付くような滑らかで真っ白な肌を赤く火照らせて、ティアリィの指に導かれるように体を震わせる。
 一番反応が良かったのは当然のように下肢と、後は胸の尖りだろうか。二人の子に吸わせ、育てた其処は治癒魔術の施しを経てもなお、一度もそうしたことのない物とは少し違って、赤くぽってりと色づき、女性のようなふくらみにこそなっていないものの、仄かに柔く隆起していた。掌に吸い付くような其処・・を揉んで、果実のような先端をつまむと、

「んっ…、ぁっ……」

 ティアリィはミスティの指に反応して息を詰める。吐かれる彼の息が熱く、荒く。甘く。

「ティーア」

 口を寄せて食んだ。そもそもその場所からは、別に乳が出るわけではない。産まれたばかりの子供に、それでも胸を含ませるのは、突起からだと魔力が吸い出しやすいからだ。本能的なものなのか、この世界の人間の体はそう・・出来ている。
 つまり、こうすることでその場所・・・・から魔力を吸い出せるのは子供だけではないということ。今のように。
 じゅっと意図して魔力を飲んだ。

「あっ!」

 ティアリィの口から甘く高く、切ない声が漏れる。
 同時にティアリィの下肢にも触れているから、どちらにより反応したのかまではわからない。否、どちらでもよかった。
 そもそも今のティアリィに、胸を吸われている自覚があるだろうか。下肢にばかり意識が集中しているようにも見えるから、存外認識していなさそうだ。別に構わなかった。
 それだけ彼がミスティの指に、陶然と酔ってくれているということだから、もう、それで。
 ティアリィ自身の下肢を握る指と舌で舐めしゃぶり、吸い付いた胸とでさんざん喘がせて、存分にティアリィの反応を引き出した後、ミスティはようやくティアリィ自身の更に奥、自分をこれまでにも幾度となく受け入れてくれてきたその場所に手を伸ばした。
 するとその場所の反応までこれまでとは全然違って、数か月に渡り長く使用していない頑なさはありつつもミスティの指を待ちわびていたかのような綻びの予兆を見せて。まさかこれほどまでとは、とミスティの胸を歓喜で満たした。
 ちらと眺めやったティアリィの瞳は潤み、眼差しは蕩けて、ちらちらとうる熱を垣間見せている。
 求めている。
 ティアリィは今、ミスティを、求めてくれている。
 それは初めてのものだった。
 それは同時にどうしようもなく、ミスティをも酔わせるもの。
 ああ、ティアリィ。
 胸を満たす幸福感は、到底、言葉にも表せられないほどのもの。
 ミスティはますますティアリィに溺れていく。かろうじて手繰り寄せた理性でもって、ともすれば焦りそうな手指に気づかいを思い出させ、いつもと同じ魔術を行使する判断を下させた。そうでもしなければどうしても十全に濡れることのないティアリィの其処を、傷つけてしまいそうだから。魔術の使用は必須なのだ。
 ぬちと、湿った音をさせながら指で探った。
 びくびくといつも以上に反応のいいティアリィの様子に、頭の芯が痺れていく。思考が溶けそうだ。一つ間違うと、衝動のままに貪り散らしてしまいそう。
 否、否、それではいけない。ようやくティアリィが、今、こんなにもミスティの指を求めてくれているのだからそれを妨げるようなことなどできるはずがなかった。
 ずっと望んでいた。ミスティはこれを、望んでいたのだ。
 ティアリィに宿る熱。これまではなかった反応。ミスティを、拒絶せず受け入れるだけではなく、求めて。体を火照らせてうる。それらが示すのは恋情だ。他でもない、ミスティに対しての。
 ああ、ティアリィ。
 縋るように、ティアリィの腹の中を指でかき回して、ミスティ自身を受け入れさせやすくなるよう慣らした。
 出来るだけ丁寧に、丁寧に蕩かして、開かせていく。すでに望むように綻んでくれているそこを、もっと、もっと更にと。
 これまでとは違う反応を噛みしめて。
 やがてようやく体をつなげた時、ミスティを満たした感慨は、いったいどう表せばよかっただろうか。
 その時、ミスティにとって世界はどうしようもなく、輝いていた。
 それだけは間違いようもなく、確かに。光、輝いて。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~

TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】 公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。 しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!? 王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。 これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。 ※別で投稿している作品、 『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。 設定と後半の展開が少し変わっています。 ※後日譚を追加しました。 後日譚① レイチェル視点→メルド視点 後日譚② 王弟→王→ケイ視点 後日譚③ メルド視点

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

天啓によると殿下の婚約者ではなくなります

ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。 フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。 ●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。 性表現は一切出てきません。

愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます

まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。 するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。 初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。 しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。 でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。 執着系α×天然Ω 年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。 Rシーンは※付けます ※画像は男の子メーカーpicrewさんよりお借りしました。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

処理中です...