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第一章
ぼくのすてーたすのおおきなへんか
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その夜、カリナはユウキとニーナを食事に招いた。
酒やそのつまみのような食事が多いのは、ルイージの死を悼んでのことなのか、それとも単純に、カリナが酒好きなだけなのか、ユウキにはわからなかったが、とりあえずユウキは酒をほんの少し――カリナがどうしてもと勧めるので、本当に、文字通り舐めるほどに少しだけ――口にしただけで、あとは食事だけを楽しませてもらった。
よくよく考えれば、ここは異世界でユウキはホビット。すでに15歳、もうすぐ16歳であるユウキはホビットとしては立派な成年なのだが、ユウキは20歳までは酒を飲むまいと頑固だった。
その後、カリナとニーナによる、ルイージの昔話の応酬が始まった。
ユウキは聞き手に回り、ルイージがいかに慕われていたのかを実感しながら、食事をひたすら口に運ぶ。カリナが「ユウキも何か話して頂戴」と話を振ってきたが、「会ったばかりだったので」と苦笑してスルーし、そのうちカリナが酔い潰れてしまうまでをどうにか耐え切った。
「あ、頭が痛いぃ……」
某男性俳優のように全部の文字に濁点が付きそうな声を上げつつ、カリナが呟くのを執事が聞き咎め、「そろそろお開きにしたら如何ですか」と忠告すると、カリナはその忠告に従って、ようやく食事会はお開きとなった。
ユウキは、執事に案内された部屋に入ると、すぐにベッドへ横になった。
そして皮鎧を外して部屋着だけになってからベッドへと潜り込む。
ポケットからスマホを取り出してから、「そっか電波通ってないんだっけ」と独り言を呟き、それを手元に持ったままでステータス画面を開いた。
キャラクターステータス
為我井 勇樹
キャラクターLv.37
未振りコスト150000
「はっ!?」
思わず目を点にして変な声を上げてしまった。
キャラクターLv.37。ちょっと有り得ないほどにレベルが急上昇している。
初期レベルは1だったはずだから、この唐突な変化の原因と考えられるものは1つしかない。そもそもユウキはここに来てから、生物を一度しか手にかけていないのだから。
「……あの人の、言ってた『理由』って」
そう。ルイージの言っていた理由とは、ユウキの考えている通りの理由だ。
自らの経験値を、無駄にしないこと。この世界の言葉で言えば、魂の継承だ。
本来であれば、ルイージを殺した相手にその経験値は付与されることになる。この場合、ライグースが本来それに当たる相手だった。
だが、ルイージはそれを撃破しているのだ。
あのままルイージが死んだ場合、誰にも経験値は付与されることない。
ルイージの経験値は行き場を失い、そして消滅するしかない。
ルイージは、自らの経験値が膨大であることを知っていた。
幼い頃からルイージは、貴族として、そしてダークエルフとして、この世界の理である魂についてを聞かされて来た。
魂は己を殺した者に宿る。もし己を殺すのがモンスターであっても――それは仕方のないことだが――その相手であるモンスターに魂が宿るので、それはいい。
問題は、相手と相打ちになった場合のことだ。
相打ちになった時、魂は輪廻の輪を外れるだろう。そうなった者は魂はこの世界から離れ、無の世界へと旅立ってしまうだろう。
それだけは避けなさい、とルイージの父親は言った。
モンスターでもいい。魂はこの世界に置いて逝きなさい、と。それがダークエルフの矜持であると、父親は言った。
ルイージは、その教えを守ったのだ。
ダークエルフとして、最期まで誇り高くあろうとし、その場にいた二人のどちらにそれを託すかを考えた時、ニーナにこの役目はさせられない、と直感した。
ニーナは、自らに忠実だった。言えば確かにルイージを殺しただろう。
だがそれだけだ。
下手をすれば魂のことなど知らないニーナは、ルイージを殺した後、「私の魂もお傍に」などと言って自害しかねない。そうでなくても、ニーナはルイージの魂を持ったまま、廃人のように過ごしてしまうかもしれない。それほどまでに、ルイージのことを慕い続けてくれたのだ。
それでは、ルイージとしては不服だった。
見も知らない相手であれば、魂の行き場としては有り難い。
たとえ相手が嬉々としてそれを受け取ってくれる相手だったとしても、しっかり受け継いで共に戦わせてくれるならばそれでいい。たとえそれが殺人鬼であろうとも、犯罪者であろうとも、自らの魂がこの世界に残すことが最優先なのだから。もちろんユウキはそんなことは知らないが。
それにしても、未振りコスト150000とは。
「どう使おうかなぁ、……無駄にはしたくないな」
ユウキは思わず独り言を呟く。
ステータスを上げるのに使おうか、と考えると、ステータスが開いた。
【体力 :12】▲(60000)
【器用度:16】▲(100000)
【知力 :10】▲(50000)
【生命力:10】▲(50000)
そっとステータスを閉じる。
ステータス高っ。
さすがにちょっと使えないなぁ、と次にスキルの項目を開く。
スキル
創作の心得 Lv.1▲(1000)
そういえばこれか。というかコレしかないのか。
まぁ、そのうち鍛冶とかするかもだし、ちょっと上げてみようかな。
……いやいやちょっと待った。そんな気軽に使えるポイントじゃないんだってば。
何か別の、……魔法はないんだっけ?
魔法
魔力収集 Lv.1▲(1000)
あれ?とユウキはその項目に疑問を抱く。
見覚えのない魔法があった。試しに詳細を開く。
魔法
魔力収集 Lv.1
ダークエルフ専用スキル。
大気中から魔力を集める。
1時間にMPが10だけ回復する。
……つ、使えないなぁ……
そう思いつつ、それでもユウキは気が付いた。
ダークエルフ専用スキル。つまりこれは、ルイージの置き土産ということだ。
しかしまぁ、今のままなら使えないが、レベルを上げてみればもしかしたら回復量が増加するかもしれない。置き土産として残してくれた能力を上げるのも悪くはないか。
魔力収集 Lv.1▲(1000)
魔力収集 Lv.2▲(1500)
魔力収集 Lv.3▲(1500)
魔力収集 Lv.4▲(3000)
魔力収集 Lv.5▲(3000)
魔力収集 Lv.6▲(5000)
魔力収集 Lv.7▲(5000)
魔力収集 Lv.8▲(7500)
魔力収集 Lv.9▲(7500)
魔力収集 Lv.10▲(10000)
10から11に上げるので10000使うのか。すでにここまで35000も使ってるし、こんなもんか、と思いつつ効果を見る。
魔法
魔力収集 Lv.10
ダークエルフ専用スキル。
大気中から魔力を集める。
1時間にMPが110だけ回復する。
1時間に110。単純計算で10倍よりも少しだけ多いが、ボーナス的な何かだろうと判断する。こんなもんか。残りの未振りコストは今後のために取っておこう。
こんこん。
静かな部屋に、ノックの音が響き渡る。
「はい」
ちらりとスマホの時間を見て、23時かまだ寝るには早いなと思いつつ、ベッドを降りる。
「こんな時間に悪いわね。少しいいかしら」
ドアの向こうから、カリナの声が聞こえた。
酒やそのつまみのような食事が多いのは、ルイージの死を悼んでのことなのか、それとも単純に、カリナが酒好きなだけなのか、ユウキにはわからなかったが、とりあえずユウキは酒をほんの少し――カリナがどうしてもと勧めるので、本当に、文字通り舐めるほどに少しだけ――口にしただけで、あとは食事だけを楽しませてもらった。
よくよく考えれば、ここは異世界でユウキはホビット。すでに15歳、もうすぐ16歳であるユウキはホビットとしては立派な成年なのだが、ユウキは20歳までは酒を飲むまいと頑固だった。
その後、カリナとニーナによる、ルイージの昔話の応酬が始まった。
ユウキは聞き手に回り、ルイージがいかに慕われていたのかを実感しながら、食事をひたすら口に運ぶ。カリナが「ユウキも何か話して頂戴」と話を振ってきたが、「会ったばかりだったので」と苦笑してスルーし、そのうちカリナが酔い潰れてしまうまでをどうにか耐え切った。
「あ、頭が痛いぃ……」
某男性俳優のように全部の文字に濁点が付きそうな声を上げつつ、カリナが呟くのを執事が聞き咎め、「そろそろお開きにしたら如何ですか」と忠告すると、カリナはその忠告に従って、ようやく食事会はお開きとなった。
ユウキは、執事に案内された部屋に入ると、すぐにベッドへ横になった。
そして皮鎧を外して部屋着だけになってからベッドへと潜り込む。
ポケットからスマホを取り出してから、「そっか電波通ってないんだっけ」と独り言を呟き、それを手元に持ったままでステータス画面を開いた。
キャラクターステータス
為我井 勇樹
キャラクターLv.37
未振りコスト150000
「はっ!?」
思わず目を点にして変な声を上げてしまった。
キャラクターLv.37。ちょっと有り得ないほどにレベルが急上昇している。
初期レベルは1だったはずだから、この唐突な変化の原因と考えられるものは1つしかない。そもそもユウキはここに来てから、生物を一度しか手にかけていないのだから。
「……あの人の、言ってた『理由』って」
そう。ルイージの言っていた理由とは、ユウキの考えている通りの理由だ。
自らの経験値を、無駄にしないこと。この世界の言葉で言えば、魂の継承だ。
本来であれば、ルイージを殺した相手にその経験値は付与されることになる。この場合、ライグースが本来それに当たる相手だった。
だが、ルイージはそれを撃破しているのだ。
あのままルイージが死んだ場合、誰にも経験値は付与されることない。
ルイージの経験値は行き場を失い、そして消滅するしかない。
ルイージは、自らの経験値が膨大であることを知っていた。
幼い頃からルイージは、貴族として、そしてダークエルフとして、この世界の理である魂についてを聞かされて来た。
魂は己を殺した者に宿る。もし己を殺すのがモンスターであっても――それは仕方のないことだが――その相手であるモンスターに魂が宿るので、それはいい。
問題は、相手と相打ちになった場合のことだ。
相打ちになった時、魂は輪廻の輪を外れるだろう。そうなった者は魂はこの世界から離れ、無の世界へと旅立ってしまうだろう。
それだけは避けなさい、とルイージの父親は言った。
モンスターでもいい。魂はこの世界に置いて逝きなさい、と。それがダークエルフの矜持であると、父親は言った。
ルイージは、その教えを守ったのだ。
ダークエルフとして、最期まで誇り高くあろうとし、その場にいた二人のどちらにそれを託すかを考えた時、ニーナにこの役目はさせられない、と直感した。
ニーナは、自らに忠実だった。言えば確かにルイージを殺しただろう。
だがそれだけだ。
下手をすれば魂のことなど知らないニーナは、ルイージを殺した後、「私の魂もお傍に」などと言って自害しかねない。そうでなくても、ニーナはルイージの魂を持ったまま、廃人のように過ごしてしまうかもしれない。それほどまでに、ルイージのことを慕い続けてくれたのだ。
それでは、ルイージとしては不服だった。
見も知らない相手であれば、魂の行き場としては有り難い。
たとえ相手が嬉々としてそれを受け取ってくれる相手だったとしても、しっかり受け継いで共に戦わせてくれるならばそれでいい。たとえそれが殺人鬼であろうとも、犯罪者であろうとも、自らの魂がこの世界に残すことが最優先なのだから。もちろんユウキはそんなことは知らないが。
それにしても、未振りコスト150000とは。
「どう使おうかなぁ、……無駄にはしたくないな」
ユウキは思わず独り言を呟く。
ステータスを上げるのに使おうか、と考えると、ステータスが開いた。
【体力 :12】▲(60000)
【器用度:16】▲(100000)
【知力 :10】▲(50000)
【生命力:10】▲(50000)
そっとステータスを閉じる。
ステータス高っ。
さすがにちょっと使えないなぁ、と次にスキルの項目を開く。
スキル
創作の心得 Lv.1▲(1000)
そういえばこれか。というかコレしかないのか。
まぁ、そのうち鍛冶とかするかもだし、ちょっと上げてみようかな。
……いやいやちょっと待った。そんな気軽に使えるポイントじゃないんだってば。
何か別の、……魔法はないんだっけ?
魔法
魔力収集 Lv.1▲(1000)
あれ?とユウキはその項目に疑問を抱く。
見覚えのない魔法があった。試しに詳細を開く。
魔法
魔力収集 Lv.1
ダークエルフ専用スキル。
大気中から魔力を集める。
1時間にMPが10だけ回復する。
……つ、使えないなぁ……
そう思いつつ、それでもユウキは気が付いた。
ダークエルフ専用スキル。つまりこれは、ルイージの置き土産ということだ。
しかしまぁ、今のままなら使えないが、レベルを上げてみればもしかしたら回復量が増加するかもしれない。置き土産として残してくれた能力を上げるのも悪くはないか。
魔力収集 Lv.1▲(1000)
魔力収集 Lv.2▲(1500)
魔力収集 Lv.3▲(1500)
魔力収集 Lv.4▲(3000)
魔力収集 Lv.5▲(3000)
魔力収集 Lv.6▲(5000)
魔力収集 Lv.7▲(5000)
魔力収集 Lv.8▲(7500)
魔力収集 Lv.9▲(7500)
魔力収集 Lv.10▲(10000)
10から11に上げるので10000使うのか。すでにここまで35000も使ってるし、こんなもんか、と思いつつ効果を見る。
魔法
魔力収集 Lv.10
ダークエルフ専用スキル。
大気中から魔力を集める。
1時間にMPが110だけ回復する。
1時間に110。単純計算で10倍よりも少しだけ多いが、ボーナス的な何かだろうと判断する。こんなもんか。残りの未振りコストは今後のために取っておこう。
こんこん。
静かな部屋に、ノックの音が響き渡る。
「はい」
ちらりとスマホの時間を見て、23時かまだ寝るには早いなと思いつつ、ベッドを降りる。
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ドアの向こうから、カリナの声が聞こえた。
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