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第一章
ぼくがいったおおきなおやしき
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少女は、優雅なティータイムを満喫していた。
カップにはレモンの薄切りが浮かび、爽やかな紅茶の香りに、甘党な少女が好むハチミツレモンの甘酸っぱい香りがミックスされ、思わず自然に目を閉じて香りを満喫してしまう。
少女の名はカリナ・ガーディグルス。数少ないダークエルフの貴族としては最高位のガーディグルス伯爵家の第2子に当たる。
まぁ家は兄が継ぐものだとわかっているので、妹という身分は気楽なものだ。
それに父はまだ健在で、万一兄が辞退して自分に相続が回って来るとしても、とてもとても長い先の話になることだろう。
話を戻そう。
優雅なティータームを満喫していた少女は、ドアをノックする無粋な音に幾分か気分を害されつつも、「どーぞ」とぶっきらぼうに返事を返す。
入ってきたのは屋敷の執事であった。来客があったのだと言う。
来客はニーナ――兄・ルイジールの従者――だ、というので一瞬喜んだカリナだったが、ニーナと共にやってきたのが兄ではないと知ると、少しだけ表情を顰めた。
そもそもニーナの名前から先に紹介するなんて執事らしくもない、と思っていたのだが、まぁそういう事情なら知り合いから名前を出すのは、確かに順番的には正しい。
ニーナと共にやってきたのは、ユウキ・タメガイという聞いたこともない名前だった。
貴族なのかと聞けば貴族ではないらしい。じゃあカリナに何の用があるのか、と聞けば、兄についてのことで、直接会ってお話がしたいという。執事――ちなみに名前はセグメール・ライザールと言う。カリナはセグと呼んでいるが――の方でも要件を何度か聞いたのだが、直接でなければ答えられない、とニーナから言われたらしい。それほどまでに大事な用事なのか。ティータイムの邪魔をされたくないなぁ、とカリナは子供心に思う。
「……何か兄の使いである証を持って来なさい、と伝えて」
「――すでにお伝えしてあります。それで、……これを」
セグが恭しく差し出したものを見て、カリナは目を丸くした。
「これは兄様の<黒裂>!なぜ、……どういうことなの」
慌ててセグからそれを奪い、《ステータス》を確認する。
<黒裂>
[ステータス]
系列:短刀
攻撃:40
属性:地
武器レベル:3
質:良
耐久:20/80
特殊能力:最大MP+100
使用者制限:為我井 勇樹
[説明]
黒オウゴルで作られた、黒い刃を持つ短刀。
とあるダークエルフの谷にて採掘された鉱石が利用されており、魔力を含んでいる。
奪った<黒裂>を見ると所有者が書き換えられている。ますますもって意味がわからない。
これを兄から譲り受けるほど、このユウキとやらは兄から信頼されているのか。それとも、これを兄から譲り受けて訪ねてこなければいけないほど、難解な用事なのか。
いや、ならばむしろカリナのところになど来ない。
それならばむしろ、父母のところへやったほうが出来ることは多い。権力の話にせよ、お金の話にせよ、就職先の話にせよ、何にせよ、カリナのところへ来るのはお門違いだ。
なのに、ニーナたちはカリナと話がしたいという。ただごとではない。
「……わかったわ。通しなさい」
「了解しました」
セグは、まるで初めからニーナが通せと許可するのを知っていたかのように、一礼して部屋を出て行った。
ユウキは緊張していた。
すさまじく豪華絢爛な部屋だ。上を見上げると、高そうな、巨大なシャンデリアがある。
泊まった――というか休憩で使わせてもらった――宿屋やさっき食事をした店などを考えると、夕方と昼間ほどにの差がある明るさだ。
さすが貴族、とユウキは興味津々だ。
他の建物などとは違い、敷地の周囲に柵や生垣の囲いがあったし、建物自体もまさしく豪邸!という感じがするものだった。
「お待たせしました」
さっきの執事が、ユウキの隣で立ったまま待つニーナに声をかけた。
ユウキも気付いてすぐに立ち上がると、ニーナがユウキの代わりに口を開いた。
「カリナ様は何と?」
「お通しするようにと。こちらです」
ユウキの方にもぺこりと一礼して、執事が歩き出すのを見て、ユウキとニーナはそれに続いて歩き出した。
執事がノックをすると、中から「入りなさい」と声をかけられ、執事が一度中に入ってから、数秒何事かを話して再び扉が開けられた。
「どうぞ中へ」
扉を優雅に抑えつつ入室を促す執事にぺこりと会釈しつつ、ユウキから部屋に入る。
その辺は、ニーナに常識を教わったので、完璧とは言わないまでもそれなりにできるようになっている。
「ニーナ、お久し振りね」
「……はい。お久し振りですカリナ様」
一瞬「お兄様は元気?」と聞こうとしたカリナだが、ニーナに目を逸らされ、その話題を口にする前に疑問を抱く。
ニーナの視線の先には、カリナに傅くように膝を付くユウキの姿。平民が貴族に対して行う、礼儀作法だ。
「――ホビット?」
「はい。ユウキ・タメガイです」
どこかで聞いた名前、そう思ってから、<黒裂>の所有者になっている名前だと思い出す。
「お前が、<黒裂>の?」
「――はい。この方が、ルイジール様の武器を譲渡された方です」
ニーナが一歩進み出て答えると、カリナは「そう」と呟いて、ティーセットの置かれたテーブルの前のソファへと腰をかけた。
「詳しく教えて頂戴」
「ちょっと待って頂戴」
話は、唐突にカリナによって遮られた。
「ほ、……んとうの、話、なのよね?」
「……お守りし切れず、申し訳ありません」
カリナの震える声。ニーナの毅然とした声。ティーカップを持った手がカタカタと震え、顔ははっきりと青褪めている。
「ニーナ。……もう一度だけ。もう一度だけ言ってくれるかしら」
「はい、承知致しました」
少しだけ悲しそうな顔で、ニーナがさっきと同じ言葉を頭に思い浮かべ、そして告げる。
「ルイジール様は、ライグースと戦われ、身罷られました」
ニーナが言い切った瞬間。
風を切るような音がニーナの耳元を掠める。
「……ッ、兄様が、獣に、まっ、負けたなどと、白々しくも何度も!」
「――申し訳ありません。事実です」
「黙りなさい!!」
もう一度、今度はテーブルの上から、さっき投げたカップのソーサーを投げ付ける。
ユウキが思わず立ち上がり、それを弾き落そうとすると、いつの間にか執事が割り込んでいた。
片手には今投げたソーサーを、もう片手にはさっき投げたカップを持っている。
「お客様の前です。お控え下さい」
カリナは執事を睨み付けると、もう一度どっかりとソファに腰を下ろす。
「……で。そこのホビットは何故兄様の<黒裂>を?」
「彼が、ルイジール様の介錯をなさいました。この<黒裂>で」
「――そう。辛い役目をさせてしまったわね」
ユウキを責めることはなかったが、カリナは少しだけ悔しそうな顔を向けた。
そのまま、ふんと鼻を鳴らすと、部屋の窓から外を見やる。
「……兄様は、死の間際、何と言ったの?」
状況から考えるに、たまたま出会ったホビットだとは言わない方がいいだろうか。
嘘を吐くわけにもいかないだろうが、とユウキは少しだけ考える。
「俺を殺すのが、俺のために泣いてくれるお前で良かった、と」
「――ふん。兄様らしい、わね」
カリナの脳裏に浮かぶのは、いつだって優しかった兄の姿だ。
カリナのように貴族という特権を振り翳すわけでもなく、平民にもちゃんと笑顔を向けられる人だった。
「彼は、血に塗れた屈辱よりも、栄誉ある死を選んだのです」
「――ッ」
もう、カリナの目から流れるものを、誰も止めることなどできなかった。
カップにはレモンの薄切りが浮かび、爽やかな紅茶の香りに、甘党な少女が好むハチミツレモンの甘酸っぱい香りがミックスされ、思わず自然に目を閉じて香りを満喫してしまう。
少女の名はカリナ・ガーディグルス。数少ないダークエルフの貴族としては最高位のガーディグルス伯爵家の第2子に当たる。
まぁ家は兄が継ぐものだとわかっているので、妹という身分は気楽なものだ。
それに父はまだ健在で、万一兄が辞退して自分に相続が回って来るとしても、とてもとても長い先の話になることだろう。
話を戻そう。
優雅なティータームを満喫していた少女は、ドアをノックする無粋な音に幾分か気分を害されつつも、「どーぞ」とぶっきらぼうに返事を返す。
入ってきたのは屋敷の執事であった。来客があったのだと言う。
来客はニーナ――兄・ルイジールの従者――だ、というので一瞬喜んだカリナだったが、ニーナと共にやってきたのが兄ではないと知ると、少しだけ表情を顰めた。
そもそもニーナの名前から先に紹介するなんて執事らしくもない、と思っていたのだが、まぁそういう事情なら知り合いから名前を出すのは、確かに順番的には正しい。
ニーナと共にやってきたのは、ユウキ・タメガイという聞いたこともない名前だった。
貴族なのかと聞けば貴族ではないらしい。じゃあカリナに何の用があるのか、と聞けば、兄についてのことで、直接会ってお話がしたいという。執事――ちなみに名前はセグメール・ライザールと言う。カリナはセグと呼んでいるが――の方でも要件を何度か聞いたのだが、直接でなければ答えられない、とニーナから言われたらしい。それほどまでに大事な用事なのか。ティータイムの邪魔をされたくないなぁ、とカリナは子供心に思う。
「……何か兄の使いである証を持って来なさい、と伝えて」
「――すでにお伝えしてあります。それで、……これを」
セグが恭しく差し出したものを見て、カリナは目を丸くした。
「これは兄様の<黒裂>!なぜ、……どういうことなの」
慌ててセグからそれを奪い、《ステータス》を確認する。
<黒裂>
[ステータス]
系列:短刀
攻撃:40
属性:地
武器レベル:3
質:良
耐久:20/80
特殊能力:最大MP+100
使用者制限:為我井 勇樹
[説明]
黒オウゴルで作られた、黒い刃を持つ短刀。
とあるダークエルフの谷にて採掘された鉱石が利用されており、魔力を含んでいる。
奪った<黒裂>を見ると所有者が書き換えられている。ますますもって意味がわからない。
これを兄から譲り受けるほど、このユウキとやらは兄から信頼されているのか。それとも、これを兄から譲り受けて訪ねてこなければいけないほど、難解な用事なのか。
いや、ならばむしろカリナのところになど来ない。
それならばむしろ、父母のところへやったほうが出来ることは多い。権力の話にせよ、お金の話にせよ、就職先の話にせよ、何にせよ、カリナのところへ来るのはお門違いだ。
なのに、ニーナたちはカリナと話がしたいという。ただごとではない。
「……わかったわ。通しなさい」
「了解しました」
セグは、まるで初めからニーナが通せと許可するのを知っていたかのように、一礼して部屋を出て行った。
ユウキは緊張していた。
すさまじく豪華絢爛な部屋だ。上を見上げると、高そうな、巨大なシャンデリアがある。
泊まった――というか休憩で使わせてもらった――宿屋やさっき食事をした店などを考えると、夕方と昼間ほどにの差がある明るさだ。
さすが貴族、とユウキは興味津々だ。
他の建物などとは違い、敷地の周囲に柵や生垣の囲いがあったし、建物自体もまさしく豪邸!という感じがするものだった。
「お待たせしました」
さっきの執事が、ユウキの隣で立ったまま待つニーナに声をかけた。
ユウキも気付いてすぐに立ち上がると、ニーナがユウキの代わりに口を開いた。
「カリナ様は何と?」
「お通しするようにと。こちらです」
ユウキの方にもぺこりと一礼して、執事が歩き出すのを見て、ユウキとニーナはそれに続いて歩き出した。
執事がノックをすると、中から「入りなさい」と声をかけられ、執事が一度中に入ってから、数秒何事かを話して再び扉が開けられた。
「どうぞ中へ」
扉を優雅に抑えつつ入室を促す執事にぺこりと会釈しつつ、ユウキから部屋に入る。
その辺は、ニーナに常識を教わったので、完璧とは言わないまでもそれなりにできるようになっている。
「ニーナ、お久し振りね」
「……はい。お久し振りですカリナ様」
一瞬「お兄様は元気?」と聞こうとしたカリナだが、ニーナに目を逸らされ、その話題を口にする前に疑問を抱く。
ニーナの視線の先には、カリナに傅くように膝を付くユウキの姿。平民が貴族に対して行う、礼儀作法だ。
「――ホビット?」
「はい。ユウキ・タメガイです」
どこかで聞いた名前、そう思ってから、<黒裂>の所有者になっている名前だと思い出す。
「お前が、<黒裂>の?」
「――はい。この方が、ルイジール様の武器を譲渡された方です」
ニーナが一歩進み出て答えると、カリナは「そう」と呟いて、ティーセットの置かれたテーブルの前のソファへと腰をかけた。
「詳しく教えて頂戴」
「ちょっと待って頂戴」
話は、唐突にカリナによって遮られた。
「ほ、……んとうの、話、なのよね?」
「……お守りし切れず、申し訳ありません」
カリナの震える声。ニーナの毅然とした声。ティーカップを持った手がカタカタと震え、顔ははっきりと青褪めている。
「ニーナ。……もう一度だけ。もう一度だけ言ってくれるかしら」
「はい、承知致しました」
少しだけ悲しそうな顔で、ニーナがさっきと同じ言葉を頭に思い浮かべ、そして告げる。
「ルイジール様は、ライグースと戦われ、身罷られました」
ニーナが言い切った瞬間。
風を切るような音がニーナの耳元を掠める。
「……ッ、兄様が、獣に、まっ、負けたなどと、白々しくも何度も!」
「――申し訳ありません。事実です」
「黙りなさい!!」
もう一度、今度はテーブルの上から、さっき投げたカップのソーサーを投げ付ける。
ユウキが思わず立ち上がり、それを弾き落そうとすると、いつの間にか執事が割り込んでいた。
片手には今投げたソーサーを、もう片手にはさっき投げたカップを持っている。
「お客様の前です。お控え下さい」
カリナは執事を睨み付けると、もう一度どっかりとソファに腰を下ろす。
「……で。そこのホビットは何故兄様の<黒裂>を?」
「彼が、ルイジール様の介錯をなさいました。この<黒裂>で」
「――そう。辛い役目をさせてしまったわね」
ユウキを責めることはなかったが、カリナは少しだけ悔しそうな顔を向けた。
そのまま、ふんと鼻を鳴らすと、部屋の窓から外を見やる。
「……兄様は、死の間際、何と言ったの?」
状況から考えるに、たまたま出会ったホビットだとは言わない方がいいだろうか。
嘘を吐くわけにもいかないだろうが、とユウキは少しだけ考える。
「俺を殺すのが、俺のために泣いてくれるお前で良かった、と」
「――ふん。兄様らしい、わね」
カリナの脳裏に浮かぶのは、いつだって優しかった兄の姿だ。
カリナのように貴族という特権を振り翳すわけでもなく、平民にもちゃんと笑顔を向けられる人だった。
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