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第一章
ぼくとにーなのあたらしいなかま
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ロイドと別れ、「父母と合わずに出ます」とニーナは言った。
ユウキが自分の持ち物……とは言ってもほとんど荷物はないが、ロイドが「昨日の報酬の余り」として渡してくれた研ぎ石などを確認して、それと一緒にもらった小さなポーチのようなカバンに詰めて行く。
子ドワーフはユウキの動きの邪魔にならないようにしつつ、近くをウロウロしているのだが、ちょっとさすがに気になり始めた。
「――す、座ってていいよ?」
「と、ととんでもありません……」
思わず声をかけるが、子ドワーフはユウキの近くを離れようとはしない。
はぁ、とニーナは溜息を吐きながら、子ドワーフを捕まえ、「こちらへ」とベッドへ誘導した。
「ご主人様の支度の邪魔です。毛布と鞄を畳んでリュックに入れておいて下さい」
「あ、あのそれが終わったら」
「ここで座って待ちなさい。いいですね?」
有無を言わさずにこやかに言い放つニーナに、子ドワーフは「はい」と項垂れた。
ほっと溜息を吐きつつ、ユウキはこっそりとスマホを取り出し、ツールを起動していろいろと何かをし始めるのであった。
道のりを日数にすると、3日か4日ほどはかかるらしい。
「最短のルートは、一度平原に出てまっすぐ向かうルートですね」
その場合、3日で辿り着けるが、もちろんモンスターとの遭遇も視野に入れる必要があるし、宿などに泊まることはできないので、基本的に毎晩野宿になるだろう。
「4日の方は?」
「町を通って行きますが、直線距離ではないので少し遠回りになります」
安全度としてはこちらの方が少しは上だが、問題は路銀が少ないことだ。
ユウキは知らないが、正直な話、ニーナはお金の持ち合わせがある。前に食事をした時だって、お金はこっそりニーナが出したのだ。そしてそれを出すことは吝かではないが、残りがそれほど多いわけではない――とニーナは思っているが、実は1年ほどは遊んで暮らせる金額だ――ことと、そろそろモンスターを倒していくらかの路銀を手に入れる必要があるだろうか、とも思っている。
ちなみに、これもユウキには話していないが、ニーナは冒険者ギルドカードを持っている。
ニーナのカードはDランクで、ギルドバンクが使える。そこに貯めてある金額までであれば、カードを提示して何かを支払うこともできる。
ちなみに、ギルドバンクのお金は「金」として引き下ろすことはできない。
現代人の感覚でいえば、カードにチャージした分のお金を使うタイプの、プリペイドカードをイメージしてもらうと分かりやすいだろうか。
ちなみにこの方法なら奴隷がお金を使うことは可能だが、主人のための支払いしかできないので、奴隷自身の支払いに当てることはできない。ニーナがあの時奴隷用の食事を注文したのには、そういう理由があったのだ。
一番手っ取り早いのは、ユウキがギルドカードを取得することだが、ニーナのカードの金額とのやり取りができるFランクで登録できるケースはあまりない。せいぜいがGランク登録止まりだし、下手をすれば最低のZから始まることだってあり得ないことではない。まぁ普通はUランク以上での登録になることがほとんどだが、それでも通常の方法でFまで上がるのには相応の時間がかかるだろう。難しいわけではないが。
まぁもし街を通るのであれば、鍛冶屋ギルドを見付けて登録し、カードさえ持てばいい。あとは適当な運搬の――東方街への運搬だとちょうどいいだろうし、物資を運ぶ仕事ならばいくらでもありそうだ――仕事でも引き受ければ一石二鳥だろう。
「ニーナはどっちがいいと思う?」
「……どちらでも構いませんよ」
ニーナ個人で言えば街を通ってギルド登録を、と考えてしまうが、それで主人であるユウキの選択肢の幅を縮めてしまうわけにもいかないだろう。そもそもニーナに言っていないだけで、実はギルドカードだけは所持しているかもしれない。
まぁ平原を通って行く、というのであれば、通る平原は弱いモンスターしか生息しない安全地帯なので、出会ったあの平原と比べたら安全度は非常に高いので問題はないはずだ。この場合も、生息するモンスターを狩って少なからず路銀を稼げる。
「じゃあ、平原を突っ切る方向で」
ユウキの言葉で、行き先はあっさりと決定するのであった。
子ドワーフに名前を聞くと、不思議そうな顔をされた。
「なまえ、ってなんですか」
「え」
思わずステータスを確認する。
隷属ステータス
--
キャラクターLv.2
【体力 :11】
【器用度:10】
【知力 :10】
【生命力:10】
【HP:200/200】
【MP:220/220】
種族:ドワーフ/デルポルティア
スキル
創作の心得 Lv.1
魔法
--
【装備】
--
武器
--
ステータスの低さは子供なので仕方ないとはいえ、名前の欄が空欄になっていることに絶句するユウキだったが、ニーナに聞いてみれば、それは普通のことであるらしい。
奴隷として生まれた子供に良くあることで、名無しのままだったのだろうということだ。
歩きながら名前を付けることにした。
何でもいい、と言う子ドワーフに、冗談で出かけた「ドワ子」「ナナシ」という名前はさすがに口にしなかった。さて何にしようか、と特徴を探す。
大きな特徴はヒゲだが、ドワーフの特徴を使うのも違う気がする。それに、声質が女の子なので、というより、たぶん女の子だ。ヒゲにちなんだ名前は可哀想な気がする。
女の子らしい名前としてはいくつかあるのだが、この子に相応しいのかどうかと言われると首を傾げてしまうところだ。
「……マリー、とかどう?」
「いいと思います、可愛らしくて」
「はい。嬉しいです」
恐る恐る提案するユウキにニーナがくすりと笑って言うのと、本人が笑って呟いたのは、ほぼ同時のことだった。
長距離を歩いて疲れたのか、マリーが少し疲れたようにふら付き出した。
そろそろ日も沈もうという頃なのだが、もう少し歩いてしまおうという頃だ。
「マリー、大丈夫?」
「は、はい、だいじょ、大丈夫です」
頑張っているのはわかるのだが、これではむしろ歩かずその辺の木で休憩でもした方が良さそうな気がする。
「休憩する?」
「い、え、もうちょっと頑張れます」
頑張れるとしても、結局歩く速度が下がっているのは確実だし、そもそも明日も明後日も同じように歩くのだ。少しでも足を引っ張りたくないと考えるマリーの考えが、むしろ足を引っ張っているのだと、マリーは気付かない。
「……おんぶしようか」
「え、だめですそんなの」
「いいからいいから」
「いいえ、だめです」
とりあえず固辞を貫くマリーに、ニーナは、はぁと溜息を吐いた。
「迷惑なのが察せませんか」
「うぐ」
結局、最終的にはニーナにおぶってもらうことで納得して少しだけ歩き、ニーナが疲れ果てる頃には、休むための結界を張るのにちょうどいい木を発見することができた。
結界を張った後、3人木の下で並んで座ったまま、ニーナはよほど疲れてしまったのか寝てしまった。結界は作動すれば数時間は保持されるので問題はないらしいが。
「ご迷惑をおかけしました」
「いいっていいって。長旅初めてなんでしょ?」
ぽんぽんと頭を撫でると、マリーは少しだけ照れたように顔を赤くしたが、すでに暗いのでその顔をユウキに見られなかったのは不幸中の幸いというものだろう。
座ったニーナがうとうとと少しづつゆらゆらしはじめ、ついにはユウキの膝を枕にし始めたので、ユウキも少し顔が赤いのは内緒だ。
「あ、あの。ニーナ様はユウキ様の、……恋仲の方なのでしょうか」
「え?……えっ、ち、違うよ?ニーナは人から譲り受けた、その、奴隷でね?」
膝枕で眠るニーナを見てそう思ったのだろうか。不思議そうに尋ねたマリーだったが、そうではないと知って、むしろさらに不思議そうに首を傾げるのであった。
ユウキが自分の持ち物……とは言ってもほとんど荷物はないが、ロイドが「昨日の報酬の余り」として渡してくれた研ぎ石などを確認して、それと一緒にもらった小さなポーチのようなカバンに詰めて行く。
子ドワーフはユウキの動きの邪魔にならないようにしつつ、近くをウロウロしているのだが、ちょっとさすがに気になり始めた。
「――す、座ってていいよ?」
「と、ととんでもありません……」
思わず声をかけるが、子ドワーフはユウキの近くを離れようとはしない。
はぁ、とニーナは溜息を吐きながら、子ドワーフを捕まえ、「こちらへ」とベッドへ誘導した。
「ご主人様の支度の邪魔です。毛布と鞄を畳んでリュックに入れておいて下さい」
「あ、あのそれが終わったら」
「ここで座って待ちなさい。いいですね?」
有無を言わさずにこやかに言い放つニーナに、子ドワーフは「はい」と項垂れた。
ほっと溜息を吐きつつ、ユウキはこっそりとスマホを取り出し、ツールを起動していろいろと何かをし始めるのであった。
道のりを日数にすると、3日か4日ほどはかかるらしい。
「最短のルートは、一度平原に出てまっすぐ向かうルートですね」
その場合、3日で辿り着けるが、もちろんモンスターとの遭遇も視野に入れる必要があるし、宿などに泊まることはできないので、基本的に毎晩野宿になるだろう。
「4日の方は?」
「町を通って行きますが、直線距離ではないので少し遠回りになります」
安全度としてはこちらの方が少しは上だが、問題は路銀が少ないことだ。
ユウキは知らないが、正直な話、ニーナはお金の持ち合わせがある。前に食事をした時だって、お金はこっそりニーナが出したのだ。そしてそれを出すことは吝かではないが、残りがそれほど多いわけではない――とニーナは思っているが、実は1年ほどは遊んで暮らせる金額だ――ことと、そろそろモンスターを倒していくらかの路銀を手に入れる必要があるだろうか、とも思っている。
ちなみに、これもユウキには話していないが、ニーナは冒険者ギルドカードを持っている。
ニーナのカードはDランクで、ギルドバンクが使える。そこに貯めてある金額までであれば、カードを提示して何かを支払うこともできる。
ちなみに、ギルドバンクのお金は「金」として引き下ろすことはできない。
現代人の感覚でいえば、カードにチャージした分のお金を使うタイプの、プリペイドカードをイメージしてもらうと分かりやすいだろうか。
ちなみにこの方法なら奴隷がお金を使うことは可能だが、主人のための支払いしかできないので、奴隷自身の支払いに当てることはできない。ニーナがあの時奴隷用の食事を注文したのには、そういう理由があったのだ。
一番手っ取り早いのは、ユウキがギルドカードを取得することだが、ニーナのカードの金額とのやり取りができるFランクで登録できるケースはあまりない。せいぜいがGランク登録止まりだし、下手をすれば最低のZから始まることだってあり得ないことではない。まぁ普通はUランク以上での登録になることがほとんどだが、それでも通常の方法でFまで上がるのには相応の時間がかかるだろう。難しいわけではないが。
まぁもし街を通るのであれば、鍛冶屋ギルドを見付けて登録し、カードさえ持てばいい。あとは適当な運搬の――東方街への運搬だとちょうどいいだろうし、物資を運ぶ仕事ならばいくらでもありそうだ――仕事でも引き受ければ一石二鳥だろう。
「ニーナはどっちがいいと思う?」
「……どちらでも構いませんよ」
ニーナ個人で言えば街を通ってギルド登録を、と考えてしまうが、それで主人であるユウキの選択肢の幅を縮めてしまうわけにもいかないだろう。そもそもニーナに言っていないだけで、実はギルドカードだけは所持しているかもしれない。
まぁ平原を通って行く、というのであれば、通る平原は弱いモンスターしか生息しない安全地帯なので、出会ったあの平原と比べたら安全度は非常に高いので問題はないはずだ。この場合も、生息するモンスターを狩って少なからず路銀を稼げる。
「じゃあ、平原を突っ切る方向で」
ユウキの言葉で、行き先はあっさりと決定するのであった。
子ドワーフに名前を聞くと、不思議そうな顔をされた。
「なまえ、ってなんですか」
「え」
思わずステータスを確認する。
隷属ステータス
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キャラクターLv.2
【体力 :11】
【器用度:10】
【知力 :10】
【生命力:10】
【HP:200/200】
【MP:220/220】
種族:ドワーフ/デルポルティア
スキル
創作の心得 Lv.1
魔法
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【装備】
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武器
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ステータスの低さは子供なので仕方ないとはいえ、名前の欄が空欄になっていることに絶句するユウキだったが、ニーナに聞いてみれば、それは普通のことであるらしい。
奴隷として生まれた子供に良くあることで、名無しのままだったのだろうということだ。
歩きながら名前を付けることにした。
何でもいい、と言う子ドワーフに、冗談で出かけた「ドワ子」「ナナシ」という名前はさすがに口にしなかった。さて何にしようか、と特徴を探す。
大きな特徴はヒゲだが、ドワーフの特徴を使うのも違う気がする。それに、声質が女の子なので、というより、たぶん女の子だ。ヒゲにちなんだ名前は可哀想な気がする。
女の子らしい名前としてはいくつかあるのだが、この子に相応しいのかどうかと言われると首を傾げてしまうところだ。
「……マリー、とかどう?」
「いいと思います、可愛らしくて」
「はい。嬉しいです」
恐る恐る提案するユウキにニーナがくすりと笑って言うのと、本人が笑って呟いたのは、ほぼ同時のことだった。
長距離を歩いて疲れたのか、マリーが少し疲れたようにふら付き出した。
そろそろ日も沈もうという頃なのだが、もう少し歩いてしまおうという頃だ。
「マリー、大丈夫?」
「は、はい、だいじょ、大丈夫です」
頑張っているのはわかるのだが、これではむしろ歩かずその辺の木で休憩でもした方が良さそうな気がする。
「休憩する?」
「い、え、もうちょっと頑張れます」
頑張れるとしても、結局歩く速度が下がっているのは確実だし、そもそも明日も明後日も同じように歩くのだ。少しでも足を引っ張りたくないと考えるマリーの考えが、むしろ足を引っ張っているのだと、マリーは気付かない。
「……おんぶしようか」
「え、だめですそんなの」
「いいからいいから」
「いいえ、だめです」
とりあえず固辞を貫くマリーに、ニーナは、はぁと溜息を吐いた。
「迷惑なのが察せませんか」
「うぐ」
結局、最終的にはニーナにおぶってもらうことで納得して少しだけ歩き、ニーナが疲れ果てる頃には、休むための結界を張るのにちょうどいい木を発見することができた。
結界を張った後、3人木の下で並んで座ったまま、ニーナはよほど疲れてしまったのか寝てしまった。結界は作動すれば数時間は保持されるので問題はないらしいが。
「ご迷惑をおかけしました」
「いいっていいって。長旅初めてなんでしょ?」
ぽんぽんと頭を撫でると、マリーは少しだけ照れたように顔を赤くしたが、すでに暗いのでその顔をユウキに見られなかったのは不幸中の幸いというものだろう。
座ったニーナがうとうとと少しづつゆらゆらしはじめ、ついにはユウキの膝を枕にし始めたので、ユウキも少し顔が赤いのは内緒だ。
「あ、あの。ニーナ様はユウキ様の、……恋仲の方なのでしょうか」
「え?……えっ、ち、違うよ?ニーナは人から譲り受けた、その、奴隷でね?」
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